2013年12月22日

 『人民網日本語版』が掲載していた「80後・90後の8割、『南京大虐殺の発生時期を知らない』」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。


1 記事の紹介

 「河南商報と河南百度が共同で実施した「記憶に関する調査」の結果」を記事にしたものです。それによると、「33歳以下(1980年代以降生まれ)の若者に対する調査の結果、回答者の8割は、「南京大虐殺が発生した時期をはっきりと覚えていない」と答えた」としています。

  「回答者のほぼ全員が、『南京大虐殺は全民族が受けた深い傷であり、決して忘れてはならない』と考えてい」ます。

 そして、「『『南京、南京』や『金陵十三釵』の映画で南京大虐殺のことを知った』と答えた人の割合が52.6%だったのに対し、『教科書で知った』とした人は39.2%」という結果が出ています、

 これに対して記事では、「高校の歴史教科書では、南京大虐殺について記述されたページは確かに多くはなく、教科書全体に占める割合はあまりにも少ない。」といった意見などを紹介しています。

 他に、「根本的な原因」として「歴史に対する我々の姿勢」も挙げています。「ユダヤ人の受難の歴史」と比較して「彼らは第二次世界大戦中にナチスドイツに殺害された仲間の個人情報、行方、死亡した場所などに関する完璧な統計データを持っている。このような正確で信頼に足る証拠を突きつけられると、ドイツ人は一切反論などできない。」ことを最初に述べています。

 「ところが、我々中国人は、「大体30万人」という言い方しかできず、一体どこの誰が犠牲になったのかを知るための正確な統計資料は存在しない。歴史に対峙する姿勢がいい加減であれば、歴史問題において受け身的な態度になり、記憶も曖昧になる。」と中国の問題を提示して終わっています。


2 メディアの影響

 この記事で興味を引かれたのが2点で、1点目が映画などのメディアで「南京大虐殺」を知ったという点です。

 つまり中国人の「南京大虐殺」のイメージというものは、映画などで強調されている日本軍の中国人虐殺の場面のイメージであり、そうしたことが多大な印象を与えているという話です。

 以前中国人が「反日教育」を受けた記憶はないと述べていることを紹介したことがあります(中国に「反日教育」は存在しない(反日デモも言うほど怖くなかった)?)。

 つまり中国の「反日教育」とは学校で行われる教育といった狭い範囲で行われるものではなく、普段から新聞(中国紙『環球時報』は日本に対して批判的か?)、テレビなど数々のメディアを通じて行われるものだという話です。


3 「30万人」

 2点目は「正確な統計資料」が存在しないことです。つまりこの「30万人」という数字も中国共産党が言い出しただけの話でなり、どこまで根拠があるのかわからないという話です。

 しかし、中国では中国共産党が主張していることだけが「真実」なので、これに疑問を呈することはできません。

 そのため、この数字を検証しようというだけで問題になってしまうのが中国の現実で(名古屋市長の南京事件否定発言2(中国紙の原因分析を基に))、こうしたタブーに触れるとトンデモナイ目にあってしまいます(「中国で一番有名な日本人」加藤嘉一氏が南京大虐殺を否定した理由?)。

 共通の教科書などという話が何度か出てきていますが、こうした根拠のない数字を「真実」として譲る気がない中国とどこまで内容のある話し合いができるかということになります。


4 最後に

 以前南京事件の発生した年号がわからない日本人を中国の国営放送が問題にしていたことを紹介したことがありますが(よくわからない「日本語」で質問して日本を批判する中国国営放送)、中国の若者も同じだという話です。

 そして、映画などのメディアで南京事件を知るということは、フィクションと現実が一緒になってしまう可能性も高く、自分で見たことのないことが如何にも自分自身が体験した「真実」とされてしまうことで、いろいろ怖いことだと思っています。



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凜amuro001 at 07:41│コメント(24)トラックバック(0)南京事件 │

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この記事へのコメント

1. Posted by chongov   2013年12月22日 08:11
昔の自分も南京大虐殺30万論を認同するが、今は少し疑問があります。でも、虐殺は確かに存在することを思うです。
2. Posted by smith   2013年12月22日 10:19
さすが、プロパガンダと言われるだけある中国歴史ですね。
まあこの場合目的がはっきりしてるので、日本人としては「虐殺があったかなかったか」でなく「なぜそれを声高に叫ぶのか」を相手に論じる姿勢が必要でしょうね。
中国政府がどれだけの自国民(チベット・ウイグル地区の人間を含む)を好き勝手に殺しているかを考えれば、目的が知れそうなものです。

真実がそれしか存在しないと教えられることの恐ろしさを物語る一例だと思います。
そういう意味では、発想の多様性を潰してしまうとも言えますね。
3. Posted by    2013年12月22日 13:04
>chongov 様

 私も虐殺そのものを否定するつもりはありません。

 しかし、30万という数字を根拠も提示せずに「真実」としているのがやはりおかしいと思います。
4. Posted by    2013年12月22日 13:05
>smith 様

 こうしたことを「真実」「正しい歴史認識」と言われても困りますし、これを認めろと言われても困るとうのが本当のところです。

 願わくば中国政府にはもう少し、「寛容」という言葉を学習してもらいたいところです。
5. Posted by 通りすがり   2013年12月22日 13:50
お邪魔します。
韓国の慰安婦もそうですが
中韓は30万人という数字が好きなのでしょうかね。
この中野区の人口にも匹敵する30万人。
これだけの人間を拉致したり殺したりするのに
労力、期間、場所、費用.....どれだけかかるのか..。
そして日本側にそんな余裕があったとも思えない。
そして膨大な数の遺体はどこに?証拠は何もありません。

もっと中韓には「考察、検証」する力を
持ってほしいと思います。
まあ、彼らは真実はどうでもよく
ただ日本を揺すりたいだけなのでしょうが。
6. Posted by 尾張屋   2013年12月22日 14:13
こんにちは
時々中国ネットサイトを見ています、百度の投稿サイトにも南京事件はよく出ていますが、そこに私は当時の新聞社が撮った写真を投稿しました。写真は平和になった南京の様子とか中国人と仲良く写っている日本軍の兵隊の写真とか、日の丸を振っている中国人民の写真とかですが。
彼ら、全く理解できないようです。
頭の中は完全に「日本軍=悪魔」がこびりついているので、全く異なる情景に信じる事はできないようです。

在日中国人に同じ様な写真の載っている写真集を見せた事があります。彼も南京事件は間違いなくあったと言い張っていました。
彼は本を見て驚いていました。見終わった後に深いため息をつき、悲しそうな顔をしました。
特に通州事件等 日本人が殺された事実は全く知らない話で驚愕していました。

私は虐殺など無かったと思います、いや間違いない。
南京在住の友人も無かったと言っています、彼は子供の時にその話を聞いて、家族親戚中に聞き回っても誰も殺された身内はおろか話も聞いていないと言っていました。
南京で死亡した中国人は戦闘で死亡した者、逃亡を企てて撃たれた者、市民に紛れて潜伏したもの、などです。
国際法に背く、無差別な虐殺は限りなくゼロに近いと思います。
7. Posted by 我無駄無   2013年12月22日 15:38
この手の問題に関して、考えるべきなのは以前書いたことのある、ルビンの壺などのだまし絵でしょう。

ルビンの壺は、中心部分を見ると壺に見える絵が、両脇を意識して見ると向かい合った二人の人間の横顔に見えるものですが、この南京問題や慰安婦問題にも、この騙し絵と同じ構造が仕組まれている。そう思います。

つまり、日本と中韓は同じ絵を見ながら、違う部分を見ているために、「壺だ」、「いや人の横顔だ」という言い争いを続けていると。

問題なのは、虐殺があったか無かったかではなくて、誰がそのだまし絵を仕組んで、それによって誰が得をするのかを解明することでしょう。

そうすることが、日中韓共通の敵をあぶりだすことに繋がると思います。

いずれにしても、日中韓の3カ国の国民が、互いにいがみ合って、責め立てあっている姿をニタニタ笑いながら喜んで見ている何者かが、いると思います。
8. Posted by 高田 亨   2013年12月22日 18:26
私の中学高校の先生の1人が、当時南京近くで従軍していたそうです。
彼自身は南京に突入しなかったのですが、南京に突入した部隊の気持ちもわかると言っていました。
当時、南京には蒋介石軍の最精鋭部隊がおり、この最精鋭部隊は欧米の最新兵器で武装しており練度も相当高かったようです。
一方、日本軍はまだそれほど練度が高く無い頃で、南京攻略で予想を遥かに超える被害を受け、一般兵士はパニックに近い状態だったようです。
だから、南京突入後、虐殺のようなことが起こってもおかしくはなかっただろうと言っていました。

ただし、本当に虐殺が事実として起こったのか、起こったとして虐殺した相手が民間人なのか、民間人に偽装した軍人なのか、あるいはその規模がどれくらいだったかまではわかるわけもないそうですが。

まあ、事実は現代に生きる我々にはわからないですが、一般的に戦争の敗者は不当な不名誉を着せられるのが常です。

南京大虐殺が起こっていたとしても、中国政府がかなり誇張して宣伝しているのは間違いないと思いますが、敗者側の日本はその誇張に対してどのように対処するのが適切なのかはよくわかりませんね。
9. Posted by chongov   2013年12月22日 19:07
凛 さんへ

南京事件は「民族の恨」じゃなく、「歴史の教訓」と扱われるべきだ。なぜ299999も300001もダメですか?広島原爆記念館と比べたら、南京大虐殺記念館のデータは確かに問題があります。中国も日本も、「あの事件は確かに存在するけど遭難者数は未確定」するの方がいいじゃん。
10. Posted by chongov   2013年12月22日 19:12
高田 亨 さんへ

国民党軍の南京防衛部隊の実力はともかく、少なく防衛戦の総司令官唐生智さんの決断は馬鹿過ぎ。

開戦当時、唐生智さんは蒋介石さんに「絶対日本軍に負けない、断然死守」という決意を表明するが、わずか1週間後で「ダメだ。撤退しなければ行けない」を言った。撤退の時もgdgd、全く進路を見えないらしい。そんな人って、本当に味方のくずしか思わない。
11. Posted by bamboo   2013年12月22日 21:30
「点と線の支配」といわれる日中戦争で、ベトナム戦争類似の混乱状況が各地で繰り広げられたであろうことは想像に難くありません。確かに、平和にやり過ごした地域もあったでしょうし、そのような存在を思わせる写真もあるでしょう。が、平和で統制が取れているなら線ではなく面の支配になったはずで、当時抗日スパイがどこぞの村に紛れ込んだならやはりそこは無辜の人を巻き込み酷い状況になったはずです。南京に限った状況ではないと思います。一部の証拠を免罪符として共同体が戦場に巻き込まれた方々を軽視するような言動があることは、自ら戦端を開いて他国を戦場にし、しかも自国も無差別爆撃等で焦土と化した経験を持つ国の国民として抵抗を覚えます。現地の共同体としての経験を飛ばして国家としての不法・合法という是非の話になるパターンが多いですが、政府間の話ならともかく民間人としてコミュニケーションを図る場合は順序が逆だと思います。

また、市井の有象無象の言説はともかく、日本の歴史学会では南京事件の存在は公式に認められていて疑問は無い状況だと思います。教科書にも事実として記載されています。
自国の正当性を強調した結果、混乱した戦場は酸鼻を極める状況が往々にして発生する、というより防ぐことが困難なもので、戦後も子々孫々に深い傷を負わせるのだという認識が軽いのであればこれは重大な問題です。日中限らず。
12. Posted by chongov   2013年12月23日 05:54
テレビ番組に、津川雅彦氏は「大東亜戦争も日本の国際貢献」を思う、自分は驚きだ。
ttps://pbs.twimg.com/media/BcHgHXqCIAAFG5r.jpg

自分は親日ですが、それは確かに許さない発言だ。あれは侵略戦争だろう。
13. Posted by    2013年12月23日 06:36
>5 様

 「30万」という数字がどこから出てきたのか、それを「真実」として、それ以外の数字を認めようとしない態度は明らかに間違っているかと思います。

 日本側にも問題がないとは言いませんが、中国側のこうした態度が問題を複雑にしている面は否定できないと考えます。
14. Posted by    2013年12月23日 06:42
>尾張屋 様

 何人ころせば「虐殺」で何人殺せば「大虐殺」になるのかわかりませんが、当時、南京で、かなりの方が犠牲になったとのは間違いないかと考えます。

 ここで、私は言いたかったのは、本来、当時南京で何があったのかについて冷静に見ることが必要で、きちんとした検証が行われることが必要であるにも関わらず、どうも政治利用を考えている方が多い様なので、それはどうかということであり、それ以上のことを述べたつもりはありません。
15. Posted by    2013年12月23日 06:49
>我無駄無 様

 「ニタニタ笑いながら喜んで見ている何者」がいるかはわかりませんが、日中がこうした問題でいがみ合うことで何も益がないのは確かかと思います。

 その点で、歴史問題が両国にとって大きな問題であることは間違いないわけですが、私は「正しい歴史」などが存在するとは思っておらず、歴史などは単に後世の人が勝手に重要だと思ったところを選びだしただけにすぎないと考えております。

 ただ、そういう意味で、自己認識と不可分の部分はあるわけで、それが問題を複雑にしているのではないでしょうか。
16. Posted by    2013年12月23日 06:53
>高田 亨 様

 確かに当時の精神状況というのは今の私には想像もつかないものがあったかと思います。

 そういう意味で何があっても不思議ではないわけで、だからこそ今後のためにも何がどうなったのか冷静に検証する必要があると考えております。

 ところが、どうしても映画などでは、虐殺の場面場面に焦点があてられ、こうしたところが疎かになりがちで、如何なものかと思ったのが今回のエントリーの出発点です。
17. Posted by    2013年12月23日 06:57
>chongov 様

 おっしゃるとおり「歴史の教訓」とすべきで、そのためにも冷静に見ることが必要かと考えます。

 そういう意味で「未確定」というのは少し問題があるかと思うので、この数字を掴む努力はすべきで、それを放棄して過大に少ない数字や大きい数字を信じ込むことは如何なものかと思います。
18. Posted by    2013年12月23日 07:02
>bamboo  様

 上にも書いたとおり、当時の極限状態で、現地にいた方が、どのような精神状態にあったか当然思い知ることすらできません。

 ただ、犠牲になった方がいたことは間違いなく、これをなかったことにするのは賛成できませんし、彼らの気持ちを全く無視することも賛成できません。

 そういう意味で、いろいろな立場に立って、自分とは違う考えを知ることが大事だというのが私の基本スタンスで、これだけは変えるつもりはありません。

 
19. Posted by fsneak   2013年12月23日 14:33
中国(政府)に寛容さを求めるコメントがありましたが、昔、80、90歳という高齢でナチス政権で働いていた下っ端の人がイスラエルの情報機関に見つかって、裁判にかけられたというニュースを思い出しました。イスラエルにとって、ナチス政権で罪を犯した人は時限なく世界のどこまでも追っていくということになっているようです。正直、これを見てちょっと驚きましたね。そこには寛容さのかけらもなく、人権侵害に当たるのではと思いました。しかし、それに反発する声は欧米も日本もあまり聞こえませんでしたね。

もうひとつ思い出したのは、ネットでのある日本人のコメントでした。戦後の日本とドイツの戦争への対応を比べられたところ、ドイツは「すべてはナチスが悪い、自分とは関係ない」として他人のせいにし、これに対して日本は自分の歴史をしっかりと受け継いで歩いてきたという内容でした。

思えば、戦争に対して「政治的正しさ」に欠けるというのが、日本とドイツの結構大きな違いではないでしょうか。ドイツでは、いろんな条件付でもヒトラーの著書の出版が問題になっていますし、ナチスへの賛美が法的に禁じられているというようなことも聞きました。ユダヤ人への虐殺の研究も然り。当然、このような研究は念入りに行われたでしょうし、さぞや説得力を持つものでしょうが、虐殺の人数、手段、定義など疑念を持つ人もいます。しかしそうした人は、表の社会に出られず、その疑念を持ち出すとたんに批判されてしまい、社会的に抹殺される恐れすらあると聞きました。これが「政治的正しさ」というものです。こういう「政治的正しさ」は周辺諸国が安心する一因でしょう。日本にはこういうものがありませんね。現に、日本の首相ですら、あの戦争が侵略だったか明言できずじまいです。

まあ、自分とナチスドイツの関係をきっぱり切っているからなせる業でしょう。
20. Posted by fsneak   2013年12月23日 14:34
南京大虐殺については確かに日本側に諸説があります。それがいったいどういうことだったのか解明したい気持ちも分かります。ただし、それに焦点を当てれば、周りの大きな環境が見えなくなります。南京大虐殺、慰安婦問題は先の大戦での日本の「悪」の典型でしょう。その戦争への批判(いまや自虐史観?)が絶対的な主流だった時代ならいざ知らず、こうした個々の悪への疑問、否定を提出することで、戦争を起こしたという悪への疑問、否定につながることが危惧されます。日本人はこんな悪いことをしてなかった→あの戦争だってそんなにひどいものじゃなかった→あの戦争を起こした日本だってそこまで悪くなかった、という構図になりませんか?安部首相の言動と日本大衆の反応から見て、考えすぎとは思えませんね。

前記の日本人は、ドイツと違い、歴史を受け継いできたことを誇りとしているようですが、私としては、誇りとするのは、歴史問題をうまく解決してからにしてほしいものです。
21. Posted by 高田 亨   2013年12月23日 16:18
chongov さん、ありがとうございます。

唐生智氏に関して少し調べてみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%90%E7%94%9F%E6%99%BA

南京防衛戦の際、中国軍/中国の一般人が大混乱した一因はこの人にあるようですね。
また、私が聞いた「蒋介石軍の精鋭」は、南京防衛戦の末期にはほとんど損耗していたようです。
それも中国軍が混乱した理由でしょうね。

「あの事件は確かに存在するけど遭難者数は未確定」ということにするのは、とてもリーズナブルに思えます。

凛さん、

アメリカでは広島長崎の原爆の被害がほとんど語られることがなく、それが許されるわけですが、正反対に日本軍の行為が過大に映画などで語られるのは納得がいかないものがあるのは私も同じです。

fsneak さんの意見に私は必ずしも同意しないのですが、「政治的正しさ」の追求の部分には納得です。
事実がどうであれ、「政治的正しさ」は事実とは微妙に違うところにあるのが世の常ですね。
22. Posted by    2013年12月24日 21:30
>fsneak 様

 ドイツと日本の戦後処理の違いについては以前エントリーさせていただきました(ドイツの戦後処理を賞賛する中国は妥当か?)。

 そこでも書いたのですが、ドイツの場合、全責任をナチスに押し付けた様な形で、一般ドイツ国民の戦争責任を免除するという形をとっているわけで、これが良いのかと言うと私は疑問に思っています。

 ただ、憎むべき対象がないと「被害者」として、誰を攻めたら良いのかわからなくなってしまうという面は理解できなくもなく、中国や韓国はこうしたことから、日本全体を批判しているという面はあり、それはそれで理解できなくもないかと思っております。
23. Posted by fsneak   2013年12月26日 03:10
>凛さん
確かに、ドイツの戦後処理は必ずしも日本にとって受け入れやすいものではなく、良くないと思っても十分理解できます。そして、日本人皆に罪があるとする考えも大変素晴らしいものです。

しかし、凛さんが書いたように、これでは責任の所在が曖昧になり、「皆に罪がある」から「皆に罪がない」ということにならないでしょうか?

適当でないかもしれませんが、安倍首相の一言を思い出しました。靖国参拝について「国のために命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前だ。」と。A級戦犯と一般兵士が合祀される靖国です。これでは、戦争を起こした指導者も、彼らに戦場へ駆られて殺し殺される一般兵士も、誰一人として悪くないという考えになります。誰も責任を取らずじまいです。

「皆に罪がある」として結局こういう結論に至るのならとてもじゃないが納得できませんね。逆に関係を切っていないから、「身内の人」としてそれを庇いたくなる感じがしますね。人はこういうものですから。
24. Posted by    2013年12月26日 06:15
>fsneak 様

 以前、書いたのはそういう違い(傾向)があるという話だけで、私は別に日本の戦後処理の仕方が良いなどとは思っておりません。

 責任をとるものが必要だったのは間違いないと考えており、彼らの責任を追求することは当然必要だと考えておりますが、それだけで問題は解決するのか、それだけで良いのかという話をしたに過ぎません。

 ただ、これも自分が安全なところにいるから言えるのだと言われてしまえば、それまでで、当事者であtったら、別の意見を述べている可能性も否定できません。

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