2014年05月26日

 『環球網』の映像番組に「蒋述日本:安倍TPP谈判出卖“国益”讨好美国」というのがあって興味をひかれたのでこれについて少し。


1 記事の紹介

 これは、アメリカが農作物の自由化や保険分野の開放などを要求していることを受け、何故安倍首相は日本の利益にならないTPPに参加するのかという観点から論じられているものです。

 それについて3つの理由から説明しております。一つ目がアメリカとの関係で、自民党政権になって日米関係は好転したように見えるが、安倍首相はオバマ大統領との会談を拒否されたことがあることからわかるとおり、必ずしも良好ではない。

 こうした状況を受け、アメリカとの関係改善のためにもTPPには参加するとしております。ちなみに昨年3月シンガポールでのバイデン副大統領との会談もオバマにあえないから副大統領、それもあったら尖閣諸島関係で釘を刺されたと散々な言われようです。

 2つ目は、TPPの規模で、成立すれば全世界の4割におよび規模で、日米でうち9割占めることが指摘されています。しかし、ここでも中国が世界2位日本が世界3位になったことを日本は快く思っておらず、これで巻き返しを狙っているとしています。

 3つ目が中国で、TPPは中国を抑えるためのもので、先に入ったもの(創始者)が有利で、中国がいない状態で自分たちに好きに枠組みを作ってそれで中国を抑え込もうという狙いがあるそうです。また、WTOの強化版という発言もありました。


2 TPP

 中国では以前からTPPが「反中華連盟」だという考えは存在します(「TPPを巡る日米中の報道」)。かといって、やっかいなのは、本当に成立すると、これを中国が無視できるかという問題が発生することです(中国がTPPに賛成な立場に転じた理由)。

 確かにこれだけの規模の経済(貿易)圏ができるのは間違いなく日本の貿易という観点では有利ですが、オバマ大統領にアメリカ国内をまとめる能力があるのか正直疑問です。

 また、日本国内でもTPPを締結することによってどうなるのか、よくわからないという人が大半で、賛成か反対かと言われても聞かれても、良くわからないというのが本音かと思います。


3 ルール

 私が興味をひかれたものの1つに、先にルールを作った者が有利という発想で、ここは如何にも中国的だと思いました。

 中国は近代化という「ルール」に乗り遅れたため、結果として半植民地となってしまったという苦い経験を持っています。それだけなく、今でも「人権」とか「民主」といった欧米のルールに対抗して中国独自の「人権」理論を展開して反論しております(アメリカの人権に対する中国の批判エジプトの選挙結果を受け、西側に嫌みを言う中国)。

 つまり、以前も今も世界は欧米の基準を基にして動いているのであり、それに対して中国はどう対抗するか、自分たちの基準(価値観)を世界基準にするためにはどうすればよいかという発想が見え隠れしているわけです(中国の発展戦略と国際基準)。


4 最後に

 この点は正直日本も見習うべきものがあると思っています。日本の場合ルールが絶対だと思っており、その枠内で如何に頑張るかという発想が先にくるわけですが、ルールそのものを変えられてしまえばいくら頑張っても何にもなりません。

 スポーツなどが典型で、どこの国とは申しませんが、ある意味ルールである審判を買収したりするのも戦略としてはあり得る話ですし、ロビー活動で自国に有利になるようにルール改正の働きかけを行うという方法もあります(レスリング除外から見るロビー活動の重要性と日本外交)。

 確かに私もこれを是とするつもりはありませんが、戦略としてはあり得る話で、それに対して対抗する方策、こういうことをやってくるものがいるので、やられた場合にはどうするか、考えておくことだけは必要かと思っているという話です。



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この記事へのコメント

1. Posted by chongov   2014年05月26日 06:42
TPPの一部内容は確かに日本の国益と一致しないが、そういうことで、安倍はオバマより強硬な態度を取った。中国の日本研究者・陳言氏は「安倍は強気な首相ながらオバマは弱気な大統領」を言った。しかも彼も「TPPは日本の国益にとってデメリットが多い」を言った。

TPPは日本の国益にとってプラスかマイナスか、10年以降は結果が出てるかも。
2. Posted by chongov   2014年05月26日 07:43
でも中国マスコミの意見はあまり信用できない。社説が日本やアメリカを批判する時、「そういうやり方は日本の国益にとって不利益」「そういうやり方はアメリカの国益にとって不利益」ような文句も時々見える。しかし、そんなやり方は日本の国益やアメリカの国益にとってメリットかデメリットか、それは時間次第の事です。もし中国マスコミはこういう意見があれば、むしろ中共の利益と一致しないことは証明できるかな。ちなみに、中共の党益≠中国の国益。中国マスコミは言論の自由がないから党益しか関心できない。
3. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 09:03
今回のエントリもいろいろと深いテーマがありますね。

まず、TPP が日本の得にならないという主張が環球網に掲載されているところに興味を持ちました。

これは、日本でも同様の主張がよくみかけますが、それを単にそのままコピーしているのか、あるいは日本が TPP に走らないよう欠点をとりたてて挙げて牽制しているのか、どちらなんでしょうね。

なお、経済の原則から言えば、TPP は基本的に望ましい枠組みです。
国際経済にとって非常に重要なのは比較優位です。比較優位にもとづいて生産するからどの国も国際貿易の恩恵を最大限受けられるのです。もちろん、比較優位とて完全ではなくいくつかの問題を起こしますが、国際経済にとってもっとも重要な要素が比較優位ということに変わりはありません。

だからこそ、どこの国も国内の守旧派の反対を押し切って、自由貿易へと邁進しつづけてきているわけです。

細かなことは除いて、TPP は日本にとって総合的にはメリットになるのは間違いありません。
国の負担が非常に重い農業を捨て、日本が外貨をかせげる自動車やエレクトロニクスに集中することは、本来日本にとってかなり望ましいことのはずです。
(私は日本の農業もやり方次第では外貨獲得能力が高いと思っています。伝統的で非効率的な現在の農業の手法を変える必要がありますが、それを可能にするのも自由市場です。)

4. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 09:03
また、TPP は中国に対する包囲網という側面も確かにあるでしょうが、経済は政治とは違って、Win-Win な関係構築が可能です。将来、中国が TPP に加入することによって日本も米国も中国もアドバンテージを得られる可能性は高いのです。

その状況を考えれば、中国が TPP を今否定しようとしているのは興味深いですね。
最初のルールで多少は後発組が不利になることはありそうですから、日本の参加を遅らせて、中国とのギャップを少なくしたいという意見が中国政府内にあってもおかしくはなさそうですね。

今回の環球網の記事はそういうバックグラウンドがあるわけでなく、単に日本のなすことに何でも反対しておこうという浅いものの可能性も高いわけですが。
5. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 09:16
ルールに関してですが、凛さんの仰るとおりですね。
思い出すのは、スキーの複合です。

長野オリンピックでメダルを獲得したい日本は複合競技でジャンプが比較的厚遇されているのに目をつけ、ジャンプの選手を複合競技に転向させ、萩原を代表とする強力な体制を作りました。

肝心の長野では残念ながらメダル獲得できませんでしたが、萩原が当時複合競技で無敵に近い強さを誇ったのは事実であり、日本の戦略自体が正しかったことは間違いないでしょう。
日本がルールの枠内でうまくやった例です。

一方、日本選手の異常な強さを実感した国際スキー連盟は、ジャンプが得意な選手が不利になるよう次々にルール改正を重ねました。
そして、その後日本はノルディック複合競技で長く低迷が続きました。日本がルール策定に弱く、欧米がそれに強い例です。

企業の争いでも国際ルール策定のうまさと、既存のルールの中での戦いでも同様のケースが何度も何度も起こっています。
日本企業は国際ルール作りに本当に弱いです。私は外資企業の人間で、むしろその日本企業の国際ルール作りでの優位性をくじくのが仕事だったのですが、その私から見ても日本企業は本当に下手です。

一方、ルール作りだけがうまくても商品の競争力が弱ければ意味がないわけで、日本企業の製品の競争力の高さはやはり脅威です。

6. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 09:17
経済の枠組みも全く同じで、少々日本に不利な枠組みができても、結局のところ日本の競争力が高ければ、中長期的には日本製品の方が逆に強みを発揮することがありえます。
牛肉オレンジ自由化の時と同じようなことが TPP でも起こる確率が高いと私は見ています。

つまるところ、日本(政府も企業も)もう少しルール作りに強くなったほうがいいのは間違いありませんが、重要な事はやはりどのルールでも強いことです。
多少のルールの有利不利は短期的な結果にしか影響しません。中長期的には製品の強さがものを言います。そして、それこそが本質です。そこを見落とさないようにしてもらいたいと考えています。
7. Posted by 我無駄無   2014年05月26日 14:24
「ルール」の話で、スキーのジャンプ競技のことを書こうと思ったら、先に高田さんに書かれていました(笑)。

やはり、世界には自分と同じことを考えている人は、いくらでもいるようです。

まあ、スキーに限らず、柔道でも同様のことをやられているので、いくら「ルール」の枠の中で努力しても、その「ルール」を変えられてしまったら、何にもならないわけですが。

とはいえ、柔道はもはや日本の「柔道」ではなく、カタカナの「ジュードー」になってしまったようなので、仕方がないのかもしれませんが。

それでも、事あるごとに「ルール」を変えられてそれに振り回されるのでは、「ルールを守ることが善」というメンタリティを持つ(縛られている)、日本にとっては、たまったものではないですね。

ルールを作るというのは、結局「誰が主導権を持っているのか」という問題で、今の国際社会の枠の中では、欧米(特にアメリカ)がその主導権を持っているという現実があるので、やむを得ない部分もあるのでしょうが。

それも、いつまでも続くものではないのでしょうけど。

中国やアラブ諸国の「反米(反欧米)」の思潮もそれを受けての物でしょうし。
8. Posted by k_endou   2014年05月26日 16:18
凛様

高田さん、我無駄無さんのコメントに乗っかると、更に水泳も挙げられるのでしょう。(笑)

柔道はここのところ元気がありませんが、ジャンプ、水泳はルール変更なんのその、一時の低迷期はあったにせよ、現在、世界のトップレベルを維持してます。この辺りからすると、高田さんが結びでご指摘されている、「多少のルールの有利不利は短期的な結果にしか影響しません。中長期的には製品の強さがものを言います。そして、それこそが本質です。」は正鵠を射たものでしょうし、ルールを変更するもしくはジャッジする側にしても、ある意味厄介な相手と写るのではないでしょうか。

対照的なのは、ソチフィギュアでの韓国が取った手法であり、短期的利益(一時の溜飲)はあろうものの、中・長期的利益としては、得るものはないように思えます。

同じアジア国として、「ルールはルールとして、受容する」、「ルールはルールとして、都合よく作り変える」、「ルールすら、感情のはけ口」、三者三様色々あり、考えさせられます。

ルール作りで言えば、アゴラの池田氏も指摘しておりますが、国際規格・標準の面でも日本は概ね失敗しているようで、やはりルールメイキングは弱点なのかもしれませんね。
9. Posted by 我無駄無   2014年05月26日 16:36
k_endouさん
「日本がルールメイキングに失敗している」と言うのは、敗戦の後遺症かもしれないですね。

結局、かつての「大日本帝国」は、曲がりなりにも「ジャイアン」の一人として認知されていました。

それが、敗戦で徹底的に、潰されたわけですから。

その後日本は負け犬で弱虫の「のび太」になり、ジャイえもん(アメリカ)にことあるごとに、泣きつくことになると。

それでも、経済面や技術面では日本は、また「ジャイアン」になったわけですが、敗戦のショックがトラウマになっており、国際社会では強気に出られないという、弱みがあるのかもしれません。

まあ、へたに強気に出ると、中韓から何を言われるか分かったものではありませんが。
10. Posted by muff   2014年05月26日 17:40
> 凛様、皆様、

恐れ入りますが、ルールメイクにつきましてチョッと異論を述べさせてください。

小生も、日本(政府、企業、スポーツ団体他)はルール・メーカーに成るのが不得意、或いはルール・メイキングを主導するのが不得意とは、思います。

しかしながら、中韓は別として、欧米が造ったり改定したりしたルールの恩恵をそれなりに受けている日本も自覚しなければと思うのですが。

先ず、フェアネスという概念をどの様に捉えるか、自国の有利・不利のみで単純に捉え過ぎていませんでしょうか? ...特にスポーツ界で

次に、国際社会における体制の維持と責任という観点では如何でしょうか?

例えば、スポーツの世界では一国に勝者が集中する事態が長く続く事は、決して良い未来を生むとは限りません。 卓球やバトミントンはどうでしょうか?

金融世界におけるBIS規制はどうでしょうか?

日本が自国に有利になるルールーばかり考えていては、国際社会における責任をシェアしたとは言えないという側面も理解すべきです。

多くの国からそれなりの支持を得る、フェアネスとか理念を創り出してルール化する力がまだ不足している日本と思う次第です。
11. Posted by 我無駄無   2014年05月26日 18:11
muffさん
確かに、「自分にとって有利か不利か」という、「我」だけでルールを作ろうとすると、「公正さ」て言う点で、問題が出てきますね。

実際の話、「自分の都合だけ」でルールを決めようとすると、それがすなわち「ジャイアニズム」になるわけで、それを通そうとすると今度は、日本が厄介者扱いされてしまう。

また、欧米の定めたルールを利用することで、戦後日本の復興もあったのも確かなので、「欧米のルールの恩恵を受けた」というのも、ごもっともだと思います。

要は、国際的に見た「公正さ」にもとづく「ルール」を、どうやって作りだしていけるのかということでしょう。
12. Posted by 我無駄無   2014年05月26日 22:45
また、上のコメントとは逆の立場からの意見になりますが、「ルール」が公正なものと信じて、その枠の中で必死の努力を積み重ねても、スキーのジャンプ競技のように「体の小さい選手は、大きいスキー板を使うな」こういう、ルールの変更を一方的にやられたのでは、たまったものではないわけです。

目先の有利不利とは別に、こういう意味での「差別」はやめてほしい、そういう声もあると思うのですよ。
13. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 22:54
muff 殿がおっしゃるこの点が、まさに日本企業(日本人)のルールに関する本質をついていますね。

> 多くの国からそれなりの支持を得る、フェアネスとか理念を創り出してルール化する力がまだ不足している日本と思う次第です。

国際標準作りで他国(他企業)の同意を得るにも、やはりこの理念の追求が大事です。
自国(自企業)に有利なルールを唱えても賛同者はでてきません。半ば本気で理念の追求を唱えるから賛同者が出てくるわけです。
この「半ば本気」でというところがミソで意識の底で自国(自企業)にとって何が有利かを冷徹に考えて理論武装を強化しながら、表では本気で理念を追求するわけです。
これは子供の頃から訓練をしてないと一朝一夕でできるものではありません。
14. Posted by 高田 亨   2014年05月26日 22:55
以下、一般的に各国(地域)の人(企業)が国際標準作りでどういう傾向があるかを私見で書いてみました。

やはりヨーロッパの人がこの国際標準作りはうまいです。彼らは日常的にポジショントークで議論することに慣れてますし、母国語以外の議論にも慣れてます。文化的なものが大きいのだと思います。
アメリカ人はそこまでうまくありませんが、彼らには国の力や企業の力がありますから、結果的に成功することが多いです。

日本人(日本企業)は、そもそも発言をしないので勝負以前という状態ですね。あまりに経験値が低いです。
日本企業で働く欧米人が会議に出てくることも少なくないですが、彼らは社内で十分な支援を受けているわけではないので、個人のその場の奮闘だけではどうしようもないことが多いですね。

なお、中韓は日本よりはうまくやってますね。韓国はなかなか交渉がうまい人が出てきますし、社内でかなり支援もうけているようです。(社内で国際標準作りの重要さが認識されているということでしょう。また、社内の意思決定が早いのも重要です。)

中国人は押しが強いので、ある程度は自社(自国)に有利なところにもっていきます。ただ尊敬は得られません。(戦前の日本もこうだったのではないかと想像しています。だとすれば、決して国際標準作りがうまいというわけではないですね。)

日本が強みを出すのは、この中国韓国の主張に乗っかる時ですかね。中国韓国が何かよくわからないことを大きな声で主張していて欧米が閉口している時、日本が中国韓国の主張の後押しをすることがあります。すると「あの大人しい日本が賛同するんだから、アジアの意見として尊重しておくか」というムードになります。
東アジアは共通の項目が多いので、日本中国韓国はそれなりに共同戦線をはることがあります。

以上、ご参考になれば幸いです。
15. Posted by あかべえ   2014年05月26日 23:28
そもそも日本政府がいっているルールが本当にルールだったでしょうか問題です。

例えば自衛隊の護衛艦が良くロシア軍のレーダーに照射されましたし、今回中国軍の護衛艦が主砲レーダーで照射しながら主砲を収納状態のままスイッチが切っていました。警報が鳴っても現場の隊員は攻撃される状態だと認識していませんでした。逆に自衛隊の護衛艦が至近距離から中国軍の船を執拗に追跡したのが異常でしょう。今思えば挑発する意図を持っていたと思います。

またスクランブル機の接近ですが、南支那海で米軍の偵察機と衝突して墜落した同じ中国軍のパイロットが自分の電子メールが書いてる紙切れを風防に貼っていたと報じられました。その時の距離が何メートだったでしょう。自分は阿呆なパイロットだと思いますが、事故当日も擦れ擦れの距離で米軍機の前を通っていました。ロシア軍と全く同じやり方でした。旅客機ではありませんから軍用機同士は接近するは良くあるではと思います。そもそもスクランブルは近距離接近を意味します。

ただ内向きの論理が好きで、その場で適当に思いついたルールを作っただけではと思います。
16. Posted by k_endou   2014年05月27日 00:37
muffさん、我無駄無さん、高田さんの論評を拝読して一つ思ったのが、日本のルールメイクの取り組みとして、純然たる論理、ロジックとしてのルールよりも、どちらかといえばブツ、物づくり側からのアプローチがこれまでの傾向としてあったのかなと・・・
確かに現前にこれまでの利便を凌駕するモノを提出された場合の説得力はある意味、言葉のみの世界を超越するようにお思いますし、見方を変えれば、モノに拘らずを得ない状況は、我無駄無さんにご指摘頂いた、戦後日本の後遺症、国家的なPTSDとでも言うべき状況なのかも知れませんね・・・
個人的には、ISOなんてのは百害あって一理なしの国際標準を、今も金科玉条のごとく奉る企業が多いのは、受注条件として有るのかも知れませんが、正直理解できないと、これまでずっとから今も(笑)思っているしだいです。
正直、ISO同様なことは、TQCの名の下、既に実行済といった企業は多いのではないでしょうか。
17. Posted by k_endou   2014年05月27日 00:41
申し訳ありません。

>、これまでずっとから今も(笑)思っているしだいです。

正)→これまでも、またこれからも(笑)思っているしだいです。
18. Posted by 高田 亨   2014年05月27日 00:45
あかべえさん、

照射事件やスクランブルによる接近距離は、unwriten rule であって、ここで論じられている国際標準作りとは全然別の話ですよ。

unwritten rule も一種の国際ルールだと考えて議論するのも面白そうではありますが。

なお、今回のスクランブルの件は接近したことが問題なのではなく、接近した距離がスクランブル「にしても」異常に近かったのが問題だと言われてますね。

民間機での異常接近の定義は 半径150m、高度差60m以内の接近なのだとか。つまり距離にすれば √(150^2 + 60^2) = 161.55 m ということですね。

旧ソ連(ロシア)軍機に対する西欧国軍機のスクランブルでも、100m を切った距離まで接近することはないのだとか。
軍用機の巡航速度はマッハに近くなります。音速が 340m/s ですから、30m というのは、0.1秒以下で到達する距離です。
事前にうちあわせたアクロバット飛行をやってるわけではないんですから、0.1秒以下の操作ミスで衝突する距離まで接近するのは明らかに危険ですね。

19. Posted by 高田 亨   2014年05月27日 00:50

> 主砲レーダーで照射しながら主砲を収納状態のままスイッチが切っていました。

これはかなり奇妙に感じます。そもそもスイッチが切っていれば管制システムによるレーダー照射は不可能ですから。
管制システムによるレーダー照射の周波数がとらえられているわけですから、主砲のスイッチが入ってなかったということはありえないのではないでしょうか。

電子メール(アドレスのことでしょうか?)の件は、面白い逸話ですね(本当かどうかは判別つきませんが)。ただ、本当だとしても言い訳にはならないかと思います。
たとえば、射撃場で実弾の入った銃を他人の顔に向けて安全装置を外す人間がいたら非難轟々となって当然でしょう。
あとで「あれは実は空砲をいれていて、誕生日祝いの祝砲をうとうとしただけなんだ」と言い訳したところで、非難が免れるものではないのと同じではないでしょうか。

なお、レーダー照射もスクランブルでの接近の距離も、日本がその場で考えついたものではなくて、旧ソ連とアメリカの冷戦時代に東西双方陣営で確立されたもので、何十年も歴史があるものですね。
日本が決めたものではないですし、昨日今日思いついたものではないようです。
20. Posted by 高田 亨   2014年05月27日 01:05
k_endou さん、

出ましたね... ISO.... 私のトラウマです。
私が外資に転職した遠因だったかもしれませんw
21. Posted by 我無駄無   2014年05月27日 01:40
k_endouさん
確かに、日本の場合、欧米などに比べると、「目には見えない物」に対する、認知が弱く即物的になる傾向があると思います。

例えば、CDは日本が中心になって開発されているわけですが、その際「超音波は人間の耳のは聞こえないから切り捨てよう」ということになりました。

確かにCDはデジタル化されたおかげで、高音質なりましたが、超音波まで含めて再生されるレコードやカセットテープに比べると、音質が平板で厚みがないのではないかと思えます。

特に、ユーミンの歌声には、「超音波が含まれていて癒しの効果がある」と言われていますが、CDではその効果が期待できないわけですから。

これなども、「目には見えない物(正確には五感では認識できない物)を軽視する」という、戦後日本の弊害の結果かもしれませんね。

あるいは、それも日本の「精神主義」が敗戦で破壊された結果なのかもしれませんが。

いずれにしても、現在のCDが売れないという状況は、その超音波がCDでは再生されないことが、多いのではないかと、個人的には思っているのですが。
22. Posted by あかべえ   2014年05月27日 01:52
> 日本が決めたものではないですし

ですから日本は一生懸命リアクションをして騒ぎをしても中国は相手をせず挑発に乗ってきませんでした。挑発に乗りたい人もいるでしょうが。

日本が無理やりルールを作ったこともあります。台湾との防空識別圏改定交渉です。防空識別圏は他国の首都まで延びることもありますから(欧州ではやむを得ない)主権とは別問題です。中国も国内政治の影響で上手く整理できていませんが、日本で防空識別圏に関しての議論も全て外れた話で喧嘩言葉しか聞こえません。
23. Posted by 高田 亨   2014年05月27日 02:38
あかべえさん

お返事をいただいてありがとうございます。

日本は国際ルール作りが下手かどうか

あかべえさんの主張> スクランブルでの接近距離は日本がその場で適当に思いついたルールを作っただけ
高田の主張> スクランブルの接近距離は、冷戦時代に東西陣営で確立されたもので日本が勝手に作ったものではない

という流れだったと思いますが、以下のあかべえさんの主張が上記の話とどうつながっているのか、正直私には理解できませんでした。

> ですから日本は一生懸命リアクションをして騒ぎをしても

また、台湾との防空識別圏改定交渉は、台湾と日本との交渉なので国際ルール作りとは違いますよね。

そもそもの話をしてしまえば、このエントリで言う国際ルールとは、多国間の貿易協定やスポーツの国際的に統一されたルールや国際標準のような明文化されたルールですね。

防空識別圏のような unwritten rule は主題から外れているように思います。
24. Posted by あかべえ   2014年05月27日 02:49
> 高田 亨 さま

レーダー照射の件ですが、週刊文春や週刊新潮などに詳しく報道されましたのでご参考になさってください。政府リークでしょうが議論できると思います。

日本が一時証拠公表も考えましたが、相手の主砲が収納状態にあったから公表しても面白くないので取りやめました。

主砲ストーポジションで検索したら出ると思います。
25. Posted by 高田 亨   2014年05月27日 09:00
あかべえさん、

いただいたキーワードで検索してみました。とりあえず、こちらのサイトを読んでみました。
http://electronic-journal.seesaa.net/article/323305070.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-b878.html

なるほど、中国軍は主砲と射撃管制システムの連携を切っていたのですね。これは知りませんでした。大変感謝です。

ただ、元の話に戻すと、射撃管制システムと主砲の連携を切っているからといって、管制システムのレーダーを照射していいという話にはなりません。

たとえば、日本以外の国では、銃のようなもの(モデルガンなど)を警官に向けただけで射殺されても文句がいえないような法律が存在します。
本物の銃かどうか、とっさの時に警官は判断できないからです。緊急事態にそれをいちいち確認していては警官の命がいくらあっても足りません。

銃を向けた人間が、あとで「あれは、銃だけど銃弾は入ってなかったから問題ないはずだ!」と言い張るのはあまりに苦しいのではないでしょうか。

防空識別圏にしろ、このレーダー照射にしろ、国際的に明文化されたルールでないのは確かです。(だからこのエントリのコメントのテーマから外れていると、何度かお話してるのですが)

だからといって、新規参入者が突然既存のルールを破れば、既存のプレイヤーから激しい非難を受けるのは当然でしょう。

もし、中国軍が「主砲と管制装置の連携を切っていたから、あれは問題ない行為だ」と言い張っているのであれば、非常に苦しい言い訳に見えます。

26. Posted by muff   2014年05月27日 11:31
> 我無駄無殿、

レスポンス、ありがとうございます。

それで、認識し易い 「欧米が造ったルールを利用させていただいた恩恵」 の他に、気づき難い「欧米のルール改定による維持・発展」 の恩恵もという事なんです。

ともすれば、固定されたルールの中でひたすら一位を目指す日本は、ルール改定によってその分野(競技、体制、標準)が維持されたり発展したりしている事の恩恵を重要視していない様に見えるからです。
27. Posted by muff   2014年05月27日 11:50
> k_endou 殿、

日本の 「物づくり側からのアプローチがこれまでの傾向」 につきましては、小生も将にその通りと思う次第です。

しかしながら、

> ISOなんてのは百害あって一理なしの国際標準...

は如何なものかと思いますし、

> ISO同様なことは、TQCの名の下、既に実行済といった企業は多いのではないでしょうか。

というのは、チョッと違う様に思われます。

TQCは k_endou 殿がおっしゃる 「造る側が考える品質」 を達成・保証・維持する活動を指し、ISOの方は 「買う側が求める品質」 についてのアカウンタビリティーを保証する基準です。

ですので、多くの企業では既に実行済とはならなったのが実態です。

で、このISOの隠れた?目的にも注意を払うべきで、その当時に品質で名を馳せた日本企業の秘訣を盗む為に、それを開示させる基準になったとか。

⇒ 将に、フェアネスと自国への利益誘導の合体ですね。
28. Posted by 我無駄無   2014年05月27日 12:54
muffさん
なるほど、「気づき難い「欧米のルール改定による維持・発展」」ですか。

これも、前述の「目には見えない物(正確には五感では認識できない物)を軽視する」に繋がってくるお話ですね。

確かに、物事は目に見えるもの(気づきやすいもの)と目に見えない物(気づきにくいもの)との、複合として進行していくので、両面のバランスを考慮する必要があると思います。

高田さんと、あかべえさんの議論も、気づきやすさと気付きにくさのバランスの問題ではないでしょうか?

特に、あえべさんは国際間のルールという問題に関して、防衛に関する事柄が、陰に隠れて見えにくくなることを懸念して、問題提起をしたそういう風に見受けられますし。
29. Posted by muff   2014年05月27日 13:01
> あかべえ殿、

恐れ入りますが、

> 防空識別圏は他国の首都まで延びることもありますから(欧州ではやむを得ない)主権とは別問題...日本で防空識別圏に関しての議論も全て外れた話で喧嘩言葉しか聞こえません。

との記述、何が問題とされたのかを隠している様にも見えるのですが、ご本意でしょうか?

中国の防空識別圏の設定自体に非難の声が上がったのでは有りません。 通例の事前協議が無かった事とそれ以上に問題となる中国国防省の公告です。 それは、

「防空識別圏は中国国防相が管理する」 として 「圏内を飛行する航空機は飛行計画を中国外務省または航空当局に提出する義務」 を一方的に通知。 更に 「圏内の航空機は、国防省の指令に従わなければならない」 として 「指令を拒み、従わない航空機に対し、中国は防御的な緊急措置を講じる」 と明記。

となっており、公海上に設定した防空識別圏が中国の管轄権が及ぶ領空のような空域として宣言している事です。

この内容はマスゴミ等で広く明らかにされていますので、御存じ無いとは思えず、上記の疑義に至った訳です。
30. Posted by 我無駄無   2014年05月27日 13:44
muffさん
全体的には仰る通りだと思うのですが、細部を考えると、やはり「魚の小骨が引っ掛かる」感じを抱くのですよ。

実際の話、ほとんどのスポーツは欧米由来で、それ等を主催する競技団体の本拠地は、欧米にあるので、「欧米のルール改定による維持・発展」というお話も、成立すると思います。

では、柔道はどうでしょうか? 元々柔道は日本発祥の物なので、柔の道を心得ない欧米人がルールを改定するのは、正直どうなのかと思うわけです。

また、スキーのジャンプ競技の場合には、「小柄な選手は小さい板を使え」というのなら、「競技そのものを身長180㎝を基準として、ランク分けする」という風にルールを変えても、良かったはずなのですよ。

そうすれば、日本人の選手は180㎝を超える欧米の選手と、対戦することなく180㎝以下のランクを制することもできたでしょうから。

その辺りはどうなのかと思うわけです。

また、誰にとっての「フェアネス」であり、誰がそれを担保するのかという問題も、発生しますし。

実際の話審判が買収されたのでは、「フェアネス」どころではないですから。
31. Posted by 我無駄無   2014年05月27日 13:53
ただ、muffさんの仰りたいことは、バート・ランドラッセルの「集合論」にもとづく「階型の違い」を考慮して、物事を考える必要がある。という趣旨なのを、納得していることは、付け加えておきますが。
32. Posted by あかべえ   2014年05月27日 16:52
> muff さま

私は中国が「普通の国」になるべきではないと思いますが、一部中国特色があったにせよ基本的に普通の識別圏と大して違わないと思います。またこの十数年各国の防空は民間機も撃墜できるとか厳しい態勢をとってきましたので中国の行動が一層「普通」に見えてしまいます。手続きを踏まなかったご指摘については「中国:防空圏3年前提示 日本コメント拒否 非公式会合」で検索してください。

レーダー照射は昔からあることで、民主党政権の時に報告もしなかったですし、今回も最初リアクションをして世論を煽るつもりがなかったようです。「前から レーダー照射 照明」で検索したら色々出てくると思います。またヘリに対して照射したレーダーの型番が「フレガートMAE-5」だと言われますが、これは射撃レーダーではなかったようです。事実でしたら自衛隊機の設定とか何か間違っていた可能性もあります。

スクランブルの時の距離制限は分かりませんが、記念写真なら良くあります。米軍が旧ソ連軍の船の上空数十メートルを低空航過し耳栓をしていない乗組員に傷害を与えたこともあったようです。
http://www.bbc.com/news/uk-27130125
http://www.youtube.com/watch?v=4_0swSRN7f4#t=63

日中が「普通の国」になろうとすることが問題で、両国本当な敵は軍備競争をやりたがる軍産右翼だと思います。
33. Posted by fsneak   2014年05月27日 18:07
>muffさん
横からすみませんが、日本や韓国など中国の周辺国は防空識別圏設置の際、中国と事前協議した資料をなかなか見かけませんが、それをご提示いただければ幸いです。
34. Posted by 高田 亨   2014年05月28日 02:42
あかべえさん、

横からすいません。

リンク先のユーロファイター・タイフーンがロシアの Tu-95 にスクランブルをかけている写真ですが、これは100mくらい距離がありますよ。Tu-95 は、翼幅が 50m 以上あります。


35. Posted by muff   2014年05月28日 11:25
> あかべえ殿、

レスポンス、ありがとうございます。 さて、

> ...一部中国特色があったにせよ基本的に普通の識別圏と大して違わないと思います。

との御見解には首を傾げてしまいます。 中国の管轄権が及ぶ領空のような防空識別圏をこの様に受け止めるのは、国際社会の現実を直視しない姿勢の様に見受けます。 また、

> ...この十数年各国の防空は民間機も撃墜できるとか厳しい態勢...ので中国の行動が一層「普通」に見えてしまいます。

との御見解、何時から各国が 領空ではない防空識別圏 にて民間機も撃墜できる厳しい姿勢となったのでしょうか? しかも、その識別圏は公海上にも設定されているのに。 続いて、

> 手続きを踏まなかったご指摘については「中国:防空圏3年前提示 日本コメント拒否 非公式会合」で...

との事、何か思い違いをして国内問題と同様の扱いをしていらっしゃる様に思えるのですが?

先ず、国家間の協議実施に 「手続きを踏む・踏まない」 の表現は適切ではなく、外交案件とならずに終わったものを協議に当て嵌めるのは如何なものかと。

⇒ 何故、非公式会合で持ち出したのか?コメント拒否になったのか? 夫々妥当な理由の解説や韓国には事前の通告が有って韓国側が遺憾と表明したのは御存じですよね。

防空識別圏を設定する事はその国の安全保障政策ですので、事前協議がまとまらなくても一方的に宣言する事は有るでしょうが、公式に(外交案件として)協議のプロセスを経ようとしなかった姿勢に疑義が出されているものと。

小生も 「軍備競争」 には反対ですが、国際社会の現実は直視して適切な安全保障政策は速やかに実施すべきと考えます。
東シナ海ガス田や竹島での摩擦や北方領土問題を抱えながら、防衛予算が抑えられて来たのに...領海法が制定されてそれが現実の行動になり、何らかの対処が必要となってしまったのが残念です。
36. Posted by muff   2014年05月28日 11:39
> fsneak殿、

早速ですが、中国との事前協議の資料をお探しとの事、大変な事と思います。

それよりは、当該地域の日本の防空識別圏となった経緯をお調べする方が手っ取り早いかと存じます。

それと、昨年、突如として中国政府高官がサンフランシスコ条約について発言した事も参考になると考えます。
37. Posted by あかべえ   2014年05月29日 04:04
> 何故、非公式会合で持ち出したのか?

日本の報道は全て「突如」をつけていますが、まっ赤な嘘だと分かりました。非公式でも複数の外務省と自衛隊OBの方が参加して中国から説明を受けました。

日本が中国は識別圏を持つべきではないと主張しているでしょうか?自分は中国の方が憲法第九条を改正すべきだと思いますが、テロなどもありますから識別圏はある程度必要でしょう。三年前に日本に意図と内容を伝えて意見を求めましたから少なくともこの点では中国が喧嘩売る意図がないと自分は思います。

レーダー照射も護衛艦自体良いものではないと思います。護衛艦同士が睨み合うのは悪いことと決まっています。しかし射撃レーダー照射自体中国軍からもソ連軍からも受けますし、今回初めてやったことでもありません。

レーダー照射と違う問題ですが、慰安婦像がありますね。他の国もやったのですが日本も悪いことをやりました。しかし慰安婦像はただ韓国からの喧嘩売りだと自分は見ています。

識別圏も、レーダー照射も、独り善がりの部分があるかも知れませんが、中国側は喧嘩売る意図がなかったと思います。
38. Posted by 高田 亨   2014年05月29日 12:51
あかべえさん、

日本政府/アメリカ政府も中国の強圧的な行動を誇張して宣伝しているところがあり、ちょっとずるいな、と思うことはよくあります。
(どういうずるをしているかを、あかべえさんのおかげでいろいろと知ることができているので、その点大変感謝しています。)

しかしまあ、本質的に中国政府(軍)が他国に強圧的な態度をとっているということ自体は否定しがたいかと思います。

以前もどこかで書いたのですが、銃をつきつけられた人間が怒りだしたからといって
「銃弾が入ってなかったのを知ってたのだから、俺は悪くない」
と言うのは言い訳にすらなりません。
銃弾が入っていたかどうかは本質的な問題ではありませんから。
銃を(もっといえば銃に似た何かを)他人につきつける時点でルール違反だからです。

見ていると中国側の反論は、この「銃弾が入ってなかったからルール違反でない」という種類のものが多く、逆効果になっていると思うことがよくあります。
39. Posted by 高田 亨   2014年05月29日 12:51

識別圏はやはり周辺国の同意なしに発表したのが大きいでしょう。

> しかし射撃レーダー照射自体中国軍からもソ連軍からも受けますし、今回初めてやったことでもありません。

ちょっと誤解されてますね。冷戦時、米ソの間で射撃管制レーダーを照射しあうことはよくあったのですが、これが原因で戦争になりかねない懸念から、互いに照射しあわないようになったのです。

戦争を防ぐために東西陣営が築き上げた来たルールを新規参入者が突然ぶち壊したら非難されるのは当然かと思います。

> 中国側は喧嘩売る意図がなかったと思います。

私はむしろ逆だと見ています。
中国軍は、日本の自衛隊や米軍にストレスをかけることで、政治的には彼らが許容できる範囲を見極めようとし、軍事的には反撃能力を図っているのだと考えています。

また、国内向けに国威発揚、政権内での政治闘争の一面もあるのかもしれません。

当初は現場の人間の暴走ではないかとも疑われましたが、同様のことが何度も続くのは軍上層部、あるいは国(共産党)の指導だと思わざるをえません。もし、それが違うのであれば、中国軍は統制がとれていない危険な状態だということになります。
40. Posted by chongov   2014年05月30日 02:02
だが中露連合軍事演習の地点は山東半島の近海を思うです。数日前の中日軍機対峙事件の地点は山東半島と近いから、それは2001年の海南島事件と似いことがあります。今回の自衛隊機は中国の領空を侵犯しなかったけど。
41. Posted by 高田 亨   2014年05月30日 04:04
chongov さん、

中国軍が、海洋、特に中国近海での日米軍の監視にストレスを募らせているのは間違いなくあると思います。

42. Posted by chongov   2014年05月30日 06:41
高田さんへ

中国軍は中国近海での日米軍を監視する、それはありえることを思うです。しかし、日本も日本付近で通航する中国海軍を監視している。国防を考えたら、日本のやり方はもちろん理解できることです。だから中国軍は中国近海での日米軍を監視することも理解できるを思うです。

台湾海峡は国際海峡を思うけどね。あそこは渤海湾ではなく、島がない>24海里海域があるから。だから日本やアメリカの軍艦は台湾海峡に通航できる。
43. Posted by 高田 亨   2014年05月30日 08:00
chongov さん、

中国軍の艦艇は日米の演習をよく監視していますし、その逆も日常的にやっています。
(それが彼らの重要な仕事でもありますし)

ただ、現在のところ探知能力は日米側が中国に比べてはるかに高いので(衛星を含めたシステムの性能、レーダーの性能や潜水艦の静粛性に大きな差がある)、監視から得られる情報は日米側のほうが遥かに多いです。

中国軍が大きなストレスを感じているのはまさにその監視から得られる情報にかなりのギャップがあるからですね。

44. Posted by chongov   2014年05月30日 08:59
高田さんへ

わかりました。情報の提供ってありがとうございました。日本やアメリカの技術力も海軍力も中国より遥か上回いことは、10年前から知っていた。

確かに当時の中国軍は大きなストレスを感じるかも、を思うです。
45. Posted by 高田 亨   2014年05月30日 10:52
chongov さん、

正確に言うと、中国海軍の何もかもが日米より劣っているわけではありません。
レーダーや監視、防御用の火器管制システムでは日米は中国に対してかなりの優位を持っています。
また潜水艦(の静粛性)の技術は中国が最も遅れていいるとも言われるところです。

一方、攻撃用ミサイルや機雷戦などでは既に部分的には中国が日米より優位に立っています。

またレーダー、監視、防御系の技術に関しても中国海軍は飛躍的に進歩しているので状況は変わりつつあります。

46. Posted by chongov   2014年05月30日 12:40
高田さんへ

小学や中学の時から「日本は海軍の伝統がある国だ。野心満々な海上自衛隊は世界2位、アジア1位の大海軍(ry」という事を聞えた。当時の日本脅威論も酷いですが、日本海軍の実力は確かに存在している。

自分から見れば、海軍力といえば米>>日>中(アメリカ1位、日本2~3位、中国5~6位)だろう。アメリカはチート国家だから論外。中国の潜水艦やフリゲートは日本より多い、しかしながら質も単艦トン数も日本より遥か劣る。日本海軍(海上自衛隊)の稼働率は一番高い、対潜も強い。駆逐艦総数は世界2位。

中国のネットユーザーたちと交流する時、彼らは日本の海軍力に過大評価する人も過小評価する人もあります。過大評価する人は「日本海軍は文句なく2位(アメリカの40%)」を思うが、過小評価する人は「中国海軍は日本海軍よりやや強い。日本海軍は世界5~6位」を思った。だが正しい評価はやはり世界2~3位です。
47. Posted by chongov   2014年05月30日 12:43
>また潜水艦(の静粛性)の技術は中国が最も遅れていいるとも言われるところです

日本のネットユーザーから「中華鍋とチャーハンの原潜」と嘲笑されらしい・・・

>攻撃用ミサイルや機雷戦などでは既に部分的には中国が日米より優位に立っています。

知らないよ
48. Posted by 高田 亨   2014年05月30日 17:43
chongov さん、

日本の海上自衛隊は、兵器の値段は高いのですが、実戦経験がないですし、何より国民の支持が弱く法律による後ろ盾がないという弱みがあります。

旧帝国海軍が強かったのは確かですが、その伝統がどれほど残っているのかはなんとも判断がつきませんから、実際の戦闘でどれくらい強いかは何とも言えませんね。

また、中国海軍の強さはですが、機雷戦に関しては既に日米を圧倒しています。
台湾封鎖戦が起きれば、日米はもはや中国軍に勝てません。
こちらのエントリが詳しいですね。

http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50653916.html

攻撃用のミサイルに関しては、対艦弾道ミサイルのように、米国が持たないジャンルのミサイルを保有しようとしています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E8%89%A6%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E5.AF.BE.E8.89.A6.E5.BC.BE.E9.81.93.E3.83.9F.E3.82.B5.E3.82.A4.E3.83.AB

潜水艦の静粛性は、中国海軍が最も遅れている部分でしたが、こちらも新鋭の元級はかなり静粛になってきているようですし、急速に進歩しているようです。

49. Posted by muff   2014年05月30日 18:11
> あかべえ殿

レスポンス、ありがとうございます。

それで、あかべえ殿のコメントを読んで少し気になったのですが、

マスゴミの修飾語等に惑わされている様な? 国際社会での外交を隣近所付き合いの感覚で受け止めている様な? 見たい事実のみ詳しく調べる又は相手国の発表を引用している様な?

そして、日本政府の行動を悪意で捉えて相手国の擁護に回っている様に見えてしまいます。

先ず、「非公式」を「公式」と同列にして論をまとめるのは如何なものでしょうか? 「非公式」で出した意味を考察すべきでしょう。

→ 前の年に、尖閣諸島に絡んで何が起きたのか無視するのはおかしいでしょう。 そういった経緯からは、この提起をして日本側の反応を探ったというのが妥当な見方と言われております。 もし、知ってて伏せたとすれば、あかべえ殿のコメントの目的は?

また、日本政府の「無視」との対応も、何故、そうなるのか? その理由も想定がつくでしょう。 尖閣諸島の上空をどのように扱うのか中国側と合意に至る結論が見出せないという予測どころか、協議自体が日中摩擦を招くリスクも易々と予測されます。

もちろん、中国側は 日本に喧嘩を売る為の行動(紛争を引き起こす事を狙う行動) として防空識別圏の設定を宣言したのではないのは当然です。

新たな摩擦が生じるリスクを許容し、尖閣諸島の実効支配に向けてその領有を明確に打ち出すものでしょう。(外交戦略とのリンクは未だ不明)

以上、もっと冷静に物事を見つめるべきかと。
50. Posted by chongov   2014年05月31日 02:44
高田さんへ

そういうことなのか。以前は知らなかった。あなたから見れば、海上自衛隊の世界順位はどのくらいですか?
51. Posted by    2014年05月31日 05:41
>chongov 様

 正直TPPが日本にとってプラスか不利かはやってみないと誰もわからない面もあるのではないかと思います。

 政治学の世界でも学者の予測などは当てにならないことが多いのと同じく、経済の世界でも結構皆好き勝手言っておりますが、そのとおりになったことは多くありません。

 実際問題できることは後から起こったことを理論的に原因分析する位というのが実情かもしれないと思っております。
52. Posted by    2014年05月31日 05:45
>高田 亨 様

 上に書いたことと矛盾すると思われるかもしれませんが、日本全体でみれば確かにTPPは有利な制度かと考えます。

 ただ、「日本」といった場合、いろいろな立場の人(典型は農業、他には開放を迫られてる保険分野等)がいるので、特定の立場の人にとってはどうかという話になるといろいろかと思っています。

 今回、この記事を取り上げようと思ったのが、日本は遅れたとは言いながら当初のメンバーにすべりこめたわけで、確かにここで世界の4割をカバーする機構の組織作りに関与できるメリットは大きいなと思ったという次第です。
53. Posted by    2014年05月31日 05:49
>我無駄無 様

 「ルール」は名目上は公平性を担保することになっているわけですが、相撲を「国技」とする日本(柔道ももともと体重別などはありませんでした)と、体重別を当たり前とするボクシングなどを考えると「公平性」と一言で言っても違いがあることがわかります。

 おそらくこうしたこともルール作りに影響を与えているのではないでしょうか。
54. Posted by    2014年05月31日 05:52
>k_endou 様

 コメントにあった以下の部分大変興味深く拝見させていただきました。

同じアジア国として、「ルールはルールとして、受容する」、「ルールはルールとして、都合よく作り変える」、「ルールすら、感情のはけ口」、三者三様色々あり、考えさせられます。

 ホトトギスではありませんが、こうした比較はうまくできると大変おもしろいもとになります。

 今回なかなかうまい比較になっているのではないでしょうか。
55. Posted by    2014年05月31日 05:57
>muff 様

 上でも書いたように内をしてフェアとみるかという議論にもなってくるかと思います。

 何も持たない状態で互いに力をぶつけあうことを公平とするか、もともと小さい人にはそれなりにハンデを与えることを公平するかは考え方の違いかと思います。

 どちらが公平かとなった時に、いろいろな議論が出てくるわけで、そこには政治力などいろいろな要素が入ってくる面もあるかと思っております。
56. Posted by    2014年05月31日 06:05
>あかべえ 様

 私は基本的に「真実」など存在せず、どのように解釈するかだけかと思っておりますので、あかべえさんの様な見解もあるかと思っています。

 ただ、怖いのは両者が自分の見解だけを信じてしまうことで、相手の見解にも耳を傾けることだけはすべきかと思っています。

 そういう意味で、中国側のこうした見方もあるという意見の紹介大変感謝しております。

 ただ、すいません。私軍事面には本当に疎く、うまくコメントできません。高田さんに感謝です。
57. Posted by 高田 亨   2014年05月31日 17:18
chongov さん、

海上自衛隊の実力の世界の中での順位ですか。
先に書いたように、軍隊の実力は簡単に順位づけできないものです。何をもって実力があるか図るのは難しいですし、特に最近は通常戦力の争いではない低強度紛争が増えてきています。
低強度紛争での強さは、通常戦力以上に数字化しにくいものです。

また、そもそも強さは戦ってみないとわからない部分があります。
フィンランド軍がソ連軍を苦しめたり、ベトナム軍がアメリカ軍に勝つこともあります。

さらに自衛隊の場合は米軍と共同で作戦をすることが前提に武装を揃えているので、地上攻撃能力を含む侵攻能力がありません。また米軍がいなくては兵站にも支障が出てきます。
(日本の最新兵器は性能が高いかわりに値段が高くて量が少ないので、空対空能力などはたった2回全力しただけで備蓄がなくなります。米軍の備蓄に頼らなくてはそれ以上の戦闘はできません。)

もっと言えば、民主主義国では軍隊そのものが強くても、政府が弱腰であったり、意思決定に時間がかかったり、法律で武力の使用が限定されていたりします。これも軍隊の強さに大いに関係します。
58. Posted by 高田 亨   2014年05月31日 17:18

そこで、なるべく条件を絞ってみましょうか。

* 他国から自国の領海を守る作戦に限る。
* 自国の空軍の支援を受けられる。
* 核戦力は使わない。
* 同盟軍(日本の場合米軍)の間接支援を受けられる。
* 政府が海軍の行動を制限しない。
* 通常戦力どうしの戦闘しか起こらない。
* 同盟国以外の他国の干渉は入らない=自国の全戦力を使用できる。

これだけの前提条件をつけると、もはやフェアな比較とも言えなくなりますが、ここまで絞れば日本の海上自衛隊はロシア海軍、イギリス海軍、中国海軍と2位グループにいると私は考えています。

また、このままいけば中国海軍は2030年頃には日本と米国太平洋艦隊をあわせた艦艇を質量とも上回るそうです。
(中国軍の最近の建艦ラッシュはすさまじいものがあります。一方、米軍は空母打撃群の数を大幅に減らす方向です。)
この時期になれば、世界一の海軍力は中国だと言ってさしつかえなさそうです。

59. Posted by chongov   2014年06月07日 10:10
高田 さんへ

わかりました。でもあんたも中国海軍を過大評価するじゃないか・・・を思うです。

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