2016年05月03日

 『環球時報』が掲載していた社説「日本外相访华,摆样子还是真修好」がいろいろ興味深かったので、これについて少し。


1 記事の紹介

 岸田外相の訪中を受けて書かれた社説で、内容を簡単に翻訳して紹介すると以下の通りです。

 前回の日本の外相の訪中は2011年で、その後、2012年に日本が中日の釣魚島を「購入」して以来、両国の関係は厳しい。

 彼は訪中前に、中国に対して言うべきことは言うと述べていたが、対日外交が中国にとって最もとらえにくい。

 中米関係は非常に複雑で、緊張しているが、論理は比較的はっきりしていて、予測しやすい。フィリピン、ベトナムは中国は領土紛争があるが、対立点や利害関係は理解できる。

 インドとも大きな領土問題があるが、共に大国で、中国とインドの関係は安定しており、予想可能性が高い。これらと比較して、日本は特別だ。

 中日関係が低調な理由は、日本のアメリカへの傾斜で、東アジアで中国を牽制し、時には中国と公然と敵対することも厭わない。これは地縁政治の原則に反しており、自分の独立性をなくしているが、その目指すところは何か。

 日本の高官は中国との友好関係の発展について述べるが、絶えず中国をあげつらうだけでなく、彼らの行動と口で言っていることはよく矛盾している。まさに裏表のある日本である。

 これについては、中国の飛躍に直面し、日本が心理バランスを失っているという説明がよく聞かれる。より大きな原因は、今でも日本がアメリカに「軍事占領」されていることにある。

 経済大国でありながら、主権の一部が欠けている。そのため、こうした危機感やコンプレックスなどから混乱しているのではないか。


2 外交

 本当はもう少し続くのですが、私的にはここまでで十分「へー、そう考えるんだ」という感じだったので、ここまでにしておきます。

 先に述べておきますが、『環球時報』は共産党機関紙『人民日報』の傘下にあるもので、中国の愛国主義者御用達の新聞で、かなり独自の論理展開をしております(中国紙『環球時報』は日本に対して批判的か?)。

 今回の話にしても、もし中国がアメリカの外交を予測できるのなら、その「配下である」日本の予測をすることも極めて簡単な話のはずです。

 それに何も中国との友好関係を強調しておきながら、態度が異なるのは日本だけではありません。どこの区の首脳も中国を訪問した際には当然「友好」を強調するわけで、総論賛成・各論反対という極めて当たり前の話にしかすぎません。


3 友好

 トランプ候補のような例外もおりますが(トランプ候補の人柄と政策)、一般に政治家が外交をする際には、口では甘い言葉を述べつつも実際は裏でいろいろ画策しているもので、裏表がない外交が存在するはずもありません。

 実際、中国の方が「友好」という言葉を多用しつつ、日本の一部の方々を篭絡してきたわけですが、それこそ、私的には裏・表の最たるもののような気がしてなりません。

 念のため補足しておきますと、私は「友好」が悪いと言っているわけではありません。あまりに(一方的に)相手を信用しすぎるのはおかしいと言っているだけです。

 外交の目的は何かというと、いうまでもなく、相手に気に入られることではなく、自国の利益になることを目指すのが目的で、そのためには駆け引きも必要です(習近平訪韓の意義を強調する中国と、韓国の対応

 結果として、時には「友好」を論ずるのも必要ですし、相手の敵と手を組むことも必要です。実際ロシアなどは表面上は中国と仲が良いわけですが、実際は自国のことしか考えていないことは明確です(ロシアの経済危機と中国)


4 最後に

 確かにこうしたことがわかっていると予測が立てやすいというのは確かかと思います。そういう意味でロシアにしてもアメリカにしても最後は自国のことしか考えていないので、そこから推測すると何を考えているかわかるという面はあります。

 その点日本はこれが徹底していないので、時には本気で中国のことを気にしているのではないかということを平気ですることがあります。

 そうなると中国としては、喜ぶわけですが、直ぐに揺り返しが来て、中国にとって良くない方向に舵がぶれるというパターンが良くあります。

 結果、確かに中国にしてみればよくわからないということはあるのでしょう。ただこれは、思うに日本がお人よしで、自国の利益より、中国との関係性を重視するというわけのわからないことをしでかしてしまうためかと思います。

 つまりその時が単に譲歩しすぎただけで、それを中国が過度に期待しすぎると裏切られたという思いになるという話かと思います。

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凜amuro001 at 22:26│コメント(28)トラックバック(0)日本人論 │

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この記事へのコメント

1. Posted by fsneak   2016年05月04日 21:13
断っておきますが、私は環球時報の記事を支持するつもりではありません。
ただまぁ、これからはあくまで自分の感想ですが、凛さんを含めて日本はどうしても自身の対中姿勢を勘違いする人が多いようです。それが時々「世界中がそう」だったり、「中国を気にしすぎ」だったりしますが、そもそも、日本は世界一の反中国家なんですよ?

例えばこれをご覧ください。
http://www.pewglobal.org/2015/09/02/how-asia-pacific-publics-see-each-other-and-their-national-leaders/

ピューリサーチの世論調査ですが、あれだけ激しく南シナ海で対立していたベトナムとフィリピンでさえ、中国を好ましく思わない人はそれぞれ、74%と43%になっていますが、日本ではそれが世界一の91%です。ちなみに、日本を好ましく思わない中国人は88%ですが、中国の反日より激しい日本の反中です。

国の動きから言ってもそうです。
アメリカは南シナ海などで中国と牽制し合っているのですが、他方イラン問題や気候問題で中米が協調して成果をあげることもありました。インドも最近アメリカと協力して南シナ海などで中国をけん制すると思いきや、中国と共同声明を出して(フィリピンが取った仲裁ではなく)当事国の交渉による南シナ海問題の解決を支持しました。
2. Posted by fsneak   2016年05月04日 21:13
対して日本はどうでしょうか?
このほど前、王毅外相は、日本が中国を友・パートナーと見なすか、敵・ライバルと見なすかそれが問題だと言いましたが、残念ながら私の記憶が及ぶ限りでは、安倍政権以来、両国の関心が集まる重要案件における中国の存在は友・パートナーとして語られることが一度もありませんでした。凛さんは「自国の利益より中国との関係性を重視する」「譲歩しすぎた」などと言いましたが、安倍政権のどこをどう見たらその結論が出たかぜひ教えて下さい。

私から見ると、南シナ海、AIIB、TPP、安保法制、潜水艦輸出、高速鉄道輸出、周辺国との軍事協力強化など、案件の所在国を問わず、またその分野も問わず、安倍政権は中国への警戒、けん制、対抗をむき出しにしてきました。凛さんはどの国でも国益のためにあれこれやるというようなことを言いましたが、そこまでやっておいて、米印のように両国に協調、協力できて少しでもバランスが取れるような分野はほとんど残されていない用に思います。その中でなお友好を語られるのは、さすがに相手の意図を図りかねたり、呆れ返ったりしますね。今回の中国政府の反応を見る限り、あくまで自分の立場を粛々と述べるだけで、別に何の期待も抱いていないようです。

それと、これほどまでに中国に対抗するのはフィリピンぐらいでしょうが、フィリピンはAIIBに入ってますし、中比友好などとも言ってませんので、やはり日本だけが特別なんですね
3. Posted by とほ   2016年05月04日 22:54
かつては贖罪の意味を込めて過剰に譲歩していたのかも知れませんね。

日中関係が援助国と被援助国という関係だったときは分かりやすかったけど、中国が十分に発展して、工場をつくるのも一段落したら、どういうところで関係していったら良いのか分からなくなってしまった…そんなふうに思います。
4. Posted by chongov   2016年05月07日 23:40
自分から見れば、今の中国は中日関係でかなり不利な立場にいる。なぜなら、台湾の蔡英文政権は日台関係への重視を明言する、そして比越との南シナ海問題が厳しくなる以上、中国は東シナ海で日本と対決する余裕を持っていません。

過去の経験から見れば、はっきり言えばそうですね。むしろ、日本はこのきっかけで、中国にあらゆる要求を提示する可能性があります。

数日前、日本の海上保安庁は沖ノ鳥島南150カイリの海域で台湾漁船を拿捕し、罰金を取った。中国は日本の沖ノ鳥島におけるEEZ主張を反対したが、中国自身も南シナ海で人工島を作るため、日本を非難する立場がありません。自分から見れば、海上保安庁の行動は正しいです。でも台湾国民党はそれに猛抗議した。まあ、国民党も台湾での存在感が失った。今後、日本は自国の海洋利益を確保する実力が更なる上がるだろう。
5. Posted by chongov   2016年05月07日 23:49
Fsneak さんへ

自分から見れば、それは日本の問題じゃないです。中国は傲慢自大な人が増えるだけ。2005年の頃、中国は日本の国連安保理常任理事国加盟を猛反対した。なぜなら、中国は国連安保理での利権を確保したいから。それは理解できることですね。多い日本人も「この問題に、中国の反対は理解できる」だと思った。

だから日本は自分が主導するADBでの利権を確保したいことも当たり前だろう?もし中国はこの分野で日本の利権を挑戦したら、日本はどう反応したのか、それは予想できるもんだ。

高速鉄道って、そもそも日本のライバルは中国じゃなく、ドイツやフランスでした。中国は高速鉄道の自主知的財産権を持っていません。それは韓国と同じだ。日本の新幹線は大震災に対応する技術力を持っていますが、中国は持っていません。安全・安心といえば、日本>>中国です。
6. Posted by chongov   2016年05月08日 00:11
Fsneak さんへ

あと、別のデータです。2016年各国工程機械企業の世界シェアから見れば、中国の落ち込みは相当なもんです。国別3位(10.6%)を維持しながら、前年比は3.8ポイント下がった。一方、1位アメリカは32.2%(1.3ポイント増)、2位日本は23.7%(0.9ポイント増)です。
http://b.picphotos.baidu.com/album/w%3D2048%3Bq%3D90/sign=1c87c8637c899e51788e3d14769fe242/b7003af33a87e9501c57e8f217385343faf2b4ef.jpg

あと、Kearneyの各国投資者に対する調査に、中国はまだ世界2位の被投資国ですが、「各国の景気予想」に、投資者の中国への予想は「28%楽観、32%悲観」で主要国最下位です。一方、日本への予想は「31%楽観、16%悲観」、アメリカへの予想は「42%楽観、14%悲観」です。うーん、中国の経済データは信用できないです。
http://g.picphotos.baidu.com/album/s%3D1600%3Bq%3D90/sign=e5a9e96929dda3cc0fe4bc2631d90270/f636afc379310a551d86ae02b04543a9832610a1.jpg

今の状況をよく理解できれば、「日本も中国も相手国の主要利権を尊重すべき」という意識が生まれるだろう。どちらも相手国の主要利権を挑戦しなければ、国益の衝突は少なくなるだろう。
7. Posted by chongov   2016年05月08日 08:55
でも、自分はFsneakさんの一部意見に賛成する。管理人さんの「お人好しの日本は自国の利益より日中関係を重視する」「譲歩しすぎた」という意見には賛成できない。民主党政権ならともかくが、少なく今の日本政府は弱腰な政府じゃない。

むしろG7諸国に、安倍政権は中国にとって一番手ごわいライバルです。安倍氏は、日本の国力をフル活用できる指導者ですから。だから今の中国政府は日本に苦手意識を持ってる、「中日関係は中国にとって捉え難い」を言ってもおかしくない。そんな社説も最後で「中国は強くなった」とホルホルするが、やっぱり世界に笑われるもんだ。

ほかのG7国家に、米国のオバマはまだできることがあるけど甘い、カナダは存在感が足りない。一方、欧州諸国の指導者は無能な人ばかり(メルケルも)、不法移民問題で苦しめる…今の欧州を見れば、脱亜入欧を主張する福沢諭吉も天国で泣いてるだろう。
8. Posted by fsneak   2016年05月08日 17:20
>chongovさん
中国の南シナ海での埋め立てと日本の沖ノ鳥とはわけが違いますよ。
中国は人工島を作っていますが、それを基にEEZなどを主張していません。南シナ海における権利は南沙諸島全体への主権と歴史上の開発運用に基づいて主張されています。人工島とは関係がありません。
そして日本は大きさが数平方メートルで水面上十数センチしか突出していない岩礁だけで日本全国の面積も上回るEEZを主張しています。これがEEZを主張できると思うのは日本だけでしょう。

ADBのためにAIIBに反対するというのは無論理解できます。そして高速鉄道は現に東南アジアなどで日本と競合していますよ?インドネシアで日本が負けたことで結構負け惜しみも言ってましたね。
9. Posted by fsneak   2016年05月08日 17:21
まぁ、個々の案件について無論、それらしい理由があるのですが、よく考えてみてください。日本と東南アジア、南アジア、豪州の国々の関係強化は中国へのけん制、警戒、競合の文脈で語られます。豪州への潜水艦の売り込みも対中戦略の一つです。安法法案において中国が念頭に置かれているのは公然の秘密です。AIIBは無論中国への対抗心のために参加していません。TPP参加も対中目的が多く語られましたね。南シナ海に至ってはありとあらゆる場で対中けん制を図るように見えます。つまり全体的に見ると、重要案件について中国が関われば、ライバル、敵として語られることが多々あっても、一度パートナー、友として語られることがありません。

凛さんは環球時報の記事に対して中国に譲歩しすぎたので、期待を裏切られた思いだからだと書きましたから、私は世論調査と日本の国の動きを合わせて挙げて、譲歩どころか、日本は中国に最も対抗的な国であり、安倍政権に対して期待を抱ける分野もほとんどないと説明しました。

ただ、それが日本の国益に適うものか、日本の立場から正当性を持つことか論じるつもりがありません。
10. Posted by chongov   2016年05月08日 18:06
Fsneak さんへ

日本の沖ノ鳥島経済海域(EEZ)領有に対して、中韓の不満はある程度で理解できるです。なぜなら、日本のEEZは中国や韓国より遥か広いですから。でも、日本は沖ノ鳥島海域における各国の「自由通航権」を否定していない、沖ノ鳥島に対する軍事要塞化もしていない。一方、日本から見れば、「中国の南シナ海における人工島建設は軍事要塞化ですから、『それは日本の自由通航権に対する妨害だ!』」、だから介入した。その性質は違います。

今回の日台漁業問題に対して、小笠原さんの評論はこちらです。彼氏から見れば、今回の日台紛争の主要責任者は「政権末期(レームダック)症状」にハマった馬英九氏ですが、日本も「日台関係の敏感性を意識すべき」だと思った。
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/ogasawara/analysis/okinotorishimadispute.html

注意すべきことは、台湾の海保ホームページも、日本の沖ノ鳥島EEZ領有を否定しなかった。だから今回の日本海上保安庁の台湾漁民に対する罰金は国際法にふさわしいです。
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/ogasawara/analysis/wcpfc_area_of%20_application_map.jpg
11. Posted by chongov   2016年05月08日 18:16
(続)ADBは日米欧の世界金融支配の一環ですから、中国はそれに挑戦したい、その気持ちはわからなくてもない。しかし、そもそも中国はADBの最大の被支援国、今でもADBから借金をもらえるから、新しい機関を作る必要性があるのか?しかも中国の政治は不透明なものが多いです。

最近のパナマ文書での各国政治家の不正暴露に対して、アイスランドの政治家は辞任して、イギリス首相もメディアから批判された。しかし中国政府はネットを検閲して、官僚腐敗の真相を隠蔽した。自分から見れば、これも相当な臆病者です。だから中国は新しい国際経済機関を作る能力を持ってません。高速鉄道といえば、最近中国のインドネシア鉄道事業もいろんな問題を遭遇した。まあ、中国の進歩も否定できないけど。

TPPといえば、安倍政権は建前で中国の加盟を反対していない、むしろ「中国のTPP加盟を歓迎する」を言った。それは「中国への敵対態度」だと思わない。もちろん、中国のTPP加盟は日米の条件を呑めなければいけないことですから、あまり好ましくないですね。でも、それは日本の責任じゃあるまい・・・。
12. Posted by chongov   2016年05月08日 18:26
(続)
>豪州への潜水艦の売り込みも対中戦略の一つです

中国は豪州と領土問題がありません。だからそれはただ日豪軍事協力の一環、中国と全く関係ないもんだと思います。もしかして、中国政府も豪州に潜水艦を売りたいですか?

>重要案件について中国が関われば、ライバル、敵として語られることが多々あっても、一度パートナー、友として語られることがありません。

ライバルは敵と違います。敵なら「やるかやられるか」という「ゼロサムゲーム」ですが、自分から見れば、中国も日本もアジアの大国ですから、国益の衝突があるけれど、中国は日本と「健全的なライバル関係」を作るべきだ。つまり競争しても「ウィンウィンな協力関係」もできるです。

>私は世論調査と日本の国の動きを合わせて挙げて、譲歩どころか、日本は中国に最も対抗的な国であり

まあ、管理人さんの意見も問題があります。今の日本は決して「中国に譲歩しすぎる」弱い立場の国ではなく、むしろ日台関係を利用して、強い立場で中国と交渉する国です。でも、もし中国は日本の核心的利益を配慮すれば、日本も中国の核心的利益に配慮するだろう。
13. Posted by fsneak   2016年05月09日 02:46
>chongovさん   
日本のEEZは中国や韓国より遥か広いから不満というのはいかにも日本のポジショントークですね。
正しくは「国際法違反の主張で海洋資源を独占したい日本の横暴」ではありませんか。(笑)

日本が沖ノ鳥を埋め立ててEEZを主張しているが、中国が同様なことをしているので非難する立場がないとの主張に思えたので、それは違うと言いました。航行の自由というのは矛盾だらけの口実にすぎないがそこは深入りしたくないのでここまでにします。

また、日本の対抗的な行動をいろいろ挙げましたが、それの日本にとっての正当性を論じるつもりがありません。
ただ、chongovさんはTPPと豪州への潜水艦売り込みが対中ではないと言いましたね。
TPPについては、経済圏のルール作りを中国に主導させないと盛んに喧伝されましたよ。そしてそれ以上に「自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有する国々とのルール作りは、安全保障上の大きな意義がある」と安倍首相は明言し、官邸サイトにも掲載されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/tpp2013.html#tpp_009

一党独裁のベトナムがTPPに入ってるのはなんとも皮肉な話ですが、これらのお馴染みの言葉はどの国を念頭に置いたものか自明のことです。
14. Posted by fsneak   2016年05月09日 02:48
豪州への潜水艦売り込みは、たぶんchongovさんにとってあまり詳しくない話ですから、いくつかの記事を提示させていただきます。

安倍政権、「準同盟」構想に誤算=対中けん制不発-豪潜水艦受注失敗
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042600812&g=pol

「日本以外なら中国の勝利意味する」 豪潜水艦共同開発で米政府筋
http://www.sankei.com/world/news/160125/wor1601250020-n1.html

検索したらいくらでも出てきますが、とりあえず中国と無関係な話では全くないことをわかっていただけると思います。

ライバルと敵ですが、程度に差があっても、ライバル視・敵視される以上、その分野での協調と協力は難しくなると思います。上記日本の動きは実に案件の国と分野を問わないものでした。chongovさんは「ウィンウィンな協力関係ができる」と言いましたが、どの分野の重要案件(つまり中国あるいは日本のヘッドラインニュース、トップニュースになれる案件)で、両国に協力協調できるかぜひ教えて下さい。私も中日関係に前向きになりたいですから。
15. Posted by chongov   2016年05月09日 09:54
Fsneak さんへ

>国際法違反の主張で海洋資源を独占したい日本の横暴

いや。あのかなり反日的な国連すらも日本の沖ノ鳥島周辺のEEZを認めた。ニュースから見れば、南シナ海問題に、中国外務省は再び日本の干渉に不満を表示した。自分も南シナ海問題で大きな議論を発表したくないですが、この問題へ干渉する大国は日本だけじゃなく、米印などもあります。

>TPP

総理官邸のこのリンクには中国への批判が一文字もないです。2015年10月のニュースに、安倍氏は「中国のTPP加盟は地域安定にとってメリットです。私たちはそれを歓迎する」と明言した。中国にとって、TPP加盟の障害は「自国はアメリカ・日本のルールを受け入れない」かもしれない。
16. Posted by chongov   2016年05月09日 10:01
(続)
>「日本以外なら中国の勝利意味する」 豪潜水艦共同開発で米政府筋

つまりアメリカは日豪の軍事協力に歓迎する、そしてアメリカは中国に牽制したいですか。確かに自分はそれを知らなかったです。

>ライバルと敵ですが、程度に差があっても、ライバル視・敵視される以上、その分野での協調と協力は難しくなると思います

冷戦期の米ソもライバルですが、宇宙開発など領域で協力した。19世紀の英露もライバルですが、対独包囲網などでの協力もあった。日本も中国も大国ですから、ライバルとしても、北朝鮮対策や環境保護など領域で協力できそうです。自分のリンクはいつも管理システムから禁止されるから、キーワードを提供するだけ。あなたはキーワードを使えて検索すればいい。

中国の緑化、日本政府が100億円拠出へ(環境保護)
日中の外務次官級協議 北朝鮮制裁など協議(北朝鮮対策)

・・・だから「日本はいつも中国と敵対したい」ということが全く嘘です。
17. Posted by chongov   2016年05月09日 10:19
(続)一方、「中国はいつも日本と敵対したい」こともないはず。2015年11月17日、中国商務省は記者会見で「日本企業はもっと環境分野で中国に投資して欲しい」という願望を直言した。

だから中国と日本は競争も協力も存在している。もしパレスチナとイスラエルような「敵国対立」なら、そんな協力関係もないはず。
18. Posted by fsneak   2016年05月10日 01:28
>chongovさん

沖ノ鳥のEEZが認められたというのは日本の一方的な主張に過ぎません。
日“冲之鸟礁变岛获认可”失实
http://news.xinhuanet.com/world/2012-05/05/c_111892208.htm

ちなみに、台湾は遅くとも2009年の時点で沖ノ鳥のEEZを認められないと主張しました。
外交部:沖之鳥島不符經濟海域劃分基準
http://archive.is/zndLG

米印も南シナ海に介入していますが、米国とはイラン問題と気候問題で協力協調し、インドとは国際仲裁ではなく関係国の直接交渉による南シナ海問題の解決を支持する共同声明を発表しましたよ。

TPPについては、官邸サイトでTPP参加で第三者の中国を名指しするほど露骨なわけではないでしょう。しかし、「自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有する国々とのルール作りは、安全保障上の大きな意義がある」という言葉は中国を意識していないと主張するのは、結構無理があると思います。無論中国はこういった価値観を共有しない国で、しかも経済協定なのにわざと安全保障とも結びつけようとしています。日本の安全保障で問題になるのは中国と北朝鮮だけですが、まさかTPPは北朝鮮と何か関係でもあるのですか?

これに関して日本のメディアはもうずばり、「TPPを非民主的な中国を排除し、中国の経済面、政治面、安保面での拡大を抑える「防波堤」だと考えているようだ」と指摘しました。
http://diamond.jp/articles/-/82839

安倍首相が中国のTPP参加を歓迎すると言っても、中日友好のように口先だけのものかもしれませんし、日米主導で作ったルールを受け入れて参加するのも別に悪い話ではないでしょう。どちらにしろ、日本のTPP参加において中国を意識したこととは矛盾しません。
19. Posted by fsneak   2016年05月10日 01:28
それと、chongovさんは多分見落としたところがあると思いますが、私は中日両国で協力分野が全くないとは言ってません。両国の注目が集まるような重要案件、もしくは少しでも対中対抗とのバランスが取れるような協力分野がほとんど残されていないと言ってるんです。

岸田外相が訪中の時も省エネ・環境、観光、防災などの協力を提起しました。しかし、上記私の挙げた案件以外、中国のレッドラインとも言える台湾問題で独立志向の民進党政府と連携する恐れがある中で、岸田外相が提起した協力分野は全く二の次でしかありません。

chongovさんが提起した緑化分野のことですが、試しに、このニュースと豪州の潜水艦受注のキーワードを使ってグーグルニュースで検索したらどうでしょうか?後者のヒット件数が遥かに高いです。これは如実に日本の関心と重みを語っているでしょう。

北朝鮮問題に対して確かに核を持たせないことが一致しています。しかしそれ以外では両国の姿勢が相当に違っています。当初誰が北朝鮮核問題の責任を取るべきか中国と日米が非難の応酬をやっていたのはまだ記憶に新しいです。根本的には、日本は北朝鮮問題で中韓が仲間割れになり、駐韓米軍に中国抑止の役割をより発揮してほしいはずですから、戦術レベルで話し合いができても戦略レベルはないでしょう。

細かい分野や二次的な分野の協調協力もあるでしょうが、一次的で協力できる重要案件を見出すのはやはり難しいと思います。
20. Posted by chongov   2016年05月10日 09:56
Fsneak さんへ

>沖ノ鳥のEEZが認められたというのは日本の一方的な主張に過ぎません

あなたは国連サイトでの関連リンクを提供できれば良かった。中国メディアの報道はあまり信用できない。みんなは知ってるし。

>しかし、「自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有する国々とのルール作りは、安全保障上の大きな意義がある」という言葉は中国を意識していないと主張するのは、結構無理があると思います。

数年前、中国政府は「社会主義の核心的価値観」を発表した。その中にも「自由」「民主」「法治」など文字があるから、「中国も自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有できる国だ」と言っても理由があるかも。しかし、もし中国の外交官は国際会議でこう言ったら、外国のお笑いネタしかなれない。なぜですか。それは外国の偏見か、あるいは中国自身の問題か。まあ、それも個人の見方によって違いますけど。

>安倍首相が中国のTPP参加を歓迎すると言っても、中日友好のように口先だけのものかもしれません

そうかもしれない。しかし、もし中国政府は本気に「俺たちもTPPに入りたい!」を言ったら、安倍政権もそれを拒否しないだろう。

>日米主導で作ったルールを受け入れて参加するのも別に悪い話ではないでしょう

だから参加しても構わんな。
21. Posted by chongov   2016年05月10日 10:21
>中国のレッドラインとも言える台湾問題

最近20年間の台湾問題の本質は、「台湾ナショナリズム」の形成だと思います。ナショナリズム(民族主義)は、共同体における仮想敵国への共闘心理が、それは血統とあまり関係がない。90%以上の台湾人も中国人も漢民族ですが、下関条約以降の121年間、台湾が「中国統一政権の一部」になる時間は国共内戦期の3.5年しかない。1990年代以前、台湾はまだ国民党独裁時期の「中国ナショナリズム」が主流でしたが、李登輝政権や陳水扁政権の教育政策、そして1996年の中台軍事対立によって、多い台湾人のアイデンティティは「私は中国人」から「私は台湾人」に転換した。親中と言われる馬英九政権は8年も持ったが、2016年の調査に、7割以上の台湾人は「自分は中国人じゃなく、台湾人だ」と思った。

「台湾ナショナリズム」の主要目標は「台湾の独立」ですが、中華人民共和国憲法には「台湾は中国の一部」という文句があります。しかも「中国ナショナリズム」の仮想敵は日米だけじゃなく、「台湾の独立派」もそれに入る。だから今の台湾問題は、「国共内戦の延長」じゃなく、「中台ナショナリズムの対立」になりました。地政学の意味から見れば、台湾は中国の生命線もあり、日本の生命線もある。どちらが台湾を占領したら、他の一方は不満を感じる。しかし今の日本は台湾を併合する領土野心を持たない。台湾の国力は中国より弱小し、「中国との併合」が望ましくない以上、日米の支援を求めても想定内です。一方、中国はウイグル自治区やチベット自治区を実効支配したが、台湾を実効支配できないから、「武力行使は日米の干渉をもたらす」という心配もあります。

今後の中台関係はその前より緊張になるかもしれないから、日米の介入も多くなるかも。だが本格的な軍事衝突が起きない。
22. Posted by chongov   2016年05月10日 10:33
>当初誰が北朝鮮核問題の責任を取るべきか中国と日米が非難の応酬をやっていたのはまだ記憶に新しいです

自分から見れば、中国も日米も北朝鮮問題に責任があります。しかし、北朝鮮の主要貿易相手は中国です。北朝鮮の軍人は度々国境を越えて、財物を略奪して、中国の市民を殺したが、中国政府の北朝鮮に対する態度は温すぎる。おしゃる通り、北朝鮮の中韓にもたらす脅威は日本にもたらす脅威よりも大きいです。北朝鮮の核ミサイルは精度が足りない、日米に落ちる前に韓国に落ちるリスクが大きいです。だから中国も韓国も、北朝鮮に厳しい態度を出せばいいじゃん。

>グーグルニュースで検索したらどうでしょうか

今の自分は上海に居るから、グーグルは検閲されて運用できないんだ。

…あなたから見れば、私は日本に弁護しすぎるかもしれない。しかし、自分も「大日本帝国マンセー」を言ってる徹底的な親日派じゃないです。もし日本は1930年代ように中国を侵略し、アジアに対する支配を求めれば、自分は日本を猛反対するだろう。自分は「アジアにおける日本の一極覇権」を反対するけど、「日本はアジアの一大国として影響力を発揮し、中国やインドなど他のアジア大国と競争や協力ながら共存する」ことを歓迎する。
23. Posted by fsneak   2016年05月12日 20:28
>chongovさん

「自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値」について中国がどう言おうと、きっと安倍首相は中国とそれを共有していると思わないでしょう。

何はともあれ、chongovさんにはTPPを含めて日本がほとんど全ての重要案件において中国への警戒、けん制、対抗をむき出しにしてきたことをご理解いただけたらそれで結構です。

余談ですが、別に私はchongovさんの視点をどうこう言うつもりがないし、その立場にもいません。まぁ、私自身は少し日本語ができますが、政治的にはなかなか日本のことが好きになれません。人それぞれですね。
24. Posted by chongov   2016年05月27日 11:00
Fsneak さんへ

確かに日本の対中報道は偏見があります。でも、中国の対日報道は更に問題があるかもしれない。

今度日本主催のG7サミットに対しても、中国メディアは「日本の南シナ海介入陰謀」を猛批判して、まるて「G7は中国と対抗する国々の集団」ような雰囲気です。しかし、南シナ海問題への共同宣言はG7サミットの「極わずか」の一部です。

日本外務省サイトのG7サミット紹介内容から見れば、今回の議題には経済・環境・女性など議題があります、言及される国は北朝鮮(核ミサイル開発)やウクライナ(クリミアが併合される)などですが、中国はその中に入れなかった。

それでも、中国メディアはG7外務大臣会議や首脳サミットにいちいち「その仮想敵は中国だ」と過大反応することも、かなり困ったでしょう。
25. Posted by fsneak   2016年05月27日 16:53
>chongovさん

「G7は中国と対抗する国々の集団」というのはちょっと違うと思いますよ。

http://news.baidu.com/ns?word=G7&pn=20&cl=2&ct=1&tn=news&rn=20&ie=utf-8&bt=0&et=0&rsv_page=1
バイドゥで「G7」のニュースを検索したら、それが「G7の国々が~」というよりも、「安倍が~」「日米が~」というふうに言ってるんです。

そして日本メディアを見れば、共同宣言で南シナ海の言及が極わずかでも、その注目度と位置づけは決して極わずかなものではないと思います。

日本や安倍首相がG7で南シナ海の言及へリードしたいだけでなく、出来る限りの場で、南シナ海に関連する発言を行う一連の行動こそが中国の苛立ちを強めるものだと思います。

ただ、当然中国の対日報道も問題があり、これについて中国と日本はお互い様だというのが私の考えですが、なかなかそれを日本人に受け入れてもらうのは難しいことのように思えますね。

民主主義で言論が自由の日本と、独裁統制の中国が一緒なわけがないようです。(笑)
26. Posted by fsneak   2016年05月27日 23:44
>chongovさん

ちなみに、この数日、TBSの番組による中国人への誹謗中傷とヘイトスピーチがウェイボーで取り上げられ、大きな怒りを惹起しています。

5月23日晚TBS黄金档播出的一档节目「直撃!コロシアム」震惊了在日华人!节目中对中国进行了大量无差别抹黑,以及在场的华人嘉宾也是各种自黑
http://weibo.com/1778181861/DxaaZt9hr?from=page_1005051778181861_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment#_rnd1464359366157

如何看待日本 TBS 播放的节目「中国人 50 人大集結!日本人が知らない中国人の本音を直撃」
https://www.zhihu.com/question/46765134

如何看待TBS在5月23日晚播出的电视节目直撃!コロシアム!对中国的言论?
https://www.zhihu.com/question/46722203

参加した一部の中国人ゲストによると、こういった言論に直ちに反論し、厳しく批判した部分がカット、編集されているようです。

凛さんももしここを見ていたら、ぜひ一言コメントをください。
27. Posted by chongov   2016年05月29日 15:21
Fsneak さんへ

わかりました。中国メディアはG7諸国の中でも、特に日米と中国の外交問題に注意するかな。まあそれも当然でしょう。G7諸国に、経済力や中国への影響が最も高い2国はアメリカと日本ですから。

でも南シナ海関連の発言といえば、安倍だけじゃなく、EUのトゥスク氏もかなり多いです。トゥスク氏は演説で「G7諸国の団結一致」を呼び掛けて、ロシアのクリミア併合や中国の南シナ問題での姿態を非難した。

>中国と日本はお互い様だというのが私の考え

私もそう思うです。どちらも相手への偏見がありますから。

>民主主義で言論が自由の日本と、独裁統制の中国が一緒なわけがないようです

確かに、そもそも言論自由な国は一党独裁な国よりも多い種類な意見があるべきだと思います。この点に、日本はまだ改善できる余地があります。
28. Posted by chongov   2016年05月29日 15:27
(続)
TBSのあの番組は、確かに中国への偏見や悪意報道があります。さすが私もそういう言論を賛成できない。でも、日本のメディアは韓国人スパイに侵食されるかもしれない。一部メディアは中国や北朝鮮を非難しても、韓国への批判がほどんどない。同じ状況も中国のメディアにあります。中国メディアは中国政府のスピーカーと言われるが、韓国人スパイもここで侵食するかも。

おそらく韓国という国は、中日関係の改善や発展を好ましくない。TBSも、フジテレビも、韓国人スパイの言論誘導によって、中日関係を悪化させる仕事をやってるかな。自分から見れば、中国も日本も、相手国への非難をいったん停止して、自国メディア内部の韓国人スパイを一早く排除しなければいけない。

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