いわゆる反中

2013年04月28日

 『新華網』(日本語版)が「マイナスの評価もあるが…中国人観光客を世界はもっと理解するべき―中国専門家」という記事を掲載しており、いろいろ興味深かったので、これについて少し。


1 記事の紹介

 短い記事で日本語なので、全文引用させていただきますが、以下の通りとなっております。

 中国旅游研究院が北京でこのほど、「2013年第1四半期中国公民の出国旅行満足度調査報告」を発表した。

 同研究院の戴斌院長は「中国はすでに世界観光業の繁栄を促す新たなエンジンとなり、世界観光業の成長への貢献度は13%に達した。中国は12年、延べ8318万人の海外への観光客と、1020億米ドル(約10兆1400億円)の観光消費で、世界最大の観光消費国となった」と強調している。

 人民網が伝えた。

 戴院長はまた、中国人客へのマイナスの評価を少なくするべきだと呼びかけ、「中国人客の海外でのショッピングは税を回避するための理性的な行為だ。

 中国人客がホテルで即席麺を食べることは倹約意識のほか、中華料理の供給不足も一因となっている。

 中国人客は行った国の風習・習慣を尊重しており、世界の観光地も中国人の風習をもっと理解し、適応するべきだ」と訴えた。


2 個人的感想

 いろいろ世界各国から非難をうけている中国人観光客ですが(中国人海外旅行客の買い物の評判)、言いたいことは、その国の経済に買い物などで、貢献しているのだし、中国人観光客には観光客の事情もあるのだから、あまり非難ばかりせずに、こちらのことも考えてくれといったところでしょう。

 ま、確かに「客」にしてみれば、金を払って物を買っているのに、馬鹿にされたり、軽蔑されたりするのはたまらないといったところかもしれません。

 中国側の主張もわからないではありませんが、自分たちの都合だけを主張して片が付く問題は少なく、大半の問題は譲るところは譲らないと片付きません。

 ふと、こんな記事を見ていたら、領土問題でも、日中間の問題でも何が何でも日本側に一方的に悪いと主張する中国が思い出されてしまいました(靖国参拝で中国が韓国と日本を批判、その他の国は2)。

 実際、訪問される側にも都合があり、「客」の都合だけを聞いて対応できるものではありませんし、「客」も中国人だけでなく、他の国からも多くの「客」が来る以上、特別扱いできるはずもないことはわかるかと思います。

 確かに国際社会では、自分の意見を述べないと話にならないというのは本当で、言うべきところはいうべきです。しかし、それも程度問題で、何が何でも自分が正しいという主張ばかりでは、誰も話を聞いてくれなくなるのはどこの国も一緒です(アメリカが嫌われている理由も同じでしょう)。

 また、成金が嫌われるのは、どこの国でも一緒で、金だけもっていれば良いというものではなく、それなりの使い方が分からないと「野暮」として軽蔑されるということかと思います。



凜amuro001 at 17:00│コメント(2)トラックバック(0)

2011年02月26日

 ニュージーランドの地震では、多くの方が被災されましたが、その中には日本人をはじめとする外国の方を含まれておりました。今回多数の日本人が被災されたということで、日本から大挙してマスコミが押しかけ、いろいろなことをしているようです。

 どうしてもマスコミに対する批判というのは、マスコミではあまりお目にかからず、その後の追加報道などもないため、どこの記者だかわかりませんが、地震で救出された人にインタビューするため、多数の被災者が収容されているクライストチャーチ病院に侵入しようとした日本人記者が逮捕されたそうですhttp://www.j-cast.com/2011/02/24088938.html

 ただでさえ、警察は大災害の後で忙しいのだから、こんな手間をかけさせるなと思いますし、他の被災者の迷惑になるようなことは止めてくれという感じです。取材をするということ(社命)だけで頭がいっぱいになり、社会常識を逸した行動をとるということは、宮仕えの場合よくありますが、やはり情けないの一言です。

 そして、この取材そのものについても、目当ては右足切断手術を受けて救出された奥田建人氏でしょうが、これだけの目にあった人を何故そっとしておいてやることができないのかというのが偽らざる気持ちです。

 フジテレビのアナウンサーが、彼に対し「もうスポーツできませんね」とインタビューしたり、まだ行方不明の学生がいることを、伏せていたにも関わらず、その事実を告げたことなどが物議を呼んでいるようですがhttp://rocketnews24.com/?p=76495、さもありなんといったところでしょう。

 ニュージーランドで被災されたのは、日本人だけではなくて、中国人もおり、今回の地震については、中国でも大々的に報道されています。しかし、そのなかでかなり気になった記事があったのでこれを紹介したいと思います。

 これは「環球網論壇」に掲載されていた「〔反華〕新西兰竟停止搜救被埋华人 中使馆交涉后恢复 !」(反中国 ニュージーランド生き埋めになった中国人の捜索を中断後、中国大使館との交渉の後、再開」という記事ですhttp://bbs.huanqiu.com/thread-534081-1-1.html

 日本でも大々的に報道されたので、ご存じの方も多いと思いますが、熱感知カメラや救助犬を使い現場を捜索したが、生存反応はなかったということを理由に、現地警察は23日午後、語学学校「キングス・エデュケーション」が入っていた建物の捜索を一時中断しました。

 ここには、日本人だけではなく中国人も学んでいたというわけです。現地警察の判断もわかります。他に生きている可能性があればそちらを優先しなければならないし、崩落の危険もある。しかし、被災した関係者にしてみれば、身内がそこで苦しんで今も救助を待っているかもしれないと思うと、いてもたってもいられない。

 被災した方の関係者にしてみれば当然中断などといわず、引き続き捜索をしてくれとなるわけで、結果として、24日朝から捜索は再開されました。ただ、上記の記事によると、中断された理由が安全上の理由で、再開された理由が、現地の中国大使館や、華僑・留学生などの要求により再開されたとしております。それ意外にも如何に現地の中国大使館は頑張っているかということが記載されており、ある意味よいしょ記事になっております。

 そして、この記事は表題を見てもわかるように「反中国」というカテゴリーに入っていますが、このカテゴリーは世界中の反中国的な記事を集めたものです。日本のマスコミは日本人の被災者しか報道しませんが、ある意味中国も同じで、中国人の被災者にしか目がいっておらず、そのためこういう報道になります。

 このビルでは、他にも沢山の国の方、現地の方が被災しており、現地では皆なんとかしようと頑張っているわけです。これをこうした形で報道する、現地の迷惑になることをしてしまう、かなり情けないことと思います。



凜amuro001 at 10:39│コメント(0)トラックバック(0)

2010年11月27日

 『人民日報』のサイトである『人民網』を見ていたら、 各国对华不和谐音という特集があって、とても興味を引かれました。多少意訳すると、「各国はどうして中国と仲良くしていかないんだ」とでもいう感じで、各国のいわゆる「反中国」の新聞、雑誌記事をまとめているところです。

 何度もここで書いているように、中国は外国が自分をどのように見ているか大変気にしております。そのため、以前はどちらかというと、こうした中国を批判する記事は隠しておくという態度が一般的でした。

 ですが、やはりインターネットの影響か、外国語さえできれば、外国の新聞が簡単に読める時代(中国では制限されていることは周知の事実ですが、いくらでも抜け道はあります)、なおかつ、諸外国の記事を中国語に翻訳して紹介するブログが沢山ある現代においては、こうした政策を変えざるを得なかったのでしょうか。

 中を見るとなかなか、面白く、トルコでウイグル(ウイグル族はトルコ系の民族です)の問題に関連して反中デモが起こったこととかhttp://world.people.com.cn/GB/9652169.html、ドイツのテレビ局が中国を侮辱した番組を放送して、謝罪したこととかが掲載されておりましたhttp://world.people.com.cn/GB/10507651.html

 ただし、人民網に掲載されるものなので、当然中国サイドにたったものとなっており、批判もそんなに激しいものでなければ、中国の反対意見が付されているものもあります。

 ただ、こうしたことを積極的に紹介するようになったのは、私は大きな変化だと思いますし、上に書いたインターネットの影響などと併せて中国が自信をつけてきた現れでもないかと思います。実際このサイトには「外国がしばしば中国を侮辱する発言をすることについてどう思いますか」というインターネット調査がなされており、その結果も公表されております。

人民日報ネット調査

 これを見ると35.3%で最も多いのが、「我が道を行く、他人には勝手にいわせておけ」で次が「やる時はやるぞ」が29.9%と続いており、ある意味、興味深かったのが「彼らは中国の飛躍に嫉妬しているだけ」という意見が19.6%あったことでした。

 中国が自国の経済発展に自信をつけてきて、外国の意見を紹介するだけの余裕を持つようになってのは、喜ばしいことですが、これを見ると、下手をすれば、外国が何を言っても金持ち喧嘩せずではないですが、まともに取り合わなくなってしまうのではという気もしないではありません。

凜amuro001 at 09:02│コメント(0)トラックバック(0)