STRIKE HOLEにおいては毎年恒例ですが、一年が終わった所で、「個人的な10大ニュース」という形式にて回顧しております。
年を超えてしばらくたってしまいましたが、以下、個人的10大ニュースを列挙致します。

★参考・昨年の個人的10大ニュース
(次点)同人誌即売会レビュー本「この同人誌即売会がすごい!」「この同人誌即売会がひどい(笑)」を発刊

これまで探訪した同人誌即売会の中から、「ベストチョイス」的なものを刊行したいと思いまして、2015年春に、「この同人誌即売会がすごい!」を刊行致しました。
結構多くの方からご反応をいただきましたので、調子に乗って同年8月の夏コミ合わせで、「この同人誌即売会がひどい(笑)」も刊行。
「ひどい」の方は、「これはひどいw」系のユニーク即売会を面白おかしく紹介した性質の本ですが、実はこっちの方が反応は大きかったり。
お蔭様で、どちらの作品も、年末の冬コミまで持たずに、完売と相成りました。多くの皆様のご声援、心からの感謝を申し上げます。


(第10位)ロリコン、4度目の有罪!

春の「慶事」でございます。東方界隈を代表する真正ロリコンのあの男に、この年3月、4度目の有罪(=ロリコン)判決が下されました!w
めでたしめでたしw

参照リンク・3/15 壮大なる茶番劇!東方Project古明地さとり・四季映姫オンリー「地底の読心裁判」


(第9位)地方都市での即売会復活の機運?

同人誌即売会が開かれなくなって(或いはこれまで開かれた事のない)地域で、新たに即売会が勃興する、という事例が最近増えてきております。
聖地開催型の同人誌即売会なら、新潟県佐渡市(東方Project)・高知県宿毛市(艦隊これくしょん)・宮城県白石市(東北ずん子)等が挙げられますが、それだけではなく、【オールジャンルの同人誌即売会】も、これまで即売会の無かった地に勃興しております。
私も、栃木県足利市の同人誌即売会に参加しましたが、他にも、長崎県五島市(五島列島)や北海道紋別市でも同人誌即売会が勃興。

特筆すべきは、
鹿児島県鹿屋市でしょうか。人口10万とそこそこ大きな町でありながらも、15年近く同人誌即売会が不在の町でした。
ここに新たに立ち上がった「コミカノ」は、50sp規模・400人以上の参加者を集め、地域側の期待の大きさに応えた存在となりました。
他の即売会も、20sp前後と小規模ですが、今年も開催が予定され、継続化方向で進んでいるものと思われます。
 
地方都市での開催は、その地域に同人文化を根付かせる役割があります。同人界の「根っこ」を支える存在であり、長い目で見れば同人文化の興隆を支える存在でもあります。
今後も、こういう新しい動きを歓迎しつつ、応援していきたいとも考えております。


(第8位)刀剣乱舞オンリー百花繚乱

2015年1月よりサービスが開始された「刀剣乱舞」。
「艦隊これくしょん」に近いゲームシステムで、女性陣をターゲットとし、刀剣を美少年に擬人化という「艦これ」を女性向けにオーガナイズしたようなゲームです。
艦これジャンルの膨張を肌身で感じる、同人イベンター諸氏がこれに飛びつかない筈がありません。
というわけで、サービス開始当日より、各イベンターがこぞって刀剣乱舞オンリーに参入。刀剣乱舞ジャンルは、サービス提供したその日から「オンリー戦国時代」に突入…。

この戦いを勝ち抜いたのは、スタジオYOU。同社主催の「百刀繚乱」は、この会社このジャンルに社運を賭けてるんじゃないかと思いたくなるほどの気合の入り方と迅速な動きとで、あらゆるイベンターよりも早い日程を提示。3月開催で数百sp単位のサークルを集めることに成功。
5月ビッグサイト開催は4300サークルを集めるまでに至りました。
当日運営に瑕疵は見られるも、数多のイベンターとの「合戦」に打ち勝った奮闘ぶりに敬意を表し、当サークルはこの「百刀繚乱」を、「即売会オブザイヤー」2015年MVPに勝手に選定させていただきました。

参照リンク・5/5 東京ビッグサイト・刀剣乱舞オンリー「百刀繚乱」


(第7位)ガルパンは、いいぞ。

劇場版「ガールズ&パンツァー」が、この年11月に公開。魅力的なキャラや完成度の高さもあり、繰り返し鑑賞するリピーター続出。「ガルパンは、いいぞ。」としか呟かなくなる所謂「ガルパンおじさん」を多数輩出する事となりましたw
我が国を代表するクオリティマガジン「実話BUNKAタブー」などは「ガルパンは人の脳を軟化させ文明社会を滅ぼす有害アニメ」とおっしゃってますが、ここまでガルパンファンが増えた以上、同雑誌は「人類オワタ」とでも嘆いていただくのが筋といふものでせうw それか、立川でガルパン観てガルパンおじさんとして洗脳されるか、どっちかですなあw

実はこの劇場版ガルパンは、茨城県大子町の上岡小学校も舞台としております。
上岡小学校は子供の頃から馴染みの深い場所でしたので、まさかここで脚光を浴びるとは思わず驚きと嬉しさとが入り交じります。
日本三大名瀑「袋田の滝」や、大子町下野宮の名物コンビニ「小西屋」さんなど、大子町は見どころがたくさんあります。
ガルパンをきっかけに、大洗から遠いですが、大子町にも目を向けてその良さを知っていただければ嬉しいですね。


(第6位)東方土佐宴開催

当方の思い付きから、高知県で東方Projectオンリー「東方土佐宴」を2月に開催しました。
高知の同人誌即売会「つるかめざっか」さんの協力をいただき、同イベント内でのプチオンリー形式での開催でした。ご協力いただいた「つるかめざっか」主催黒潮カンパニー様や、ご参加いただけた皆様・巻き込んでしまった皆様方には、心からの感謝を申し上げたいと思います。


(第5位)博麗神社例大祭・台湾に進出!

あの東方Projectオンリー「博麗神社例大祭」が、台湾に進出!
台湾側に協力団体をつくり、日本・台湾双方に告知窓口を設置。日本のサークルも台湾のサークルも安心して申し込める体制を整え、日台両方からサークルを集めました。
台湾では久々の東方オンリーという事もあり、一般参加も多数。盛況に終わりました。
例大祭は、2016年も2月に、台湾の即売会内の「プチオンリー」という形式で東方オンリーを開催。今後も継続しての台湾進出が続くものと思われます。

参照リンク・6/6 東方オンリー「博麗神社例大祭in台湾」


(第4位)相変わらずお盛んな「砲雷撃戦!よーい!」

2013年の艦これサービス提供以降、異様なまでに積極的な動きを見せる、同人イベント主催団体「SDF」と、艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」。
この年も、この団体の暴走は留まるところを知らず…。私も何イベントか参加させていただきましたが、言葉を控えめにしても「主催、頭おかしい」としか評しようの無い展開が続きますw

1月は都内蒲田で、居住性の極めて悪い詰め込み即売会を展開、他の即売会で多少の詰め込みがあったとしても、「蒲田よりはマシ」という言葉が説得力を持つ事となってしまいましたw
5月の舞鶴は比較的普通の即売会でしたが、8月の「例のプール」は風紀と治安が宜しく無い展開。そして11月の宿毛開催は、高知の西端で、高知市民ですらも来場をためらう遠さ。東京からは電車で10時間を要する難易度の高さで、多くの参加者に怨嗟を抱かせましたたw
この他、私は参加しなかったのですがが、大湊・長崎でも秋に開催。更には台湾・高雄での開催まで実現させました。

とりあえず、2015年の「即売会オブザイヤー」厨房即売会の部・大賞は、ひどい即売会を多数出したこの「砲雷撃戦」に選定しておくw
あーいや、2015年は「本当の意味で」結構宜しくない即売会多かったのですが、2013年・2014年の厨房即売会大賞が本気でヤバいので…これと肩を並べる存在になるのも、幾ら宜しくない即売会だからといってかわいそうじゃないですか!
「砲雷撃戦」を厨房即売会大賞にしても、ほら、「ネタ」で済みますからw(ひでぇ)


第3位 コンテンツツーリズム研究・本格的にスタート

前から興味を持ってはいましたが、この年の夏コミが終わったあたりから本格的に研究をスタートさせました。岡本健氏編著「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)が夏に刊行され、これに触発された部分が大きいです。
あと、これまでのコンテンツツーリズムの研究内容って、大洗とか鷲宮とか秩父とか、特定の有名地域の「萌えで町おこし」に偏ってたような気がします。自分の知ってる事例である、水戸とか久慈とか夕張とか艦これ関連とかを語ってみたら面白いかな?と思ったのも、動機の一つになると思います。

取りあえず冬コミにて、「コンテンツツーリズム取組事例集1」として一定の成果にまとめましたが、まだまだ半分ぐらいしか事例を取り上げていませんので、春には「コンテンツツーリズム取組事例集2」をお披露目できるよう頑張っていきたいと思います。


(第2位) 巨星堕つ そうさく畑代表・武田圭史氏(コックローチ武田氏)逝去

私も色々と個人的にお世話になりました、そうさく畑代表・武田圭史氏(コックローチ武田氏)が急死されました。
故・武田氏は、20世紀に当時関西最大規模の即売会である「コミックストリート」の事務局長を務めるなど、当時の関西同人界の発展に貢献。その後、赤ブーブー通信社に入社し、「コミックシティ」の開催に携わる形で、同人界の発展に尽くされました。
21世紀に入っては、男性向け同人誌即売会「こみっく☆トレジャー」を立ち上げた他、創作オンリー「そうさく畑」代表も務められました。
赤ブーブー通信社退社後は、地元兵庫に戻り、「そうさく畑」の復活開催を模索している矢先の急逝でした。
故・武田氏に哀悼の意を申し上げますと共に、生前の功績を偲び感謝も申し上げたいと思います。

「そうさく畑」は、武田氏の遺志を継ぎ、武田氏側近格の方々により「そうさく畑FINAL」として本年秋の開催が決まっております。武田氏追悼の意味合いも持つこの即売会、私も参加を予定しております。


(第1位)浦賀船渠ノ航跡中止事件、中止に至る経緯の解明

2014年11月、艦これオンリー「浦賀船渠ノ航跡」突如の中止
表向きは、「浦賀船渠株式会社」社章の無断使用を咎められた中止した、との事でした。
しかしながら、50年以上前に消滅した会社の権利なぞ存在しないのに、咎められるというのには不可解なものがありました。
他にも不審な点が多々あり、私も真相を追っておりました。

中止から半年経過したこの年の4月、tkgohan氏ブログにて、スタッフ間のメーリングリストの解析が行われ、中止に至る経緯が明らかになりました。
この手の同人誌即売会中止案件は、主催がその責を問われる事が殆どです。
しかしながらこの事例は、珍しいことですが、主催以上に、中止させる方向で大きく関与したスタッフ5人の責任が大きく、彼らの責任が問われる状況となりました。
この5人は、しばらくの間Twitterから逃亡(ほとぼりが冷めた所で復帰した方もいらっしゃいますが…)。一言の謝罪も、「中止」という結果を引き起こした責任を取ろうとする姿勢も、見られません。
中止するよう圧力(?)強要(?)をかけられた主催氏も、法的措置も視野に入れ動いている模様ですが、現在、表面上を見る限り、これといった進展は見られません。

このスタッフ5人の方々には、少なくとも参加者への謝罪や主催への謝罪、主催への補償が求められるだろう、と私は考えます。一刻も早くそれが為され、ケジメが付けられる事を願います。
それが為された時、この事件はようやく「終わり」を迎える事になるでしょう。

参照リンク・「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」 中間レポート: 開催中止に至る経緯