2006年02月

2006年02月28日

来年度の日経平均上昇ドライバーは?

今日の鉱工業生産指数を受けて、今後の景気を読み解いてみようと思います。最初に量的緩和解除に向けて、様々な観測がなされているようですが、まずこの分析から。

今日の鉱工業生産指数でまた一つ量的緩和解除の条件が整いつつあります。ですが私は量的緩和解除が起こっても、景気の変動は少ないと考えています。中短金利が多少上昇する可能性はありますが、大した影響はないでしょう。ただマイナス金利が終わると、円を買っていた勢力の動向が少し気懸かりです。
円ドルを考えると、昨年の法律改正でドル買いに加速がつきましたが、日米の金利差がこれほどついている状況で円安がこの程度であることを考えると、今後は確実に円高に振れてきます。米の金利上昇も後二回までのはずですし、日本はこれから金利上昇局面を迎える。米経済がインフレなのは輪転機を廻し続けているからとも言われていますし、1ドル価値の低下は明らか。もしかしたら、年後半に1ドル90円程度になる可能性も含まれています。

上記の想定でいくと、今年度の増益分が来年には剥落することが考えられます。何故なら、ソニーなどを代表とする輸出産業は円安の影響が大きく業績を上ぶれさせたからです。特益がなくても好業績であれば良いですが、体質の弱い企業は今期ほどの増益幅は望めそうもありません。

内需はどうかと言うと、金利上昇局面で今の大銀行は不利になると考えています。他のアナリストと違いますので、少々説明を加えます。まず現在保有している国債の分だけ金融機関は損を抱えます。また金利上昇で利ざやを稼げると考えるのが普通ですが、規制緩和で最近では融資を可能となった金融機関が増えています。つまり、意外と貸付競争が厳しくて、充分に採算がとれる企業に貸し出しできるとは、どうしても思えないのです。
ここで金融機関がジャブジャブに貸付をするとバブルの再来です。もうその二の舞は踏まないでしょうから、大銀行は国債を買うか、外国債を買うことになりますが、諸外国の現状を見ると政情不安や経済不安が顕著です。BRICsにしても今後の急拡大は難しいのが現状です。資源価格の上昇が経済に与える影響は甚大なのです。

昨今の証券アナリストの意見を見ると、来期の株価上昇ドライバーとしてどんな産業があるのか、マチマチの意見となっています。つまり誰もがよく分かっていないのです、来年度に確実に収益を上げられるのがどんな産業か。それでいて年末には18000円などと想定しているのですから、証券アナリストというものが如何にいい加減なのが分かるでしょう。証券業界は株価上昇してくれないと困る、そういう恣意的な意見が混じっている限り、証券アナリストは信用できないのです。
個人的な意見では、来年度の予測が出てきて初めて動ける、というのが本音です。そうなると、4月後半から5月初めにならないと何も分からないと言うことになります。今はこれを考えてイコールウェートなんですよね、実際。(すいません、予測できていなくて。もう少し分析してみますね・・・)

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2006年02月27日

政府の格差問題への意識の低さを嘆く

まだやっているの?と首を傾げてしまう永田メール問題。自民党の平沢氏がメールの黒塗り無しを手に入れ、振込み元口座の記載された紙を手に入れて「これが民主党の言っている口座だ」と言っていましたが、本当でしょうかね?民主党の言っていたのは武部氏の次男の口座のはずで、まだまだ解明されない問題は残っています。明日と言われている永田氏の会見に、期待してみましょう。

さて、昨日のサンプロで竹中氏の発言が少し気になったので、少々苦言がてらに意見を述べてみたいと思います。
まず規制緩和をして誰でも市場に参入し易くした、というのは彼の功績でしょう。株式分割を容易にし、単元株数を減らして個人株主を増やすのが彼の理屈です。ですがその結果、無駄な株式分割をして価値を薄める企業が続出し、今の結果となっています。誰でもチャレンジできる環境を作ったと言いますが、誰もが納得できる形での参入でないのが問題です。ルールなき規制緩和が市場に混乱をもたらした、それが彼の罪の部分です。それを伏せて規制緩和をすることが良いこと、と言う理屈を通していますが、既に”ライブドア問題”で罪の部分が明確になった以上、その陰の部分を認識しないと新たな規制も骨抜きとなる可能性があります。
また再チャレンジが可能な環境といっていましたが、今が果たしてそうした状況でしょうか?銀行は貸し渋り、再雇用もままならない。どこに再チャレンジの道があると言うのでしょう?
今の問題は『最初から持たざる者』と『最初に持っている者』との間に、歴然とした差があることです。規制緩和をして参入するのは『最初に持っている者』であり、再チャレンジが可能なのは『最初に持っている者』が零落した場合のみです。『最初から持たざる者』は銀行も貸してくれない、借金は増えると言うのが今の構図です。

この議論が格差拡大と結びつくのは致し方ありません。事実として利益の再分配などの政策を政府が放棄している現状で、『最初から持たざる者』の不満が募るのは当たり前でしょう。堀江氏に皆が夢を見たのは、彼が『持たざる者』から『持つ者』へと華麗に転進したからです。しかしこれは一部の限られた人間だけのことです。現状はより多くの人間が、現状に押し潰されながら苦しい生活を抜け出せずにいるのです。

ジニ係数などの数値を持ち出しても仕方ないのですが、少なくとも小泉氏自身が格差拡大社会を容認している以上、ジニ係数は拡大していくでしょう。いずれ日本にもスラムが発生するのでしょうか?嫌、もう発生していると見るべきでしょうか?終末的な犯罪が増えるたびに、私はそんなことを考えてしまいます。

analyst_zaiya777 at 19:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

2006年02月26日

PSEマークの話

経済産業省の話を聞いても今一つピンと来ないこのPSEマーク。一先ず私が分析した効果と影響を記載して見ます。

電気用品を中古、販売する事業者は大きな痛手を受けると言われていますが、個人による売買は許されているわけであり、PSEマークのない商品がネット販売に大量に流入してくることになります。そうした個人販売者と事業者との区別がどこまでつくのかによりますが、今のネットオークションがザルなのと同様、ほとんど規制対象にはならないはずです。結局、売れる商品は今後も存続し続けることになる、と言うのが私の読みです。

最も痛手を受けるのは輸入業者でしょう。製造元がPSEマークを所得してくれれば良いですが、海外メーカーがどこまで対応してくれるのかにより、販売するためには自己責任でPSEマークを所得しなければならなくなるからです。これにより輸入品の内、小さなメーカが作った製品の日本への流入は確実に減ります。

この法律の成立は、本来中古品として販売されるものがあると、新製品が売れなくなるという業者側の要求だったはずです。更に『よく分からない製品』の日本への流入を食い止め、日本企業を守る目的もあります。どちらにしても日本の産業界を守ろうと言う構図の元、経済産業省が作り上げた法律です。
この問題を見ていると、CDの話を思い出します。中古品の販売が新品の販売不振に繋がると、中古販売業をCD出版元が訴えた裁判の話です。結局、そうこうする内にCD販売は更に落ち込み、ダウンロードという新たな販売経路が確立しました。中古として売れる、所有することに価値がある、とする考え方が新製品の価値を高めていたことに、出版元は気付けなかった訳です。

電気製品はCDなどと違い、生活に必要なものです。同じ道のりを辿るとは思えません。ですが、中古品を所有することで価値を見出せた時代は終わり、古き良きものを捨て去る時代を、強制的に国家によって作り出されてしまいました。この歪みは家電の不法投棄という形で顕在化していくでしょう。
PSEマーク一つで売買が不可能になるという今回の制度は、古いものを大事にする考えを真っ向から否定するものです。修理して使えば売れるものに、その価値さえ見出せないとなれば創意工夫の精神すら失ってしまいます。PSでProduct Safetyを意味するそうですが、それで販売を規制するのはどう考えても行き過ぎです。もう少し考え方をしっかりした法律を作らなければ、社会を混乱させるだけです。経済産業省にしっかりとした対応を考えて欲しいものです。

analyst_zaiya777 at 15:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

2006年02月25日

メディアに関する序論 −選択された報道−

23日の記事でメディアの問題を少し取り上げましたので、その補足をしておきます。23日の記事は韓国でのことですが、米国も同様なので米国メディアを代表して記載します。

米国は冷戦時代から常に『敵』を想定することにより国威を高揚してきました。分かりやすく言えば、当時のハリウッド映画の題材で当時のソ連が『敵』として描かれ、敵を倒すことで米国的ヒーローはハッピーエンドを迎えたのです。
目前に敵がいるとメディアも国策に沿った報道に傾きがちです。その方が民衆の受けも良いし、何より政府との繋がりが深くなればその分情報も取り易くなるからです。政府が情報発信源となり、メディアがそれを報道する。一種の国営放送がこれにて完成する訳ですね。ここまでが基本の部分です。

一つの例を上げましょう。それはイラクで使用された劣化ウラン弾の問題です。劣化ウランは硬度があり、ミサイルの弾頭に用いると戦車の装甲を突き破ることが出来ます。更に原発で生成されるウランの処理に困っていた米国(*)では、一気にその処理も出来るので渡りに船だった訳です。ですが、実際に使用されてみるとイラクの子供たちに被爆者が増え、また帰国兵にも被爆の影響による新生児の異常が見られるようになりました。
この問題に対し、米国メディアは口を噤んで報道していません。何故ならこの問題が取り上げられると、イラク戦争の正当性どころか米国の攻撃が『悪』として捉えられてしまうからです。ベトナムの枯葉剤と同じ問題を、米国政府が認めることは出来ない。そしてメディアも国家を転覆させかねないこの問題に、正面切って取り組むことはありません。それは敵が目前にいる時に内輪もめしていられないからです。
これが国営放送の怖いところです。政府により都合の悪い情報を隠すだけでなく、メディアが自分たちの思惟によって情報を操ることにより、民衆はいつまでも事実を知らずに暮らしている。自分たちの生活にどんな危険があるのかも知らずに・・・。

*米国では原発の燃料棒の再処理事業を放棄したため、大量にウランが余った。

米国の報道が極端な例か、というとそんなことはありません。中国共産党の報道は国家検閲を免れないし、国家宗教を抱えるところはどこも宗教よりです。身近な例では日本の小泉氏に対する報道があるでしょう。
一方的に偏った報道が与えられると、その内善悪の感覚が麻痺してしまう。そしてメディアが取捨選択してニュースを取り上げると、民衆は誤った情報のまま判断させられてしまう。今一度メディアというものを見つめ直す時期なのかもしれません。

analyst_zaiya777 at 21:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 | メディア

2006年02月24日

政治とはかくも儚きものなり

ついに民主党の永田氏は入院してしまいました。彼の心理状態を解析すると、4点セットで自民党を責める民主党だが、もう一つパンチが足りない。たまたま自分のところに特ダネが転がり込んできた。先に耐震偽装問題で名を売った馬淵議員のように自分も名を売りたい。それで勢い込んで質問したら、勇み足となってしまった。情報ネタと信じたフリーの記者には逃げられ、もうお手上げ、ギブアップというところであようか?少なくとも説明責任だけは果たしてから入院するべきだし、そもそも入院って何の病?ってところですよね。
私の考えるところ、先に民主党は金の動きがあったらしいとの情報で動いたところ、あのメールが見つかった。野田国対委員長は、永田氏はあのメールをちらつかせて適当に話をすれば良い、ぐらいに考えていたのではないでしょうか?それを永田氏が劇画調で武部氏に詰め寄ってしまったため、金銭授受を問題とされずにメールの真偽の方が問題とされてしまったということでしょう。どうも民主党執行部の永田氏の庇い方を見ていると、そんな感じですね。

このメール問題で、ヒューザーとの関係が疑われている伊藤氏の政倫審が霞んでしまったのが情けないところです。どちらも政治と民業が癒着している構図は似ていますが、その間に存在する金銭の授受を明確にするのは大変、ということでしょう。政治家はこうした問題が出てきたら、自ら情報を公開してでも身の潔白を証明するべきですが、日本では中々そうしたことになりません。
それはなぜかと言うと、国政に携わる者が地方への利益誘導に利用されている構図があるからであり、疑惑が選挙の焦点になることは少ないからです。『疑わしきは罰せず』が政治家に適用されている以上、クリーンな政治家はいないと考えてほぼ間違いないでしょう。
ついでのようでなんですが、やっと小泉チルドレンの素行の悪さが取り沙汰されるようになってきました。当初、杉村氏がメディアでも持ち上げられていましたが、議員としての資質もない者が代議士として国政に参加することの危険に、やっとメディアも気付いたということでしょう。小泉人気にあやかってちやほやするのも良いですが、国政とは遊びではありません。本気で国のことを心配する人間が集まる場です。それを勘違いしてはいけません。

小泉氏が今晩の会見で、「逆風になると良い風が吹く」などと発言しているようですが、とんでもない話です。今回の4点セット、再び説明責任を果たさず幕引きを考えているのでしょう。これはいけません。民主党がだらしないのもありますが、今回の4点セットを追及していかない限り、決してこの国は良い方向に向かいません。何しろこの問題に正しく決着を出してこそ、国民の安全に責任を持つ政策が出来るのですから。

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2006年02月23日

竹島問題と『嫌日流』

離島の多い日本にいつまでも燻る領土問題。今回はこの問題を取り上げてみます。

日本にしろ韓国にしろ、歴史認識の上で竹島(独島)を自国の領土だとしても無理があります。どちらも古い時代の歴史書と呼べるようなものはなく、日本は八世紀、韓国では十二世紀まで歴史書の登場を待たなくてはなりません。それ以外の石碑(好太王碑)などに小さな島が記載されているはずもなく、どちらも歴史上の正当性を語っても弱いのです。この点で両者が争っても、妥協点はありません。

韓国で反対派の人間が旗を振ってそれに火を点けたり、腹を刺したりするのは過激派の一部がやっていることであり、特段見るに値しません。ですが、教育として独島が固有の領土だとされていて、それを国民が受け入れていることが問題です。
日本では戦前の軍国教育という悪しき歴史があるため、過度な偏執的な教育には批判が生じます。しかし中国にしろ韓国にしろ、そうした歴史的背景がないために偏った教育を国民に与えても、何とも思わないしそれが当然だと考えてしまうのです。教育として国民がそれを学べば、それが正当な主張であると考えてしまう。そして実効支配を続けてその内自分の領土としようとしている。これは教育で与えられるものでも、居座り続けて得られるものでもありません。第三者に正しく判断されてこそ解決する問題です。早期に国際裁判において判断されるべき問題なのです。

しかし韓国がこの独島を手放せないのは、韓国漁民の抵抗が強いからです。韓国では底引き網漁が多いため、水産資源を根こそぎにしてしまい、近海漁業は瀕死の状況となっています。これでも豊かな漁場があれば問題はないのですが、ここに北朝鮮が絡んできます。実は日本海に注ぐ川は、韓国には少なくて北朝鮮に多いのです。海を育むのは豊かな森です。その森が北朝鮮では減っているため、現状の日本海、韓国側に豊かな漁場は育たない、そのため韓国漁民は困っているのです。その韓国漁民の不満を逸らすための独島支配。政府も引くに引けずに突っ張り続けるしかないのです。
韓国の問題はもう一つ有ります。それはメディアの国威高揚報道が多いことです。この辺りは米国に近いのですが、目前に敵を構えているとどうしてもメディアが国寄りになってしまい、国民一致で問題意識を捉えようとします。本当は是と非の両方を捉えてこそメディアなのですが、こうした問題は当事者には意識もされないのですね。

最後に『嫌日流』という本が韓国で出版されたそうです。笑ってしまうほどの内容ですが、この中で富士山が噴火して日本が沈没する、と言うのがあります。休火山なのでいずれ噴火するのかもしれませんが、それ以上に危険な活火山があります。それは中朝国境付近にある白頭山です。十世紀にも噴火したことがあるこの山が噴火した場合、北朝鮮は間違いなく国として崩壊します。その時、韓国に北朝鮮を支える力もなく、朝鮮半島が大混乱に陥る可能性があるのです。他人の批判をする前に、自国に横たわる危険に目を向けないと本当に危ないかもしれませんよ、韓国の人たち!

analyst_zaiya777 at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 

2006年02月22日

前原代表は何も示せず・・・。

今日の党首討論では期待通り(?)何の進展もなく終わりました。メールの真偽はともかく、武部氏の性格上もしこの問題が民主党の勘違いである場合、鬼の首を取ったように嬉しそうに記者会見するはずです。その意味で心象は完全に『クロ』なんですけどね。今日は少しショートショート風に、私が考える事件の顛末を述べたいと思います。

ライブドア会議室、某日―。
「昨年の近鉄、春先のフジテレビ。そして夏を迎えるにあたって、そろそろ株価対策上のメディア戦略が必要だ」
とH氏。するとある幹部がこう言う。
「では近々選挙がありそうですし、Hさん、出馬してみては?」
その意見にH氏も乗る。早速、民主党へと足を運ぶ。なぜ民主党だったかと言うと、政権与党である自民党からは先のフジテレビ問題で散々批判されたからだ。
「国民は何も分かっていない。郵政民営化は賛成だと言えば国民は乗ってくる。選挙戦略上、これで通せばいいじゃないですか?」
「どうも君とは意見が合わない。残念だが、民主党は君を応援できない」
O代表に断られて煮え湯を飲んだH氏。だがこれは『Hモン』を看板にメディア戦略をうつライブドアに必要なことだ。そこで自民党に近付くことにするが、H氏が先に民主党と会談したことで印象が悪い。そこで、先に懇意にしていたT氏の次男に仲介役を頼む。
「悪いが、親父さんに口を利いてもらえないか?」
「それは構わないが、政治家を動かすのは難しいぞ。現物が必要だ」
「金なら有る。振込みではダメか?」
「振込みはダメだ。足がつく」
「それなら大丈夫だ。海外経由で上手くやる。いつもやっている手だ、問題ない」
こうしてH氏は自民党の出馬を得られるかと思いきや、自民党選対幹部からNOと言われ、已む無く個人での出馬となる。だが金を渡されたT氏は義理もあって会見に付き添う。金集めのあまり上手くないT氏にとって、H氏は珍しく寄付をくれる上客となった。当然のようにその金は収支報告書に載らない裏金だ。そして二人は親密な関係となっていく・・・。

もし上記のような想定の場合、金銭の授受は遅くとも8月19日前後、つまりH氏の会見の前後である可能性が高いです。そのため、あのメールの信憑性は極めて低い。また一度の額として3000万円は多いので、複数回に別けた可能性は高いという推測も成り立ちます。
どの道、この問題は口座が示されないと何の話にもなりません。今日ライブドア本体の粉飾疑惑で再逮捕されましたが、海外まで含めて金の流れを追えば、自然と明らかになるのでしょうけどね。しかし地検の捜査では、それこそ闇に葬られそうで・・・。

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2006年02月21日

経済の回復基調は本物か?

今日は久し振りに経済の話です。今日の日経平均は強かったようですね。久し振りの大幅上昇で、皆さんホクホクだったのではないでしょうか?

私は年初来、外国人はショートだと言ってきました。それが現実味を帯び、昨日まで朝方の外国証券経由の取引が九日連続で売り越しとなりました。今日の買い越しは今までの下げが急だったための、一時的なものだと考えています。それが端的に現れているのは、日経平均が上昇しても、JQ指数などが今までの下げと比べてそれほど上昇していないからです。つまり、新興株はまだ下げるのではないかと皆が考えている以上、一気の回復は難しいでしょう。

外国人動向について付け加えておくと、彼らは15000円台前半となれば買ってきますが、16000円台では売ってくると考えています。何しろ、彼らにとって今の日本株はイコールウェートだからです。下げれば買いたくなりますが、上げるとすぐ売ってしまうのです。これも一気の上昇を抑える一因となるでしょう。

東証が五月にシステム増強をするそうです。また大証のシステム不安が今の日経平均先物の取引を混乱させています。村上氏が大証の株を買った時に余剰資金を配当に回せと言っていましたが、余剰資金があるのならシステム増強が先でしょう。更に東証の西室氏も五月などと泰然と構えるのではなく、異常はすぐに正すと言う姿勢で臨んで欲しいものです。日本の経済を支えるシステムが脆弱であるなど、恥ずかしくて投資家も逃げ出してしまいますよ。

さて、景気の基調判断で「緩やかに」が取れて上方修正されました。先の10−12月期GDPと合わせて、景気の回復は鮮明です。ですが、GDPデフレータを盾に政府は未だに量的緩和政策の解除を渋っています。これは世界でも類を見ないマイナス金利の状態であり、早急に解消されるべきものです。景気に与える影響とか、まだデフレだと政府は言いますが、我々の実感として既にインフレは始まっています。デフレであるのは、GDPデフレータの計算方法の問題です。それ以外の数値がすでに景気回復を織り込みつつある状態で、異常金利を続ける理由はありません。

たまたまチーズの話がテレビでやっていましたが、メーカでは値段を抑えるために内容量を減らしているとのことです。実はそれ以外のものでもそうなのですが、値段の上昇を抑えるためにメーカは工夫を凝らしています。それが一見するとインフレを目立たなくさせていますが、物価はすでに上昇しているのです。今は『資源の高騰』+『円安』で輸入品には厳しい状況が続いています。それがインフレ傾向に拍車をかけます。今インフレを抑えておかないと、気付いたらバブルに突入してしまうのです。

日本は、経済は一流でも政治は三流と言われていますが、このままでは経済も三流化してしまいます。異常は正す、この姿勢が今の経済界には求められているのです。

analyst_zaiya777 at 19:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

2006年02月20日

罪と罰への考え方

滋賀で園児二人が刺殺されるという痛ましい事件がありました。鄭被告の表情を見ていると、京都で小学校に忍び込み、児童を殺傷した男のことを思い出してしまいます。より攻撃的であり、物事の善悪について理解しているようには見えません。専門的に何と言うのかは知りませんが、これが刑罰に影響するかもしれません。通院歴もあるので、精神鑑定に持ち込まれるのは確実でしょうから。
またオウム真理教の松本被告に「訴訟能力がある」との判断もあります。元々、拘置が長引けば精神に変調を来たす可能性があり、それで訴訟能力が消失するというのも変な話です。だとすれば、日本の裁判期間を短縮する努力の方が先でしょう。

以前も記載しましたが、私は裁判において精神鑑定を行うのは不要ではないかと考えています。原因特定のために行うのならまだしも、それで罪の有る、無しを決める必要はないと考えているからです。飲酒をしての犯罪や、覚せい剤で幻覚症状の中での犯罪もそうですが、事前責任というものが必要だと考えています。酒を飲む前、覚せい剤をうつ前に、そういう行為をすれば精神が不安定になることは事前に予測できることです。その予測から導かれる結果への責任を放棄した時点で、その人には罪が生じるのです。精神疾患でもよほど酷い場合以外にこれを適用すると、疾患を治療しなかったという責任を果たしていないと、私は考えるのです。

「死刑判決は残酷だ」という意見があります。私はこの意見には反対です。刑罰の軽重を論じる時に欠けているのは、人が罪を裁くことに対する考え方の中で、”失われた”ものと”与える”ものとの差です。私はこれが『等価』でなければならないと感じています。例えば殺人を犯した者の罰が懲役二年とした場合、『失われた人権』の価値が『生きている人間の尊厳を二年停止する』ことと同一であるとは、私にはどうしても考えられません。
「人が人を裁くことは出来ない」という意見もありますが、だからこそ『等価』を原則としなければいけない気がします。罪と罰の軽重には色々な人の意見があると思いますが、その議論の中で「残酷だから・・・」とか、「人が人を裁くのは・・・」という意見で軽重を論じていては、正しい判断を失ってしまうのです。

今回の滋賀の事件でも、オウム真理教の事件でもその行為(罪)に対しての価値(罰)を正しく論じることが必要です。数名の尊い命を奪った事件に対して、精神疾患だからという理由でそれを否定することがないように、正しく裁判が行われてこそ日本の治安が守れるのです。

analyst_zaiya777 at 19:14|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 心理 

2006年02月19日

それでも米産牛肉は輸入される

ジョハンズ農務長官の「歩行困難牛は骨折によるもの」との回答に、失望すると共にこれで決着となることが確実となり、正直言って複雑な心理状態になっています。

なぜジョハンズ農務長官の回答で決着となるのかと言うと、これ以上の回答は出て来ないからです。米国の歩行困難牛が骨折によるものである、と言うのは米国がこれ以上妥協できないポイントです。何しろもうすでに個人の胃袋に納まっている代物であり、逆にそれをBSE感染の疑いがあるなどとすれば、民衆からデモすら起こされかねません。そして日本がこの解決案を受け入れない場合、日本は単に駄々をこねているだけだという視点で米国は捉えます。自説をもう覆せないからです。

米国の検査体制に不備があるのは、常々言われていたことでした。検査方法が悪い、検査も抜き取りだけなので実数が掴めていない、などです。検査方法の問題にしても英国で検査すれば陽性と判定されるものが、米国では疑陽性と判定されています。更に実数の問題では、今回の歩行困難牛の問題を見ても分かる通り、トレーサビリティに問題があって正確な数値が掴めていないのが状況です。全頭検査をすれば、一体どの程度の感染が確認されるのか、恐らく米国人にも分かっていないのです。

更に今回の背骨付き牛が輸入された問題については人的要因、つまり単純なヒューマンエラーとしての決着が確実な状態です。制度上の問題とすればお互いの政府も影響が大きく、容易には納得できないでしょう。それ以上に米国の面子が丸潰れの今回、米国がこれ以上の妥協をすることはないはずです。米国は最後まで「自分たちは被害者」という立場なのですから。

日本から米国へ向かった食肉処理場の検査で、民主党と自民党の意見が真っ二つとなるのは当然のことです。検査を受けて批判されれば、どこでも次の検査では丁寧にやるでしょう。これはどこでも同じことで、先の民主党の方が日常の検査体制には近いはずです。視察の順序が逆だったら、恐らく逆の結果となったはずなのです。

私が最初に複雑な心理だと言ったのは、私も美味しくて安い牛肉を食べたかったのにと言う失望感からです。今はそれに「安全」を追加して、自己責任で米国産牛肉を食べるかどうかを判断しなければならなくなりました。消費者が望む物を提供してこそ需給のバランスが取れると思うのですが、これを国の面子で話し合っているところに、今回の問題の根の深さが横たわっているのかもしれません。

analyst_zaiya777 at 19:15|PermalinkComments(1)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

2006年02月18日

私の考え方

今日は私が今まで勉強してきたことについて少し語ってみます。ちなみに、私は定期的にマイブームが訪れ、知的欲求に駆られることがあります。何の脈絡もなく「これについて知りたい!」と思うと、本などを買い漁って勉強を開始します。別にその道の研究者になるつもりもないので、ある程度の知識を得るとそこで終わってしまいますが、そのため広い知識を有することが出来るようになりました。が、どれも中途半端でしかないのが弱点です。

私はある理由から神話について勉強していました。各地の神話を勉強すると、その同質性や民族性の違いがその中では描かれており大変面白いのです。そしてその過程で、どうしても宗教についての知識も有するようになりました。それは神話が宗教の中に取り込まれている場合があるからです。日本神話と呼ばれるものが古事記や日本書紀に取り込まれ、神道の根幹を為すようなものです。
私はある時、創価学会の方(あえて所属を記載しました)から「どうしてよく知りもしないのに仏教を否定するのか?」と問われ、ここで一念発起しました。先に記載したように基礎的知識があり、宗教を学ぼうと言うマイブームが私に訪れたのです。しかし私の性格上広く浅くがモットーであり、仏教以外の何とか教に至るまで、その概要と観念を幅広く学びました。今でもその方との親交はありますが、私に自分の宗教を薦めることはなくなりましたね。

私は無神論者ではありませんが、人の所為に神が関係することは嫌います。だから神頼みもしなければ神に祈ることもしません。私の読んだ本の中で、「宗教なんて所詮死ぬ時の杖」と言う宗教研究家の言葉がありましたが、私もそんなものだと理解しています。
その中で語られている内容は似たようなものも多く、違いとして見られるのはその教えが誕生した土地の風土が影響しているだけでしかない、と言うのが私の結論です。逆に言えば、それが世界へと広まる際に違う土地で変質してしまう場合も有り得るのです。仏教が中国で変質され、キリスト教がローマで変質したように、です。そして一つの教えは各地で違いを生み出し、それが抗争を引き起こしてしまいます。

人間なのですから、一つの事柄に対して各人が様々な考え方を持つのが当然です。それを無理に抑え付けて一つの考えに統一しようとすれば、当然のように歪みを生じます。今の宗教対立がそうして生み出されている以上、これは宗教というものが必然的に備えている特質でしか有りません。私はこれからも第三者的視点を大事にし、自らの考えに従って物事を判断していくつもりです。そうすることが、必要だと私が考えるからです。

analyst_zaiya777 at 16:58|PermalinkComments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 宗教 

2006年02月17日

ドンキVSオリジン

今日の市場も大きく落としました。10〜12月期のGDPで高めの数値が出たにも関わらず落としたのは、今がそういう相場なのだから仕方ありません。年初から「外国人は売りだ」と個人的に言ってきましたが、現実味を帯びてくると日本人の心理まで悪くなる、ということですね。新興市場では早くから外国人が売り越し基調で、年初から買い越してきたのは日本人です。今含み損を抱えて一生懸命売っているのが日本人だとすると、今回も外国人に美味しいところを持っていかれたのかもしれません。
今がそういう相場、と言うのはボックス相場だと言うことです。恐らく先物225の16000円ポジションと16500円ポジションのせめぎ合いが、今の相場を形成しています。そこでオーバーシュート量を考えると、大体16800円から15700円の範囲で動くのです。ただこのところの動きからすると、もしかしたら15500円のポジションを取ってくる機関投資家も多いのかもしれませんし、油断は禁物です。ただ先物225の2月のSQ算出値が16525円程度なので、まだ上げようとする勢力が多いことが分かります。3月入りしてくるとこの”上げたい”勢力の出番かもしれませんが、それまでは軟調でしょうね。

前ふりが長くなりましたが、今回はドン・キホーテのオリジン東秀買収の話題です。構図としてはオリジン東秀の大株主だったドンキが、その経営権を握るべくTOBをかけたところ、オリジン側が拒否。ホワイトナイトとしてイオンが参入し、ドンキのTOBは失敗。その後ドンキが市場で買い増し、オリジン株を46%以上保有しました。
私はライブドアがニッポン放送の買収であれだけ叩かれたのですから、もう法整備が進んでいると勝手に解釈していましたが、まだ法整備は整っていなかったのですね。ドンキの手法が可能であれば、TOBなど何の意味もなくなってしまいます。最初からTOBなどを仕掛ける必要はなく、市場で買い増した方が余程お得です。
金融庁がこうした法整備が出来ないのは、市場を理解していないからでしょう。少なくても欧州や米国の市場を勉強すれば、こうした問題は解消されるはずです。それとも、これも規制緩和の抜け道の一つなのでしょうか?

金の力で企業が敵対的買収を掛けるのであれば、きちんとしたルールの中で行われなければいけません。一度失敗したTOBの後、市場で買い増せるのはどう考えてもアンフェアです。何より、市場(すなわち株主)はその企業のTOBにノーを突きつけているのです。TOB合戦がマネーゲームだとすれば、市場とは元々マネーゲームの中で動いているのですから、その動きの中の一つでしかありません。
少なくとも今回のドンキのやり方に、誰も賛同する人はいないでしょう。市場から資金を調達するのであれば、各企業が株主に配慮して態度を律する必要があります。そうしなければ、市場が泥沼化してしまうだけなのです。今回のTOBがどう決着がつくのかにより、今後の法整備が変わってくるのかもしれませんね。

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2006年02月16日

神戸空港開港に思う、そう言えばこれって・・・

ニュースを見ていてふと思い出したことがあってアップします。それは神戸空港が開港したことに関してです。
このニュースを見た時、かなり古い話になるのですが、首都移転の話を思い出してしまいました。まだ不景気の折、首都を移転しようと言う話が持ち上がったことがあります。結局立ち消えになったのですが、首都を移転すれば経済効果は数兆円規模が見込め、建設業界垂涎の事業だったのです。
その首都を移転する条件の一つに、『近くに空港があること』と言うのがあったのを覚えているでしょうか。このため、名乗りを挙げた都市はすぐに空港建設計画を立ち上げました。こうして、日本の至る所で無用な空港計画がスタートしたのです。

狭い国土の日本で空港がどれぐらい必要かと言うと、離島などの場合を除いてほとんど必要ないと言うのが実情でしょう。何故なら空港へのアクセスが悪いのと、新幹線がそれと平行に走っているからです。下手をすれば高速道路を使っても、時間的に大差のない位置に空港があったりします。更に言えば、日本の管制空域は一部で米軍の支配下にあるため、航路も非常に限られています。(米軍の空域に入るときは許可が必要らしいです)
神戸空港以外にもこれから空港が開港されることを知り、首都移転の残滓がこんなところで現れているのかと少し驚きました。一度走り出した建設計画は、既に止まらないと言うことでしょうね。空港の予定利用者などが甘い計画なのは、所詮首都移転の受け皿として計画されただけに辻褄合わせの感が否めません。赤字運営は必死の状況で、ハコモノ行政は続くのですね。これでは税金の無駄遣いはいつまで経っても止まりません。歳出削減の言葉が虚しい限りです。

これからはどんどんこうした意味のない空港が開港されていくのでしょうね。そしてその度に我々の血税が無駄な維持費に消えていくのかと思うと、国土交通省の頭の中を改革したくなります。小泉氏の改革がこうした問題に及ばないところが、私の歯がゆいところなんですよね。ふとそんなことを考えた夜でした。

analyst_zaiya777 at 23:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

武部幹事長と3000万円

今日の予算委員会で民主党の永田氏が武部幹事長の次男が、ライブドア堀江前社長からコンサルティングの名目で3000万円受け取っていた、との発言がありました。先に週刊誌で指摘された内容で、見るべきところはありませんが与党が過剰反応しているのが気懸かりです。

ライブドア問題が立ち上がった時、私は警察が国策捜査を行ったと考えていました。つまり耐震偽装問題で民主党にポイントを奪われる恐れがあった自民党が、情報をリークして東京地検が動き出したのではないか、と。しかし政府の対応は私の考えていたものとは少し違った内容でした。武部氏が逆切れ会見を行い、竹中氏が全面的に否定するという、過剰とも思えるような突き放し方を見せたのです。
当初、これは野党の追及を避けるための抗弁であって、時間と共に沈静化を図るのではないかと考えていましたが、この対応のために議論を長引かせる結果となっています。政府があれほどの過剰反応を見せなくても、公認すらしていない候補者に対しては説明責任さえ果たせば事態は収束する、それが私の読みでした。そして今回の武部氏の次男問題です。政府があそこまでして否定しなければいけなかったのがこの問題だとすると、かなり根は深いのかもしれません。

民主党の鳩山氏が自民党が投資組合に関わっていると言ったのも、もしかしたらこの話かもしれませんね。私は以前から政治は市場に介入すると述べていますが、こうした投資組合を作り、政治が選挙前に仕手を演じることがあります。今回は政府公認で景気回復宣言が出されたため、仕手による急騰が目立つことはありませんでしたが、選挙資金作りを市場で行おうとするのが常套手段です。まさかM&A投資組合に政治家が絡むような馬鹿な真似をしているとは思えませんが、他の投資組合には政治家も関わっているはずです。鳩山氏の発言が的を射たものかどうかはともかく、自民党にしろ民主党にしろ、同じ穴のムジナですからあまり深追いすると自分の首を絞めてしまう。最終的には有耶無耶になってしまうのでしょう。

武部氏と堀江氏との親密ならざる関係は明らかでしょう。広島カープ買収の際のナベツネ氏への口利きの時でも、武部氏が堀江氏に対してそこまでする義理はないはずです。なぜ武部氏が堀江氏の要請を受けてそこまでするのか、本人の口から事実関係を明らかにしてこそ国民の理解が得られるのです。逆にこの件を説明できない限り、疑惑は一層深まるばかりです。証人喚問を受けるぐらいの覚悟を、政治家なら見せて欲しいものです。

analyst_zaiya777 at 18:44|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

2006年02月15日

年金の話

少し趣向を変えて、未来の出来事を描いてみよう。

その男は自営業を営み、何とかその日を過ごせるだけのお金を稼いでいた。一時、不況の時に納められなかった年金。生活に余裕もなく、未納分を納めないと満額の支給は無理と言われて年金の支払いを諦めていた。
ある日、彼の元に一通の手紙が届く。『年金を払いなさい、払わないと健康保険を停止します』 彼は迷ったが、年金を納められる経済状況でもなく、その手紙を無視することに決めた。
数年後、彼は癌と診断された。すでに健康保険が停止されていた彼は、癌と分かると病院から拒否されるようになった。高額な医療費を、彼が現金で払えるとは病院側も思っていない。彼は医療拒否により、それからしばらくして亡くなった。

別に大袈裟なことではなく、このショートショートが描く未来は現実に起こることである。その時、社会保険庁は「払わなかったお前が悪い」と言うのだろうか?どうせ年金を払わない人間なのだから、早く死んでくれた方がマシとでも言うのだろうか?

もう一つの未来を描いてみる。

家業を真面目に行っている男がいた。当然、国民年金にも入り、老後は年金生活をしようと考えていた。子供たちは既に独立して生計を立てている。妻は数年前に亡くしていた。
年金の給付を待つ間に、彼は亡くなってしまった。遺族は父親が納めた年金の分を受け取ろうと社会保険庁に申し出たが、門前払いを食らった。四十年、ちゃんと納めてきた年金だが、亡くなったらその時点で没収されてしまうのだ。

年金が財産権だと最近の主張の中にある。厚生年金と共済年金の統合の際、共済年金の上乗せ分を削る議論や、議員年金を廃止するときに上がる話である。年金が財産権を有する場合、国民年金はどうなのだろう?個人が亡くなってしまうとその時点で給付が停止してしまう。厚生年金や共済年金、議員年金には財産権が有っても、国民年金は財産ではなく、手形のようなものだと言うことだろうか?

与党の年金議論では年金の基本的問題は解決しません。更に今の社会保険庁の議論でも、年金受給者を上げることは出来ないでしょう。年金問題は抜本的に改革しなければなりません。為政者は所詮、年金問題は他人事でしかないのですよねぇ。

analyst_zaiya777 at 21:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 年金 

2006年02月14日

アメリカが望む日本の首相

首相の椅子取り合戦。今回は少し違った視点で見てみようということで、アメリカ側が考えている日本のトップという視点を考えて見ます。

安倍官房長官はすでに米国の要人と会い、面通しを済ませています。実は結論から先に書くと、米国は安倍さんが総理大臣になることを望んでいます。それは米国に渡った他の候補者に対する待遇の差でもよく分かります。そして、そのことは小泉氏の態度でも分かるのです。小泉氏が世論を気にするのは常ですが、それ以上に気にしているのは米国です。米国の望むままに、安倍氏を推薦するつもりなのです。
逆に、安倍氏になると米国にどのような態度で臨むのかといえば、間違いなく小泉路線の継承でしょう。米国の意を汲んで竹中氏の登用も間違いないと思います。こうなると、いつまでも日本の属国扱いは安倍氏の代でも変わることはないでしょう。

さて、谷垣氏もつい最近米国で面通しをしてきました。ただ、あまり芳しい対応ではなかったのは、その会談の内容が業務報告的なものだったことでも分かるでしょう。米国としては誰がなっても自分たちに都合の良いように、その意識を調査したかったのだと思います。一応、その後のアクションがないので及第点は採れたのではないかと思っていますが、どうでしょう?
今回このネタを取り上げたのは、米国の新聞に麻生氏の記事が載ったことです。天皇の靖国参拝発言を取り上げて、米紙は麻生氏を酷評しました。我々が考えなければならないのは、これが政府主導による情報誘導の可能性があるかどうかです。
米国では政府の意向でマスコミが動くことがあります。情報リークを得るためにある程度の政府との繋がりを持つ、それが米国のメディアの姿勢です。政府にとって都合の悪い情報は、米国のメディアはあまり流したがらないのです。それは中東における劣化ウラン弾による、兵士の被爆問題が米国のメディアに流れないことでも分かります。
そこで米紙の麻生氏についての報道です。一報道機関が他国の外相を酷評するなど、通常では考えられません。確かにこれが日中の関係に波紋を投げ掛けるものでも、米紙の報道は明らかに過剰反応です。そこで、これは政府からの情報誘導だと私は見ます。つまり、麻生氏は米国にとって好ましい首相ではない、ということになります。

恐らく、福田氏でも米国は満足でしょう。福田氏も森派で小泉氏に近いので、閣僚に竹中氏を起用するはずです。更に日中関係にソフト路線で挑むことを考えれば、福田氏でも米国としては異論ないはずです。
日本の首相の問題なのに米国の意向を考えなければならないのは非常に残念ですが、これが日本の現状です。米国からの要望書などをご丁寧に受け取って、それを大事に国政に反映するなど、バイーアメリカンとしての日本の位置付けはますます大切になっています。日本の真の独立は、まだ先なのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:15|PermalinkComments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 海外

2006年02月13日

原子力の平和利用 −後編−

実は、このプルトニウムは核爆弾に転用できるものですが、日本はプルトニウムを大量に保有している、世界有数の国です。以下にそれに至った経緯を簡単におさらいします。

将来的にはウラン235も底をつくと書きました。少し前に後40年といわれていましたので、現在はもう少し短くなっているかもしれません。とにかく原子力に利用できるウランも、化石燃料と同様になくなってしまうのです。そこで日本は一生懸命にウランを買い集めました。
そのため、現在の原子力発電所のプールの中は使用済みの燃料棒で一杯です。その燃料棒もウラン235を含んでいるので、これを再処理して濃度を高めてやれば、再び発電に利用できるようになります。つまり、この使用済み燃料棒も”資源”と言うわけです。
そこで、青森県で使用済み燃料の再処理工場が運転されています。そして再処理した時に、燃料棒中に含まれているプルトニウムが抽出できます。前編でもんじゅにてプルトニウムで発電しようとしていたと書きましたが、その計画が頓挫したためにプルトニウムが宙に浮いてしまったのです。このため、日本は核爆弾に転用できるプルトニウムを大量に溜め込むことになった、と言うわけです。そのためプルサーマル計画でプルトニウムを処理するしかないのです。もんじゅが動かない以上、ね。

さて、再処理の方の問題もあげておきましょう。青森県で行われている再処理ですが、この時大量の放射性物質が出てきます。半減期の長い放射性物質を、日本はガラス固化体にして安定させ、それを地下に埋める計画を持っています。最近、政府広報で地層処分場のCMを流し始めましたが、それがこのガラス固化体の処分をするための施設です。ただ、この最終処分場を何処にするかはまだ決まっていません。自分の家の下に放射性廃棄物が捨てられる、なんてことになれば、誰でも嫌がるでしょう。それでその場所が決まっていないのです。しかし、ガラス固化体は最終処分場が決まる前にも造られていきます。行き場のない核のゴミは、今も作られているのかもしれません。

原子力は安全に気をつけて利用すれば、これほど便利なものはありません。大気を汚さないクリーンエネルギーとして、これからも期待されています。ですが、核のゴミは残ります。日本人はゴミの問題に対して他人事のように考えてしまいがちですが、原子力を利用している以上、そこで出されたゴミをどうするのか各人が考えなければいけない問題です。誰もが納得する形は難しいのかもしれませんが、少なくても少数の意見を切り捨てるような決着になることだけは、避けたいものです。

analyst_zaiya777 at 19:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 原子力 

原子力の平和利用 −前編−

最近、イランの核開発に始まり、東芝がWHを買収、玄海発電所でプルサーマル計画が持ち上がり、そしてミツトヨが核爆弾に転用できる計測器を海外に売るなど、原子力絡みの話が熱くなってきました。そこで、原子力のおさらいと展望を簡単に述べたいと思います。

原子力発電所ではウランをその燃料としています。ウランにはで235と238という同位体があり、この内発電に利用できるのは235です。しかし235は自然界に0.7%程度しか存在せず、このため濃縮して発電には使用しています。茨城で事故を起こしたのはこのウランを濃縮する工場においてです。大体3%程度の濃縮で発電所で使用できる燃料棒になりますが、もっと濃度を高めれば核爆弾としても利用できます。茨城の工場でも濃度の高い燃料棒を作成していたので、それが核分裂を誘発して事故に至りました。
ウラン235を発電に利用するためには減速材としての水が必要です。水の中に燃料棒を沈めると持続的に核分裂反応を起こします。核分裂を起こすとエネルギーを放出するので、これで水を温めてその蒸気でタービンを廻し、発電します。二酸化炭素を出さない、クリーンエネルギーとして今後も需要が見込まれています。東芝がWH(ウェスティングハウス)を買収したのも、世界のこうした動きを見据えてのことでしょう。ただ、自然界に存在するウラン235は後40年で尽きるといわれているので、どこまで原子力発電所が建設されるかは未知数です。

ウラン235を燃やすとウラン238やその他の生成物が出来ますが、その中にプルトニウムが含まれています。プルトニウムも核燃料として利用でき、また核爆弾の材料にもなります。プルサーマル計画とはこのプルトニウムとウラン235を混ぜた燃料棒を作り、それで発電することです。両方とも放射性物質なので燃料に利用できますが、通常よりも汚いゴミが出ると言われています。これはウラン235だけを燃やすものより、多くの核生成物が作られるということです。
このプルトニウムを利用して発電しようとしていたのが、『高速増殖炉もんじゅ』でした。大量に存在するウラン238から生成されるプルトニウムを利用できれば、未来の燃料計画も安泰のはずでした。しかしナトリウムの漏洩事故でその計画は頓挫しました。今でも細々と計画は続いていますが、実質的な運用開始には至っていない、と言うのが実情です。日本人の核コンプレックスは相当なものですし、それより世界の趨勢として核開発が停滞しており、日本でも核開発に対する風当たりが強いために計画の実行はまず不可能でしょう。

以上、後編に続きます。

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2006年02月12日

雑感的独り言

トリノ冬季五輪が始まりましたが、正直に言うと私はあまり興味がありません。スポーツは良く観戦する方ですが、冬のスポーツは正直あまり見ないんですよね。四年も見なかったのだから、今回ぐらいは見ようと考えるのか、四年も見ていないものをオリンピックだからと言って見る必要ないじゃんと考えるか、どちらにしてもあまり前向きな意見ではないですよね。話題に乗るためにちょこっとは見ますが、ダイジェストで充分だと思っています。私のような意見は少数派なんでしょうか?テレビが一生懸命盛り上げようとしている割に、国民はあまり盛り上がっていない気がします。
元々、冬のスポーツはヨーロッパ人にとっては非常に大切なものであり、日本人が活躍すると必ずルールが改訂となり、日本人に不利になると言われています。日本人が連続して冬季五輪で活躍できないのは、そんな影響もあるんですよね。それを楽しみに見るって、少し違和感を持ってしまいます。そんなことが更に興味を削ぐ原因なですが、そんなこと考えなければ良いと思っても、これはもう癖のようなものなので仕方ありません。

スポーツは良く見ると書きましたが、ゴルフとマラソン(駅伝含む)だけはなぜか見ません。退屈で飽きてしまうのです。ゴルフを見ていてもスコアが大きく動くことはないし、一発逆転、何ていうどんでん返しもありません。マラソンもそうで、突然速くなったりすることはないし、途中経過はあまり興味がありません。結局、飽きやすい性格なのかもしれませんね。
それは全てのことに当てはまります。何事も広く、浅くがモットーであり、個人的興味の幅は広いですが、逆に一つとしてしっかりと修めた学問はありません。大学は出ましたが、今は全くそれとは関係ないことをしていますし、逆に大学で学んだことを仕事に生かしていたら、息が詰まっていたのかもしれません。

あまり個人的なことをブログに書くつもりはなかったのですが、今日は何となく書いてみました。たまには自分のことを書いてみようかな・・・、と思った今日この頃です。

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2006年02月11日

格差拡大議論に足りないもの

ライブドア問題が発生してから、格差拡大の問題が議論されるようになりました。米国式改革、解放路線を行えばこういう結果になるのは自明だったはずで、何を今更の感は否めませんが、現在の議論に少し足りないと感じているものを記載したいと思います。

市場を開放し、誰もが参入しやすくなれば当然のように、勝ち、負けの差が生まれますが、小泉氏はこの差のことを『格差』と勘違いしているようです。「能力に応じて差が生まれるのは、当然だ」と国会でも答弁していましたが、これは格差ではなく勝敗による差異に過ぎません。自己責任で勝者と敗者が別れることは、仕方の無いことです。また能力に応じて賃金に差が出ることも仕方ないことでしょう。
しかもこの議論をすると、「では共産主義のようなやり方が良いのですか?」と逆に疑問を呈しますが、この極端な議論は問題のすり替えに過ぎません。逆に共産主義は強烈な官僚主義であり、格差を拡大させてしまうことになります。マルクスのことを悪く言うつもりはありませんが、人間の善意に期待した制度、仕組みは、所詮運用には適さないのです。何しろ人間は善意と悪意、その両方を持っているのですから。

さて、では今回の議論で足りないものは何かと言うと、個々人に対して『機会の分配』がされないことです。一つ例をあげましょう。学校教育でゆとり教育が叫ばれていた頃、ある政治家が「これは学校では基礎を教え、それ以上のことは塾などを活用する」と発言していました。しかし、家庭の経済事情で塾などに通えない子供も出るはずです。つまり、自分が望んでも『学ぶ機会』がない子供たちが発生してしまうのです。
最近の傾向でも、一部の上流階級の子息は小さい頃から家庭教師や塾通いを行い、そして一流大学に入る、というのがスタンダードです。生まれた家庭環境の違いで受けられる教育が異なる、これが格差なのです。『学ぶ機会』を奪われた子供たちが、最終学歴で決められる社会の枠組みの中で虐げられていく、それが問題なのです。
小泉氏は「国会議員の中でも学校の成績は悪かった人間がいる」と言っていましたが、議員は学歴社会ではないので良いかもしれませんが、一般の企業に入社すれば嫌でも学歴がついて回ります。私は十八歳当時の学力の差で人間の何が分かるのか、と考えていますが、一般社会ではそうではないのです。この問題を何とかしなければいけません。

例が長くなりましたが、『機会の分配』は他の項目でも言えることです。皆が均等にチャンスを与えられ、それに基づいて個人の能力に応じた賃金体系になる。これが理想であり、政治家はその実現に向けて議論を深めるべきです。今のままだと、単なる経済格差の話だけで終わりそうで仕方ありません。物事の進め方は、様々な事象に対する知見の収集と、その検討から始めなければいけません。今の議論が良い方向に向かってくれることを心から祈っています。せっかく良い議論が出来そうなタネなのですから。

analyst_zaiya777 at 18:46|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

風刺画問題に私論

拡がるイスラム、ムハンマド風刺画問題ですが、私も宗教を研究している一人として一言付け加えさせていただきます。
この問題で表現の自由、報道の自由を盾にこの風刺画を掲載するメディアも多いですが、これを拡大解釈してはいけません。表現の自由と称して他人の名誉を傷つければ名誉毀損が適用されます。基本的に『表現の自由』が許されるのは、他人の公益性を損なわない範囲においてです。例えば今回の問題では、イスラムでは偶像崇拝を厳しく禁じています。アッラーの象が中東で作られないのはそのためで、根本的にムスリムにとって絵画や像で神や預言者を表現しないのが、原則なのです。
これに反してデンマークが風刺画を掲載したことは、ムスリムの心に土足で踏み込んだようなものです。キリスト教では絵画や美術に宗教的色彩を色濃く表現し、それが美しく芸術を彩りますが、イスラムの世界ではそれを行えば万死に値するのです。そうした表現の違いを理解できなかったのは残念です。

中東では偶像崇拝は厳禁です。ユダヤ教でもイェホバの像や絵画は皆無でしょう。ユダヤ教を発祥とするキリスト教が意外と偶像が多いのは、ローマ帝国においてその本質が変容されたためです。ローマ帝国では元々神も人と近いものであり、絵画や彫刻にその姿をとどめていました。ローマ帝国で人々に受け入れられるためには、こうしたローマ人の気質を受け入れるしかなかった。現在、世界に広がっているキリスト教は、ローマ的キリスト教なのです。これは日本に入ってきた仏教が中国的仏教であることと、ほぼ同義です。

今回の問題を解決するためには、暴力を抑えようとするだけではダメでしょう。現在世界的に抑圧されているムスリムは、心に反骨心を蓄えた状態です。時間が解決する可能性はありますが、逆にシャルリー・エブド紙のようなメディアがいると、更に加熱させる可能性はあります。
まず掲載紙はお互いの文化の違いを尊重して謝罪する。ムスリムもそれを受けて暴力行為などを謝罪し、沈静化する。これ以外、お互いが納得する形での収束はないでしょう。これは文化や思想の違いであって、それを『表現の自由』と一括りで纏めて良い問題ではありません。お互いがお互いを尊重する関係であることが、世界を平和に保つ最善の策だと、私は考えます。

analyst_zaiya777 at 11:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 | 宗教

2006年02月10日

小泉政権の行方

本日は久し振りに小泉政権について、話題をふってみたいと思います。年初から小泉氏に対しては手厳しい意見を述べてきましたが、最近やっと世論と私の意見が合致するようになってきたと、少しだけ嬉しい気持ちでおります。

耐震偽装問題、ライブドア問題、BSE問題、皇室典範改正問題、格差拡大問題、そして中韓問題。上げればキリがありませんが、最後となる通常国会でこれだけの問題を抱え、小泉氏がどういう解決を図るのかが注目されています。
更に、最近は求心力の低下が話題になり始めました。これは小泉氏が普通の首相になっただけの話なのですが、豪腕経営者が没落していく時とはこういうものなのでしょうね。つまり先頭を走って皆を引っ張っていると思っていた自分が、独善過ぎて誰もついて来なくなっていた、ということです。今日の小泉氏の句ではないですが、自業自得とは言え寂しいものです。

あまり議論になっていない話題ですが、小泉氏はとうとう北方領土問題の解決は諦めたようですね。北方領土問題対策会議に出席しないばかりか、メッセージすら送らない。今は逆風でそれどころではないのでしょうが、一国の首相としてやるべきことはやって欲しいものです。
また旧道路公団が計画していた新規道路ですが、ほとんど全て建設することになりました。猪瀬氏がテレビにて第二名阪(?)は建設中止だと言っていましたが、凍結であって白紙撤回ではないので、どうやらやはり全て造る気のようです。日本財政のピンチは将来のことではなく、今がそうなのです。道路公団民営化は無駄な道路を造らせないということだったはず。自己弁護も良いですが、猪瀬氏は真剣にこの問題について発言して欲しいです。小泉氏の唱える『改革』に見えた陰であり、自身は小泉氏の改革路線の信奉者なのですから。

しかし、これで政治は面白くなってきました。つまり、このままでは晩節を汚して小泉氏は任期を終了することになります。歴史の中での小泉氏の評価は、かなり悪いものとなるでしょう。(歴史に名を残そうと皇室典範を改正しようとしたのに、それが逆に彼の凋落を確定させることになったのは皮肉な話ですが・・・)
このため、小泉氏が今まで遠ざけていた問題に手が入る可能性が出てきました。それは北朝鮮問題です。以前から小泉氏の人気が凋落した時が北朝鮮問題を進展させる契機だと言って来ましたが、その時が来る気がします。
ただ北朝鮮が要求している戦後賠償と脱北支援者の引渡しなど、日本が飲めない条件が多くあります。もしこれを解決したければ、日本は莫大な額を北朝鮮に渡す必要があるでしょう。リスキーな交渉ですが、小泉氏は人気回復の特効薬にこの問題を使うかもしれません。それ以外の問題は、どうやら解決できそうにないですからね。

最後に、『小さな政府』を実現する前にやるべき事があるはずです。現在の日本に大量にあって無駄な、特殊法人や公益法人を整理すること。業務内容を見ても何をしているのか分からない団体など、早く潰すべきです。官から民への流れと言うのなら、その中間にあるこうした法人を潰さない限り、幾ら政府を小さくしても無意味です。やはり小泉政権がやることは、どうもチグハグなんですよね・・・。

analyst_zaiya777 at 18:59|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

2006年02月09日

ライブドア問題、野口氏の事件

最近のライブドアの話題と言えば、野口氏の事件に関するものばかりになってきました。元警察官、元鑑識、有識者と呼ばれる人たちが口をそろえて自殺と言います。そこで、私なりに少し違った視点でこの事件を見てみたいと思います。
私はこの事件で一番重要な鍵は、あのロッカーだと考えています。自殺にしろ他殺にしろ、あのロッカーの置き方は不自然です。自殺する場合でも内鍵を閉めるだけで良く、わざわざあのロッカーをおく必要はない。他殺の場合、あのロッカーがあの位置にあることが、あの部屋を密室として捉える原因になっています。そこで、このロッカーが置かれた時間を探りながら、話を進めていきます。

自殺の場合は簡単です。内鍵を閉め、ロッカーを置き、それから自分の身体を傷つける。躊躇い傷があれほど必要か、それは分かりません。しかもあれほど躊躇う人間が、見事に腹を掻っ捌くなど通常では在り得ません。逆に躊躇い傷は決意の表れ、と見ることも出来ますが、宗教団体でもあるまいし、自分の身体を傷つけても何の意味もありません。また、自殺である場合、家族のいる野口氏が家族に対し遺書らしきものを残さないのも不思議です。躊躇うということは未練があるという事。その未練が家族でない場合、単純に自分を傷つけるのが怖かったのか?それが疑問です。
更に睡眠薬を飲み、氷で患部を冷やして痛みを誤魔化す、と言うのも妙な話です。睡眠薬などを飲めば自分の意識も覚束なくなり、実行に支障を来たしてしまいます。本当に死にたいのであれば、もっと確実な方法をとるでしょう。

ここからは完全な仮説です。まず野口氏は那覇空港で会った人間のうち、その一人とホテルの部屋にいた。変なことをしないか見張るためだ、もしくは眠るまでここにいる、とでも言って野口氏を安心させたのでしょう。野口氏は睡眠薬を飲み、その人物を信頼して眠りについた。
その人物は野口氏が眠ったのを見計らい、持ってきたTシャツの中に隠していた包丁を取り出す。切れ味を試すように手首や首筋に刃物を入れるが、野口氏は睡眠薬のため眼を覚まさない。その人物はそれに安心してTシャツを腹に当て、血が吹き飛ばないようにしながら一気に腹を引き裂く。その人物はそのまま部屋を出て行ったのだと思われます。
野口氏は痛みで眼を覚ましますが、意識が覚束ない。しかしすぐに裏切られたことを悟る。野口氏は睡眠薬で意識が朦朧としている中、その人物がトドメを刺しに来ることを恐れて部屋の内鍵を閉め、ロッカーを扉の前に置く。しかしここで意識が覚醒してきたため、急激に痛みを覚える。非常ベルで従業員を呼ぶが、意識が途切れる。

上の仮説で弱いのは二点。睡眠薬の量と成分が分からないこと、そしてロッカーへの血の付着です。睡眠薬の中には精神を安定させるため、心臓を抑制する働きを持つものがあります。もしかしたら、野口氏が意識を取り戻した時点で出血がかなり抑えられていた可能性はあります。この場合、ロッカーに血が付着していなくても問題がない場合もあります。
躊躇い傷の問題にしても、他殺の場合は見せしめのためと言う理由が考えられます。簡単な状況証拠の読み方だけでも、上記のような仮説が成立します。沖縄県警が何故かなり早い段階で自殺と断定したのか、それが不思議な話です。警察は一度下した判断を中々変えません。もしおかしなことがあれば、もう一度立ち止まってよく考え直してみる。今、警察のそうした態度が待ち望まれています。

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2006年02月08日

私の日経平均の見通し2

今日の日経平均は大きく落としました。私は以前から下落を予測していたので、個人的には予測通りと言うところです。メンタルが弱気な時はこうして大きく振られると言う良い見本ですね。二日続きで経済の話ですが、今日の下落について評論家とは違う意見を少し。

一月に入り、かなり先物の動きが活発になっていました。日経平均が落ちそうになると、大量の買い気配(見せ玉)が入り下落を防ぐ。特に引けにかけては活発で、大口の買い気配で下落を防ぐという構図が鮮明になっていました。
何故そうなるかと言うと、長期上昇トレンドのためには先物で下降トレンドを描く訳にはいかず、常に高値を維持しておく必要がある。そのため、今週末にSQ算出を控えて高値を維持したい、その動きが現れていたと言うのが真相でしょう。一月のSQ算出の直後にライブドア問題が発生し、下落したのも買いの勢いが続かなかったことと連動しています。そのため、予想以上の大きな下降トレンドを描いてしまいましたが、個人の現金買いが活発化したことでメンタルが好転、一気の戻りとなったわけです。(私はここで政府主導の上昇基調形成があったと見ていますが・・・)

この一連の動きを見ても分かる通り、株価を上昇させたいグループと下落させたいグループがおり、その釣り合いの中で高値が維持されていたのが現状だったのです。しかし、ここまで上昇させてきたグループも力が及ばず、今日も何度か大量の買い気配(見せ玉)が現れましたが、下落傾向に歯止めが掛からないと見るや、すぐに消えてしまいました。
今売っているのは恐らく外国人。彼らは日経平均が11000円のラインから買い上がってきていますから、ここで多少落としても影響はありませんが、国内機関投資家は15000円ラインから出動していますから、ここでの下落では儲けが薄くなってしまいます。先高期待で買っているとは言っても、短期で損失を出すとファンド形成にも影響してきますから、本来落としたくはなかったはずです。
ですが、何と言っても国外の環境が悪過ぎる。更に国内も小泉政権が支持率を落とすなどの要因が重なり、今の外国人は売りに回るでしょう。私が以前から指摘しているように、モルガンスタンレー証券の日本格下げの前に、外国人は日本株をショートしてきています。昨年の上昇幅が大き過ぎて、今年の上昇幅は薄いと見ているのです。

以上が今日の下落の要因です。ただ、やはり長期的には上昇トレンドの流れにあるので、大きくは落とさないでしょう。とは言っても、環境が悪化すれば15000円までの調整はあるかもしれません。ですが、ここで二、三ヶ月調整してくれた方が、長期上昇は描き易い、私はそう考えています。昨日も書いた通り、ここからは個別に良い銘柄を選択していく、個人の力量が試されます。皆さん、頑張りましょう!

analyst_zaiya777 at 18:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

2006年02月07日

私の日経平均の見通し

今日からカテゴリを換えました。皆さんよろしくお願いします。
今日は秋篠宮妃のご懐妊が伝えられ、本当に御目出度いと思います。ただライブドア事件の時もそうですが、このニュースが何故NHKだけに漏れるのか、それが不思議だと思います。NHKが独自のニュースソースを持っているのか?それとも受信料不払いに悩むNHKの窮状を見かねて、政府内から情報が漏れているのか?どちらにしても、あまり良いことではありませんね。せっかくの吉報ですが、そんなことが気になってしまいました。

さて、モルガンスタンレー証券が日本株をイコールウェートに格下げしました。それを受けて、日本経済の見通しについて、私が今まで述べてきたことを簡単におさらいしてみます。
私も実は今年の日本株はあまり状況が良くないと見ていました。何しろ、昨年が上がり過ぎです。一昨年の後半から日本経済は回復への足音が聞こえ始めていました。中国特需による企業の収益率改善です。本来であれば、ここで上昇局面を描いても良かった訳ですが、市場参加者のメンタルの改善には至らず、もみ合い症状の中でもたつきを見せていました。ここで買っていたのが外国人です。
昨年の衆議院選挙前、”煽り”ともとれる景気回復宣言が政府、日銀から発表され、まるで合図が上がったようにそこから上昇相場を描きました。しかもほとんど落とすことはなく、一直線に上がり続けてきました。昨年の12月頃から国内機関投資家も買い始めましたが、遅きに失しているのは明らかです。美味しいところは、今回も外国人に持っていかれそうですね。

先ほど述べたように昨年が上がり過ぎていたため、今は皆が疑心暗鬼に陥っています。つまり何時までこの上昇相場は続くのか、と。ライブドア問題でも分かる通り、メンタル的に今は非常に不安定な相場であり、そんな中で上昇を続けているのが現状です。
そこで、一部の評論家は「日経平均二万円を年内に到達」や「株で一億儲ける」などの”煽り”の言葉を並べる訳です。メンタル低下を恐れている訳ですね。しかし見通しとしては政局リスクが意識され、更に日銀が金融正常化を図ろうとすれば株価の下押し圧力としかなりません。地政学リスクも加えれば、今は上昇する局面ではない、と言うことが分かるでしょう。

一部の評論家は造幣局が紙幣を乱発し、円価値が下落するので日経平均が上昇するというのですが、本当にそんなことが起こったらそれこそ大問題でしょう。しかし政府がインフレ目標を口にする以上、もしかしたらやるかもしれません。それが一番手っ取り早いですから。
そして続いてきた企業の収益改善も、微妙な段階に入ってきました。つまりここから相場が上昇するには、インフレ経済下による企業収益の改善、円価値の下落による円安(すでに米国が利上げ打ち止めが懸念される中、更なる金利差による上昇は厳しい)、などの諸条件が整う必要があります。
相場が大きな下落をするとは思っていませんが、今のところ上昇余地は薄いでしょう。これからは個別の銘柄に焦点を当てる、本当に個人の能力が問われる相場になると、私は考えています。

analyst_zaiya777 at 18:36|PermalinkComments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

2006年02月06日

トリノ五輪は大丈夫なのか?

デンマークで預言者ムハンマドの風刺画が掲載され、世界の平和が混沌としてきました。暴動は燎原の火の如くに広がり、ムスリムの怒りは頂点に達しています。これで世界の祭典の行方も怪しくなってきました。

元々、近代化で遅れをとり、虐げられて来たイスラム世界が、キリスト世界と対抗するために、その象徴としたのがイスラム原理主義です。つまり、現在の中東は火薬庫のようなものであり、少しの火種があれば暴発する危険を常に孕んでいるのです。それが今回の問題で表面化したに過ぎません。
ではトリノ五輪でテロ行為は起こるのか?と言うと、その可能性は5%もないと考えています。オリンピックは世界の祭典であり、ここでテロなどを行えば影響は甚大ですが、他のイスラム世界からも白眼視されてしまいます。そこまでの危険を冒して、テロを実行するグループは少ないでしょう。あるとすれば、一部の極右勢力によるものです。

ではテロが何時起こるのか?と聞かれれば、私は躊躇なく「平和な時」と答えます。オリンピックが終了し、世界が安堵のうちに警戒心を解いた時が最も危険なのです。つまり、三月、四月頃にテロが実行される可能性が極めて高い。そしてそれ以上に、オリンピックに皆の眼がとられ、警戒を疎かにしている時が一番危険なのです。

そして、テロは何処で起こるのでしょうか?アメリカ?イギリス? しかしこの両国の警備状況から、現在テロが実行される可能性は極めて薄いでしょう。ではテロが次に狙うのはどこか、と言えばイタリア、オーストラリア、日本辺りでしょうか?つまりイラクに派兵した国が、次の標的となる可能性が極めて高いのです。何しろ、テロを実行する理由を与えているようなものなのですから。
四年前であれば、中東に変化が起きても日本は安穏と平和を享受することも可能だったでしょう。しかし、今の状況は違います。イラクに派兵し、米軍に燃料を補給する日本は、テロのターゲットとなり得るのです。
今まで日本が安全だったのは、中東諸国が日本に好意的だったからです。油田開発に協力し、大量の原油を買い上げてくれる日本は、彼らにとっては友好国としか感じられなかったからなのです。

私は別に不安を煽っている訳ではありません。先に記載した通り、平和で、安全だと皆が考える時が危険だと考えるからこそ、こうして提言しているのです。常に注意を怠らず、警戒していることがテロを未然に防ぐ最善の方策です。この日本にいつテロが起こっても、不思議のない時代なのですから。

analyst_zaiya777 at 18:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 海外

2006年02月05日

アメリカの食の安全は?

中川農相が日本側の閣議決定を守らなかった事実を認めてから、BSE問題が更に混沌としてきました。結局、午後の予算委員会でも否定しても、曖昧な表現しか出来ずに、この問題は今後もしばらくは尾を引きそうです。

そもそも、米国は食の安全に対して厳しい国です。他国から輸入する場合はいち早く食品の輸入禁止に走ったり、自分たちが認めていない食品を売り、それが明らかになるとすぐに回収を行う。この辺りの業者の動きは基本的に早いです。米国は間違いは正すという思想で一貫しているため、何か問題が起こり、それに対する措置に関しては日本よりも優れています。ですが、こと他国に自分たちの食を輸出する場合、話が全く変わってきます。

かつて輸入レモンに吹きかけられていた防カビ剤は、発ガン性を謳われて日本でも禁止されていました。だが米国は日本に強く圧力をかけ、輸入解禁に踏み切らせたのです。自国では依然として禁止なのに・・・。つまり隷属国である日本に対して、食の安全を補償するよりも自国の利を選んだのです。今回のBSE問題でも、米国が「自分たちの肉は安全だ」と言う理論で話を進めるのが、当時とオーバーラップされてしまうのは私だけでしょうか?

実は話はこれだけでは終わりません。最近少し疎遠な話題になってきましたが、遺伝子組み換え食品の話です。『遺伝子組み換えは使用していません』は『5%まで使用している可能性はあります』と同義であるのは有名な話ですが、加工品や食品でないもの(例えばペットフード)では、遺伝子組み換え材料が使用されている可能性が高いのです。つまり、最大の遺伝子組み換え作物の生産国、米国から日本にどの程度の量が輸入されているのか、知りようもないのが現状です。現在の日本と米国との力関係から、恐らく相当の量が日本に入ってきているのですが、国民は全くその事実を知らない、と言うことが問題なのです。

日本に癌患者が多いのはポストハーベストのせいだ、というつもりはありません。ですが日本人の安全は常に踏みにじられてきたのです。そして今回のBSE問題、更に遺伝子組み換え食品の問題。食の安全は未来の子供たちへの問題です。もっと深く、国民が理解して議論し、そしてより良い結論を得なければいけません。今回のBSE問題を急ぎ過ぎて、将来日本にCJDが頻発することがないようにして貰いたいものですね。

最後に、最近日本人は流行に乗って大騒ぎするが、忘れることも早くなったように思います。食の安全の問題は継続してチェックしていくことが必要な問題です。それを国民一人一人が忘れないようにしていかなければいけません。

analyst_zaiya777 at 22:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 一般 

輪廻の限界

今日は寒いですねぇ。出掛ける気も失せたので、朝からパソコンです。
さて、今日は私の自説を少し紹介してみたいと思います。極論でもありますし、日本人の死生観とも反するので受け入れ難いかもしれませんが、参考までに読んでみて下さい。

人間が死ぬと輪廻によりいずれその魂はこの世に戻ってくる、と言います。これは仏教的な死生観であり、世界の潮流がキリスト教やイスラム教である以上、世界的に見ると少数派の意見であるとも言えます。更に仏教国でも輪廻を信奉していない国もありますので、その数はもっと少なく見積もっておいても良いでしょう。

日本人は古来から家を重んじ、家名を継ぐことを是としてきました。世界的に見ると苗字、姓をこれほど大事にするのは中国文化圏の一部にしか見られない現象です。そして一部の人間は守護霊が各人を守っており、それはご先祖様の霊だといいます。つまり家を重んじる日本人にとって、子孫の反映を願うことは先祖として当然の行為である、と言うわけですね。

さて、以上見てきたように日本人が当然と考えている死生観は、実は世界では少数派であると気付くでしょう。ここで輪廻を考えて見ます。輪廻とは人間が死ぬと生まれ変わると言うもの。つまり国と時代を自己責任により選択するのではなく、ある日突然全く価値観の違う家に生まれたりする訳です。つまり、キリスト教の家に生まれた場合、魂は輪廻の呪縛を解かれることもある訳です。逆の意見として、キリスト教的死生観を信奉していた人が、ある日突然輪廻の枠内に囚われてしまう可能性もあります。「貴方の前世は欧州の・・・」と言われたら、以前は輪廻なんて信じていなかったのか、と考えてまず間違いありません。価値観が今とは全く違っていた訳です。

更に、輪廻とは必ず魂の出発点が必要です。輪廻を考察すると、どこかで誰かが”オリジナル”である必要があります。地球上だけを限ってみると、人類誕生が400〜600万年前と言われていますからそれ以降か、生命誕生でみると約40億年前からです。宇宙の誕生としてみると約100億光年。前宇宙も考えるとどの程度遡れるかは分かりませんが、とにかくどこかのタイミングで”オリジナル”が生まれ、それが輪廻の邂逅とともに連綿と受け継がれてくる必要があります。

そうではない、魂とは時間を超越するものだ、という意見もあります。ならば、未来が前世である場合も考えられますが、寡聞ながらそうした話は聞きません。魂は常に不可逆性を有しています。つまり魂の出発点は常に過去にあるのです。そして現在の膨大な生命の数、更に守護霊や浮かばれない霊の存在なども考えに入れれば、魂は莫大な数が必要になってきます。

輪廻の限界とは、『オリジナルの必要性』と『世界との価値観の違い』がその大きな二点であります。実は『輪廻』が求めているのは、『関係性』でありこうした議論は不要との意見もあります。しかし『輪廻』と『家系』が存在する日本では、この矛盾に気付く人がいないのが現状なのです。
簡単に書きましたが、以上が自説である輪廻の限界です。いずれ、キリスト教やイスラム教の死生観などの矛盾についても語ろうと考えています。自分が真実と考えて疑わないものをもう一度考え直してみる、この一文がそのきっかけになってくれれば、そう考えています。

analyst_zaiya777 at 12:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 一般 

2006年02月04日

次の首相は誰?野次馬的予測

今年の九月に控えた小泉氏の退任を控えて、次期首相レースが様々な報道機関で報じられています。私は安倍氏が本命、福田氏が対抗、後はどんぐりの背比べで麻生氏、谷垣氏が並び、穴で中川政調会長と考えていました。しかし、最近の政界の動きを見ていると、少し変化が出てきたように感じます。そこで、個人的に次期首相レースの予測をしてみたいと思います。

まず今まで安倍氏や福田氏が一番手と考えていた理由は、なんだかんだと言っても自民党最大派閥である森派の意向が強く反映されると考えていました。今でもこの基本路線に変わりはなく、森派が一本化できれば確実に森派が次の首相の座を射止めるでしょう。穴に中川政調会長を入れたのはそうした理由です。つまり安倍氏と福田氏が最後まで折れない場合、漁夫の利で中川氏に転がり込む可能性もある、と考えた訳です。

しかし最近、谷垣氏が小泉氏の意向にそぐわない意見を堂々と発言するようになりました。麻生氏も皇室典範改正議論で慎重論を呈するなど、この二人が反小泉路線を貫いています。この動きが重要なのは、今まで自民党の中で口を噤んでいた反小泉勢力が頭を持ち上げ始めていると言うことです。つまり、小泉改革と称する小泉氏の抵抗勢力つぶしの中で、沈黙を守っていた勢力が意見を言えるようになってきた、ということです。これは小泉氏の求心力が低下していることに繋がっています。更に小泉チルドレンも小泉氏の押し付けにも近い締め付けに、小泉氏と距離を置き始めました。

国民にしても、ライブドア問題、耐震偽装問題などで小泉内閣が今まで行ってきた改革路線に疑問を持ち始めました。「痛みを伴う改革!!」と言いつつ、今まで実際の痛みを国民は受けてこなかったことにより、国民は小泉氏を支持してきました。しかし、進まない構造改革により4年半の間に国の借金は800兆円に手が届くところまで来ています。そしてそのツケはサラリーマン増税、と言う形で庶民に覆い被さってきました。しかも公務員は相変わらず美味しい汁を吸い、無駄遣いを改めることもない上でサラリーマンだけは負担が増えるのです。更に消費税アップ。一般庶民は懐の痛い話ばかりで、やっと小泉改革の矛盾が表面化してきました。国民の小泉離れは早いかもしれません。

この動きから、小泉氏に追随している安倍氏の立場が微妙になってきました。官房長官就任前は歯切れの良い発言で国民の人気を得ていましたが、現在の奥歯に物が挟まったような発言では、国民の小泉離れと共に安倍氏の人気も危うくなっています。そして国民が安倍氏を見切ると、一気に永田町の論理が展開することになります。これにより、現在の勢力分布が変わってくる可能性があります。

野次馬的にこういうものを見るのは面白いですが、内閣総理大臣が国会議員の数の定理で決められると言うのも、考え直す必要があるのかもしれません。主義や主張の正当性で国民が内閣総理大臣を選べる、そういう世の中がくることを期待しています。

analyst_zaiya777 at 18:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

2006年02月03日

皇室典範改正問題についての私論

皇室典範改正の動きが、最近顕著になってきた。残念ながら私はまだこの問題についてあまり詳しくないので、男系、女系の論争に関わる気はない。だが、私も少し古事記や日本のいわゆる神話部分を勉強した者の一人として、少し最近の議論に欠けているのではないか、行き過ぎた発言があるのではないか、という想いで少し語ってみたいと思う。

私は古事記は通覧させていただいたが、日本書紀は俯瞰する程度の知識しかない。ただ、この二書はいわゆる歴史書とは考えていない。この二書は皇室の由来を説明するものであり、歴史書の体裁を整えていないと考えるからだ。
こう記すと、すぐに「非国民だ」、「天皇を冒涜している」と言われるのだが、私は天皇の尊さについて否定しているつもりは毛頭ない。ただ歴史書とすると他国との関わりを記し、その中で時代考証が出来なければならないし、日本政府も神話と認められる部分があるなど、歴史書として世界に伝播するには足りないということが言いたいのである。

では何故そうなったのか?これは推測だが、天皇家が自らの由来を説明する時に、どうしても物語的なものとして、過去から語り継がれてきた。それを記載しているからではないかと考えている。先にも記したが、この二書が歴史書でないからと言って、それは天皇家の尊さには何ら関係のない話である。ただ日本人は尊きものは全て尊い、という発想が根強く国民の中にあるので、この私の意見を受け入れない人も多いかもしれない。

私はこのことから、あたかも歴史のように天皇家が2600年も続いた、というのは誤りだと考えている。神武天皇の話などは日本政府も神話と認める部分だし、そこに書かれた年代をそのまま用いるのは間違いだと考えている。古くから連綿と受け継がれてきた天皇家、私はそれで良いと考えている。あえて年代を持ち出して議論することは、どうにも私には受け入れ難い。

またこの皇室典範を国会で審議して決議することにも、私は反対である。もっと国民に説明し、コンセンサスとして意見を纏めても良いのではないのか?早急に結論を出そうとする小泉氏は、どうも功名心に逸っているような気がしてならない。国会議員の中にも慎重論があるようだが、もっと幅広い議論をした上で、国民誰もが納得できる結論を出してほしいものである。

analyst_zaiya777 at 23:55|PermalinkComments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治