2006年06月

2006年06月30日

イスラエル軍がガザ地区を攻撃

イスラエルがパレスチナ自治区に攻撃を仕掛けています。事の発端はイスラエル軍事拠点にハマスが攻撃を仕掛け、五人を殺害し一人を拉致したと言うもの。この動きは政府筋を無視した軍部の暴走とも見られており、和平へと流れつつあったハマスの内部で、その流れを阻止する強硬派の仕掛けた攻撃とされています。
この動きに対し、イスラエル軍はガザ地区へ部隊を進め、空爆などにより施設を破壊し、ハマス高官の身柄を拘束しています。「イスラエル兵士拉致に関わった」としていますが、ハマス高官の人数は60人にも上ることから、今回の作戦でイスラエル軍はハマスを根絶やし、もしくは骨抜きにするつもりなのかもしれません。

今回、ハマス穏健派はイスラエルの生存権を間接的にも承認しようとしていました。つまりイスラエルは第二次大戦後、不意に現れて国家としてその地に居座った。その事実について、イスラエルを国として間接的ながら認めようというものです。
分からない人のために、イスラエルは国家としての体を為すものは、大戦前はありませんでしたが、大戦後に突如約束の地であるエルサレムをを占拠して国を作ってしまったのです。それまで当地で暮らしていたパレスチナ人にとっては、イスラエルの動きは乗っ取り以外の何者でもなく、今まで国としてイスラエルを認めることはありませんでした。それを今回認めようとしていたのです。

ただハマスは武装闘争で知られた組織であり、内部には過激派と穏健派があります。過激派にとって和平は屈辱的なものであったのですが、今回の行動はイスラエル軍に良い口実を与えてしまいました。ガザ地区のパレスチナ人は排除したい対象であり、攻撃する機会をいつも窺っています。イスラエルも世界世論を気にして過激な行動は慎んでいましたが、今回口実を得たことでやりたい放題になっています。
世界世論も米国はイスラエル支持、欧州も米国を追随しています。大戦後、この動きは大枠で外したことがありませんし、今回も世界が人道的見地に立てるようになるまで、パレスチナは破壊と殺害を繰り返されることになるのでしょう。

パレスチナは過激なテロ集団だ、という意見もあります。ですが歴史を考察すれば、テロ以外の反抗手段は、この民族には残されていないのだということが分かります。分離壁の構築でも、イスラエルは合意以上の範囲を自分たちの領土として区切っています。更に今回でも分かる通り、西側諸国から支援を受けたイスラエルは圧倒的武力をもってパレスチナ人を攻撃しています。恐らくこの地区に平和が訪れるためには、パレスチナ人が全滅するしかないのでしょう。悲しい話ですが、これが現実なのですね。

analyst_zaiya777 at 22:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 | 一般

経済観測 〜ゼロ金利解除〜

米国でFOMCにより政策金利が5.25%に引き上げられました。予想されていた数字でしたが、これを交換して米国市場は大幅高、それにつられて日本も大幅上昇、日経平均で15500円を示現しました。まずはめでたいですね。
ただ米国では楽観論が広がると、すぐにFRB高官からタカ派発言が出て市場を冷やすことになるでしょう。逆に今回の声明が大人しいものになったのは、どうにでも出来るのだという米国の余裕のようなものが見て取れます。もうバーナンキ氏がどうこう言わなくても、高官の発言だけで市場を左右できる。意外とバーナンキ氏、曲者かもしれません。

一昨日の記事で7月初旬に15500円を、という話をしましたが、今日で到達したので少し早いかなという気もします。日本の市場は今、一直線に傾き易い傾向があるので、売る、買うなどの行動が一方通行で終わります。これは先物相場なので致し方ありませんが、そうなると今のこの速度も当てにはなりません。私が15500円を騙しといったのも、200日移動平均線や、その他の指標が支えになるのか?といった数字上の問題が含まれています。
しかし今の相場が先物相場なので、この指標自体が当てにならないのです。つまり売る圧力の方が強まれば、そのまま一気に落ちる可能性があるのです。更に最近では先物の動きで上げの気配を見せても、現物がついてこない傾向も見られます。つまり皆恐る恐る上げについていっているのでしょうね。売買高が増えないのもこの為だと考えられます。

さて日銀のゼロ金利の話で、一昨日七月が踏み絵になると書きました。私は七月解除が濃厚、との見方をしていますので、その説明をしておきます。5月の消費者物価指数が0.6%上昇で、これで七ヶ月連続の上昇です。食品及びエネルギーを除く総合でも0.1%の上昇となっています。
エネルギーの上昇は日本経済に確実にインフレを引き起こします。更に日銀は量的緩和解除から急激に当座預金残高を減らし、いつでもゼロ金利を解除できる体制を作りました。ここで行わないと、また可笑しなしがらみが発生して、日銀は手足を縛られた状態での運営になってしまいます。そのため、七月というのは非常に重要なタイミングになっているのです。

四月以降の株価の下落は日銀が当座預金残高を急激に減らしたから、という話も聞かれます。また為替相場が急激に動き出しましたが、これも福井総裁が外貨預金をしていたため、日銀が当分為替相場に介入できないのではないか?という観測もその動きには含まれているような気がしています。
日銀の動きは非常に難しい局面です。福井総裁問題で揺れていますが、それ以上に日本経済が揺れ動く大事な時期です。日本の舵取りを間違えて欲しくないですね。

analyst_zaiya777 at 20:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

2006年06月29日

最近の犯罪 −親と子の関係−

最近、耳を覆いたくなるような犯罪が増えています。行き過ぎた親子関係の結果、引き起こされるような事件を、私は究極の『個別主義』だと考えています。以下に例をひきながら簡単に説明します。

ニートと呼ばれる人が親を殺めた事件。これは成人した子供に対し、親が干渉した結果引き起こされたものだと考えています。選択としてニートになった者にとって、そこは安住であり、その環境をあえて替えることは考えていないはずです。ですが親は心配だから、という理由で干渉します。それを疎ましく思い、それが積もって恨みとなり、殺害という短絡的な思考に至る。これは子供と言う『個』の存在が、家族の絆という『繋がり』を断つ目的で行われたものです。
同じような考えで、中高生が親を爆破や放火で殺めてしまった事件も纏められるでしょう。この場合、親のシツケや教育についていけなくなった子供が、親との関係を清算する目的で事件を引き起こしています。共通点は親を殺めた時点で目的は達成され、その後の計画はほとんどない、ということです。

一方で、秋田の事件を例にとって親と子供の関係を探ってみます。畠山容疑者の子供、彩香ちゃんは非常に良い子だったと言います。これは子供が親との絆を求めた結果であり、常に良い子でありたい、親の求める子供になりたい、という思考から発生していると思います。ですが、畠山容疑者からは積極的な愛情は感じられないので、親は自分の生活を大事にして子供との関係に距離を置いている、ということが分かります。
これと同じ関係が幼児虐待に見られる一連の事件です。実の親でない場合もありますが、そこに幼児に対する愛情はなく、うるさければ蹴るなど自分の都合が優先されます。これも自分本位の、個別主義という見方ができるでしょう。

ではこうした犯罪をどう無くすのか、ということですが、簡単には相手の考えていることを少しだけ理解してみる、ということが双方にとって必要なことではないでしょうか?親子は他人の第一歩ですから、考えていることだって、生き方だって同じになる訳がありません。少しだけ、相手はこう考えているのではないか?と考えてあげられるだけで、そう考えないよりはずっとマシな関係になるのではないかと思います。
親と子の関係が崩れている現在、少しだけで良いので、相手の立場に立って上げられる、そんな親子関係を築いていってもらいたいと思います。

analyst_zaiya777 at 23:15|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 一般 | 心理

日銀・福井総裁の1000万円3

日銀の福井総裁が村上ファンドに投資していた問題に関して、新たな事実が浮かび上がりました。オリックスが投資事業組合を作り、そこに福井総裁が出資して、そこから村上ファンドへ資金が流れており、その投資事業組合の会員は一人、つまり福井総裁個人に割り当てられた組合だったという話です。これでは当初の説明にあった「志を支援するため」という話と合致しなくなります。
問題は福井総裁の投資行動にはオリックスが関わっていたということであり、単純な福井総裁−村上ファンドの構図ではなくなっていることです。ここにオリックスの宮内氏が一枚かんでいることにより、福井総裁の行動は経済活動という側面を拭えず、利殖目的の投資であった可能性が、強く印象付けられる結果となってしまいました。
また投資事業組合は通常、個人の出資をぼかすために利用されます。つまり今回のように村上ファンドが問題にされても、そこに出資している人間が誰かは特定され難いようにしているのです。これが福井総裁が『バレナイ』からと投資を続けていた理由になったのではないか?そう懸念されることで、また福井総裁の辞任要求が強まることでしょうね。

私はよく政治家は市場にお金を入れている、と発言していますが、それがこうした投資事業組合を通した出資です。投資事業組合は登録制に移行されますが、実際に市場で運用しない組合、つまり投資事業組合やファンドに投資するだけの組合は登録の必要はなかったはずです。こうした二重、三重のフィルターがかかると、誰が投資したのか個人を特定することはまず無理でしょう。ですから政治家も市場に安心してお金を入れられるのであり、いわば抜け道は最初から用意されているのです。

今回の問題を大きくしているのは、危機管理能力の低さです。問題発覚段階で行った説明と、現状判明している内容とが合致せず、それが福井総裁への不審に繋がっています。最初から全ての事実を公表する前提でしっかりとした説明を行っておけば、これほどずるずると問題を長引かせてはいないでしょう。
私はこの問題で福井総裁が辞めるべきではない、と主張していますが、危機管理能力の低さ、という点では今回の福井総裁は完全に信を失ってしまいました。公正中立、最も市場から信頼を得なければならない立場ですから、その信頼を失えば難しい舵取りにはなるのでしょう。ただ日本はこれから更に困難な経済事情になることが考えられます。それに立ち向かう意味でも、今回膿を出し切るためにしっかりと内規を変え、信頼を取り戻していって欲しいと思います。

analyst_zaiya777 at 18:50|PermalinkComments(3)TrackBack(4)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 経済

2006年06月28日

キム・ヨンナムさんと母親が面会

北朝鮮でキム・ヨンナム氏とその母親である、チェ・ケウォルさんとの会談が行われました。今まで横田めぐみさんの夫とされていたキム・チョルジュン氏と、このヨンナム氏が同一人物であるとの見解ももてたようです。
しかも現在の妻とその子供まで登場、よほど横田めぐみさんは死亡したと印象付けたいようです。子供がケウォルさんに挨拶する時のたどたどしさは、子供ながらに必死に演技しているようにも見えました。残念ながら、今回のチェ・ケウォルさんの訪朝で新事実と言うものは見えてこないのでしょうが、韓国が自分たちも拉致の被害国なのだと気付ければ良いのですけどね。国として拉致を認めない北朝鮮と韓国では、今回を離散家族の面会に摩り替えて行っているので、拉致自体をまた有耶無耶にして今回で幕引きとしてしまいそうで、それが怖いところですね。

最近、日本の神話を取り上げていたので、少し朝鮮半島の神話についても触れてみたいと思います。それも特級の話題である檀君神話です。なぜ特級かといえば、日本の統治時代に偽書と決め付けられ、朝鮮人にとっては民族の誇りを汚されたとして一悶着があった話でもあるからです。
ここではあまり深く取り上げても仕方ないので、簡単にさらっといきます。『恒雄が天から天符印三個を持ち、人間に重要なものをもって下った。熊がある条件を満たして女となり、恒雄と結婚して檀君を生んだ。檀君は唐の尭の即位五十年に平壌に都して朝鮮を建てた』 これが檀君神話の概要です。

この檀君神話は朝鮮では建国神話として教えられていますが、この最初の出自は1280年の三国遺事が初出で、神話としては時代が下っていることが分かります。三国遺事の編者はこれを中国の北斎の時代に書かれた『魏書』からとったとしていますが、魏書にはこの記述が見当たりません。
たまに私が取り上げる朝鮮の神話は、中国側の史書に出てくるものを取り上げているのですが、朝鮮の三国時代と呼ばれる伽耶、百済、新羅の時代の神話にはこの檀君神話に類似したものはありません。建国神話と言われるぐらい重要な神話であるなら、どこかにその記事が載りそうではありますが、それもないと言うのが不思議な話です。

偽書と決め付けるのはよくないのですが、やはり歴史に関する部分でこの檀君神話は受け入れ難いものがあります。と言うより、他国の史書と全く整合が取れないため、それは歴史ではなく物語的な神話、と捉えるべきなのです。ただ朝鮮の方にこれを言うと、怒るのでしょうね。私は日本の神話に該当する部分も歴史として捉えるべきではない、という視点なので全くそれを変えていないだけなのですけどね。

analyst_zaiya777 at 21:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 | 神話

2006年06月27日

金利で考える株式市場の動き

最近、少し市場の話題から遠ざかっていたので、今日は金利の問題に絞って少し市場の予測などをしてみたいと思います。

まず米国では6/28〜29にFOMCで利上げが行われます。これはほぼ確定であり、米国の利上げは今回も含めて後二回行われるのでは、と指摘されており米国の政策金利はこれで5.5%になると言われています。
世界同時株安を謡われて久しいですが、米国市場はそれほど下落をしていません。FRB連銀幹部のタカ派発言が相次いでも、11000ドルを境にして下げ止まっているのです。最近、実はバーナンキFRB議長にとってこの10000ドルよりやや上、という市場の位置は極めて居心地が良いのではないか、と考えるようになりました。つまり市場が上昇の気配を見せたので、わざとタカ派発言をさせて市場を抑えたのではないか?そう考えると今のこの位置にいる限り、バーナンキ氏から積極的な発言もない。つまりFOMC声明も利上げ打ち止めを示唆するようなものは何も出ないと考えています。ですが、これで米国はアク抜けとなり、一旦上昇する気配を見せるでしょう。その後は再び気迷い商状になるのでしょうが…。

日本では日銀・福井総裁問題でゼロ金利解除が遅れるのではないか?との見方が広がっていますが、逆にそれを根拠に遅らせた、と見られることを日銀が警戒していることを忘れてはなりません。そうなると今のこの論調で行くと、七月にゼロ金利解除が踏み絵のようになる可能性があります。ここを踏めるか踏めないかで、日銀が転ぶのか転ばないのかが決まるように感じています。
ゼロ金利解除は高いハードルです。ですから一度乗り越えると、その後は金利変動による経済誘導という、通常の経済状態に戻る訳です。ですからここをクリアすれば、金利は上昇を続けていく可能性があります。経済の足を引っ張るとも言われますが、逆に考えれば今までが背中を押して押して、押しまくっていた状態なのですから、それが無くなるだけの話で、ゼロ金利解除が何ら足を引っ張るようなものではないのです。

金利変動による経済誘導を正しく行っていれば、米国のように市場が一方的な上昇になったり下落したりしないのではないか?と私は考えています。つまりそれが正しい先進国の経済の姿なのだ、ということなのです。
すでに東証REIT指数、為替相場などはゼロ金利解除を織り込む動きを見せ始めましたが、株式市場はまだだと私は見ています。つまり最近14200円辺りを底に切り替えしていますが、市場ボリュームが盛り上がらない状態でのこの上昇は騙しであり、7月初旬に15500円に近似した後は、7月中頃から再び下落トレンドを描くと考えています。恐らくサミット前に手土産として日本は『デフレ脱却』を宣言するでしょうが、福井総裁問題、総裁選、日本には不透明要因が目白押しですからね。

analyst_zaiya777 at 23:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

歳出削減は達成できるのか?

まず自民と公明が2011年度の歳出削減枠を、11.5〜14.5兆円とすることで合意しました。足りない分は税金、地方交付金は要検討、と玉虫色の決着とでも言うべきでしょうか。税金にしても消費税では6〜7%へ上げる必要があるが、税収増で賄えるかもしれないとして、増税分を何で賄うのか明示されませんでした。地方交付金も「現行総額を維持」ではなく税収の自然増があった場合、それを盛り込むようにするために要検討とされました。
ただこれも新たな歳出が増えればプライマリーバランスの改善に繋がらず、歳出削減枠も「大したことない」として簡単に突破されそうです。今回の額については将来の政府への枷にはなっていないのであり、あくまで目標値でもあるわけです。逆に考えれば政府が目標値達成のために、今後制度変更することも考えられるため、将来的にこれが良い方向に機能するのか?ということは不明なのだと考えています。

財務省は未だに特別会計の利点として、「目的税として支出を限定することにより、透明性が高まる」という理屈を述べています。ですが、では一般会計の透明性は低いのか、と考えるとそういうものでもありません。逆に国会で審議を経る分、透明性はより高いともいえるでしょう。
特別会計の悪い点は目的税化することにりより、例え余ってもそれを他の支出に回すことが出来ず、結局道路工事などに見られる年末になるとどこかをほじり返す、という事態に陥るということです。何が必要な支出なのか、そして時代の変化と共に支出の目的を変えなければならない時、それを容易には崩せない事態となるのです。
現状の議論でも福祉税として消費税を増税する議論がありますが、福祉という名の下に箱を作って終わるような気がしてなりません。予算をつける前に制度設計をきちんとしない限り、安易に不足しているから予算をつける、としてしまうと単に官僚の食い物になって終わるだけでしょう。それでは年金議論と同じ、歳出削減など夢のまた夢です。

特別会計の中で高い位置を占めるのが、償還期限を迎えた国債の買戻しです。そしてそれは今後、益々膨らんでいくのでしょう。その時、歳出削減などはこの償還費で吹っ飛んでしまいそうな気がしています。これが気のせいで終わってくれれば良いのですが、今の借金総額を考えた時、今後の金利上昇による金利負担と償還が、国庫に影響してくることは確実なのが現状です。政治家が参院選があるからと玉虫色で染めるている場合ではなく、この問題は本気にならないと本当に日本が大変なのです。それを考えて、この歳出削減を議論していただきたいですね。

analyst_zaiya777 at 20:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 経済

2006年06月26日

沖縄にパトリオット配備?

在日米軍が沖縄にパトリオットミサイル3(PAC3)を4基配備する方針を日本側に伝え、日本側も受け入れる方針と伝えられています。更に500〜600人の米陸軍が新たに配備されるとのこと。結局、沖縄の基地負担はあまり減らないということなのか?改めて考えさせられる記事がありました。

このパトリオットの性能も格段に上がっているとのことですが、北朝鮮のノドンは撃ち落せても、テポドン2には対応できるのか微妙だとも聞きます。ミサイルは高速巡航するものであり、その動きを捕捉、迎撃するにはそのミサイル以上の性能を持ったミサイルで撃ち落す必要があります。
この前、米軍の実験でも人工衛星で敵ミサイルを捕捉、追尾してその情報を元に迎撃ミサイルが撃墜する、というのが映像として流されました。仮に敵ミサイルがプログラムされ、複雑な動きをしながら航行してきたときそれを捕捉できるのか?また潜水艦の急速浮上、発射後、離脱と言う動きに対応できるのか?という疑問に答えられるような実験ではないので、やはり迎撃ミサイルの性能には疑問符が付き纏ってしまいます。人間の作ったもので100%はないのですし、4発中1発でも撃ち漏らせばアウトですから、この配備によって危険割合を減らす程度の効果がある、と考えておくに過ぎないのでしょう。

以前、ミサイルに搭載する映像解析にプレステ2の技術を、という話をしました。技術の進歩は日進月歩ですから、撃墜できるものもあれば撃墜できないものもあるはずです。戦域ミサイル防衛構想の中でパトリオットと言うミサイルが誕生し、それが日本にも配備される。日本も愈々核ミサイル攻撃を想定しなければいけない、ということをこの記事は伝えているような気がします。沖縄の基地負担も含めて、色々なことを考えさせられますね。

余談ですが、パトリオットとは『愛国者』を意味しますが、これはハリー・ポッターシリーズでポッターの呪文「パトロナム」と同語源であり、パトロナムの意味は『保護者』だそうです。このミサイルが本当に日本を守れるのか?保護者となれるのか?嫌、守ってくれることを祈るしかないのでしょうね。

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奈良女児殺害事件の公判が終わりました。

奈良市小1女児誘拐殺人事件の第10回公判が奈良地裁で開かれ、そして結審しました。判決は9月26日に言い渡されます。まだ判決も下っていない段階でコメントするのも気が早いのですが、弁護側の最終弁論にどうしても反論したいと思い、記事にしたいと思います。

「被告のような反社会的人格障害者を生み出したのは、社会にも責任の一端がある。死刑に処すべきではない」 刑の減免を求める弁護側の最終弁論の一節ですが、この意見では社会がおかしいから犯罪者が生まれる。だから社会に住む一般人は犯罪被害に怯えながら生きる必要がある、と述べているような気がしてなりません。被告を弁護するためとは言え、幾ら何でも乱暴すぎる暴論です。
そもそも、社会と言う大枠を持ち出しておきながら、それをもって一個人の罪を減刑させようという理論自体に破綻があるような気がします。同じ論理で考えると、全ての罪は社会のせいなのだから罪を軽減しろ、と述べているような気さえします。
また「計画的ではない」との主張も有りましたが、だから欲望による本能的な犯罪なのです。欲求とは不意に訪れるものであり、他者を欲求の犠牲にすることを考えた時点で、計画性をもったと考える必要があります。それが殺人まで移行するのか、そうでないのかだけで計画性の有る無しを別ける必要はないでしょう。

罪と罰の考え方では、どうしても罰は罪より軽くなります(冤罪を除けば、ですが)。裁判とは罪が10だとすれば、それを罰として9にするのか、8にするのか、はたまた0にするのかのやり取りです。つまり今のところ罪以上の刑にはならない訳ですから、犯罪者優位の社会が構築されている、と考えることも出来る訳です。
最近の世論は極刑を望み過ぎる、と一部の死刑廃止論者は嘆きます。フィリピンでも死刑は廃止されたではないか、と。ですが生き残った犯罪者だけが裁判を受け、罪と罰を論じる機会が与えられ、被害者には何の権利も与えられないのが実情です。犯罪被害者の遺族に一部義援金が渡されるようですが、それは遺族であって犯罪被害者には何の権利もないのです。それをもう一度考えなければなりません。

今回でも「生育環境が悪かった」から犯罪を犯した、という論調が有りますが、そんなことは罪を論じる上で何の関係もありません。もっと酷い環境でも罪を犯さない人もいますし、それに犯罪被害者の遺族は犯罪者によりもっと酷い環境に叩き込まれたのですから、犯罪を犯しても仕方ないとでも言うつもりでしょうか?断じてそんなことはありません。罰を考える上で必要なことは何かを正しく論じてもらいたいものです。

analyst_zaiya777 at 19:41|PermalinkComments(0)TrackBack(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 司法 

2006年06月25日

米国産牛肉は安全なのか?

米国産牛肉の輸入再開が決まりそうです。再開時期や小泉氏訪米前の手土産等の指摘は一先ず置いておいて、輸入される場合の問題点を少々考えてみました。

まず今回は以前のような抜き取り検査ではなく、最初から全量検査を行うそうです。それが我々の安全のためと言いますが、その検査費用は税金から出ます。これでは最初から米国の検査を当てにしておらず、日本で検査しますと言っているようなものなのですから、費用負担については米国との折半でも良いような気がします。
また日本の検査官が米国の35の食肉施設を事前に査察して回るそうです。しかしその結果として禁止になるような施設があれば、今回の検査の意義もあるように感じますが、こうした事前検査では不適切な対応はしないはずですから、まずそうしたものは出ないでしょう。この事前査察に意味があるのか?という疑問もわきます。

査察は抜き打ちで行われるのがベストですし、当然そうした要求もあるものだと信じています。ただ国家間を跨ぐこうした査察の場合、事前にその情報が漏れないのかが気になるところです。簡単に言えばテロリストの動向に目を光らせる国ですから、当然出入国の管理や国内の動きを追うことは容易なはずです。一部の政治家が裏で情報を渡すことも可能性として考えられますが、それ以上に事前に察知される可能性はないのか?そうなると査察も意味を為さなくなってしまいます。
また危険部位が発見されれば、その施設だけの輸入を禁止するそうです。その場合、その施設の輸入再開条件は一体何になるのかが不明です。安価な米産牛肉を輸出する業者に高度な検査を求めること自体、無意味な気がします。そうなると、吉野家などに代表される安価な牛肉を売る業者にとっては、結局何の足しにもならない状況となるのではないでしょうか?

今回の米国産牛肉の輸入再開は、完全に消費者の視点が抜け落ちているのが問題なのです。消費者が求める安全の声に応えることが米国に出来るのか?と言うと、対日政策などを決議している時点で、米国の態度が見えている気がします。
最後に安全を担保しなければならないのは我々一人一人なのでしょうが、国として国民にどう安全を担保するのか?ということを国はもっと明確に示さなければならないと考えていますが、それは今回も行われないのでしょうね。安全とは何か?もう一度自分自身に問い掛けてみる必要があるのかもしれませんね。

analyst_zaiya777 at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

小泉政権考11 −負債を抱えた国家−

小泉政権の統括として、最近様々なメディアでも取り上げられています。私は小泉氏には常に説明責任が足りないと言っています。先日、某コメディアンが私と同じ意見だったので少々驚きましたが、権力の座にある者がその説明もなく政策を推し進めてはいけないのであり、一歩間違えれば独善とも受け取られかねないのです。
ただ小泉氏の場合はそれを自らの指導力として世間に訴えていたのであり、説明を果たさず突き進むその姿に同調する国民もいる訳で、これは表裏一体の問題でも有ります。我々が知らなければいけないのは、看板と中身がどう異なるのか、看板に抱いた自分たちの理想と、実際に施行される法のどこに乖離があるのか、です。その点だけは事後でも良いので、国民も確認する必要があるのでしょうね。

先の夕張市の財政再建団体への申請に関して、昼の竹中氏の発言でも強者と弱者の論理で語るべきではない、とありました。ただ総務省として地方財政をどう考えるのかという点が不明確の説明でした(時間がなかったようですが)。 今回、問題になるのは経理上、負債としてカウントされない方法で資金を調達し、まるで自転車操業のような方法で負債を増やしていったことでしょう。
この手法は第三セクターや公社などに資金を供出させ、そこに市が返済すると言うもの。つまり負債は第三セクターや公社などにあり、市としては一時借入金でその負債を返済しても、表面上負債額には計上されない利点があります。まさに借金飛ばしの自転車操業ですね。

総務省がこの問題を受けて、全国の自治体の調査に乗り出すそうですが、結果として物凄い数の自治体が『一時借入金』による自転車操業を行っていた場合、どう対処するのでしょうか?木を見て森を想像するのは良くないのかもしれませんが、私にはそれが心配でなりません。先日国と地方を合わせた借金が827兆円と試算されましたが、その額どころではすまない事態となった時、今度は何で埋め合わせをするのか?考えたくありませんが、恐らく増税なのでしょう。
国民世論を背景にしなければならなかった小泉氏にとって、増税は自らの首を絞める枷のようなものでした。そのために国の借金が増え、ゼロ金利解除による金利負担に怯える国家に成り下がってしまったのです。ゼロ金利が経済を潤すという単純な理由だけではなく、日本という国は金利負担に過敏な国になってしまった、それを夕張市の例が如実に示しています。借金を抱えた日本丸がどこへ向かうのか、今後の航路は凪では済まされないのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 14:42|PermalinkComments(0)TrackBack(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 経済

2006年06月24日

中国経済の問題点

中国経済の中で色々と提言が出されているのを最近目にします。今まで安い人件費を売りに外国企業の誘致に努めていた中国で、その人件費が高騰し始めたと言うものや、中国の政策金利上昇における中国企業への影響などです。

まず人件費の方は、中国経済発展の中で農村部は忘れ去られたように前時代的生活を強いられており、そうした農村部から流入してくる農民を使役することで、人件費を抑えてきたのです。ですが農村部ではかなり暴動が起きているとも伝えられており、政府も農村部改革を掲げざるを得ない状況となっています。農村部が豊かとなれば都市部への人口流入が減り、人件費も上がらざるを得ないという事態に陥った訳です。
安い人件費で製造し、安く製品を売るのが中国へ進出を進めてきた企業の思惑ですから、人件費高騰は中国への投資の魅力を半減させる結果になります。またこれを後押ししそうなのが、人民元への圧力です。中国政府が人民元をジリジリと上げていますが、これも安価な製品を輸出する上ではマイナスです。

政策金利の上昇における影響についても、実はこの『安価な中国製品』による影響が懸念されているのです。つまり安価な製品は必然的に製品単価が低くなりますから、それを薄利多売していくしかない。ここに金利上昇局面で、企業が借りている負債が多いと金利負担が増えることになり、製品単価から金利負担分を削ると、かなり企業収益を圧迫しそうだ、という懸念が持ち上がっているのです。
中国政府もそこまで愚かではないでしょうから、企業収益を圧迫するほどに政策金利を上昇させるとは思えませんが、世界的に金利は上昇しており、中国も金利を上昇させざるを得ないのが現状です。
そもそも、あれだけの経済成長を持続していくことは不可能なのですから、安定的な成長を目指すには経済が好調なときに、金利を上昇させておくしかないのです。が、中国政府が本当に金利による景気変動に上手く対応できるのか?という不安もあります。今、中国政府も必死に勉強しているはずですが、先進国でも間違えるかもしれない金利変動を、自由経済を始めたばかりの中国が果たして…。

中国経済を気にしなければならないのは、日本企業が大量に中国へ進出してしまっていることで、下手をすると中国の凋落が日本へも影響してしまうかもしれないからです。嫌、現状では影響どころの騒ぎでは済まないでしょう。経済のグローバル化は、互いに地雷に足を掛け合っているようなものなのですから…。

analyst_zaiya777 at 22:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 海外

日本の神話は面白い3 −箱に乗って流される−

少し間があきましたが、神話の第三弾です。まず古代ローマ帝国の創始者であるロムルスの話から。トロイアの生き残り、アエネアスに繋がる家系に生まれたロムルスとレムスの兄弟は、姦計により箱に乗せられて川に流されます。狼に助けられて生き残り、やがて国を興すことになりますが、このロムルスの名にちなんでローマとなったのです。
実はこの箱に乗せて流すと言う話は神話の世界には広く散見する話なのです。広く見れば日本人にもお馴染みのノアの箱舟の話もその類型ですし、洪水と船の話はインドのギルガメシュ叙事詩の中のウトナピシュテムが全く同じ話を持っていますし、アッカド神話ではアトラ・ハシスという名でこれもほぼ内容が同じ話が伝わっています。

中国ではフッキとジョカの話があってこれが洪水神話を引き摺るものです。また古代の国の一つ、徐の国の神話の中に、卵が生まれてそれを不浄として水辺に捨て、それを犬が拾って孵す、その人物が後に徐の国を興すという話があります。これなどはまさにロムルスの話と類似するものがあります。
また朝鮮にもこの徐の国と似た神話があり、卵を不浄として捨て、その卵から孵る人物が王になる神話があります。形は崩れていてロムルス神話とは比較できませんが、元の徐の国の話を知ると、近いものだということが分かります。

やっと日本の神話に戻りますが、日本でも不浄とされた子がいます。それがイザナキとイザナミが国生みをした最初の子、ヒルコです。イザナキとイザナミの国生みの方法は、古事記と日本書紀では少しずつ異なっているのですが、最初にヒルコが生まれるのは同じです。他の神話と異なるのはヒルコの登場は一回きりで、葦舟に乗せて流されてしまった後で登場はしないということです。
どうして不浄の子が最初に生まれて船に乗せて流されるのか、という説明をしてきたつもりです。ただ解釈としては様々にあり、ヒルコがなぜ話の筋に必要なのか未だに定説がないのが実情です。

神話の世界は勧善懲悪でも、道徳的なお伽話でも有りません。矛盾と疑惑の宝庫でもあります。それを信じる、信じないよりは色々なことを考えながら、他の神話とも比較しながら読むと、楽しく読めるものなのです。もっと気軽に触れてみるのも、良いと思いますよ。

analyst_zaiya777 at 18:56|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 神話 

2006年06月23日

政治と宗教

小泉氏の靖国参拝は憲法違反であり、精神的苦痛を受けたとする裁判に対する判決が最高裁でありました。元々、この裁判は司法の場で政治家の宗教との関わりを問うたものであり、慰謝料は一人1万円と微々たる物であったので、その判決内容の方に重きがあった訳です。ですが最高裁は司法としてその判断を下さず、非常に残念な結果に終わることになりました。
この判決がその他の司法判断に大きな影響を与える可能性は少ないですが、司法の最高機関である最高裁でその判例が示されなかったことは、国民に大きな失望を与えたことでしょう。合憲であるなり、違憲であるなり、最高裁はその判断基準を示すべきでした。そうしなければ、今後も国民は憲法解釈について迷うことになるでしょう。

政治と宗教の繋がりでもう一つ。安倍官房長官の世界統一教会系の団体へ祝電を打っていた問題です。父親の代からの繋がりであり、相当根の深い問題だと指摘されていますが、その他でもこの教会との繋がりの深い政治家の名前が続々と上がってきています。
政治とは力であり、力とは数であるのが間接民主主義の正義です。その団体が狂信的であり、偏執的であればあるほど、強い結束と団結力が生まれて数の力を生みます。その数を頼りにして選挙を戦い、そして勝利する。当然のように、数を提供した団体はその政治家から有利な政策を導き出したり、圧力団体として機能することになります。それで本当に日本の政治が良くなるのでしょうか?絶対に否です。

世界統一教会は霊感商法などで評判の良くない団体ですが、こうした団体にまで政治家がつるむことを許していてはいけない気もします。先に小泉氏の靖国参拝にしても、彼が以前からそれほど強い靖国詣で推進者とは聞いたことがなく、遺族会からの支援を受けたいためのパフォーマンスである可能性が強いとも言われています。
公明党は創価学会と、自民党は立正佼成会との繋がりが深いと言われます。宗教が政治と結びつくことで、宗教は権力の後ろ盾と看板を得て、政治家は数による力を得て当選する。好い加減、この流れは断ち切らないといけない段階に来ているように思います。

その意味でも、今回明確に最高裁には判例を示して欲しかったのです。これでは最高裁判所が政府の出先機関、ととられても仕方ありません。政治に遠慮せず、最高裁はしっかりとした判決をお願いしたいところですね。

analyst_zaiya777 at 19:33|PermalinkComments(0)TrackBack(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 司法

2006年06月22日

年金未納問題はノルマが原因?

今日の昼のテレビでやっていた内容です。社会保険庁の年金徴収員に対しノルマ制、即ちポイントによる成績で年金徴収を進めていたというもの。徴収員は準公務員にあたる訳ですが、一時は公務員にノルマを課すということで多少話題にもなった話です。
ですがその実体として、年金未納者と面会をすれば1ポイント、納付までさせれば更に1ポイントがつく。更に年金納付を銀行からの引き落としにすれば、20ポイントもつくとのこと。それに対して年金未納者に納付免除をさせれば、それだけで2ポイントがつくとのことです。これでは年金収納率を上げる際に、『分母減らし』とよばれる年金未納者対策を中央から推進していた、とされても致し方ないでしょう。何しろ未納者が簡単に納付に応じるはずがないのですから、自然と(勝手に処理して)納付免除をしてしまおうという方向に傾いてしまうはずですよね。
ポイントの理由としては納付免除は手続きとして1回で済むから、ということでしたが、納付免除による分母減らしを加速させたことは事実です。ノルマにしろポイントにしろ、それに応じて給料の増減をすれば、『上手くやる』人間はどこにでもいるものです。特に村瀬長官が納付率アップにムチを入れ始めた時から、こうした分母減らしが加速しているとも言われていますから、問題は更に深刻なのでしょうね。

ちょっとだけ気になったことを追加で。
秋田の畠山容疑者の報道は異常に過ぎると思います。誰だって畠山容疑者の言動、態度を見れば尋常ではないということが分かるでしょう。以前から報道人が追いかけることで人が追い込まれていく様を指摘していますが、畠山容疑者の場合は躁と鬱が激しいようですので、元々そういうものに敏感な体質なのだと思いますし、犯罪についてもそこに合理的な説明を求めること自体、無意味な気もします。
メディアも今度の奈良の放火事件に対象をシフトしつつあるようですが、今度こそ冷静な対応をお願いしたいですね。確かに『良い子』の反逆、というテーゼは興味の湧くものなのでしょうが、メディアの理性を信じています。

analyst_zaiya777 at 22:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 年金 | メディア

通商白書はやっぱり『日本は投資立国を目指す』

通商白書が閣議で了承されました。以前から指摘していたように、日本は『投資立国』を目指すそうです。つまり製造業は今後高付加価値商品に移行するとしても、規模の拡大が難しい段階に来ている。そこで海外に投資し、そのリターンを得ることが国として収益を上げる上で必要だというものです。
また日本は海外からの投資を受け付けるため、規制緩和やM&Aなどの法整備を進めるとも言います。つまり米国型の社会、海外投資もするが投資も受け付ける社会を目指そうというものです。
ただ問題は日本の法律は性善説に基づくものが多く、悪意を持って運用すると必ず誰かが被害を受ける可能性があります。海外からの買収者が現れたとき、それは日本の風土と合わないから、といって否定してみたところで何の意味もありません。先のライブドアの堀江氏がニッポン放送を買収した時のように、法律上認められることをした以上、何ら非難されるものではないのです。こうした事態にならないためにも、投資を呼び込むためによほど法律の精査をしないといけないのですが、果たして…。

今日の東証は久し振りに大幅高となりました。ただ最近の先物相場に操られた上下動の範疇なので、手放しで喜べるようなものではありません。最近の相場は売買高も低下しているようで、更に先物に振り回される状況が続いています。米国の動向次第で動かされているようでもありますし、何か腰の座りの悪い相場展開ですよね。
以前、もう一度下をつけに行くと発言していましたが、これは米国が弱含むことを示唆しています。つまり今年は米国の中間選挙の年なので、市場が最も嫌う不透明要因が強いため、どうしても米国は弱含んでしまいそうなのです。
それでも昨年のように日本独自で上昇することも予想としては可能ですが、それには企業業績の上方修正などが重ならないと難しいでしょうね。しかも東証REIT指数が悪くなっているので、不動産価格の下落に直結すると少し厳しい気がします。つまり株安、不動産安による資産デフレが再び今年直撃する可能性があるからです。

日銀の福井総裁がゼロ金利解除を『早めに』行うと、この前の会談で布石を打ちました。市場に情報を小出しに発信することでインパクトを減らす狙いですが、今のタイミングでやられると、疑惑の目を逸らすつもり?と見られてしまいそうです。
ただ日本のゼロ金利は早急に解除すべきなので、私はこれに賛成です。ですがその後に円で世界に運用していた資金が、再びどの程度動き出すのかが読みきれないところではあります。世界が再び弱含んで一段安、ということにならなければ良いのですが…。

analyst_zaiya777 at 19:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 

2006年06月21日

薬害C型肝炎訴訟の判決に思う国民の安全とは?

米国産牛肉の輸入が解禁されるそうです。予想はしていましたが、米国では中間選挙前、日本では小泉首相の退陣前、小泉氏渡米前の手土産としては効果的なタイミングで発表されました。食の安全に関する問題が政治日程で動くなど、本来は有り得ない話なのですが、それが有り得てしまうのが今の日米の関係ですよね。小泉氏にとっては中川農水大臣に責任を押し付けているので、何か問題があっても自分は関係ないや、というところなのでしょう。

薬害C型肝炎訴訟の判決が大阪地裁でありました。今回の判決ではミドリ十字側は製造方法を変更した時点で、国については製造方法変更後に僅かな期間で承認した時点での責任を認めたものです。つまり今回、勝訴という文字が掲げられたものの、時期の認定に関しては色々と問題が出るはずです。
危険の認識はいつの時点であったのか、を考えた時米国では77年には製剤の承認が取り消されていますから、日本でもその治験は充分に認証可能だった、と考えるべきでしょう。となると今回の訴訟では原告側は81年〜の感染となる訳ですから、本来は全員賠償されるべきはずです。

薬害エイズなどの問題でも同じでしたが、当時の厚生省が『お抱え』と呼ばれる製薬会社のヒモ付き検査官が多く、審査が充分に機能していなかったという指摘があります。今回は国外などの情報をこまめに集めることが必要だった厚生省の怠慢、と見られても仕方のない事例です。
毎回感じることですが、日本の省庁は危機管理能力が正常に働いているのか、疑問に思うときがあります。先の米国産牛肉の話でも、だから大丈夫、という合理的な説明がないままに、輸入が解禁されようとしています。これで日本にBSE由来のクロイツフェルトヤコブ病が発症した時、どういう対応となるのでしょうか?国からは「牛肉を食べたお前が悪い」と言われそうな気がします。

何をすれば安全、という確信に似たものはないと思います。ですが少なくとも政府は国民に対して、安全を保証する立場にあるのです。「知らなかった、予見できなかった」では逃げているとしか思えない対応です。政府は自ら感染経路を明らかにする、その上で補償などにも積極的に対応していく、という積極的な姿勢が必要です。そうでないと、国民の安全な生活は何も保障されないのですから。

analyst_zaiya777 at 23:12|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 司法 | 政治

夕張市が財政再建団体申請へ

北海道夕張市が財政危機により財政再建団体の指定を総務省に申請するそうです。かつて炭鉱で栄えた町が炭鉱閉鎖で税収入が減り、標準財政規模45億円に対し500億円以上の負債を抱えての決断です。
国と地方の負債は合わせて800兆円とも、すでに1000兆円を越えているとも言われていますから、今後もこうした地方自治体は増えるかもしれません。最終的には日本も韓国のようにIMFから支援を受けなければならなくなるかも…。それほどの負債です。

地方のこうした状況に対し、だから公共工事が必要、という誤った認識があります。公共工事を行って一時的に潤っても、結局維持管理費に多くの税金が投入されるだけで、開発による発展を見込めないような公共工事は負荷にしかなりません。観光を当て込んだ施設の建設なども同じ。海外が近くなった現在ではよほど魅力のある施設を作らなければ人は呼び込めませんが、それには莫大な投資が必要であり、地方では不可能と言うのが現状なのです。

では地方はジリ貧ではないか、という反論のために考えたことを少々。まず地方であればあるほど、インターネット接続を容易にし、住民にも普及し、その中での商売を考えて行くべきです。食事のデリバリーサービスや、ネット市場などを立ち上げれば、高齢者が出掛けなくても買い物ができるようになります。またネット接続していない高齢者には職員が訪問するなど、きめ細かいケアが出来るようになるでしょう。

次に、牛などの草食動物は胃や腸内に細菌がおり、それが分解の難しい植物のセルロースを分解してくれています。その発酵過程でメタンガスを出し、牛のゲップによって排出されてそれが地球温暖化の原因になっています。これを利用します。
つまり細菌を培養し、収穫後に不要になった植物を発酵させてメタンガスを抽出し、それを発電などに利用する試みです。一部では行われているようですし、売電まで出来れば税金を減らせるかもしれません。製紙工場では大量のセルロースが出ますが、それは産業廃棄物にしかならないため、もしそれも利用できるなら一石二鳥です。

上記の提案は、地方では循環社会を構築して無駄のない体質を目指しましょうというものです。仮に子育て支援をしても、育った子供は都会に出て行ってしまいます。ですが循環社会で無駄のない、税金の安い、住み良い場所であればどうでしょう?結果として若者の流出も止まるはずです。また先のネット市場では地方の特産物を売るなどの展開も可能なはずです。
こうした現実に即した地方社会の構築を目指さないと、これからも益々破綻する地方自治体が増えると思います。三位一体改革の中で地方も大変だと思いますが、知恵を出して頑張って欲しいですね。

analyst_zaiya777 at 18:58|PermalinkComments(2)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

2006年06月20日

イラクから自衛隊を撤退

まず日銀の福井総裁が情報を開示しました。1200万円以上儲けたということですが、別段多いと言うこともないと思いますし、これで売り抜け疑惑に対しては一定の判断材料が示されたのだと思います。(判断については色々な意見があると思います。私は辞める必要はないと判断しています) 後もう一歩、日銀の倫理規定の改定に早急に着手していただきたいですね。やっぱり、市場を操作できる人間の資産が開示されなかったり、また市場に投資でき、かつ運用できるのは信頼を得る上でもマイナス材料でしかありませんから。
また民主党の松井議員については、秘書給与の肩代わりを政治資金収支報告書に記載していなかった訳ですから、この件はきちんと処理すべきです。政治家も信頼を得なければいけない職務であることに変わりなく、今回の件で松井議員に対する信頼は失墜しています。そのことを考えた上で、今後を考えていただきたいと思います。

イラクからの撤退を政府が正式に表明しました。しかし陸自のみで空自は残すと言います。これは少々誤った判断なのではないでしょうか?まず陸上自衛隊を撤退させる理由が、「治安権限がイラク新政府に委譲された」ことだといいます。元々の陸上自衛隊の存在理由が『人道復興支援』である以上、治安権限の委譲は特に理由にはならないはずです。またその後で「人道復興支援も一定の役割を果たした」と発言していますが、その判断基準となった『一定の役割の成果』が示されないと、本質的な部分の情報が足りない、ということになるのではないでしょうか?

今回の陸上自衛隊の撤退は、多国籍軍の規模縮小によりサマワの治安維持に危惧を生じたから、と言うのが本音です。結果、米軍への補給などを行っていた空自は残す、という中途半端な撤退でしかなくなってしまいました。これでイスラム圏の人々には日本の陸上自衛隊は多国籍軍の一員でしかない、という印象を更に強くしてしまうでしょう。これでは折角陸上自衛隊が頑張って復興に尽くしても、あまり良い感情をイラクの方に残すことはないでしょう。それが残念です。
米国依存の強い小泉氏のことですから仕方ないのかもしれませんが、危険を顧みず働いてきた自衛隊の皆さんの行為を、水泡に帰すような判断だけはして欲しくないのです。しかし自分の任期中に自衛隊撤退としたかった小泉氏の思惑で、こうした判断がされたのでしょう。色々な面で残念な判断です。
一先ず、陸自の皆さんが無事に帰れそうだ、ということだけを喜んでおくしか出来ないのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 海外

小泉政権考10 −読売新聞世論調査より−

読売新聞の6/17-18に実施された世論調査の内容について引用します。

小泉内閣を支持する:52.0%…   〇抻しない:38.7%…
                            ´
政治姿勢が評価できる    33.3   できない     34.4
政策が評価できる      15.9   できない     41.8
安定感がある        18.2   ない       17.1
首相が信頼できる      16.5   できない     25.5
一応実績をあげた      35.5   あげていない   23.5
自公連立政権だから      7.2   関係ない     14.2
これまでの内閣より良い   39.3   悪い        5.1

項目別の方は,凌佑鉢△凌佑瞭睫を示したものです。この結果だけを見ると、小泉政権を支持している人は小泉氏を信頼できなくても、今までの内閣よりマシなその政治姿勢と、一通りの実績を評価している、というところでしょうか。逆に支持していない人から見れば、今までの内閣よりはマシでも政治姿勢や政策に関しては何ら見るべきところはなく、実績も大したことはないと考えているようです。

概ね正当な評価のような気もしますが、政治姿勢を評価しても首相を信頼してはいない、と言うのが今の日本の異常な状態を表しているのだと思います。小泉氏はメディア戦略に長けた人ですから、そうした中で表現される彼の政治姿勢を見て一旦は同調しても、一歩下がって冷静になると、やっぱりその人柄は信頼できない、と多くの人々は考えているのでしょう。『実績をあげた』項目を詳細につめると、もっとその矛盾に人々は気付くと思いますが、アンケートではこの程度が限界でしょうね。
支持しない人にとってみれば、毛嫌いするほど小泉氏を気に食わないので、複数回答の項目別の比率が高まった、と見ることが出来ます。これも正当な評価でしょう。政策を評価できないとする人が多いのが、小泉氏の弱点なのだと考えています。

イメージ戦略だけで五年間を乗り切った小泉氏の手法は、今までの政治家が如何にメディアを蔑ろにしてきたかの反動であり、それが今後も通用するはずがありません。政策の評価が低いところにそれが表れていますが、次期首相には政策で今後の日本をどう運営していくか、ということが必要なのかもしれませんね。

analyst_zaiya777 at 20:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | メディア

山口母子殺人事件の最高裁判断

山口母子殺人事件で、最高裁が高裁への差し戻しの決定を下しました。死刑としなかった論拠が不足しており、審理をやり直せというものです。
今回の最高裁では弁論が開かれており、二審判決が覆されるのではと推測されていましたが、まさにその通りになった訳です。ですが、再び高裁で争われ、最悪は最高裁まで再び審理を尽くす可能性も有ります。期間の問題を言ってはいけないのかもしれませんが、裁判期間が長引けば色々な関係者、遺族や加害側の家族にも影響してしまいます。また弁護士の安易な裁判期間の引き延ばしなど、問題が複雑化する可能性もあります。出来れば、今後の判例として最高裁にはここで判決を下して欲しかったですね。

私は以前から罪と罰は等価でなければならないと主張しています。人権擁護を訴えて死刑を否定する人がいますが、失われた人権の重さを忘れてはいけないのです。今回の事件では二つの尊い生命が奪われており、その重さの分の量刑を課さなければいけません。それが無期なのか死刑なのか、ということなのだと思います。

よく被告から被害者家族に対して反省文などが送られますが、弁護士が書かせている可能性の方が高く、こうしたものを裁判資料とすること事態、無意味です。誰だって死刑は嫌なので、表向き反省の態度を示すでしょう。それが計算か、本心からかを判断するのが人間の主観である限り、それを裁判資料としてはいけないのです。
また今回の事件で弁護士が口を押さえようとした手が、誤って首に行ったという主張がありましたが、やってみれば分かりますが、肘を外に向けて身体の前に持っていくのには無理があります。それを首より遠く、口まで持っていくこと自体ナンセンスの主張です。頭の方から手を回して、ということなら検証も可能でしょうが、嫌がる人間を押さえるのには物理的に無理がありますし、どうしてあのような主張をしたのかが不思議です。顎に親指の痕が、とも言っていましたが、口を押さえたとする根拠には乏しい。むしろ別の状態で親指がかかったと考える方が自然です。

前から主張していることですが、『更生の可能性がある』や『反省している』で量刑を変えてはいけないと考えています。日本人は性善説を採用しがちなのですが、その結果安易に刑罰を軽減し、悪いことをした者が得をしてはいけないのです。罪は罪として罰を科す、その罰を受ける上で受刑者が反省しているのであれば、罰を軽減していけば良いだけの話なのです。今回の事件、夫である本村さんの発言は尤もだと思います。頑張ってほしいと思います。

analyst_zaiya777 at 19:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 司法 | 一般

2006年06月19日

安倍氏にバッシング?

一部の週刊誌に、一斉に安倍氏バッシングの動きがありました。安倍氏は統一教会と繋がりが深いというものや、朝鮮との関係に関するものです。以前、安倍氏が朝鮮民族の血をひいている、などの記事も見かけましたが、どうやら安倍氏にはそちら方面に弱みがあると見て、揺さぶりがかかっているようですね。
私は個人的には自民党総裁選に関しては、まだどなたがどうの、というつもりはありません。それは政策目標などが出ていないからですし、まだどなたが出馬するのかも予断を許さない状況ですしね。

安倍氏に関しては、以前のような北朝鮮強硬論が陰を潜めているように感じていました。私はこれが、官房長官になったことによる政府の代弁者としての立場を慮ったものだと考えていましたが、よくよく考えると安倍氏が北朝鮮拉致問題に積極的な発言をしていたのは、日本と韓国との仲が良かった時期ではなかったか?ということに気がつきました。
ノ・ムヒョン政権も最初は日本と対立姿勢をとっていた訳ではなく、当初は友好的な態度でした。その前のキム政権も日本とは対立はしていませんでしたから、その時期に安倍氏の北朝鮮への強硬姿勢は貫かれていた訳です。それがどう、というつもりはありませんが、この辺りがバッシングの出元になるのかもしれません。つまり裏では韓国との繋がりがあるのではないか?と疑ったメディアがいるという訳ですね。

小泉氏が自民党総裁選を「身近に感じられる権力闘争」と発言しました。全然身近でもなければ、裏側の方のドロドロした部分は明らかにならないので、これをもって日本人に関心の高い問題とはなり難いでしょう。元々、自民党総裁が日本国の首相になる訳ですが、その選択が国民全体の総意として選ばれるものではない、ということには留意する必要があるでしょう。
これは間接民主制の限界でもあり、日本の制度の弱い部分でもあります。三権分立の一つ、行政の長を、立法を司る代議員の選挙の中で国民が選んだ多数党の中からしか選べない、という納まりの悪い違和感です。これは仕方ないことなのですけどね…。

analyst_zaiya777 at 20:07|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

ライブドア問題と村上ファンドが市場に残したもの

日銀の福井総裁の件もあり、もう一度、ライブドア問題や村上ファンド問題が市場にもたらしたものを考えてみたいと思います。

日本では株などの取引に否定的な見方が大半でした。それは証券会社にも問題があるのですが、昔は一回の取引で数万円の手数料がかかり、更に口座管理料もかかっていました。つまり庶民には手出しできない、敷居の高いものが株式取引だったのです。
ですが規制緩和により、手数料制限が撤廃されるとネット証券会社の登場と共に手数料が下がり、口座管理料も無料となって一気に株式市場が身近な存在となりました。口座数の伸びが示す通り、誰でも口座が持てる時代になったのが2000年代です。
昨年来の市場の高い伸びを受けて一般投資家も増えました。投資に対して前向きな層が増え、子供にも証券取引の講座を開設するところまで現れ、『拝金主義』とも言われましたが、庶民にも手の届く投資術として証券取引はその地位を得たのだと思います。

そこで起こったのが二つの事件です。昨年来の市場の高騰で潤っていた方も、この二つの事件を契機に損をされた方も多いと思います。今の市場の低調さにそれがよく表れており、売買高の伸びない状態が続いています。
この二つの事件がもたらしたもの、それは一般の方に『市場は儲けることも出来るが損もする。結局、悪いことをする人間だけが儲けるのではないか?』という疑心暗鬼を生じさせたことだと思います。金持ちばかりが裏でつるみ、高値で売り抜けている。そうした意識が一般の方を蝕み、市場から離れる結果になっているのではないでしょうか?
村上氏が「儲けることは悪いことですか?」と発言していましたが、一時の堀江氏の人気とともに『儲ける』ことを否定した動きは一度もありませんでした。村上氏のあの発言は自己弁護の一つ、自分は儲けたからヒールにされた、というものでしかありません。その後積極的な村上氏の動きが明らかにされており、儲け方の問題が明らかになりました。儲けることは悪いことでなくても、ルールを外して儲けてはいけないのです。

私が株式市場をおもしろいと感じるのは、それが人の心理の投影でもあるからです。私は投資を否定したことはありませんし、むしろ応援しています。そして人の心理の投影であるからこそ、市場は人から信頼されなければならないのだと思っています。人から信頼されるためには何をすれば良いか?それはコンプライアンスと速やかな情報開示です。福井総裁の問題にもこの二つをもって臨めば、自ずと何をすれば良いのかが見えてくるのだと、私は考えています。

analyst_zaiya777 at 19:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 

2006年06月18日

B型肝炎訴訟で原告側が勝訴

B型肝炎ウィルスに感染したのは、集団予防接種で注射針を使い回した結果である、として最高裁判所が原告側の全面勝訴の判決を下しました。簡単に経緯を記すと、1951年には国は注射針の使い回しで感染を拡げる可能性があることを認識していたにも関わらず、その後も充分な監視、管理を怠っていたために、感染の拡大を許したと言うものです。
今回の判決で画期的だったのは、民事上20年とされる除斥期間の認定に対して一定の解釈を示したことです。つまり、B型肝炎ウィルスなどは感染から発症まで時間がかかることは周知のことだと思いますが、今回の判決の中で、予防接種のタイミングを民事上の除斥期間の開始とするのか、それとも発症のタイミングを除斥期間の開始とするのかについて、発症のタイミングに重きを置いた点です。

難しい話は止めて簡単に説明すると、行為があった時から20年が猶予期間であり、それを過ぎると訴訟しても賠償請求などできないことになっています。あまり良い例ではありませんが、今回の問題では爆弾を設置した時か、またその爆弾が爆発した時を行為の開始とするかでもめていた訳です。が、最高裁は爆弾が爆発した時をその期間算出の開始とした訳です。
この判決により、医療ミスや事故に対しての判決にも影響することが考えられます。つまり医療ミスでも当初はそのミスが分からず、後で判明した場合などです。ある程度の期間を経てから影響するようなものの場合、すぐに裁判をしないと除斥期間を経過してしまって、賠償請求できないことがありました。それがこの判例により改善されることになるのです。
先のドミニカ移民の問題でも除斥期間が問題となりましたが、こうした除斥期間には期間そのものに曖昧さを含んでも良いのだと考えています。それは実際の行為と被害の判明が、必ずしも一致はしないからです。

この判決に対し、厚生省は震え上がっているようです。つまりこうした裁判が増えると、賠償金がかかって仕方がないというものです。ですがそれは本末転倒の話です。本来しっかりと国が監視、監督しなかった問題であり、それを除斥期間を盾にとって賠償しないなど、国民の安全を補償する立場にある省とも思えないものです。
そもそも、医療事故でもそうですが、予防接種で感染したかを証明するのは非常に難しいものです。国は自ら検証し、誤りについてはしっかりと賠償する、そういう態度でいて欲しいものですね。

analyst_zaiya777 at 18:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 一般 | 政治

日本の神話は面白い2 −因幡の白兎−

日本神話の紹介の二回目です。私は国粋主義者ではないので、取り上げる内容は面白いか、面白くないかですし、日本の神話の矛盾なども論じてみますので、反論もあるかもしれませんが、そういう時は遠慮なくコメントして下さい。

因幡の白兎、というと大国主の命がウサギを助ける話です。でもこれは非常に微妙な話です。ウサギは隠岐の島(異説あり)から海を渡る時に、ワニ(サメ)を騙して数を数えるから並びなさいと言い、その背を渡って海を越えようとします。でも最後にウサギの嘘がばれて、ワニに捕まって皮を剥がれてしまいます。
ここで大国主の命の兄たち(八十神)はウサギに嘘を教えて苦しめます。ですが大国主の命はその治療法を教えて、ウサギを助けてあげるのです。
ウサギは悪いことをした訳ですから(ワニを騙した)、罰を受けるのは当然のような気もします。昔話だったら、そこまでの結末で終わりでしょう。かちかち山の狸を懲らしめる話ですよね。でもウサギは更なるいじめを受けて、結局のところ救われます。しかもウサギはこういうのです。「八十神は因幡の八上姫を得られない。貴方が得るでしょう」と。色々な面で不思議な話です。

しかもこの後大国主の命の受ける仕打ちが秀逸です。八十神から火の大岩を落とされて潰れて死んだり、大きな木の中に大国主の命を入れて矢を放って打ち殺したり、やりたい放題です。その度に生き返り、大国主の命は逃げます。
逃げた先、根の国で受ける仕打ちも興味深いものがあります。須佐の男の命に穴に入れられ、蛇を放たれたり、ムカデや蜂を放たれたり。最後には野に火を放たれて殺されそうになります。その度に須佐の男の命の娘に助けられて生き残り、最後はその娘と結婚します。そして最後に付け足しのように八上姫と結婚するのです。

前回も触れましたが、日本の神話はギリシャやローマ、広くはメソポタミアの神話と近い部分があって、そこと対比すると何でこんな話になったのか、少しは理解出来るようです。大国主の命が受ける仕打ちは、旧約聖書にあるダニエルの話と似ています。異なるのは穴に入れられるのがライオンであったこと、ぐらいでしょうか。また火を点けられて助かる話もありますので、その辺りが出元である可能性は高いのです。
最初の白兎が海を渡る話は、実は高句麗の神話に近いものを見出すことが出来ます。どっちが先か、と言うよりもお互いの神話が影響をし合っている、と考えると面白いものです。

古代は意外に狭く、神話も共有しているものが多い。それを知ることもまた、日本人のルーツ探しに繋がるのではないか、私はそう考えています。


analyst_zaiya777 at 12:10|PermalinkComments(4)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 神話 

2006年06月17日

国会の会期が色々な問題を残して終了してしまいました。

今日午前中のテレビ番組の中で、異なる二人のコメンテイターが異なる番組の中で、福井日銀総裁の問題に対して、「糞も味噌も一緒にして語るのは良くない」と発言していました。福井総裁を擁護するコメントだったので、これは使用方法を誤っていると思います。『糞も味噌も一緒』は『善悪の区別無く』という意味であり、今回の福井総裁の行為を評するなら『問題がある』ので、区別をしていない訳ではないでしょう。
福井総裁の功の部分を語らず、という意味で使ったのでしょうが、それは少し違うのです。どんなに良い行為を積み重ねても、一度でも問題のある行為を行えばそれをしっかりと検証しなければならない。それに対してまだ福井総裁は明確な回答を示していない訳ですから、疑惑を持って皆が語っても仕方ないのであり、だからこそ早く福井総裁は今回の問題に、明確な回答と今後の対応を示さなければならないのです。
確かに今回の問題で私は福井総裁が辞めることはないと考えています。ですが、おかしいのは日銀の内規ですから、その部分に早く手をつけて欲しい。そのためには問題に蓋をする、というようなことで簡単にケジメをつけて貰いたくはないのです。

前段が長くなりましたが、国会会期が終わりました。重要法案を先送りにし、今後に託したその手法に小泉氏の五年間があると考えています。私は小泉氏に批判的でありますが、それは説明責任を果たしていないからであり、『ワンフレーズ』の良くない部分でもあります。結果、看板だけは立派でもその中身は、国民の広く知らないところとなってしまいました。つまり諸々の問題点が正しく国民に理解できていないのです。
昨日の某番組で、「小泉氏は『壊す』ことはしても、日本の未来像を示すまでには至らなかった」という発言をするコメンテイターの方がいました。確かにその通りで、日本が将来どうなっていくのか、またいきたいのかは小泉内閣時代、語られることはありませんでした。結局、それが将来不安となって若者を直撃、ニートと呼ばれる層を生み出す(それだけの理由ではありませんが)結果ともなっています。

痛みを伴う医療制度改革の先に、何が見えていますか?という問いに答えられる人はいないでしょう。何しろ次に待っているのは増税であり、歳出削減はこれからの話であり、更に国民の痛みは増す方向にあります。それなのに次々と明るみに出る公務員の優遇、不適切な処置、etc.…。これでは将来不安が顕在化しても仕方ないでしょう。
一番の問題であった年金は、未だに社保庁の問題と共に解決の道筋すら見えません。国の借金も莫大な額に膨れ上がりました。小泉内閣が残した課題、問題は事の外大きいのです。これから自民党総裁選が本格化しますが、日本を良くするためには本当に何が必要なのかを考えないと、明日の日本に希望はないのかもしれませんね。

analyst_zaiya777 at 21:36|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 

日本の神話は面白い1 −黄泉の国返り−

教育基本法に愛国心を記載するか?の問題も有り、日本人が自分たちの神話すら知らないのはどうか?という話も持ち上がっています。そこで、皆さんに興味を持ってもらえるように、このブログ内でも少しずつ日本神話を紹介してみたいと思います。
最初に断っておきますが、私は古事記は読みましたが日本書紀は断片的にしか知りません。よって私の知識は古事記に限定されますし、紹介する内容も物語的に面白いか面白くないか、また興味が湧くか湧かないかによって選別することにします。

まずよく知られた『黄泉の国返り』の話です。
イザナキの命とイザナミの命が国生みをしたところ、火の神を生んでイザナミの命はほと(陰部)を焼かれて死んでしまいます。そこでイザナキの命は黄泉の国まで、イザナミの命を迎えに行きます。イザナミの命は「了解をとるから少し待ってて。覗かないでね」と言って戸を閉めます。そう言われても待ちきれずに、イザナキの命はその戸を開けて中を覗いてしまいます。すると中には『蛆たかれこころきて』つまり醜く腐ったイザナミの命を発見して、驚いて逃げ出してしまいます。「恥をかかせた」と怒って追うイザナミの命の追撃を振り切り、命からがらイザナキの命は現世に帰ってきて、「汚いところに行っていた」と言って禊をすることになり、そこで天照大神などの重要な神を生むことになるのです。

面白いのは火の神(カグツチの神)が胎児の時火で焼かれなかったのは、やっぱり酸素が無かったから?という箇所や、『鶴の恩返し』とそっくりの堪え性のないイザナキの命の行動でしょうか?またイザナミの命の腐ったシーンの描写では、体の各部に雷神がいるなどのおぞましい描写も見られるところですね。
実はこれと似た話がギリシャ神話にもあります。それが竪琴の名手オルフェウスの物語です。オルフェウスの妻が蛇に噛まれて死に、それを冥界まで追っていきます。オルフェウスは竪琴を奏でて冥界の苦難を乗り切り、妻を連れて元の国まで連れて行きますが、光が見えたことで安心し、振り返ってはいけないという禁を破って後ろを振り返ってしまいます。妻は「さようなら」といって去り、その後は諸説あるのですが、そのままオルフェウスはその場で死んだという話や、元の世界に戻った話が残っています。(元の世界に戻っても悲しい結末で死にますが、最後は冥界で妻と仲良く暮らせます)

ギリシャ神話は悲しく、ドラマチックな話であり、日本神話は人間のドロドロとした部分を描いています。どちらが良いということではなく、ユーラシア大陸の東と西で同じような話が違った形で語られている、ということが興味深く、面白いところでもあります。
一部の研究書では、この『黄泉の国返り』は他の色々な神話と結びつけられていますが、今回は突っ込んだ話は止めておきます。これから、少しずつ日本の神話について触れながら、改めて色々なことを考えてみたいと思っています。

analyst_zaiya777 at 14:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 神話 

北朝鮮のテポドン

北朝鮮がミサイル準備を進めているそうです。また宇宙船だという言葉を使うのか、それともアピールだけなのかは難しいところですが、仮に打ち上げ実験を行ってそれが日本に落ちても、彼らが賠償に応じることは決してない、ということが懸念としてあります。船が日本近海で座礁して油が流出しても、放っておいて賠償すらしない国ですから、もしミサイルが日本に落ちても『事故だから』の一点張りで逃げるでしょう。逆に考えると、北朝鮮の技術程度では事故を起こす可能性の方が高く、日本に落ちる可能性はその分高い、と考えることが出来るわけです。
ミサイルの話で昔聞いた面白い話は、プレイステーション2が発売された時、真剣に輸出禁止の話をしていたことです。つまり映像解析能力が高いプレイステーション2の技術を誘導兵器に搭載された場合、精度の高いミサイルが生まれてしまうというのです。プレイステーション3が発売された時どうなるのか?また他のXboxや任天堂の次世代機はどうなのか?それを考えると、昔は軍事技術が社会の発展を促すと言われたものが様変わりしたな、と感じてしまいます。

北朝鮮のミサイルの話に戻りますが、それを韓国では聞いたか聞かないか、政府とメディアが対立しているようです。北朝鮮との統一を目指して宥和政策をとる韓国政府にとって、北朝鮮ともめていると言う印象を与えたくない。だが政府がそれを質さないのはおかしい、というメディアとの内輪もめです。
私は韓国では米国のように、政府によるある程度の情報操作があると考えていたので、この動きには少し驚きました。以前日本の国旗を燃やしたり、小泉氏の写真を切り刻むなどの映像が日本にも伝えられましたが、ああしたものは政府に依頼された一部の煽動家による情報操作の一つであって、過剰に反応する必要すらないものです。逆にそういうものを許して映像を流すメディアは、裏で国家との繋がりを重視しているとしか思えないものでした。
ですが今回政府の情報を振り切ってメディアが報道したのには、一部に凋落傾向にある現政権についていっても、得るところが少ないと考えた上での決断のようにも感じられます。現政権の親北は明らかに世界の潮流とも異なる訳で、民族統一の前に横たわるイデオロギーの違いをどう吸収するのかすら明示できない、現政権からはメディアも距離をおきたがっている、とも考えられる訳です。もし本当にそうなら、韓国国民も過ちに気付けるチャンスが来たと思うのですけど、どうでしょうね。

過去から現在に至るまで、正しい情報を発信することが国益を損ねた例を知りません。逆に偽りの情報を発信すればその時は良いのでしょうが、歴史上の敗北を喫することは確実です。韓国政府もそれを考えて、正しい情報の発信に努めていただきたいですね。

analyst_zaiya777 at 00:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 海外 | メディア

2006年06月16日

日銀・福井総裁の1000万円2

福井日銀総裁の村上ファンドへの投資問題。幾つかのフレーズを追いながら問題点を探ってみます。福井総裁を擁護する立場の人にとって、日銀の内規に違反していない以上問題ない、という意見となるのでしょうが、そうであるのなら内規の方がおかしいのです。その点を履き違えて『問題ない』と言うよりも、では何が問題なのかを正しく考えましょう、というのが今回の趣旨です。

前回『日銀は最大のインサイダー』という言葉を使いましたが、市場を操作できる立場にある日銀の存在は、その独立性と共に高い倫理観を有しなければならない存在です。量的緩和解除が次回の日銀の議題に上がりそうだ、という情報を知って福井氏が解約に動いたと疑念をもたれていますが、仮に本人が「そうでない」といったところで村上氏の問題と同じ、「聞いちゃった」らインサイダー取引の罪になるのです。
また福井総裁が「会議は多数決で決めるもので、独断では決められない。だから量的緩和解除の情報を知って、ということに当たらない」といったものも同じ。どんなに独断専行の企業経営者でも、重要な施策は役員会議にかけます。だから会議にかかってその議題が決せられるかは問題ではなく、インサイダー取引と規定されるのに必要な情報としては、『量的緩和解除が議題に上がる』ということで充分なのです。

「運用益は国民の納得する形に…」とも言っていましたが、これは意味不明の内容でしょう。内規に違反していないのであれば、個人が運用して得た利益を『国民の納得する形』にする必要は無い訳です。後ろめたくないのであれば、そうしたことをする必要はありません。逆に後ろめたいのであれば、明確に「日銀の内規を変える」の一言が必要でしょう。
逆に内規に関して触れないところを見ると、今、日銀の内規を変えると困る人が一杯いるのでは?と勘繰ってしまうのは、私だけではないでしょう。ですが、先にも言った通り、今回の件が罪に問われないのは、世界的に見ても日銀の内規がおかしいからです。それを変更する必要性が話題に上がっていますが、福井総裁には自らの口で早急に言及して欲しいと思います。

今回の件でゼロ金利解除が遅くなるのでは?との話題も上がっていますが、今の日本の金利は明らかに異常ですから、今回の問題が遅らせて良い理由にはなりません。今回、日本の市場が新興国並みに上下動したのも、日本市場が成熟していない証拠です。政治の介入や、総裁の個人的問題で経済政策を誤ってはいけないことは、心しておかなければならないでしょうね。

analyst_zaiya777 at 19:54|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 経済

2006年06月15日

少しだけ市場の話

今日の日経平均は戻したものの上値も重い印象を与えました。悪材料として意識されているのが、海外の同時株安、個人の方の信用買い残の多さ、外国人売越し、といったところでしょう。更に国内では日銀・福井総裁のファンド投資問題、先のライブドア問題、村上ファンド問題、信頼を得なければいけない市場がその信を損ない、投資が先細るというのが今の現状でしょう。
今日のインド株が7%という上げを見せ、一部には株安も終息といった意見も聞かれます。ただ米株は現在中立状態であり、それがここから上昇するか下落するかは不透明なところでしょう。米国ではバーナンキFRB議長の判断が待たれるところで、現時点では景気減速懸念に対する対策が打ち出されていないのが不安な点です。

実は日本市場は8月から上昇してきましたが、12月から第二波動に入ってきました。8−12月は緩やかにして継続的な上昇波動、12−4月は上下動が大きいながらも緩やかな上昇という考え方です。ライブドアショックもありましたが、12月からの上昇波動を考えると、これが一つの動きによる誘導相場だったと考えられるのではないでしょうか?
何回かこのブログでも紹介しましたが、先物にまとまった買いが入ると一気に現物株も上昇します。逆もまた然りで売りも有り得ます。12月からの上昇相場はこの先物相場であり、極端な上下動もこの先物の動きに連動したため起こったのではないか?最近そう考えることが多くなりました。

ではこうした先物相場が何故起こったのかを考えると、12月頃から日銀が量的緩和解除をほのめかし始めました。このタイミングとピッタリ合う訳です。量的緩和解除で市場に流通する資金の絶対量は減ることが確実です。その前に高値を取りに行く動きをしておき、そこで売り抜けを考えていたのではないか?とも考えられるのです。
この動きについていくために、個人投資家は信用買いを重ね、歴史的な買い残の多さを抱えています。買い残が緩和されてきたと言っても、まだ五兆円近い額を残している訳で、当面の課題ともなっています。私の推測が正しければ、恣意的な動きで個人の方が損を被っている訳で、やり切れないですよね。
私が心配していた通り、『山高ければ谷深し』になってしまいました。(四月初めにこれを言っていたのは私だけでしたが…) 私はまだ底をつけにいく動きはあると考えています。個人で市場に参加されている方はタイミングを間違えないように、頑張って下さいね。

analyst_zaiya777 at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 |