厳冬は本当に経済効果あり?小泉首相の通信簿ァ 鼠浩民営化〜

2006年01月08日

小泉首相の通信簿ぁ 曽泉氏と官僚〜

小泉氏が改革の旗手だ!小泉改革を推進するのだ!
最近この言葉が特に耳にされるようになりました。9月の衆議院選挙での自民党圧勝、追い風を受けて小泉行政改革が推進されるのだ、と。更に後継問題とも絡んで、小泉氏の改革路線を継承できる人間は誰?などと実しやかに囁かれています。ただし、私のように小泉行政改革を『お題目は立派だが、中身はスカスカの看板架け替え改革』と思っている人間には、この言葉が口寒く感じられます。今回は主な行政改革と絡めて、この問題を考えてみます。

一昨年に『年金改革』が行われました。自民、公明が推進し、公明党は『百年大丈夫な年金制度になった』と胸を張って言っていたのを今のように思い出します。ただ、その内容は議会提出当初から非難され、今に至っても年金問題は国民の大関心事になっています。私はこの年金改革に小泉氏の進める行政改革の本質を見ます。つまり意外に思われるかもしれませんが、小泉氏の推し進めている行政改革とは、中身を精査していくと大して効果のないものばかりなのです。
道路公団の民営化にしても、道路族が最後に折れたのは新規で道路を作れるかどうかに対し、GOサインが出たからです。私は最初からそこを”落としどころ”として議論が進んでいたような気がしてなりません。つまり”デキレース”であった、と。素晴らしいお題目とその効果を謳いながら、最終的には両者が落ち着く場所に軟着陸させているだけなのです。これは週刊誌でもタイトルだけを読んで、中身を読まない人にとっては効果覿面です。行政改革が進んでいるのだ、と思わせることが出来るのですから。

では何故そうなるのか?それは意外に小泉氏が官僚寄りであるからに他なりません。自民党内の派閥勢力との対立を控えた小泉氏は、官僚を味方につけることで四面楚歌の状態を脱しようとしました。その端的な動きは『田中眞紀子氏の更迭』の中に見ることが出来ます。四年前で忘れた方も多いでしょうが、田中氏は良くも悪くも官僚との対決姿勢を鮮明にしていました。小泉政権の立役者として外務大臣につけた訳ですが、当時その悪行を取り沙汰されていた官僚との対立は国民の望むところだったはずです。ですが小泉氏は田中氏をあっさりと更迭し、官僚寄りであることを内外に明示したのです。これで官僚は確実に小泉氏の味方となりました。
一方、その弊害として現れたのが、行政改革を推進する上での既得権益の放棄のさせ方です。行政改革は既に待ったなしです。今やらなければ日本の十年後の経済は破綻し、韓国と同じようにIMFから支援を受けるようになるでしょう。それは産業界からではなく、日本の国債がジャンク債になることから始まります。これは確実です。ですから、官僚も既得権益の放棄はある程度止むを得ないと考えていますが、その量と質が問題です。結局、一度握った既得権益を官僚も手放したくはない。だから自分たちの権益は出来るだけ残したい。行政改革は必要だが、自分たちだけはその火の粉を被りたくないのです。

行政改革が最初から”落としどころ”の決まっている改革になっているのは、官僚が裏でその青写真を引いた上で進めているからです(自分たちの利益だけを考えて)。そのため、内容的には陳腐な内容でしか決着がつかないのです。表に見えている抵抗勢力との争いは、最初から小泉政権側が退くタイミングを見計らっているだけであり、面白おかしくワイドショーのネタにはなっても政策論争にはなっていません。デキの悪い二時間ドラマを見ているようで、私には非常につまらないものです。何しろ結果は大体前半で予想がつきますから。
小泉氏の進める行政改革で問題が解決すると考えていると、本当に日本の未来はないのかもしれませんよ。本当に内容が伴っているのかどうか、それをしっかりと見ていかなければなりません。

analyst_zaiya777 at 22:35│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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