ライブドア問題へのメディア報道についてイラン核開発問題 −前編−

2006年01月23日

基礎からのBSE

今日は米国からの牛肉輸入が再び停止されてしまったことを受けて、私の知っている範囲の知識を駆使しながら、BSEを語りたいと思います。

1985年、イギリスにおいて牛に『狂牛病』の発症が確認されました。実は草食動物である牛に、肉を与えると生育が早くなると言うことはかなり以前から知られていました。そこで英国式大規模農場では、羊のくず肉を牛の飼料に混ぜて与えていたところ、羊の『スクレイビー』という病気に牛が感染、発症したと言うことです。
英国ではその85年以前から飼料を製造する際に、『連続処理法』と呼ばれる製造法が開発されて飼料の製造コストが安くなりました。ですが、加熱処理が充分ではなかったため被害を拡大させる結果となり、大量の牛が処分されたのです。
英国政府は当初、人間への感染はないと発表していましたが、94年以降若い世代がクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)へ感染し、これが狂牛病由来だとされ、世界がパニックに陥りました。

このBSE(狂牛病)と呼ばれるものの原因は『プリオン』と呼ばれています。これはタンパク質の一種であり、これが脳などの入り込むと脳を海綿状にし、CJDを発症するといわれています。しかしタンパク質は本来自己増殖しません。
人間が肉を摂取した場合、消化液などで細かく分解され、最終的にはアミノ酸の状態で体内へ取り込まれます。要するにタンパク質で摂取されることはなく、これが英国が当初、牛肉からBSEに感染することはないと発表していた理由になっています。

人間の細胞はその核内にDNA(デオキシリボ核酸)を持っています。ウィルスがRNA(リボ核酸)を持っていることも知っていると思いますが、これらは自己複製能力があることが知られています。DNAとは4つの塩基を並べた構造をしており、それが二列で一つの帯となり、核内にまとめられています。
基本的に細胞内ではこのDNAに書かれている4つの塩基からなるコードを読むことで、必要なタンパク質を製造しています。取り込んだアミノ酸をそのコードごとに並べていき、自分で必要なタンパク質を製造しているのです。これは細胞ごとに同じコードを読んでも異なるタンパク質を製造する、つまり自分に必要なタンパク質だけを製造できる、非常に便利な機構だといえます。
先にタンパク質は自己増殖しないと言いました。プリオンと呼ばれるタンパク質が体内に入り込むと、この細胞のタンパク質製造機能を利用して自己を複製し、増殖していきます。これにより脳細胞が破壊される、即ちCJDを発症するのです。

以上長々と書いてきましたが、CJDをなぜ発症するのか、よく分からないことにお気づきでしょう。プリオンが原因と言われていますが、なぜプリオンが人体に取り込まれるのか、それが分からないのです。食べ物として摂取しても、タンパク質であるプリオンがそのまま体内に吸収される可能性はないからです。
一部では粘膜吸収ではないかと言われています。牛の飼料でも粉にしてあるため、牛が鼻を突っ込んで餌を食べる際、花の粘膜に飼料が付着、それで体内に取り込まれたのではないか?しかしこれも推測の域を出ず、未だに正確なことは何もわかっていないのが現状なのです。

日本人がCJDを発症しやすいこと、これは確実です。米国が国の面子で牛肉を押し付けてきていますが、それに乗ってはいけません。米国の食肉業者でも、日本の望む検査を受け入れる、と言っている業者がいるのですから、そうした業者と個別に契約を結ぶべきなのです。何故なら、BSEについてはその感染経路すら分かっていない、未知の病気なのですから。

analyst_zaiya777 at 20:26│Comments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 一般 

トラックバックURL

この記事へのコメント

ついに逮捕!ホリエモン逮捕の瞬間を
偶然六本木ヒルズで撮影成功!詳細はこちら!

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
ライブドア問題へのメディア報道についてイラン核開発問題 −前編−