イラン核開発問題 −前編−ライブドア問題へのメディア報道について2

2006年01月24日

イラン核開発問題 −後編−

長くなったので、一度区切ってここから後編になります。

米国はブッシュ大統領の演説で国民に謝罪し、イラク戦争の誤りを認めました。ハリケーンの直撃で国内に資金を振り向けざるを得ず、米国のイランへの出兵は不可能。そこでイスラエルはイランの核開発に対して自国で防衛することを考えています。しかし今まで中東が火種を燻らせながらも大きな戦争が起こらなかったのは、イスラエルとイスラムが戦闘を拡大させなかったため、とも言われています。それが米国が代理戦争を行ってきた理由であり、第二次大戦後にイスラエルがあの『約束の地』に建国してから、ずっと火種を残してきた。それが中東なのです。

さて、では中東に戦火が起こるとどうなるか?今回は米国対イラク、のような局地戦で終わるとは思えません。何しろことがイスラエル対『イスラム原理主義』となりますから。今、イランを始めとするイスラム原理主義を標榜する国家も多く、さらに国としては表明していなくてもその国内には多くの信奉者がいます。
そしてイスラエルはバックに西欧諸国を抱えています。つまりキリスト教国がイスラエルの擁護に回るのは確実な情勢です。かつてキリスト教国はユダヤ民族を迫害しましたが、今は全く状況が異なるのです。即ち、米、西欧諸国対イスラム原理主義。新たな『十字軍戦争』が、近いうちに勃発する可能性を秘めているのです。

さて、中東に戦火が上がると日本にどんなことが起こるのか?まず原油の輸入が止まります。今は中東依存が減っていますが、それでも大半を頼っており、更に言えば残りの産油国からの輸入も、高騰によって入手が困難になってきます。
これにより世界経済は混乱します。まず間違いなく世界で破綻する国家が現れるはずです。これは中東だけには関わらず、世界各地においてかもしれません。経済の南北問題が片付かないうちに、大規模な経済変動が起こるとそれだけで危険なのです。

イランはかねてから核開発を進めようとしていました。IAEAの査察を一昨年受け入れてから、じっと息を潜めて力を蓄えていたイランにとって、今が千載一遇のチャンスです。すでに核拡散防止条約はインド、パキスタンの離脱で崩壊、北朝鮮まで保有をほのめかす現在、これに歯止めをかけることは難しい時代です。
ですから、新しい核の時代の法が必要な時代に来ています。そうでないと、こうした問題でいつ戦火が上がってもおかしくない。核保有国の都合で出来た核拡散防止条約に変わる新しい核管理の法。そしてそれを守ることで得られる世界の平和。私はそう考えて止みません。

analyst_zaiya777 at 22:23│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 海外

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