鳩山首相の所信表明演説について日本郵政の新体制が発足

2009年10月27日

経済の話。世界の年金資産の減少

関門海峡で自衛隊の護衛艦くらまと、韓国コンテナ船が衝突しました。事情は分かりませんが、自衛隊関連で最近こうした事件が多く、不安に感じます。海自はこれからも国際貢献が期待される中ですから、どんな要因であれ、国民の安心に資するよう自らを律して欲しいですね。

米国から、地銀の破綻が今年106社を越えたと伝わります。また不動産投資を主体とするキャップマークも210億$の負債を抱え、破綻とのことです。米大手金融は政府保証がつき、投資銀行部門が好調。しかしリテール部門は負債が拡大する傾向にあり、体力の弱い地銀や、業態が限定される金融機関は厳しい環境が続きます。今月末のCITの結論まで、目が離せない状況が続きます。
また経済開発協力機構(OECD)が、年金資産の時価総額で08年に5.4兆$減となり、09年上期は1.5兆$回復した、との試算を発表しています。年金は運用利回りが±0になっても、総体としてはマイナスとなります。年金は運用利回りで4%以上を約束しており、今後日本でも企業会計基準が見直されると、企業年金の運用損を一括で損失処理せねばならず、年金関連の問題は大きくなりそうです。

財務省が09年7〜9月期の景気判断を上方修正しました。ただ雇用判断は据え置かれ、世界でも雇用なき景気回復、との言葉が聞かれます。雇用の減少とは、年金減資の縮小ともなり、投資運用資金の縮退を意味します。かつ3.9兆$の年金が消えた、という現実は企業負担となって跳ね返ります。この問題はいずれも関連しており、企業も2012年には確実に向き合うことになるのです。
米国では預金準備を積み上げ、市場に大量に資金を注入する形で、相場を下支えする姿勢を示した理由も分かります。ただ歪んだ市場が向かう先に、何が待っているかは冷静に見ておく必要があるのでしょう。企業年金の毀損は、JAL問題でもハッキリしてきましたが、すでに4%運用を維持することは難しく、低成長型の世界で大きな問題となって世界が考える必要が必ず出てくることになります。

日本の証券市場は、株先買いが一部で大量に積み上がっています。債先とのアビトラもありますが、欧米市場も高値警戒で上値が重く、商品市場も実態と乖離し過ぎて危険、新興国も中国の政策転換が出される文言から意識され、出遅れのイメージがある日本市場で仕方なく買った結果でもあるのでしょう。ただオプションとの兼ね合いで見ても若干違和感があり、継続性は今一つと感じます。
不浄なマネーの動き、それが相場の変動要因となり、益々年金などの公的運用に失敗するところが出てくるでしょう。日本の年金基金も同様ですが、運用における成否がそのまま企業、国家の継続に繋がる状況が、今後も出てきてしまうのかもしれませんね。

analyst_zaiya777 at 23:27│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 年金

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by おるおる君   2009年10月27日 23:58
これらは鳩山政権の課題となるわけですけど…
自民党政権の時の負の遺産であるという言いわけは通じるものでしようか?
全て承知で政権をとりに行ったわけですからね…
2. Posted by 管理人   2009年10月28日 00:12
おるおる君 さん、コメント有り難うございます。

経済の低迷を招けば、それは政権の責任であり、仮に資産価値の下落に伴う
年金原資の毀損となれば、それは政権の責任ですね。負の遺産ではありますが、
年金は制度設計の抜本見直しを掲げており、その成否次第ということにもなり
ます。しかも歪んだ市場を生み出す米国に、依存しなければいけない事情は
当分変わらない。民主党にとっても、経済の成長戦略が遅いことがネックで
あり、これらからどう年金問題に決着をつけるか、でもあるのでしょうね。
雇用対策を政策による予算なしで実現、ともしていますが、雇用、年金、
経済対策は全て繋がっており、どう道筋を示すかで評価も決まるのでしょうね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
鳩山首相の所信表明演説について日本郵政の新体制が発足