日経新聞の電子版について経済の話。ギリシャ、イギリスへの売り

2010年03月02日

予算案が衆院通過。年内成立見通し

平成22年度予算案が衆院で可決されました。政治とカネの問題があっても、野党が衆院可決を遅らせてプレッシャーをかける、という戦術をとれなかったのは、審議拒否の失敗もありますが、野党案が出なかったためでもあります。ギリギリで組み替え動議は出しましたが、予算案そのものを審議する材料もなく、委員会は本筋の予算審議をベタ凪の状態で通過させています。

参院選に向け、各党の動きが活発です。国民新が参政権問題や夫婦別姓問題で保守色を強く打ち出し、政権内保守として主張する戦術に出ています。逆に社民は参政権付与や、朝鮮学校への高校無償化導入に積極的で、戦術の違いが際立ちます。ただ両者に対する投票行動は概ね似通います。
民主党政権が続くという前提で選択する保守/革新。これはフィルターがかかった状態であり、漉された水を更に漉す形です。日本は最大でも3割程度しか積極的支持層がおらず、ここに訴えるにはフィルターが邪魔をして、基準が曖昧となります。残りの消極的支持層、浮動票にその存在価値を訴えるにも、民主が打ち出す政策により強弱がつくので、妥協の程度次第で優劣が出ます。

民主党は鳩山氏のポジションが曖昧なこともあり、保守/革新の色付けより、醜聞や事業仕分けの成否が影響します。今回の北教祖の問題は、鳩山氏、小沢氏の問題より始末が悪いですから、引き際を間違えると大きな痛手です。事業仕分けも、公益法人の選別だけでなく、行政側の仕組みに切り込まねば、国民の失望感も強まりますから来年度の内容は重要なのでしょう。
一方の自民党は分裂気配です。ただ中川秀直氏や小池百合子氏は、従来の力をなくして迷走中。新勢力の舛添氏にしろ組織力はなく、誰を頭に担ぐかで内紛を繰り返すのは従来型の自民党です。党を飛び出すタイミングを窺うにしろ、旧勢力を追い出すにしろ、舛添氏の政策提言もハッキリせず、イメージ先行で錦の御旗選びに失敗することは、安倍、福田、麻生で経験済みのことです。

最近、注目の集まるみんなの党にしろ、需給ギャップを埋めろと強く主張していますが、30兆円とされるギャップを埋めたら財政破綻します。こうした政策全般の不透明が強く、行革の期待が高くてもあくまで第三極止まりでしょう。集金力、組織力、課題はまだ多いと思われます。共産党の立ち位置が最も微妙です。基礎票はありますが、政権与党に切り込む迫力に欠けるのは、メディアの立ち位置と同じ。民主党政権との距離感を計りかね、存在感を失っています。
英国総選挙が5月に実施予定ですが、財政赤字と経済政策、福祉の問題を抱えるのは英国も同様。むしろ日本よりも深刻に捉えられています。マニフェスト違反と否定する動きがあり、参院選でどう政党が明らかにするか微妙ですが、自らの基本政策をしっかりと掲げ、戦うことで日本でも問題点の抽出に役立ちます。抱えた問題の大きさと、それに向き合う姿勢、参院選までに自身の行動でどれだけ明らかにするかが、結果にはより利いてくるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:27│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

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この記事へのコメント

1. Posted by おるおる君   2010年03月02日 23:51
小沢氏と創価学会の幹部が会談をしましたね…
自民党議員の取り込みに、次に公明党ですか…

これではあの大連立を彷彿とさせられます!
まぁ当てにできない無党派層が離れてしまいましたからね…
小沢さんも必死だと思いますが…

これではますます民主党が自民党になってしまいますよね…

民主党の七奉行はどうするのでしょうかね?
2. Posted by 管理人   2010年03月03日 00:36
おるおる君 さん、コメント有り難うございます。

公明党は以前から民主党の主張に近く、自公政権時代も保守政権内の革新系という側面
をもちました。今回の検討にはあえて外しましたが、いずれ民主党との絡みで取り上げ
たいと考えています。ただ以前から主張が近く、細川政権時代の怨讐を忘れられれば、
合流は充分あり得るでしょうね。無党派層はあくまで浮動票なので、事業仕分けなどの
成否がやはり鍵を握ると見ています。民主党の自民党化は、業界団体との関連で国民は
とらえ易いので、そちらの方面での悪材料の出方がどう問題視されるかで、投票行動に
影響してくるのでしょうね。舛添氏はわざと七奉行名前を出し、自らが主導していると
印象づけたいのがミエミエですが、当面は動かないでしょうね。現代は離党、脱党して
新党結成までは容易ですが、小政党同士が合流するのは困難になっています。小政党の
存在意義が問われる中、第三極になれるほどでなければ、離党する理由に乏しいので、
今はまだ具体的な動きは起こり難いのでしょうね。

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