経済の話、好調の裏にある懸念毒入りギョーザ事件に進展?

2010年03月27日

民主党政権に現れた抵抗勢力

小沢民主党幹事長が、党石川県連の挨拶で「予算実行に伴い、政権交代を実感…」と政権浮揚について期待を語りました。しかし減税やバラマキは、肌実感とは合致しますが、政権交代とは何の関係もありません。地域振興券など一回限りのバラマキはこれまでも乱発されており、問題は政治の仕組みや手法において、日本を浮揚させるほどの効果が政権交代で得られるか、国民が抱いた期待を実現できるか、が政権交代における実感として認識されるものです。

現状はその期待に即していないので支持が下がります。国民が抱いた期待とは何か?民主党は悪く言えば大衆迎合主義、良く言えば国民目線が特徴です。国民の声の感応度が高く、例えば肝炎や薬害の問題にも早くから積極的、省庁のしがらみに囚われた自民党より、国民の側に立った対応を示してきました。しかし政権交代を実現し、打ち出される政策、主張はそれと逆、省庁や業界団体の側に立った対応が目立ち、それが政権交代の意義を薄れさせています。
その動きの代表例は小沢氏の利権政治です。旧来の自民党型の政治手法をとれば、自民党から支持母体は奪えます。しかし自民党型手法は特定の組織、団体は喜ばせますが、国民目線とは遠いものです。先の挨拶では、金さえ配れば大衆も喜ぶ、という考えに基づきますが、それは大衆迎合主義ではなく金権政治であり、国民目線からは大きく乖離した状態にあると言えるでしょう。

郵政改革法案も同様、古い自民党型政治の典型です。以前は官僚が根回しし、閣僚が争うことは利権絡み、党内の勢力争いでした。民主党型政治では、閣僚間で調整が必要であるにも関わらず、それを飛ばした。つまり根回しがないために起こります。閣僚間で調整すれば、議論がオープンになり国民の監視が行き届き易くなる。それが主眼であるにも関わらず、根回しをせずに強引に押し通せば、それは問題点を十分に議論できないまま、法案が成立することを意味します。
しかし民主党の立党以来のメンバーは、徐々に上記のような問題に気付き始め、国民目線に立ち返ろうとしています。鳩山氏、仙谷氏、枝野氏などの発言が顕著ですが、元が守勢の鳩山氏は反対勢力に対抗できない。顕著なのは官房機密費の情報公開で、平野氏が抵抗勢力となり、公開に後ろ向きの意見を述べると、それに同調するかの如き態度を示してしまいます。

しかし支持率が低下し、当初の郵政人事のような我儘を通している場合ではなくなってきた。実はここから1、2週間が鳩山政権の転換点、山場を迎えていると云っても過言ではないでしょう。国民目線に立ち返り、民主党結党以来の良さを取り戻すか、それとも古い、国民から否定された自民党型政治を踏襲し、支持率20%台で喘ぐかはここから決まると云えるのでしょう。
民主党政権で芽生えた抵抗勢力とは、こうした自民党型政治を目指す、一部勢力ということです。今は小沢氏、亀井氏、平野氏が突出して目立ちますが、閣僚の中にもすでにそうした勢力はおり、岡田氏のように核密約で資料が散逸した原因を調査しないとしてみたり、官僚から丸め込まれた例も出て来ています。国民目線とは、国民と真摯に向き合い、説明しても納得が得られる行動をとることです。ここ数日でそうした行動をとれるか?それが政権浮揚に繋がるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:38│Comments(4)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

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この記事へのコメント

1. Posted by おるおる君   2010年03月28日 00:12
国民は民主党に何を期待しているか?それは清廉さではないでしょうか?
だから小沢さんや鳩山さんが…トップにいる限り自民党の格好の攻撃材料になると思います!

二回目の事業仕分けで支持率が上がるでしょうか?

まぁ大臣がどちらの味方をするでしょうか?仕分け側に付くか?
省の側に付くか? 予算は民主党案だから仕分けはしないのでしょうか?
民主党には無駄があるはずはないということですかね?

おかしいな…
2. Posted by 管理人   2010年03月28日 00:58
おるおる君 さん、コメント有り難うございます。

小沢氏と鳩山氏の政治とカネは、かなり質が異なります。鳩山氏の場合、裏返せば企業献金
がなくとも政治が可能ということを意味します。平成の脱税王ともされますが、企業献金に
頼る姿勢の方が問題も大きく、政治に与える影響も大きいので、そうした視点で見れば政治
的にはあまり大きな事件ではないのですね。これは鳩山邦夫氏への追及が緩いのと同義です。
事業仕分けは内容次第ですが、多少は持ち直すと思います。それは行政の膿を暴き出すから
で、従来の利権構造の内天下り利権にメスが入ります。ただ省庁の抵抗も強いでしょうから、
閣僚をねじ伏せても枝野氏が突っ張りきれるか、でしょうね。特別会計に手をつけない限り、
予算を幾ら仕分けしても財源捻出は厳しく、この点も国民目線に立って、財務省の抵抗を
振り切れるか、逆に出来なければ支持率は凋落するでしょうね。予算だけでなく、行政の
業務の進め方にもムダが多く、スリム化するには民間の手法を取り入れ、官の常識を覆す、
そうしたことも必要となってくるのでしょうね。
3. Posted by よか郎   2010年03月29日 00:26
 ご意見いつも参考にさせてもらっております。
ただ、政局の話になるとやや違和感があります。
メディアの姿勢とそれに対する対峙の仕方、そして何より与党ほかの議員についての評価の差に起因するのでしょう。
 まず、「民主党結党以来の良さ」を党内で主張するのは、旧「さきがけ」出身議員でしょう。
宮沢内閣から細川、羽田を経て自社さ連立政権に至る経過と、その後を見渡せば信頼できないとする人が多いはずです。また、政権交代以後、公約実行に消極ないし弱気なところも、むしろこうした「若手」の勢力と認識しますがいかがでしょうか。
 そして、推察するに御説の先には参院選で与党の古い部分が否定されて敗北するという見立てでしょうが、勝利するのは「みんなの党」と自民から離党して合流する新勢力でしょうか。
その勝利の後にどういう行動を採るかが見ものですが、自民党と再度合流する。すなわち、場外戦を絡めた自民党主導権争いに終わるとも推測されますが。
4. Posted by 管理人   2010年03月29日 23:44
よか郎 さん、コメント有り難うございます。

政局の話で、他の方の視点と異なるのは私も自覚しています。与野党ともに今は評価す
べき点も少ないですが、ここで政権がレイムダック化すると、次にどんな党首が立っても
民主党は解散含みの弱体政権になります。ある程度道筋をつけてから、と甘い視点がある
のも個人的には認識しています。

新党さきがけは元々政局絡みで脱党した組であり、理念的糾合は緩かったと考えています。
中道左派、とも語られますが、革新系とは分類しきれない部分が、改革実現の足枷になって
いることは確かですね。党内で力のある独自の施策をもつ議員を閣僚に据えた印象なので、
政権はお山の大将ばかりです。このままでは政党支持率に近い形で、参院選獲得議席は
割り振られ、自民党系が勝利する構図となるでしょう。ただ自民党に合流するとは思えず、
むしろ自民党が小勢力に転落し、糾合される形を次の総選挙では予想しています。参院選
は前哨戦ですが、このままではその先の政局はかなり混沌としたものとなるのでしょうね。

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