ロシア火災について日韓併合100年に対する首相談話

2010年08月09日

長野県知事選と世論調査

参院選後、初の地方首長選となった長野県知事選。民主推薦の阿部氏が自民支援候補に5千票の僅差で勝利しました。長野は田中康夫氏も県知事を勤めるなど、改革機運の高い土地。更に参院選での消費税ネガティブ報道が一旦止んでおり、国民に支持の高い事業仕分けなど、訴えるべき点がプラスに働いた面もあるでしょう。しかし投票率は過去最低の52.7%、これをどう見るかです。
公明の支持母体である創価学会も、自民支援候補に乗っていましたが、ここに参院選疲れが出た、これが大きいのでしょう。実際、低投票率では強い支持基盤をしっかり固めた方が有利です。自民候補は経済団体、農業団体などを手堅くまとめる戦法に出ましたが、固め切れなかったと見ています。国政と県政は違いますが、最新の世論調査でもこの傾向を準えられます。

データは朝日新聞を参考に引用しますが、どこも似たような数字です。菅政権の不支持が若干低下、この数字は消費税増税への国民の態度でも透けて見えます。参院選前は増税に懐疑的、参院選後は増税推進キャンペーンをメディアは打っています。その結果、増税賛成は35→41、反対は54→47と国民の間に容認派が増えており、これが政権へのネガティブな見方を和らげました。
またみんなの党が支持を9→7に下げており、これは週刊誌が醜聞探しに躍起となり、ネガティブ報道が増えたことで、行政改革の党としての民主への再期待に繋がった面もあるのでしょう。自民が支持を21→19に落とす一方、民主が27→31に上げた側面は、安全運転に終わった臨時国会と同様、菅政権が発足後に急落したリバウンド、という面もあります。民主党中心の政権が続いた方が良い、とする意見が34→38と上昇していますが、行政改革路線に一定の評価もあり、その分がネガティブ報道が減ったことと合わせて一先ず出た、それが長野県知事選にも影響したと見ます。

今回の世論調査、幾つかの数字にはメディアの報道に左右される世論、という傾向が強く現れています。話題にすら上がらない小政党は、支持が集まらない。特に小政党のほとんどが野党であるため、箸にも棒にも掛からない、というのが現状です。みんなの党は参院で法案提出が可能な議席を確保し、存在感を高めていますが、それ以外は次の衆院選を戦える環境でもありません。これらも、メディアを積極活用できるかどうか?ということに掛かっているのでしょう。
政権交代をしたのが良かった、と答えた人数が多いのに、民主党の政策で評価できるのは行政改革の姿勢のみ、政策の中身や政権運営の評価は高くありません。こうした数字は、国民の意識と政治との距離がまだ埋まっていない証左であり、それを媒介するメディアの報道姿勢にも問題があります。今回は、単なる反動による民主支持の回復ですが、野党である自民が一向に態度を示せない。このままでは、ますます国民の政治離れが加速しかねないのでしょう。
出る杭は打つ。特に行政改革に前向きなみんなの党潰しが出てきたのは、省庁付きの記者やその周辺が、暗に動いた結果との指摘もできます。参院選前後の報道姿勢の変化とともに、この国が政治と民意という側面を真剣に考えないと、いずれ衆愚政治に陥るか、独裁体制を築いて利権型政治に逆戻りするような、そんな場面も訪れることになるのかもしれませんね。




analyst_zaiya777 at 23:35│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | メディア

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この記事へのコメント

1. Posted by おるおる君   2010年08月10日 01:00
最近のメディアの調査で違和感を覚えるのは…
あまりに日本の首相が、コロコロ変わるのは世界に恥ずかしいと結論づけ、
菅首相継続に世論誘導しているように見えるのは…
私だけでしょうか?
国民が菅氏が首相の器ではないと判断したら…しようがないことですよね…

しかし大連立が実現するでしょうか?
三年と限っても…
国会運営が上手くいけば、その果実の大半は民主党のモノになるわけで…
野党としては…決してイイ話しではないと思いますけどね?
2. Posted by 管理人   2010年08月10日 23:36
おるおる君 さん、コメント有り難うございます。

メディアは民主党内で増税を主張する、菅政権を存続させたい方向です。小沢氏の息がかかる
政権が誕生しては困るのであり、首相交代を封殺しようと、参院選後急速に菅政権の応援団と
化しました。なので、菅首相を続投させようと世論誘導しているのは、ほぼ間違いありません。
一部で自民、みんなの党との部分連立、という話も出ていますね。ただ日本は国会運営の上手、
下手で政権運営を見る傾向が強いですが、本来は政策の中身で見なければいけません。
例えば、米国では政府や国会に出される代表的な提案は、ほぼ通過します。ただし修正協議の
連続で、中身が乏しくなったり、当初の目的を達成しなくなったり、ということがよく起こり
ます。つまり政策の中身をメディアが正しく伝えれば、こうした形が本来普通なのですね。
法案の中身を見抜く目がない、また見抜かれたくない官僚側の意向、という側面も透けて見え
ます。国会が順調に流れることは当たり前、今は停滞や混乱をしている時期ではない、という
ことでは、中身で与野党も勝負せざるを得ないのでしょう。つまりこの政策のここを修正し、
提出させたと野党が訴えれば、それはそれで評価に値する内容であれば、国民も納得するで
しょう。ネジレの現状なので、与党が提出した法案を強引に通すこともできない、野党も同様
提出した法案を通すため、修正協議を重ねる。それが今後の国に求められる、政治の形となる
のでしょうね。

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