雑感。大学の秋入学について考える雑感、ギリシャの債務交換協議

2012年01月21日

消費税増税にむけた全国行脚?

総務省が宝くじが1等当選金額の上限を、100万倍から250万倍に引き上げる方向で、法案を改正するようです。ロト6で、1等の当選金を2等が上回ることがありましたが、日本は富くじという伝統がある割に、宝くじなどにはネガティブな印象が強い面があります。しかし宝くじには運営時のコストの問題があり、それを減らして当選金額に回すよう努めた方が、よほど利があると云えます。見かけだけ、枠を広げて失敗する形が昨今、日本ではよく見られます。
東証が取引時間を延長してから、取引額が減りました。ロト6も月木と2回にしたことで、当選金が減っているようです。人気が低迷するとき、市場を拡大するのではなく、縮小した方が効果が上がります。宝くじも、数を減らして当選金額を増す、コスト減でその分を当選金に回す、という努力が必要です。その方が復興くじ、のような臨時のものも、より効果的に宣伝できると云えるのでしょう。

消費税増税に、国民理解を得ようと全国行脚、と称して政府要人が各県の経済界と話し合いをしています。その中で、広報基本方針として、消費税増税は「全額社会保障財源化」と明記されています。これまでは「原則として…」が付加されており、それが消えたことで、それ以外の出費に回す可能性がなくなりました。ただ、これは説明は分かりやすくしますが、理解が得られるとは限りません。
年金は特に、子育てにお金がかかる現役世代の負担増大を容認することになり、消費税だから、全世帯負担と云ってみたところで、基本的な支出の多い世帯に負担がかかるのは、火を見るより明らかです。住宅にかかる消費税は減免を検討、という話も、地方に多い建設業への配慮としか見えず、一生にそう何度も住み替えをする人は稀ですし、賃貸で暮らす人には一切の恩恵がない。消費税増税が、それこそ便宜供与のように、特定の業種のみを利することになっては本末転倒なのです。

特にこれが目的税化されると、特別会計と同じ構図です。消費税増税分が余ったら? 積み立てるのか、流用するしかありませんが、もし法律で規制すれば積み立てるしかありません。一般会計の、他の予算が足りなくても、です。それを赤字国債の発行のように、毎年特例法を可決して流用するのなら、それが政局に利用される恐れがあります。目的税化が万能薬ではないことを認識しなければいけません。
消費税増税を通すため、形振り構わない態度を野田政権は示し始めましたが、肝心の社会保障改革は一向にその姿が見えず、さらに全額を社会保障財源にすることで、益々ムダ削減が遠のく印象があります。予算がついてから、コスト削減の努力をすることは、人間の性質上ムリであり、それは特に国家の予算では不可能、とさえ指摘できます。消費税増税を先にすすめる野田政権は、そうした改革における稀代の最悪な政権、という言い方さえ出来るのでしょう。理解を求めるため、として色々と小細工を考えているようですが、すべてマイナスに作用しそう、ということを見ても政権担当能力を疑わせるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:21│Comments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 年金

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この記事へのコメント

1. Posted by tora   2012年01月21日 23:37
内閣改造は失敗して、防衛に素人大臣を起用して釈明に追われ問責候補大臣でしょう。
野田政権は3月まで持つかも怪しくなって来ましたね。
野党との協議も無理ですし、前政権の失敗の原因の一人の岡田じゃあ党内すらまとめられない
3月関連法案通す代わりに解散しろと迫られるのは目に見えてますね。
今度は震災のようなことが起きない限りまず行き詰まるでしょう。
それに4月に小沢氏の裁判の結果が出るおそらく無罪がでる小沢が自由の身になれば小沢を座敷牢に閉じ込めた人達は責任を追求されなす。
追い込まれ解散の可能性は高いですね。
2. Posted by 管理人   2012年01月21日 23:51
tora さん、コメント有難うございます。

最近、平野文科省への風当たりが強くなっており、国対で失敗し、本来は降格、更迭という
ところを、鳩山グループで最も話のわかる、野田氏支援で鳩山グループをまとめた、その
論功行賞からも、9月に向けて外せない。
だから閣僚として処遇したという話が出てきています。
さらにトヨタ労組系のバックアップで、金離れが良いだけで、手腕に疑問符とも。
鳩山政権を最悪、とする人が、当時の官房長官、平野氏をまったく批判しないのは不思議な
限りですが、田中防衛相と同様、平野氏という爆弾を抱えていることにもなるのでしょうね。

特に、文科相は原発で出た放射性物質の問題、教科書算定の問題、橋下維新がめざす教育
機関の改革など、問題が山積みの府省です。
そんなとき、熱意も手腕もない政治家がトップにいるのですから、文科行政が停滞する
恐れすら、平野氏の下では出てきてしまうのでしょう。
最強、最善かは知りませんが、それは野田氏のおメガネだけでそうであり、国民にとっては
何もそのメリットは感じない、ということでもあるのでしょうね。

小沢氏は、有罪の可能性も考えて3月に動く、という予想を立てる人もいますが、少なくとも
そんな大博打は打たないはずで、4月に判決がでて、それからでも遅くない、という考えで
いるはずですから、山場は5、6月辺りに政権が行き詰まった際の、小沢氏の出方でしょうね。
野田氏は前原氏を潰したい、という意見もあるようですが、前原氏をつぶせば、前原グループ
の怨嗟を買うので、党内基盤が弱い野田氏に、切れるはずがありません。
本当は、世論を味方につけなければいけないのに、官僚を味方につけている時点で、
野田氏の見通しの甘さ、手腕のなさが分かるのでしょうね。
3. Posted by あいば達也   2012年01月22日 15:08
拝啓
こんにちは、在野のアナリスト様。「世相を斬るのあいば達也」です。ご連絡が遅れましたが、拙サイトのブックマークに貴サイトをリンクさせて頂きましたので、ご挨拶です。
リンクに何らかの問題がある時は、ご一報いただければ、対処いたします。もし、問題がないようでしたら、今後ともよろしくお願いいたします。敬具
4. Posted by あらいぐま   2012年01月22日 22:43
新報道2001で八百屋の息子が消費税増税で社会保障は担保しないし社会保障は他の増税しなければ削るしかないことを明言しましたね。
政権の言う「全額社会保障財源化」は公約でもなければ絶対にやらないという事です。
増税など絶対に許すべきでは有りません。
増税は国民生活に全く寄与しないのです。
最早、エスタブリッシュを皆殺しでもしなければどうにもならないと言う現実が見えてきたという事でしょうね。
まるで”ベルリンの壁の崩壊”当時の社会主義政権の様にです。

自民党はまた問責決議を出すようですが出す相手を間違っています。
総理と経産相は犯罪行為を行ったのですからこっちが先です。
どうも出来レースぽい展開になって来ました。
結局、マスコミはオールスルーでいますから”マーダー”が国政を握り続ける奇妙な国が先進国としてこの世界に存在し続けることになるようですね。


5. Posted by おるおる君   2012年01月22日 23:27
原発事故対策本部が議事録を作成していなかった!という報道がありました!
菅さんは 政策のミスの証拠隠滅を図ったのでしょうか? ニュースの画面では 野田さんもハッキリと映っていました。 忙しかったでは済まない問題でしょう? 政権担当能力なしだと思います。
6. Posted by 管理人   2012年01月22日 23:44
あいば達也 さん、コメント有難うございます。

当ブログのリンクは、特に支障ないのでしていただいて構いません。
どこにも記載してはいませんが、文責は負いかねますけれど、転載や良いフレーズなどが
あれば、それを使っていただいても一向に構いません。
最近は仕事が忙しくて、中々他の方のブログをみにいく機会もなく、また当方としても
差をつけても申し訳ないため、こちらからリンクを貼ってはいませんが、リンクして
いただく分には何も問題はありません。
このブログは商業的にやっているものでも、売名的に行なっているものでもないので、
その辺の自由度は残す気でいます。

何か参考になる話があり、それを有用に使っていただけるなら幸いです。
7. Posted by 管理人   2012年01月23日 00:00
あらいぐま さん、コメント有難うございます。

今、欧州で懸念されているのが緊縮財政、増税と歳出カットにより、実質GDPが低下し、
そのことによるGDP比でみる債務拡大、という負の連鎖です。
よくこの議論をすると、国民に埋もれる死に金を、強制的に徴収し、公共投資などに使う
から、GDPはむしろ上がる、という人がいますが、消費を減らすことになるので、実質では
マイナスになることが、多くのケースで知られています。
計算上の足し引きだけする人は、、マインドまでの効果を考えないのですね。

今回の増税も、社会保障として支給する不足分を埋める、ということなら尚更、GDPの
下押し圧力は強いですし、低所得者に重い負担となりますから、尚更負担感が増します。
一部で、住宅や車など、高額の消費が駆け込み需要で伸びる、という人がいますが、もし
そうであれば、全回の税率アップと同様、その後の低迷が待っていることになります。
消費税増税は毒りんごであり、食べれば王子様が現れるまで、眠りから覚めないことに
なるのかもしれませんね。

自民党も、戦略がバラバラで、スジの通らない主張が目立ち、国民への理解もすすみません。
原発対応で色々と、問題点が浮上していますが、当時の閣内にいた議員を責める、という
手もあるはずですが、今は与党に戻ったときの色気が先にたって、そのときの協力を
とりつけたいらしく、そういった議員への追求が弱い。
結果的に、自民党が何を守りたいか? それを晒しており、益々混沌としてきましたね。
通常国会がどう展開するにせよ、弱者同士の小競り合いになるのでしょうね。
8. Posted by 管理人   2012年01月23日 00:13
おるおる君 さん、コメント有難うございます。

菅政権における、原発対応では情報隠しや検討資料が封印されたことなど、様々な問題が
出てきていますし、議事録の件も実際はあっても、それを隠蔽した可能性など、様々に
考えられますから、問題は多いのでしょうね。
例えば、緊急対応で問題にあたっていた場合、議事録を後で興す、ということもあるはず
ですが、その場合は時系列などが参考になります。
これは何時何分、誰々から連絡、誰々へ指示、といったことを記録しておくと、その後で
思い出すとき参考になる、ということですね。
一方で、緊急対応でない場合、議事録さえ残さないということは、これは会議をやる
意味がない、会議としては成立していない、ということになります。
よほど会議を非公開とし、情報封鎖をはかるつもりだったのか?
いずれにしろ、組織を運営するに足りない、と言えるのでしょうね。

野田氏に云えることは、統制力のなさ、ですね。
岡田氏にすがって、増税をやり遂げよう、というところに端的に示されますが、自身が
これを貫く、というだけの理論武装も、気概もみられません。
一時、小渕政権と重ねられましたが、小渕政権は重要施策をどんどん通し、実行力は
評価されていましたから、雲泥なのでしょうね。
日本人的な悪い体質、一見すると和をもって貴し、でありながら、その実は決めきれない、
中途半端さ、決断力のなさが夙に目立ってしまう。
悪い意味で、戦後の日本人の典型であり、戦後の日本政治の転換点に現れた宰相として
みれば、必然であったのかもしれませんね。
ただその先に、政界再編があれば良いですが、今はまだそうした傾向もなく、日本は
当面、閉塞感を耐えなければいけないことになるのでしょうね。

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