経済の話。最近の市場の動きみんなの党の政権公約について

2013年07月06日

共産党の政権公約について

日本共産党の政権公約について、みてみます。冒頭で、堂々と「安倍政権の暴走に立ち向かい…」と、もっとも野党らしい主張の目立つのが、共産党です。安倍ノミクスに反対、消費税増税に反対、原発に反対、TPPに反対、日米安保は破棄、現在の社会保障制度を替える、そして護憲。これほど見事に自民と反対であることが、先の都議選における躍進にみられるように、反自民の票をとりこむ原動力です。エリート主義ともされますが、かつてほど共産主義に傾倒するエリートもおらず、むしろ今の反自民票は現状に不満、不安をもつ層という形になっています。

気になるのが、衆院選における小選挙区制の廃止、すべて比例代表制とする点です。基礎票をもつ共産がこの制度を推進することは、自らの利を考えてのことです。配分の仕方で1票の格差は解消できますが、政治が人ではなく、政党により決してしまう。選ぶ相手に信がおけなくても、政党を応援する場合は、票を入れざるをえない。逆に、政治家が政党にしばられる形となり、政党をころころ替えたりといったこともなくなり、分かり易くはなりますが、政治家が小者化する恐れもあります。組織力が重視されると、政治への興味が薄れ、益々国民が投票しなくなる点に留意も必要です。
日米地位協定の破棄、在日米軍基地の全面撤去、など野心的な提案ですが、それによる代替案が、日本がイニシアティブをとって東アジアの軍縮促進、というのが難点です。中国、北朝鮮とも軍事と政治が密接です。政治制度の抜本改革か、経済破綻による混乱がない限り、両国に軍縮はありえない。それを平和裏にすすめることは、ほぼ不可能です。これは代替案ですらありません。さらに、日米安保を破棄し、日米軍事同盟に替える、という提案も、軍事同盟とは一方をただ守ってくれるものではありません。米軍が戦争するとき、同盟軍としての参戦を要請されるでしょう。それを断り切れるはずもなく、結果的に日本の海外軍事活動を助長する。軍縮の主張とは、根本的に相容れないものがあります。この辺りの齟齬は、共産党の主張のもっとも弱い点でしょう。

さらに、先の大戦を侵略戦争、植民地支配と位置づけ、「負の遺産の清算」として慰安婦に公式に謝罪、個人補償が不可欠、とします。共産党が、慰安婦という制度を日本がとり、現状その被害を主張する方の正当性を証明したのでない限り、この主張は共産党への票を減らすでしょう。領土問題にしても、不当に占拠した土地とそうでない土地を別け…と、しますが、それはすでに国際社会の中で、きちんと線引きされています。今から日本が改めて行う作業ではありません。というより、戦後70年以上経って、今さら日本が見直しなどすれば、喜ぶのは周辺諸国だけで、日本にとっては何のプラスにもなりません。国益とは何か? を真剣に考えているとは思えません。
この点は、社会保障制度にも当てはまります。詳細にはふれませんが、大盤振る舞いのオンパレード。これを国民の権利、としています。財源問題や、世代間不公平、一部にのみ優遇が過ぎる、といった問題の解決策は示されていません。経済面でも、企業の内部留保を攻撃材料とする場面がみられますが、基本的な経済政策は、はっきりしないのが現状です。雇用、就労に関する厳しい規制を課すとする、この大企業への攻撃姿勢は、本格的な景気回復の足枷になりかねません。

野党らしい野党として、もっとも左に位置した、それが今の共産党の立ち位置です。そこには同意できる部分と、許容できない範囲がある。それを各個人が判断し、投票するかを決めることになるのでしょう。他の野党が総与党化する中で、旗幟が鮮明なのは見事ですが、その旗の下に一体どれぐらいの票が集まるかは、むしろ不安と期待といった面を強くすることになるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:16│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

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この記事へのコメント

1. Posted by 村石太ダー&アタリマエダー&ケンサク仮面   2013年07月07日 12:58
原発で 検索中です
世界から軍事兵器を 失くしたいですね。
脱原発という核を なくさないと危険ですね。
ソーラーパワーが いいのかなぁ?
原発事故の責任おいて 電力会社は大変ですね
原発の設置日 というのか ウェーブで 調べたけれど よくわからないです
その当時の 総理大臣は 誰かナァ?
参議院選では 三つの岐路で 消費税は もう増税と決まりなのかなぁ?
もうすぐ 参院選ですね。選挙率は どうなるかなぁ
票割れ選挙かなぁ 参議院政権?を 握るのは どこかなぁ
政治研究会(名前検討中
2. Posted by 管理人   2013年07月07日 23:45
村石太ダー&アタリマエダー&ケンサク仮面 さん、コメント有り難うございます。

日本の最初の原発は、福島第一の1号機なので、それで調べるといいですね。
確か1970年当たりで、当時の首相は佐藤栄作氏だったはずです。
ただ、それ以前に原子力船むつなど、日本はGE、WHなどの原発に特許をもつ
米企業を儲けさせるため、米国から推進された経緯があり、岸政権からの
遺言として、安倍氏は推進派だともされますね。

新エネルギーで期待されるのは、海洋温度差発電と、マグネシウム発電ですね。
海洋温度差発電は、日本は陸から大陸棚までが近く、温度差を得られやすい点、
また周辺を海に囲まれており、電力を得やすく、また公害、二酸化炭素の排出も
ない点などから、期待されるものです。
マグネシウム発電は、難燃性マグネシウムと塩水と反応させ、安定した電力が
期待でき、それを各家庭で発電する方式でもよいですし、一つのセルとして直列、
並列につないで大電流を稼ぐことができるものです。
また難燃性マグネシウムは、
再利用が可能であり、また単価も安く、未来のエネルギーとして期待されます。

参院選は、低投票率なら自公が単独過半数、投票率があがってくれば、野党が
その一角を崩してくるでしょうが、今の自民は「有権者は寝ててくれ」と、
本気で思っているでしょうね。
それでいて、ネット選挙には前向きで、広告の出稿も他党とくらべて桁違いに多い。
ジレンマなのでしょうが、自民の広告をみて投票する人はいないように、逆に
こんな広告にムダ遣いする政党に、危機意識を国民が芽生えるのか?
その辺りがカギになってくるのでしょうね。
3. Posted by 真琴   2013年07月08日 09:04
共産が他党と組める現実性を持てばいいんですけどね。
いつまでも野党らしい野党でどんな公約も空手形なのがちょっとせこいな、と思います。
4. Posted by 管理人   2013年07月08日 23:30
真琴 さん、コメント有り難うございます。

一応、志位委員長は連立を模索する、と語りますが、共産党と組んでも
メリットは少ないですし、それこそ内部情報を漏洩させてまで追求してきた
これまでの姿勢を考えれば、いきなり連立を離脱し、内部情報によって
政府を追及されたら、たまったものではない。
連立相手に、もっとも警戒される政党になっており、だから空手形をだして、
国民の関心を買っても問題ない、という考えかもしれませんね。

例えば共産党が、社会保障改革などの点で、部分連立でも主張すれば、
それはそれで面白い提案かもしれません。
しかし組織として、機能したことがない共産党が、今のまま連立相手を
探しても、見つかるはずもありません。
共産党の立ち位置は、今のところ独立独歩であり、逆にいえばだからこその
存在感ともいえますね。
その存在感を失えば、他の野党との違いも見出し難い。
今のところ、攻撃型の野党、という位置づけでしかないのでしょうね。

社会党が連立与党となり、存在意義を失ったように、共産党が今後の政局の
中でどう動くのか?
それが終わりの始まりなのか、党勢拡大にむけての大号令なのかは、
今後の政局の上でも注目はできるのでしょうね。

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