社会意識に関する世論調査について市場の動きについて

2015年03月24日

雑感。教育と理性

統合型リゾート施設(IR)をつくるためのIR推進基本法案について、自民、維新、次世代の3党により、今国会に提出される見込みとなりました。しかし、外国人のみのカジノに、なぜわざわざ日本に来て外国人旅行者が入るのか? それこそ円安で外国人旅行者が増えていますが、円高となればすぐに外国人旅行者も激減します。その結果、事業者としては苦境となり、政治家や政党に寄付を渡し、日本人にも解禁するよう働きかけることにもなるでしょう。国内の反対勢力を抑えこむため、という口実で、利用者を外国人に制限するとしますが、将来的には自民党の政治家に献金が集まるためにも、規制を高めにして成立させようとの魂胆が透けてみえます。

下村文科相と、任意団体である博友会が政治資金規正法違反で、告発されました。本人は国会で疑惑を追及されていた最中も、博友会のパーティーに出席していたとされますから、寝耳に水かもしれません。しかし安倍政権は、自民党の政治家を徹底的に守る意向であり、小渕前経産相なども明確な違反がありつつ、未だに動きはありません。証拠がないという以上に、政権に忠誠を誓えば起訴されない、との思惑が働き易くなっているのだとすれば、これも一種の恐怖政治と呼べるのかもしれません。党内統治、引き締めには最も有効であるからです。
大阪桐蔭で、教材費などを父母から多めに徴収、裏金としてプールし、遊興費や交際費として使っていた事件が発生しています。これが問題と感じるのは、中身は異なりますが、凡その構図が一時期問題となった警察の裏金プールと同様、ということでもあります。大阪桐蔭は教育機関であり、行政とは関係ありませんが、手法は極めて似通っています。実は会計処理について規則で縛られる機関において、この手のやり方しか裏金を捻出する方向がない、ということでもあります。

カントの言葉に「人間がその理性によって課されている使命は、ともに一つの社会にあって、芸術と学問を通して自己陶冶し、文明化し、道徳家することである」があります。晩年の著作で、決して評価は高くありませんが、この中でいう教育の難しさは、社会の悪例や、悪意もしくは拙劣な教育者の害悪について、です。つまり教育自体が困難なのではなく、教える側にそれだけの理性、品格が備わっているか? そうした問題に多くが根ざしている、という意味です。
教育行政に携わる者、教育機関、理性がもっとも必要な立場にみられる様々な問題は、若者に対して害こそあれ、有益なものではありません。カントはこれも晩年の著作ですが、その中で「自らの理性をつかう勇気をもって、権威や伝統に盲従する未成年状態から脱しよう」と述べています。今、政権に盲従し、阿諛追従するメディアの如何に多いことか。つまりそれらは未成年状態だ、ということにもなります。政治家が、カジノに頼って景気浮揚をはかることも同様ですが、人の理性をもっとも試す産業を促進するなど、日本の未来を問われるものでもあるのでしょう。今の為政者が、カントの『永久平和のために』を読むと、目を丸くするかもしれません。理性、理性と謳っていた人間が行き着く先に、軍備の撤廃があるという先人の言葉を、安倍政権に関わる人間は、一度は詠むべきなのかもしれませんね。

analyst_zaiya777 at 23:19│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 社会 | 一般

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