「我が軍」の衛星打ち上げ安倍首相の米議会での演説

2015年03月27日

2月経済指標の集中発表日

大塚家具の株主総会、大差で娘である社長派の勝利となりました。日本の構造が変わり、一部の富裕層に富が集中、中所得層が総崩れになる中で、高級路線を堅持するのはかなり困難な状況です。中価格帯に移行するのは情勢変化からみても自然ですが、そこに旧来の成功体験が邪魔をした、という構図です。しかし江戸時代からつづく老舗とよばれるお店は、娘相続が一般的です。丁稚から始まり、番頭まで出世した人間の中から優秀な人間を婿とし、後を継がせる。経営は優秀な婿が、家は娘がついでいく。これが商人の編み出した相続方法でもありました。
今回、あれだけ娘のことを罵れば、関係改善など困難です。経営云々の前に、人間性を疑われた。日本人的気質として、経営者には経営が優秀であると同時に、人格者であって欲しいと感じています。娘を悪し様にいう親、というのはそれに反している。この時点で戦略の誤りであり、かつそれが経営手腕にも疑問をもたれる形となった。結局は老害を意識されたのでしょう。

年度末を前に、今日は2月経済指標の集中発表日です。有効求人倍率1.15倍、非正規社員が減少、という話が喧伝されますが、求職者数が前年同月比4.8%減、求人数が3.9%増なので、これが寄与した形です。つまり労働力不足が寄与しており、一見すると改善にみえるものの、これは日本の構造的問題の露呈であり、経済が好調の故ではありません。しかも就職件数も3.4%減なので、ミスマッチが多いということでもあります。就職できず、繰越しが増える点にも注意が必要です。
労働力調査では、正規雇用58万人増、非正規雇用15万人減、完全失業率3.5%と、質の改善がすすむと報じられます。しかし就業率が57.1%、前年同月比0.4pt増と、厚労省とは真逆の数字がでています。またパートは増え、アルバイトが大幅に減った。これらの傾向は、15〜64歳の労働力人口が前年同月比31万人減、就業者も23万人減、にはっきりと現れていて、65歳以上の労働力人口が前年同月比64万人増、就業者も63万人増、つまり圧倒的に65歳以上の再雇用が増えた、ということになります。ハローワークを通した就職件数が減り、労働力調査で就業率が増えるのも、この高齢者層の就業が大きく寄与した、といえるのです。しかもそれら高齢者層は、アルバイトではなく正規雇用の継続か、パートに移ることで、2月というこの時期の雇用の伸びも説明がつきます。

家計調査はもっと深刻です。実収入は前年同月比で実質0.7%減、消費支出も実質2.9%減です。小売販売額も前年同月比1.8%減ですが、日本はこの1年、ずっと2%近い消費の減少を経験している。しかも賃金もずっと実質ではマイナスのままです。景気後退期と同じことが今、起きている。しかも改善の見込みがない、ということでもあります。ベア改善も、日本の労働者の10数%にしか関係しない、ということでもあり、逆にこれだけ高齢者の労働力が増えている現状では、ベアも関係ありません。実質的に寄与する割合は、もっと低いのかもしれないのです。
今日の東京株市場はジェットコースターでした。配当の再投資を見こみ、かつ14時以降の裁定買いを狙った朝方の買いが、債券安と同時に出た売りでも入らなかったことから、一気にムードを悪くした形です。市場の脆さを改めて意識されたのでしょう。しかも、某証券会社の調査で、退職金を株式に投資する、という割合が驚くほど少なかった。市場の上昇局面では、投資も増えるのがこれまでの常識でしたが、経済だけでなく、投資の分野でもこれまでとは違った動きが起きているのです。景気回復を実感できない。それどころか経済成長を信じられない。その結果、非常に色々な分野で脆さが増している、というのが現状なのでしょう。大塚家具は老害ですが、日本の労働人口も高齢者が増えている中では、製品の質にそうした影響が及ばないのか? 今後は効率化を阻害する要因が、ムリの利かない労働者層の拡大、ということになるのなら、日本の構造的問題は深刻さをより増しているといえるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:27│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 一般

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この記事へのコメント

1. Posted by ひまわり   2015年03月28日 03:40
こんにちは(^-^*)/
昨日、今日と相場が荒れましたね。
債券市場で売りが出て金利が上昇,やはり、債券市場は、異常な状態なんですね。
株式市場では、6月先物が売られたとの記事を見ました。今月のメジャーSQの前に、3月物から6月物への乗り換えが多かったらしいですが。何が起きているのでしょう?

2. Posted by 管理人   2015年03月28日 23:46
ひまわり さん、コメント有り難うございます。

今は一つの市場の急変が、他の市場へと波及するその影響が大きくなっており、注意が必要ですね。一昨日、日経225を大きく売ったのは欧州系ですが、ここは昔から変わった取引をするのが特徴です。今回、売り越したのは単に買いが増え過ぎていて、一方で4月に調整しそう、ということで慌てて売ったものとみられますが、まだ少々買いが上回る状況で、今後の戦略はまだ見えません。

一方で、昨日は欧州系のぶん回しが起きていますが、この主体は一日の取引量が格段に大きい。日経225にしろ、ミニにしろ、本格的に出動するときはいつも桁違いのボリュームで取引してきます。結果的にこの主体は買い越していますが、つられて売ったのが国内勢だったのも、やはり買い持分の多さから処分売りを迫られた形ですね。

3月物から6月物へ乗り換えるのは、大小で計るのではなく、6月物に対してどう戦略を立てるのか? ですから、上がると考えていれば買いますし、下がると考えていれば売り。その確度が高まったため、ポジションが増えたに過ぎませんね。恐らくは6月、というより短期的には配当権利とりで好調、とみた外国人投資家や国内勢も、買いを入れてきた。それは現物とのヘッジであったり、裁定だったり、債券先物との兼ね合いであったり、など様々な思惑があるはずです。個人的にはそれら一つ一つに、確たる情報があるわけではありませんが、一つ言えることは米利上げ前の最後の稼ぎ時、として運用担当者の鼻息が荒いことだけは、間違いないことなのでしょうね。

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