中国株と日本株のPKOGPIFの昨年度末の運用比率

2015年07月10日

安倍政権の支持率下落

安倍政権の支持率が、一部調査では不支持が支持を上回ってきました。安保法制に関する国民理解がすすまない、ということ以上に、結論を先にいえば『若者を不幸にする』政権という認識が広がりつつある点が大きい、と考えます。まず安保法制、自衛隊への入隊が減っている、という話があります。安保法制の改正で、業務における危険性、心的負担が増すにも関わらず待遇は変わらない。これは、これまでの自衛隊員と、将来の自衛隊委員では将来の自衛隊委員が損をしている、という形になります。待遇を変えれば解決しますが、安倍政権では防衛予算は増やさない、と明言しており、防衛装備負担が増える中、人件費増が見込めるはずもありません。

次に新国立競技場の問題。巨額の建設費には財政上の裏付けもなく、また昼間でもアーチにより、コートに日向と日陰の部分ができるため、それを避けるには屋根を閉めて照明を点灯しなければならない。そうなると使用料が高騰し、借りにくくなることが必定です。東京ドームの使用料もべら棒ですが、巨人戦というドル箱のコンテンツを抱えてさえそうなら、新国立競技場はもっと高くなるか、安くしてその分をどこかが負担しなければならない。維持費に税金、となることが必定であり、将来の世代に負担をつけ回す、従来のハコモノ行政にしか見えません。
安倍氏が新国立競技場について「今からコンペをして、19年のラグビーW杯に間に合わすのはムリ」と述べましたが、設計とは工期も鑑みて組み立てるものですから、ムリなことは一つもありません。間に合うような設計にするのですから。しかも施工業者に発注した後、下村文科相が文句をつけだしましたが、明らかに世論が批判的なのをうけて、政府も距離を開けた形です。しかし本来、いつでも政治力を発揮して口をだす機会はあったのであり、むしろハコモノ行政を認めたのは安倍政権です。官僚答弁をそのまま口にする時点で、将来の無責任さを露呈します。

中国の官製相場が話題ですが、日本の安倍ノミクスとて官製相場である点に違いありません。6月の消費者態度指数が出てきましたが、前月比では3ヶ月ぶりに改善も、増税で大きく落ち込んだ前年同月比でみると、4、5月よりも改善幅が縮小した。これは構成する各指数で同様の傾向であり、マイナス成長だった昨年並みにもどってきている。今でさえまったく成果が上がっていないばかりか、将来に負担をつけ回す経済政策であり、金融緩和終了後には激しい景気の落ちこみがあることを考えれば、決して若者にとってメリットのある政策ではないのです。
これはTPPも同様、大企業は海外展開をすすめており、同一制度であることにはメリットもありますが、国内産業には痛手しかない。貿易の推移をみても、FTAやEPAを結んで貿易量が拡大するのは経済規模の小さい国が多い。二国間ではなく、多国間となるTPPはもっとそうした傾向を強めるでしょう。米国ではTPPで労働者が不利益を得た場合、補償する制度を創設しますが、日本ではそうした制度すら検討されていません。これも将来の労働者である若者を蔑ろにしています。

安倍自民は、古い自民の体質を改善するのではなく、改悪した上に、さらに規模を拡大して将来につけ回す施策が多いのです。ハコモノ行政、成長戦略なき経済運営、そして国際的なリスクの増大。将来に負担と、リスクとを大きく負わす、こうした点をみて、若者が安倍政権を支持することに違和感を生ずる人が増えてきたのでしょう。「今からコンペをしても、19年までに日本の凋落を防ぐことはムリ」なんてことはありません。すべては想像力と、やる気次第です。その想像力を失っている安倍政権に任せていたら、将来は安倍ノmiseryになる、そんな不安の方が上回りつつあるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:18│Comments(9)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

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この記事へのコメント

1. Posted by ジニー銀河   2015年07月10日 23:31
東京オリンピック決定は、あのオリンピック会場を含めての決定であったと思います。それをいまから…全て一から設計をやり直すというのはどうでしょうかね…。
自公に変わる受け皿は できたでしょうか?
2. Posted by 管理人   2015年07月11日 00:14
ジニー銀河 さん、コメント有り難うございます。

一からやり直しても、決して問題はないのですが、例えばイメージを残すといったことは可能です。アーチ構造をバルーンのような形で表現する。これだと光を透過する素材をつかうなど、競技に支障がでませんし、五輪が終われば撤去してしまえばよいのです。できるように、要望に応えるようにするのが設計であって、安倍氏の答弁は設計の何たるか、を全く知らない人間の言、すなわち官僚の言葉にすぎず、それがウソになってしまっています。世の中を知っているなら、少なくともこうした答弁をしないはずですから、そうしたこともまた、若者離れをますます動かすのでしょうね。

自公に変わる受け皿が、一体どういう形になるかは未だによく分かりません。少なくとも民主、維新がくっついた形で政権をとれば、江田氏がそれなりの要職につくはずですので、それで何が変わるか。全盛期の力が衰えているとはいえ、未だに官僚が嫌がる小沢氏が、今回は足枷もないので戦略面では指示も出しやすくなるでしょう。今の野党がそれでどう変わるか? まったく分かりませんが、今の自民ならまだ民主党政権の頃の方が、経済面だけをみればマシです。安倍自民は将来を壊しますが、民主が現状維持をつづけたからこそ、安倍政権が緩和という手段を用いることができた、ということでもあるのですからね。つまり安倍政権は自分の成果、としますが、経済のような継続性のあるものは一つの政権だけで効果を考えるわけにはいかないのですね。安倍政権により壊れてしまうだろう経済を立て直すのですから、相当に実力を問われますが、やるしかない、というのは諸施策でも変わりないのでしょうね。
3. Posted by いろはのい   2015年07月11日 16:53
そう。徴兵制の最大のネックは予算ですよね。この考えはネットでもあまり見かけません。少なくとも、自衛隊員は最新式のハイテク武器を扱うので、素人には無理、などという変な理由ではないでしょう。(ちなみに自衛隊員の募集要項には、機械操作が得意なこと、なんて条件はありません)
逆に言えば、予算の問題さえクリアすれば、徴兵制は可能、とも考えられるのですが。

新国立競技場は注意したほうがいいですね。予算と納期に余裕がなくなると、担当者は必ず手抜き工事に走ります。安全対策に手を抜いた建造物が、地震のせいで倒壊、では、目も当てられないでしょう。
4. Posted by 真琴   2015年07月11日 21:17
ドイツは徴兵制と福祉ボランティアによる兵役免除を組み合わせて軍と介護のコスト問題を解決しました。いまやボランティア無しでは介護業界は立ち行かなくなっており、徴兵制を止めたくとも止められないという別問題も引き起こしていますが、コスト面からの徴兵制は政策判断でいかようにもできるのではないでしょうか。
5. Posted by 管理人   2015年07月12日 00:19
いろはのい さん、コメント有り難うございます。

徴兵制は憲法上、難しいとは思いますが、経済的に考察するなら、可能といえば可能です。まず、ハイテク兵器を扱うのはごく一部で、大抵は歩兵として採用されます。海自や空自では、徴兵による数年程度の訓練では難しいですが、陸自でも戦車や移動式の地対空ミサイル搭載車に乗るのは職業軍人であり、徴兵による部隊は制圧戦、治安維持における補給員、そして輸送部隊が主な任務となるはずです。

経済面では、まず労働人口が徴兵によりとられますから、国の経済規模は確実に縮みます。徴兵制は、国民総予備役という考え方に基づきますが、心的負担を考慮しない頃の、悪しき風習です。例えば何か事件に巻きこまれると、PTSDなどの問題が生じます。兵役のときも同じ、PTSDの発症など心的病理に伴う国の負担、損失は相当なものでしょう。これは戦場に行かなくても同じ、訓練中に同僚が亡くなったり、怪我を負ったり、でも発症します。以前なら軟弱だ、で突き放せば終わりだった。でも今は異なります。特に徴兵制になると、望まずに兵役につく人が圧倒的ですので、余計に心的にはマイナスなのでしょうね。恐らく、徴兵制にすると今の職業自衛官より、国の負担は増すことになるのでしょうね。

若くて安い労働力、と考えるなら、逆にそこを国が押さえてしまうと、企業としても活動しにくくなります。予算の問題ばかりでなく、徴兵制にはそれに纏わる負の要因を、一つ一つとり除く努力をしなければ、かなり困難なのでしょうね。
6. Posted by 管理人   2015年07月12日 00:41
真琴 さん、コメント有り難うございます。

正直、半ば強制のものをボランティアと呼ぶのもどうかと思いますが、介護の人手不足を補うのにボランティアを活用すると、介護従事者の賃金の問題とも直結してきます。例えば、ボランティアを多く集めた介護事業者は儲かり、ボランティアが少なかった事業者は損をする。それを防ぐために、国が差配するとなると、まず認可のある、なし、訪問介護か、施設介護か、といったことでも違いが生じてきます。日本の場合は徴兵制とセットにする前に、まず介護事業の複雑化を整理するところからはじめないといけないのでしょうね。

もし徴兵制にするなら、教育から変え、国民の意識から変え、それこそ憲法から改正しないと、様々な点で不都合が生じてくるのでしょうね。コスト面で考えると、上記しましたが割安と考えると、どこかに歪みが出てくる。望んで自衛官になる、ということでないと厳しい訓練で、挫折する人もでてくるでしょう。

以前と比べ、現代人は弱くなった、とも言われます。突然死もそうですし、心も脆くなった。それは生活様式が現代の暮らしに合わせているのですから、当たり前なのですが、その大転換になるのが徴兵制です。そこを軽く考えていると、意外なコスト高になる。それは労働人口がさらに減る日本では、致命的というほどに企業が脱出する動機となりうることも、想定しておかなければいけないほどなのでしょうね。
7. Posted by ジニー銀河   2015年07月12日 00:50
中国や北朝鮮やイランが静かにしていてさえくれれば…自衛隊は動くこともないし…徴兵制も考える必要もないと思いますけどね…。
8. Posted by 管理人   2015年07月12日 23:32
ジニー銀河 さん、コメント有り難うございます。

今の安倍政権の安保法制では、北朝鮮や中国に関係なく、国際貢献の名の下で海外派兵してしまうのですから、むしろ北朝鮮や中国は関係なく、自衛隊をどう機能させるか、が必要となりますね。むしろ自衛隊が海外派兵されると、北朝鮮や中国はこれ幸いとばかりに動き出すのかもしれませんが…。

徴兵制は、現在の日本では難しいと考えますし、むしろ治安維持などの要因でない限り、兵力の多寡は現在の戦争ではあまり意味がない面もあります。何しろ人間の盾さえなければ、大量破壊兵器で一掃できてしまうぐらい、今の兵器は飛躍的に火力を増していますからね。よく無人島にのりこんできて…という話をする人もいますが、それこそ数発ミサイルさえ撃ちこめば済みます。民間人だろうと、政治的主張をするような人間に脅しをかければよいのですから。むしろ、そうした強気の態度を示せば、そんな民間人も現れない、ということでもあって、それが抑止力なのですね。

北朝鮮の暴発、自壊をともなう攻撃はさすがに避けようもありませんが、今や北朝鮮と中国の関係は冷え込み、暴発する際には中国を巻きこむことになります。恐らく日本向けに攻撃するようなときは、政府の弱腰を狙ってくるようなときであり、安倍政権のように答弁もあやふやで、国内ですらまとめられないような政権のときが、もっとも危険ということになるのでしょうね。
9. Posted by いろはのい   2015年07月13日 01:12
>中国や北朝鮮やイランが静かにしていてさえくれれば……
つまり、静かにしていなければ徴兵制は必要ということですか。
そもそも集団的自衛権は、諸外国が静かにしていない場合を想定しているのではないですか? すなわち集団的自衛権を認めるということは、イコール徴兵制を認めるということになるのですが違うのでしょうか。
(まさか政府も同じ考えじゃないでしょうね)

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