安保法制をめぐる公明の動き米GDPとFOMC、日本の家計調査

2015年07月30日

雑感。東京五輪のエンブレム問題

東京五輪のエンブレムに盗用疑惑が出ています。素人目からみても似ていますが、知財に関する部分は少しの変更でも、それを認めるといった風潮があり、右肩の赤丸で問題ないとするか、は微妙です。ただベルギーの劇場のロゴは、TとLを重ねたデザインなので、右下のはねは理解できますが、東京五輪に右下のはねは必要ない。デザイン上、必要ないものを付加したのですから、その意味は何かあるはずです。それがインスピレーションに関するものなら、これは盗用ではなくオマージュなのでしょう。しかしオマージュを東京五輪のエンブレムとして採用した、などとは面子や体面からも言いたくない。そんな事情が透けてみえるようです。
ただ一つ気になるのは、中心より右に位置する日の丸のシンボル、すでに子午線を超えているようにみえます。デザイン的な意味で右上になったのだとしても、五輪がピークでその後下り坂、というなら、暗めの配色とともに何か示唆的でもあるのでしょう。組織委員会は「商標は確認した」と述べますが、著作権は確認していないようです。新国立競技場の問題もそうですが、事務方の不作為や怠慢で、東京五輪にケチがついてしまった。エンブレムの右下にある灰色の三角形、燃えカスのようにも見えるのですが、燃え尽き症候群にならないことを祈るばかりです。

TPP交渉が大詰め、と伝わります。米国のオバマ政権が力をもつうち、年内に決めてしまうには最後のタイミングということですが、メディアがここ最近、TPPによるプラス面しか伝えていない点が気がかりです。日本産牛肉の低関税枠を協定発効後、すぐに200tから3000tに、などとして輸出拡大につながるとします。一方で、米国産牛肉は10年以上かけて関税率を引き下げていく。何とも日本が有利なように見えますが、10年後には日本で消費される安価な牛肉はすべて米国産に置き換え、高級な牛肉を米国へ輸出する、といった業態に変化していることでしょう。つまり日本人は、一部の富裕層を除いて和牛を口にすることはほとんどなくなるのかもしれません。米国の戦略は、日本市場の占有であって、それまでの時間的猶予を与えたに過ぎないのでしょう。
お米など、輸入枠の拡大が議論されていますが、こうして枠が嵌められている以上、自由貿易とは名ばかりの、国益をかけた交渉、調整であることを示唆します。しかしそれが、米国の都合で事実上期限が切られているのなら、本来は有利な交渉が可能なはずです。しかし今、洩れ伝わってくる情報では、日本は芳しい結果を残せそうにない。妥協や打算の結果にしかなりそうもありません。ナゼなら、日本の方が安倍政権のうちに…と焦っているからです。

はからずも東京五輪のエンブレム問題で露呈した、日本の知財管理の甘さ。模倣やアレンジには比較的寛容で、今やコミケというオタク文化さえ世界に発信します。しかしこの東京五輪のエンブレム問題で、日本のメディアが総擁護論のような状況にあっても、国際社会の判断は、また異なってくるのでしょう。今のデザインは、まるでニコイチ、二つの海外のデザインを統合して出来上がったようにすら見えてきます。模倣に寛容な民族性は、TPPが導入されればイヤでも改めざるを得ないのかもしれません。
TPP交渉が妥結しても、国内合意が得られるかは不透明です。現在の安保法制をみても分かる通り、政府の説明は都合いいところばかりで、不都合なことは隠してしまう恐れはぬぐえないのでしょう。五輪カラーでもなく、黒と赤、それに金と銀があしらわれたジャパンカラーとは何かそぐわない部分、日本が伝統よりも変化を期待する、そんな傾向を示すのなら、このエンブレムが示唆するのは金権主義と、中央のどす黒い縦棒が利権に群がる層を意味するようにも見えてきて、日の丸が脇に追いやられたようにみえるのは、気のせいであって欲しいと思うばかりですね。

analyst_zaiya777 at 23:24│Comments(9)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 社会 | 政治

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この記事へのコメント

1. Posted by コメットさん   2015年07月31日 00:50
5 なんて鋭いのでしょう...

2. Posted by ジニー銀河   2015年07月31日 05:32
エンブレムに対する世界の反応は…ベルギー人も知らない小さな劇場のエンブレム!
世界の誰も知らない小さな劇場! エンブレムのデザインは似やすい!などです。
あのデザインの私の第一印象は悪かったです。もっと日本的なデザインに替えれるなら…替えたらいいと思います。
上海株急落による個人投資家のこれまでの平均損失は108万円ほどというニュースがありました。この程度なら…日本への影響は少ないと思いますけど…どうでしょうか? まだ爆買いは続くでしょう?
3. Posted by 通りすがり   2015年07月31日 07:16
株式って企業の業績に応じて配当するためのモノですが
ただその配当を受ける権利を即座に現金に交換するのが
株式市場と言うだけで
業績を反映したmのであるということを考えてください
4. Posted by ジニー銀河   2015年07月31日 14:17
上場企業全てが配当しているワケではありません。
また投資家の全てが配当目当てではないと思います。特に少額投資の場合は配当目当ては少ないと思いますけどね…。
5. Posted by いろはのい   2015年07月31日 17:43
なるほど。エンブレム問題をTPPの著作権と絡めた議論は初めて見ました。
すると、TPP交渉で著作権の非親告罪化が決まると、エンブレムをデザインしたデザイナーはいつ告訴されても不思議じゃない、ということになるのでしょうか。(まさか、賠償金も税金から、なんてことはないと思いますが。。。)
 例えば、このエンブレムを使ったキーホルダーを売ったりしたら、そこから利益が発生するのですが、ベルギーのほうは面白くないでしょう。利益の一部をこちらによこせという考えが出ても、不思議じゃないと思うのですが。
6. Posted by 管理人   2015年08月01日 00:17
コメットさん、さん、コメント有り難うございます。

東京五輪のエンブレム問題は、TBS系がやたら擁護していますが、自社のマスコットをデザインしてもらったデザイナーを擁護するつもりなのか? 厭らしさしか感じられない動きです。ベルギーのデザイナーを炎上商法、とまでくさすのですから、その攻撃性の高さからも、何らかの意図を感じざるを得ない。権利関係等々、これはビジネス面からも擁護したい理由がメディアにも存在しているのでしょうね。

今回のデザインは、どうせオマージュなら葛飾北斎の富岳三十六景でも取り入れて、世界的にアピールした方が、よほど国内外ともに受け入れ易かったのに、その機会を逃したのが残念ですね。そもそも黒のあの縦棒が、あれほど太くなる理由が分かりません。黒や赤は漆工芸にも通じますが、それを示唆するような部分はなく、また特段それをアピールするつもりもないようです。ならばどうして黒推しなのか? やはりよく分かりませんね。

TBS系では、ベルギーのデザイナーの図案を「デザインの教科書にも載るレベル」と述べています。逆にいえば、そんなレベルのものを少しアレンジした程度で、東京五輪のエンブレムにつかった時点で、批判するのはどちらか? 相手を批判すればするほど、自分たちも腐す、といったことに気づけないようでは、結局のところ『タメの議論』ということを露呈している形になり、やはりメディアの姿勢には疑問も残るところなのでしょうね。
7. Posted by 管理人   2015年08月01日 00:28
ジニー銀河 さん、コメント有り難うございます。

似易いのはその通りで、多くのデザイナーも認めていますが、それだけでは説明のつかない点が多すぎるのですね。例えば縦棒の太さ、TOKYOのTなら、あんな太くする必要はなく、記事にも指摘したように右下の銀色の扇は要らない。むしろ金の扇と同じように、上につけた方が意味は通ります。日の丸を意味するあの紅い丸も、別にあの位置でなくともよいのですから、全体のバランスを考えて、だとしても説明がつかないのですね。デザイナーのセンス、といってしまえばそれまでなのでしょうが、ここまでケチがつくと、素直にあのデザインをみることができなくなった点が、今回の問題では大きいのでしょうね。

中国株急落の問題は、もう少し複雑です。仮に100万円の損失でも、100万円の保証金で1000万円にレバレッジをかけて取引していた場合、100万円の損で追証を迫られるか、自動的な反対売買により取引が停止になります。中国の場合、信用取引の拡大が顕著でしたから、100万円の損が、100万円で留まるか? それはまた微妙なのですね。その上で、そもそもこれまで大きく稼いだ中で、100万円の損なら痛みは少ないでしょうが、株式はそう単純ではない。市場の好調さをみて、後から参入してくる組の方が、圧倒的に多いのですから。損は損のままとなる可能性が高い。日本の100万円と、中国の100万円の価値も異なりますし、また取引停止銘柄が今後どうなるか? によってはさらに損失が膨らむ可能性もある。何より、マインド低下が消費には大きいでしょうから、爆買いにも影響は確実にでてきます。

日本市場では、影響しないという意見が大勢ですが、そう甘いものでないことは歴史が証明しているのですから、バブル崩壊後の消費動向については、より慎重に見ておくべきではあるのでしょうね。
8. Posted by 管理人   2015年08月01日 00:37
通りすがり さん、コメント有り難うございます。

株式にはインカムゲインと、キャピタルゲインがあって、前者は配当、後者は株価の変動による収益になります。それだけでも取引でめざす方向性が異なりますが、日本企業は特に無配が多く、どちらかと言えば後者を重視される傾向が、これまででした。米国などは業績連動で四半期ごとに配当がでる形が一般的なので、株なんて配当をもらう権利だけ、という見方もできるのでしょうが、日本に当てはめるのはちょっと違うのでしょうね。

日本人特有かもしれませんが、成長を応援するファンドなど、いわば将来を買う投資も多い。米国のようなクラウドファンディングとは、少し異なる形での新興企業を応援するのも、配当ではなく成長投資です。ただ中国の場合、それがまた大きく異なっていて、国有企業なら業績を悪くすることはあるまい、だったり、国策なので買う、といったかなり論拠の怪しいものが上昇要因だったりします。これはもう、配当云々でもなく、官製相場の極みといったところなのかもしれませんね。

なので、それが崩れてしまうと中国全体の地盤沈下につながる。一般投資家の資産効果ばかり、意識していると、企業の自己資本の面からの問題が、後に炸裂することにもなるのでしょう。中国の問題は、今後もより根深い問題として、度々頭をもちあげてくるものとなってくるのでしょうね。
9. Posted by 管理人   2015年08月01日 00:53
いろはのい さん、コメント有り難うございます。

今のところ、分かっている話も少ないので確定的なことはいえませんが、ベルギー人デザイナーが商標権を登録していなければ、グッズ販売等に関しては問題ないかもしれません。しかし著作権の問題として、デザイナー間での損害賠償などの動きには発展するのかもしれませんね。今のところ、IOCへの差し止め請求を行うようなので、それだと法的に、というよりIOC側のジャッジが一つ入る形です。商標権に関しては、IOCも一緒になって調査しているようなので、そこはIOC側がどうジャッジするか? ですね。ブラジルの五輪でも同様な問題が持ち上がっていることからも、IOCはみてみぬふり、というのでなければよいのですが…。

ただ不可解なのは、日本のデザイナーが情報発信を止めてしまったことです。恐らく自発的、ではなく、何らかの口止めの要請があったのでは? とみられますが、要するに余計な反論などして、問題を大きくするな、ということだと考えますが、むしろ正々堂々と反論できないところに、この問題の根深さを感じさせるところでもあるのでしょうね。

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