小池氏、増田氏の醜聞についての所感株高と都知事選と組閣

2016年07月26日

雑感。剥落しつつあるヘリマネ期待

神奈川県相模原市の障害者施設で、元職員が入所者を殺害する事件がありました。19人が死亡、26人が負傷、と単独犯としては平成に入って最悪の事件です。しかし今回、残念なのは明確な犯行予告がだされていたにも関わらず、防げなかったことです。しかも犯行予告にはフリーメイソンやイルミナティなどの文言が登場し、明らかに思想的な歪みがあったとみられます。障害者に税金が使われることの不満も口にしていた、といい、革命と称して障害者の安楽死も求めていた、といいます。この歪みはかなり大きいものです。
また精神疾患だとすると双極性儀疹祿押躁状態が強くあらわれ、自分の行動を否定されることを嫌う、ということにもなるのでしょう。衆院議長の公邸まで二度も訪ねるなど、その行動力には目を見張りますが、躁状態なら説明もつくのでしょう。この病気は入院加療より薬物療法がよく効く、ともされるので、一旦病院に入った、とされるときにどんな治療がされたのか? 単なる経過観察なら、むしろ症状を悪化させただけとも言えるのでしょう。様々な点で防ぐ術、タイミングがあったような気がしてなりません。

今日の株式市場では、ついにヘリマネ期待が剥落してきました。6兆円の景気刺激策、などがでてきたものの、単年度では1〜2兆円と、市場が期待していた内容にほど遠く、財源不足を意識させた。逆に、財源が不足しているからヘリマネをつかって財源を確保し、大型の景気対策を打つ。それが安倍ノミクスを「ふかす」という公約だと考えていた層にとっては、裏切られたと感じるのでしょう。ホラを「ふかす」だったのか、と見えます。
しかも今年から日銀は米FOMCと歩調を合わせ、金融政策決定会合を年9回とし、日程も近づけた。その結果、波乱要素が強くなっており、先に始まったFOMCは無風とみられますが、9月の緩和について言及があるかどうか、その様子見も強まっている。結果、市場が動きづらくなっており、またその霧が晴れた後に、どちらに動くかを予想して取引するなど、リスキーな動きも散見されます。かつての日銀トレードは、日銀の思惑通りの取引をする。緩和方向なら上昇、という流れでしたが、昨年末の補完措置からその状態が崩れ、補完措置、マイナス金利導入など、上昇が長続きしないようになってきた。こういうトレンドは一度根付くと、しばらくくり返す傾向もあります。もし今回、仮にヘリマネを導入したとしても、市場予想に届かない場合はやはり売られる可能性がある。導入しないときはより大きな売りに晒される恐れもある。そんな動きの予想が増えてしまっています。

米国は最高値圏、といっても企業業績に裏打ちされています。一方で、日本ででてきたのは企業年金の債務が91兆円、という記事です。マイナス金利で運用が思うように行かず、企業は積み立て不足分を補填しないといけない。安倍政権は企業の業績が上がった、などと喧伝しますが、企業のコストは間違いなく上がっていて、売上げ高に比べて経常利益が上がらないケースも目だってきました。マイナス金利の功罪、詳細につめないと悪影響の方が目だってしまう。ヘリマネどころの騒ぎでなく、マイナス金利をどうするか? についても議論の対象となり、インフレ目標と同時に、今回の日銀会合は、今後の金融政策を決める上で、様々な方向性を示さないといけなくなった、ということなのでしょう。
市場では日銀会合後、日経平均は15000円割れ、対ドルで100円割れ、といった予想も散見されます。事前に織りこみがすすめば、そこまでの急激な動きは回避できるでしょうが、今の市場はどんな材料に、どんな反応を示すか分かり難くなっています。黒田日銀の打つ金融政策のことを、黒田ノミクスなどとも呼ばれますが、クロ頼みクスという当たるも八卦になっている時点で、今の株式市場には正常な判断力を期待するのも難しくなってきてしまっているのでしょうね。

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analyst_zaiya777 at 23:32│Comments(11)経済 | 一般

この記事へのコメント

1. Posted by ジニ―銀河   2016年07月27日 01:28
アメリカの経済がいいなら、アメリカは金利を上げ、ドル高円安になると思います。円安になればまた日本の株価も上がると思いますが、どうでしょうき?


2. Posted by 通りすがり   2016年07月27日 07:19
景気がよいのなら
発砲事件やトランプ現象は起きていないと思います
単に緩和マネーであふれているというだけです
3. Posted by 反新自由主義   2016年07月27日 08:13
某大手車屋も下請けに値下げ圧力をかけていますし
円安が剥落すれば実態を伴ってないですしこんなものですね

まぁ、あそこの場合は、国内がどうなろうと
基本スタンスはいつもアレですが
4. Posted by ジニ―銀河   2016年07月27日 19:49
円高で競争が厳しいからでしょうね。だから円安が好ましい。
5. Posted by いろはのい   2016年07月27日 19:57
今日(7/27)の日経は大幅高でした。
私は、今週前半はわざと下げておいて、28日、29日に
猛然と買い上げるのだろうと予想していたのですが、
見事、外れてしまいました。
それは日経が、追加緩和ありそう、という記事を
出したためだと思われます。

しかし、こんなことをしていいんでしょうか?
もし、追加緩和がなかったら、完全なウソ記事です。
しかし事前に安値で買っていた人は大儲けできたわけで、
これって村上氏が逮捕された「相場操縦」と同じじゃ
ないのでしょうか。

榊原英資氏の本を読んでいたら、経済政策にはサプライズが必要。
そのためには徹底した情報管理を、とありました。
今回のように情報を事前に漏らすなど、榊原氏に言わせれば、
日銀として、絶対やってはいけないこと、になるのではないでしょうか。
6. Posted by いろはのい   2016年07月27日 20:17
しかし「日本経済にとって円高が悪くて円安が良い」という議論は、
過去に管理人さんが何回も(何十回も?)「そうじゃない」と
説明していますが。

ただ、私も詳しい内容を忘れてしまったので、
「円安が良い」という話をしたければ、
「記憶力が悪くて申し訳ないのですが、円安が良い/悪い、
という話、もう一度教えてください」
とコメントすべきでしょう。
そうでないと、管理人さんに失礼ですね(笑)
7. Posted by 反新自由主義   2016年07月27日 20:52
末尾にどうであろうとアレと書いてありましたとおり
例の政商車屋さんは、円安になって史上最高益時も
据え置きと称して全く下に還元しなかったんですけどね

そんなんですから、増税分の輸出戻り税も
ちゃんと下請けに返しているかは大いに疑問でしょう
8. Posted by 管理人   2016年07月27日 23:36
ジニー銀河 さん、コメント有り難うございます。

まず米国経済が堅調にみえるのは、米住宅市場が右肩上がりで堅調であるからで、決して全体がよいわけではない。むしろ住宅バブルで、それが弾けるのを恐れてゆっくりと終息させたい、そのための利上げを模索しています。ただし、米経済が利上げに傾いたとしても、円安株高がすすむか、それは別ですね。

まずこれまでの円安局面で、日本経済がどれほど成長したか? 誰がみても明らかなように、日本経済は縮小を余儀なくされました。消費税増税もありましたが、円安による物価高で消費が抑制され、6割ともされる内需が押し下げられたからです。増税の影響が消えた今年に入っても消費が減退しつづけるのは、円安の悪影響ともいえるのですね。輸出株、海外に強みのある企業は円安で価値が押し上げられるでしょうし、円安になった分、相対的に日本株を上げようとする動きがあることも否定しませんが、だからといって今より目をみはるほど高くなることはないでしょう。それは円安分の押し上げぐらい、1円の円安で数百円程度の押し上げにしかならない、ということです。

つまり昨年の夏まで、世界経済が成長する、日本も成長する、といった期待が上乗せされた水準が、2万円です。例えば120円まで上がっても18000円台にのせることはないでしょうし、むしろ世界経済の減速と、日本の低成長を織りこめば1ドル100円でも10000円近くに寄せることもあるでしょう。為替そのものより、経済成長により企業価値も押し上げられるか、その辺りがカギでしょうね。
9. Posted by 管理人   2016年07月27日 23:42
通りすがり さん、コメント有り難うございます。

米国でも、富裕層は住宅バブルなどで恩恵もありますが、それが波及していない。中低所得者層の不満が高いからこそ、悲惨な事件がおきたり、それこそトランプ現象がある。本来、中低所得者の支持が高い民主党でさえ、オバマ政権に期待していたのに、結果的にそうした層の困窮がつづいていることが、政治家への不審となってヒラリー氏への逆風ともなっているのですからね。

しかも、米国の経済がバブルであるなら、利上げをやり過ぎれば一気に冷えてしまうかもしれない。しかしこのまま放置すれば、それこそ一気に弾けてしまうことになるかもしれない。バブル退治の難しさ、その中で利上げが検討されています。利上げして円安、となりにくいのは、米国の流れが景気がよいからの利上げでない点。結局、経済への悪影響というより、金余りの弊害が、露骨に現れてしまう恐れを常に内包しつつ行う点にあるのでしょう。今晩のFOMC、声明文にどういった文言が含まれるか、要注目でしょうね。
10. Posted by 管理人   2016年07月27日 23:52
反新自由主義 さん、コメント有り難うございます。

自動車産業は裾野が広く、国内産業への寄与が高い、などと言われていたのも今は昔。米国の工場では、米国内やメキシコ、カナダから部品を調達する割合が、米自動車産業よりも多い、とされますから、むしろ円安メリットを自動車産業がうけたとしても、国内に還元する割合は小さい、とみておいて間違いはないのでしょうね。

そもそも円安でも輸出が増えていないのですから、国内に還元することもないでしょうね。むしろずっと円安により、貿易統計が赤字を示していたように、輸入するものが多い日本にとって、マイナス面が大きいということが今回もはっきりと示されました。つまり円安→輸出増えず、輸入価格の高騰→マイナス成長、という構図がはっきりしたのでしょうね。

円安になったから株価が上がる、というのは相対的なもので、むしろ円安でも輸出が増えない構図にメスを入れてからでないと、これからも円安は悪弊の方が多い、となってしまうでしょう。そこに手をつけない限り、自動車産業でもそうですが、海外の押し上げ分だけでは株価の好転も期待しにくいのでしょうね。
11. Posted by 管理人   2016年07月28日 00:03
いろはのい さん、コメント有り難うございます。

米WSJ紙に流れた情報の辺りから、一連のシナリオが組まれていたことは、ほぼ間違いないでしょうね。日経新聞は、その一端だったのでしょう。こうしたメディア操縦、情報の流し方には執念を感じるほど、戦略を立ててきますが、その前に中身がともなっていない、ということが問題なのでしょうね。今回の観測気球記事でも、正直あまり現実味がない部分が多く、この程度で経済紙がとり上げる内容か? 極めて疑問に感じる部分があります。すでに日経新聞は、経済紙としての信憑性に疑義をいだく記事をたびたび上げているので、今さらでもありますが、政府広報に成り下がるのなら、ますます経済紙としての地位の低下につながるだけでしょうね。

円安になって、日本経済が成長できたか? 逆に、円高のときに民主党政権がどうして成長できたか? 簡単に、それを考えれば分かるのですね。円高なら国民への還元が高く、円高デフレになる一方でも、内需が寄与して成長ができた。円安なら輸出企業への還元が高い一方、円安インフレになって内需は縮む。今の日本経済の構造は、簡単にいってこんな形です。その構造転換もはからずに、円安がいい、などとはいえないのですね。むしろ、その構造にメスを入れて円安が寄与する形になれば、それはそうした方向をめざすことが最善、ともなります。単純に円安だからダメ、ということではないのですが、今の日本経済の構造からすると、円安にすると悪弊の方が多い、ということなのですね。

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