WTO逆転敗訴も「敗訴でない」?安倍首相による「復興に全力」の意味

2019年04月13日

G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕

週末の米株がJPモルガンの好業績をうけ、金融株が上昇。これをうけてシカゴ日経平均先物も上昇しており、週明けは22000円乗せとなる可能性もあります。ただ週末の日本株、そのJPMが日経225先物を買い越しており、自分たちの決算で相場上昇を見込み、日本で小金を稼ぎにきたのか。日経平均はFリテ、SBGの大幅な株高で指数全体が支えられましたが、実はJPMの思惑も入っていたとすれば、週明けはその反動もでてきそうです。ただこれで一気にダウが最高値に近づいてしまったので、危険水域に近づいてしまいました。

G20財務省・中央銀行総裁会議が2日間開催され、閉幕しました。しかしIMFが年後半からの景気回復をみこんだことで、楽観シナリオにより景気減速の議論もせずに終わった。はっきり失望の結果です。しかも麻生財務相が「結束を…」などと述べますが、米国が分断をすすめており、その米国を日本が指導できない以上、何もできないのと同じです。G20で初の議長国となった日本ですが、無能を露呈するばかりであり、IMF第2位の出資国である日本が、会議に先立ってIMFから楽観的な見通しを語らせたのでは? と陰口をたたかれる始末です。なぜなら、今の日本はとてもマズイ状況に置かれているためでもあります。
米国で大論争を巻き起こしているMMT(現代貨幣理論)ですが、要諦はインフレにならない限り、政府はいくらでも通貨を発行できるし、それで公共工事を拡大し、景気を下支えできるというもの。課税は歳入を増やすためではなく、経済の過熱を冷ます目的だけなので、今より減税もできる。もしこれを採用する米民主党の一部が多数を占めることになれば、米国がMMTをはじめることにもなり、早ければ2年後にはMMTが動き出すことになるのです。しかし困るのは日本。先陣を切ってMMTもどきのことを始めているため、世界がMMTを始めたら、逆に日本だけが世界から出遅れ、引き締め効果が生まれてしまうことにもなります。

日本では通貨発行権をもつ日銀が、すでに大量の国債を保有し、株など資産も買い漁っている。それでもインフレにならず、失業率も低下。MMT論者からみれば日本が成功事例にみえることでしょう。日本がG20を主導したら、間違いなくMMTの議論をしなければいけない。この景気減速に備えて各国が共通して打てる手、それがMMTです。それを日本は実験中。その途中経過について説明を求められると、本当は黙っておきたい日本の現状を、世界に向けて発信することになってしまう。それだけはどうしても避けたかったのでしょう。むしろ今、議長国であることに負担を感じているのかもしれません。これではG20首脳会議はどうなってしまうのか? 今から不安にもなってくる、というものです。
安倍政権のもっともダメな部分は、失敗をみとめられない。自分がやっていることはすべて正しい、と主張しつづけるため、政策の転換ができない。国内では抗弁することでやり過ごせますが、海外から改めて問われり、誤りを指摘されると途端に脆さを露呈する。WTO敗訴も同じ構図、といえるのでしょう。胸を張って日本の政策はこうで、上手くいくから他国も…といえない、それが安倍ノミクスです。MMTはModern Manetary Theoryの頭文字をとったものですが、日本ではMou danmatuma 安倍noMics Theoryというべきなのでしょうね。


analyst_zaiya777 at 23:38│Comments(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 一般

この記事へのコメント

1. Posted by ひまわり   2019年04月14日 03:55
こんにちは。
危険水域とはどうゆうことでしょう?
解説では三尊天井を形成していると聞きますが。米欧中日とも株高を演出していて訳が解りません。
最近、企業債務の膨張の危険性を耳にしますが、米国の株高は自社株買いで上昇しているのでしょうか。ファンド勢はあまりの割高で興味がないらしいです。減税効果もなくなり米国景気持続できるのかな。





2. Posted by ひまわり   2019年04月14日 08:35
MMT論争は、聞いたことあります。じゃあ金利を、ゼロとかにするんでしょうか。そんなことすると米国債の魅力が無くなるのでは。
3. Posted by 管理人   2019年04月14日 23:18
ひまわり さん、コメント有り難うございます。

以前、指摘したのですが、今はVIX指数をあえて低くするよう操作されており、それが高水準になっている。何かの変調があると、ポジションの巻き戻しをはかるためVIX指数が急騰、株価も急落する可能性があります。そのきっかけの一つが、ダウ、NASDAQ、S&P500などの最高値ではないか。逆に、こうした経済環境でどんどん最高値をとっていくようなことにはなり得ないのであり、恐らく最高値をつけ、それと何かの材料を引き金にして、この3ヶ月以上つづく上昇相場が終わるのでは? と考えています。

米国の株高は、上記したようにVIXを人工的な操作することです。企業債務は急膨張している、というよりも、膨張をつづけている段階であり、危険は危険ですが、それはトリガーというより、相場が下落した後でそれを長引かせる要因となってくるでしょう。日本でも不良債権処理に時間がかかったように、です。逆にJPMの好決算も、まだ詳細にはみていませんが、相場環境の好転によってもたらされたものでは? と考えています。債務をカウントせずに済むのが、市場環境の好転でもっとも恩恵をうける点です。逆に、相場を悪化させはじめたら、それが止まらなくなるかもしれません。

MMTは、簡単にいえば金利も経済を操作する道具とするので、日本のように低インフレならゼロでしょうし、米国ならFRBが経済面から2%ほどとするでしょう。国債はほとんど中央銀行が引き取る形になるので、市場調整という従来のやり方ではなくなる、ということなのですね。

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