G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕雑感。ネットとテレビと株式市場

2019年04月14日

安倍首相による「復興に全力」の意味

安倍首相が6月の大阪G20で、韓国の文在寅大統領との個別首脳会談を見送りの方向で調整、と報じられます。徴用工の問題や慰安婦基金の解体などがあり、「建設的な対話はみこめない」とのことですが、問題があるから話し合うのでは? 問題がない相手とはディナーでも共にしておけばよいはずで、問題がある相手とは積極的に問題解決にむけて話し合う、というのが本来のスジです。特に今、WTO敗訴の衝撃が安倍政権にはあり、逃げているのでは? と捉えられがちです。また河野外相が水産物の輸出入に関して二国間協議を要請していることもあり、下手に首脳会談をすれば、妥協を迫られるのでは? との警戒もあるでしょう。

ただ、結局のところ安倍政権には問題解決能力がないのでは? との方が強く感じられます。今日の安倍氏は被災地を訪れていますが、日韓の貿易協議は水産物の禁輸をとる国々に対し、韓国に是正させることを一里塚、としてきたはずであり、それを日韓首脳会談でこじ開ける、という気概をみせるべきです。なぜなら、北朝鮮の金正恩氏とは拉致問題に関して「向き合わねばならない」としているのに、「復興に政府一丸で全力」としている安倍政権が、被災地の水産物の輸出に全力で取り組まないのは説明がつかないからです。「私が直接、文大統領を説得する」ぐらいに言ったらどうか? 全力とはそういうことのはずです。
これでは桜田前五輪担当相の「復興より自民党議員が大事」といったのと同じ、「復興より自分の体裁が大事」と安倍氏自ら、行動で示すようなものです。では、そこそこ関係性のよいカナダなどと、水産物の輸出で交渉するのか? G20はそれこそ安倍政権の語る「政府一丸で全力」が試される場面なのです。

安倍氏は福島第一原発をスーツ姿で訪れ、「復興がすすんでいる」などとしますが、視聴者にとんでもない勘違いを与える映像です。福島原発では未だに放射線量が高い状態がつづきます。ただ、すでに放射性物質は地面に固着したり、壁を除染しても落ちない、つまり飛散する恐れがないから防護服なしでいられるのです。それは、防護服とは放射性物質を体に付着させないようにし、外部被ばくを増やすのを防ぐためだけのものだから。福島原発の敷地内は、それこそ線量バッジをつけ、きtんと被ばく管理をしていないと立ち入ることさえできない。そういうところであることに、未だに変わりないのです。
しかも、スポット的に放射線量が高い場所について、政府は未だに公式に発表しない。民間の調査では都心にもそういう箇所があり、きちんと調べるべきではないのか? 国民に事実を伝えず、それで「復興がすすんでいる」などと言われても、誰も信用しないし、国際社会なら余計にそうでしょう。安倍政権の全力のだしどころ、人を騙したり、虚構により取り繕ったりする方向にむけて為されているのではないか? そう感じさせるような一連の動き、といえるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:04│Comments(4)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

この記事へのコメント

1. Posted by いいじゃん   2019年04月15日 05:52
安倍首相による「復興に全力」の意味

意味なんかあるわけ無い

国民に対するアピール
実際は予算すらまともに付けてない
グローバル特区にすることも目論んでいる

嘘、見せかけ、やる気全くなしの安倍晋三

報道も悪質で、本質をまともに報道しない
2. Posted by 管理人   2019年04月15日 23:35
いいじゃん さん、コメント有り難うございます。

今日も4年4ヶ月遅れで使用済み核燃料を貯蔵プールから搬出、などと盛んに報じられましたが、4年も遅れているのだから、当然のように炉心からの核廃棄物の取り出しはもっと遅れることになります。しかしそうした重要なことは後回し、しかも少ししか報じず、まずは政府発信の搬出記事を、見出しまでつけて報じる。大事なことは今日搬出できたことではなく、福島原発のスケジュールがどうなっていて、それにより福島の復興がどうなっていくのか? なのですが、そういった報じ方はほとんどされませんね。

非難区域解除、という話でも、解除されたことが重要なのではなく、本来はきちんと安全性が確認できているのか? をメディアが調査して報じること。そうしたことをしているメディアは皆無であり、本当にこの国のメディアはもう終わってしまっているのでしょうね。

新元号の令和の話でも、盛んに万葉集からと報じられますが、出典は漢文だった、ということもまともに報じられないメディアでは、もうダメなのでしょうね。政府の報じることがまず第一義としてあり、そこから逸れる報道はこっそりと…そんな時代に我々は生きていることを、まず自覚しなければならないのが、とても残念に感じますね。
3. Posted by いろはのい   2019年04月16日 00:45
おお。確かに私も事故前は、あの防護服、
放射能カットしてくれるんだろうなと、とんでもない誤解をしてました。
考えてみれば、あんなヒラヒラした生地で放射線をカット出来るはずがない。
危険な放射線は全部、人体を素通りで、防護服があろうが関係ない。
逆に防護服があると、夏場熱中症で死ぬ危険があるので、
むしろ無いほうがいい(笑)
早速ネットでも、もう発電所内は安全、とか、ウソついてるブログがある。

WTO敗訴を受けて早速、安全性をアピールしたいのでしょうが、
やってる事が姑息すぎる。
燃料棒取出しだって、汚染水の問題とは何の関係もなく
いくらプールから燃料を取り出したって汚染水は増え続け
2年後には海洋放出せざるを得なくなります。
4. Posted by 管理人   2019年04月16日 23:32
いろはのい さん、コメント有り難うございます。

元々、紙のスーツは使用した後は燃やし、灰にすることでゴミを減容する上で都合よく、放射性物質がついていたら低放射性として、その灰を管理するだけで済んだので、採用されているのですね。布製の作業着だと、洗った水に放射性物質が流れ出してしまえば、管理が難しくなる。それこそ安倍政権の間だったら、トリチウムを海洋放出することばかり考えているようなので、多少の放射性物質をふくんだ水も海に流してしまえ、と考えるのかもしれませんが、紙の服で管理するのは放射性物質を管理する上でも都合よいのですね。ただ、恐らく福島原発の場合、その灰ですら施設内で溜まっており、少しでも灰を減らしたいから、施設外では防護服を着ていないのかもしれません。飛散がない、といったところで、線量が高いのはどこかに放射性物質があるはずですからね。

今回の被災地訪問は、元々計画されていたものですから、むしろWTO勝訴だったら高らかに自らの成果をほこって被災地にアピールしていたことでしょう。原発にしろ、本当は再稼働に弾みをつけるつもりだったのが、むしろ燃料プールの取り出しをはじめたものの、すぐにトラブルで止まるなど、結果的に難しさをアピールすることになった。安倍氏が燃料プールの近くまで行き、搬出作業について説明をうける、と言ったことでもない限り、アピールにも何もなりませんが、安倍氏自身の腰がひけたのかもしれませんね。

そのうち、海洋放出できないから敷地内で水をまくよう放水し、地下水まで達するころには線量が下がるから大丈夫、などと言いだすのかもしれませんね。

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