雑感。米中貿易戦争で追加関税へ米中貿易戦争は長期戦か

2019年05月11日

雑感。安倍ノミクスの問題

菅官房長官が訪米し、米経済界と会談し「安倍ノミクスで地方の地価が26年ぶりに上昇。6年間で改革を遂行。今後も経済拡大に推進」と語りました。今さら米国で恥をかいてくる必要もないでしょう。世界的な地下の上昇が、遅ればせながら地方都市にも波及してきた、が実情です。改革? 日本人でも何が? と首をかしげるでしょう。経済も低成長、今年の1-3月期もマイナスが懸念される状況で、よくて横這いというのが現状です。安倍首相も米取引所で日本への投資を訴えますが、嘘ばかりつくのでまともに取り合ってももらえない。多少の誇張はよくても、現状認識の怪しさは投資家も危険しか感じないのです。

6年間の安倍ノミクスで、一体どんなことが起きたか? それを説明できる人はほとんどいないでしょう。強いていうなら日銀の黒田バズーカでゼロ金利となり、日銀が株を買っていること、ぐらいです。実は安倍政権、ほとんど目立った経済政策がない。安倍ノミクスという言葉が独り歩きしていますが、中身はスカスカなのです。金余りで株価が上昇しているため、景気がよいと誤解されますが、世界的な高成長の波にも出遅れ、ぎりぎりプラス成長を維持。東京五輪の効果もここで切れ始め、増税が待つ、という状況です。
安倍ノミクス最大の失敗は、このゼロ金利でしょう。しかもそれを日銀が長期化させたことで、金利が上昇する前に…と借りる人が皆無となった。しかも先に投資家層が借り、住宅市場などが上昇してしまい、実需で買う購買者層にとっても買いにくくなり、手がだせなくなった。これは自動車なども同じで、金利が上昇するから買う、という選択が日本では働かない。つまり買い時が見えにくくなり、消費行動が停滞してしまったのです。そもそも、日本では資金需要が滞っていたわけではなく、企業は内部留保で設備投資もM&Aにも、苦労しない状況です。個人も大きな買い物をする層は拡大していない。金利を下げれば助かるのは、大きな借金をしている組織、つまり国、ということにもなりかねないのが現状なのです。

こんな国に、まともな外国人投資家が投資してくれるはずもありません。安倍ノミクスは失敗、もうそういった認識が海外では一般的なのです。さらに秋ごろから日本には崖が待つ。米中貿易戦争やBrexitなどをもちだすまでもなく、日本経済はいま、危機に瀕しているといえるでしょう。それこそ世界経済が斜陽となれば、日本がマイナス成長に陥るのは時間の問題。その時間は、増税と五輪特需の剥落というタイミングと微妙に合致してくるのですから、半年先をみる投資家にとって日本の魅力がなくて当然です。
消費税増税を止めれば、財政に穴が開く。しかもそれはリーマンショック級のことであるなら、さらに税収全体が悪化することも意味しますから、さらに危険なのです。安倍政権がこの半年、何をするかによっては秋に崖が待つ。日本経済の見方はそれぐらい悪いのです。日本は一貫して給与が下がりつづけた。それを非正規が拡大したから、と説明するものもありますが、だとしたらそれは政策の失敗を意味します。米中貿易協議が長期化する見通しとなった今、日本が少しでも間違えば崖から転落することも覚悟すべき段階であり、安倍ノミクスどころか、崖のリスク、もしくはスベリノミクスとした方が的を射ることにもなるのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 23:39│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 経済 | 政治

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