安倍政権の成果とは?雑感。MMTと暗号資産

2019年07月15日

参院選、後半戦について考える

中国の4-6月期GDPが実質で前年比6.2%増となりました。四半期ごとの発表となった1992年以来最低、とされますが、中国の統計データに信ぴょう性がないのは、中国自身が認めていること。地方政府から上がってきたデータをまとめるとこんな感じ、というのが中国GDPです。今回、気になるのは製造業関連のデータは落ちていますが、消費や不動産投資が好調と示されること。不動産販売がにぶっているように、マインド面の悪化が想定されるなら消費にも利いてくるはずが、そうでない。そして不動産販売が低調なのに、不動産投資が伸びている。この辺りの読み方が、中国GDPの本質の見極めには重要、ということなのでしょう。

安倍政権が外交成果としようとしていた日露平和条約締結にむけた、2島返還協議を露国が拒否していたことが明らかになりました。2島なら返還してもらえる、と思ってバーターの平和条約をもちだした安倍政権の、完全な戦略ミスだったことになります。しかもソビエト崩壊から着実に積み上げてきた4島返還から後退させたマイナス面は大きく、失点であるはずなのに、主要メディアは事実関係のみ淡々と報じる、といったことが定着しているようです。それは『得意』でも何でもない外交、などと報じられるはずもないのです。
共同通信が行っている世論調査、第二回トレンド調査でも興味深いのは、政治報道が選挙ネタばかりとなり、与野党との比較、与党の政策の問題点を指摘しなくなると、自民の支持率が上がる傾向がある、という点です。年金2000万円不足を争点だと思う、が前回より減少。安倍内閣の支持率は1.1pt減も、不支持率が3.8pt減。比例の投票先も自民が上昇しています。つまり言葉は悪いですが、どんなに悪いことをしていても、その他大勢にまぎれると印象が薄まってしまう、ということです。原発の問題や外国人労働者の問題、それに日米貿易協議や外交、経済に関しても、一つ一つ単年に聞いていけば、恐らくは自民にとって不利になることばかり。しかし、与野党と並べてしまうと問題が希釈されます。今の選挙報道そのものが、与党有利になるような仕組みとなっている、これが安倍一強と呼ばれる選挙の強さへとつながってきた、といえるのです。

例えば、今日は海の日でしたが、福島原発の事故でばらまかれた放射性物質が川から海に運ばれ、恐らく海岸にも多く流れ着いています。ですが、日本では低放射性物質をばらまいたところで違法ではありませんし、それがあるからといって立ち入り禁止にすることもありません。高放射性物質は危険とされますが、低放射性物質とて量が増えると被ばくの危険は何も変わらない。法律に抜けがあるのも、政府がトリチウムの放出を画策するからで、こうした問題も掘り下げれば、今の日本は大丈夫なのか? との懐疑が増えるはずです。
そうした問題を薄めて、各党の比較しかしない。政策という点数をつけられる現与党への批判にならないようにそうしている。例えば産経の記者が、党首討論で朝日新聞の記者が項目ごとに正否を尋ねたことを批判しています。安倍氏も「二者択一で決められるものではない」と反論したことをうけたものですが、安倍氏にとっては政策という実績があるため、国民に不人気なことに賛成と言いたくない、イイワケしたい、というだけの話です。与党には本来、政権を担っていた間の政策について評価し、判断されるといった負の工程が必要です。しかし、今はそれがなくなってしまった。本来、メディアがそれをするべきなのに、です。トレンド調査をする前に、与党のみが受けるべきは前回の公約の達成度、問題点などの抽出です。今からでも遅くないので、政権与党に対してのみ行う成績表をださない限り、安倍一強ならぬ『安倍珍妙』、という政治状況がまだまだつづくことにもなってしまうのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 22:34│Comments(4)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

この記事へのコメント

1. Posted by ルー   2019年07月16日 09:28
朝日の調査では内閣支持率も比例投票先でも自民党は落ちていますが、共同と朝日で食い違うのは調査対象が違うからでしょうか。立憲の枝野代表はこの選挙は勝つ気がなく国民民主をたたければそれでいいという論調もみかけますが、静岡選挙区をみればなるほどと思います。
2. Posted by 介護福祉士・時々立憲民酒党代表   2019年07月16日 21:30

この国のメディアは腐ってやがる💢やる気の無い野党も腐ってやがる💢だから安倍のクズがいつまでも好き放題しやがるんだ!メディアと野党がしっかりしてれば、安倍なんてすぐ政界から消せる。
立民は自公維より国民民主を潰したい様ですね。倒すべき相手を間違えてますよ。対自公維なら共産か令和の方がやる気あるやん。枝野とタマキンの争いにはうんざりです。
3. Posted by 管理人   2019年07月16日 23:12
ルー さん、コメント有り難うございます。

以前から指摘していますが、恐らくメディアの世論調査とは、8〜9割はそれぞれのメディアが抱えている読者モニターを対象にとられています。読者モニターは幾許かの報酬を支払って、質問に回答してもらう形態であり、登録制です。つまり読モに対して調査をするので、朝日の調査では政権支持率が40%台、産経の調査では50%台、などと似た傾向が継続してでます。本当に無作為抽出なら、朝日の質問に答えた層が、産経の質問に答えたときは、支持率が急落、と言った結果になりますからね。読モに対して、無作為抽出するということで、各社の世論調査がとられているとみた方がいい。朝日は選挙期間でも、そこそこ政権批判をしますから、その傾向として朝日の読モは支持率低下という結果をだしたのでしょうね。

枝野氏は、恐らく今、政権をひきついでも大変なことになるから、まずは他の野党を叩くことで、勢力を拡大。その後に与党へ…という戦略を立てているのでしょう。実際、国民民主は野党第一党の座をこれまで仕掛けてくるなど、目の上のたんこぶでしたからね。安倍ノミクスが崩壊し、自民が苦境に陥るだろうから、そのときは勝手に政権が転がり込んでくる、との算段もあるでしょう。ただし、それは有権者にとっては不誠実な態度にみえます。

立民の政策パンフを紹介したときも「枝野目立て」としましたが、パンフそのものにやる気が全く感じられない。政権をとってやろう、という野心的な提案が何もなかったことから、今回のケースはある程度想定できました。安倍自民の前に、まず当面の敵、ということであって、その戦略をどう評価するか、というのもあるのでしょうね。
4. Posted by 管理人   2019年07月16日 23:20
介護福祉士・時々立憲民酒党代表 さん、コメント有り難うございます。

この国のメディアは、もう取り返しのつかないところまで腐敗してしまったのでしょうね。立民としては、どうせ参院選は政権選択選挙ではないので、着実に議席増というのが狙い、戦略なのでしょう。上記したように、野党第一党の座を狙って嫌がらせをしてくるなど、国民民主は目障りな存在です。恐らく、この参院選で国民民主は大惨敗を喫し、玉木氏は代表降格、となるでしょう。産経などは、相変わらず『参院選後は小沢氏孤立』といった底の浅い記事を書きますが、むしろ小沢氏の力を頼って、立民との合併、もしくは連携をより強める方向で、国民民主は生き残りをはかるでしょう。だから立民は、『今の』国民民主を徹底的に叩こうとしているのでしょうね。

共産やれいわは、敵をはっきりと安倍自民に見据えた戦い方をしている。党首の演説をきいても、それがはっきりしますね。現状の社会を変えないと…と考えて動こうとする共産、れいわ。それに対して二段階での社会の変化を考えている立民。確かに、一足飛びには政権交代まで行くのは難しいのですが、それを有権者にどう納得してもらうか、が立民としては難しいところなのでしょう。現状、安倍自民に対抗できるのは立民として、野党第一党として勢力は拡大できるかもしれない。ただし、次の段階で政権の座を狙うとき、一体どんな戦略があるのか? 今回でもその戦略はまったくみえないのであって、そこが問題ということでもあるのでしょうね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
安倍政権の成果とは?雑感。MMTと暗号資産