『桜を見る会』の安倍首相の説明?日経新聞の『円安』害悪論

2019年11月16日

雑感。後半国会と解散

安倍政権は20年9月から、マイナンバーカードを保有する人に、キャッシュレス決済を通じて2万円をつかうと最大5000円のポイント付与、との経済対策(?)をする予定です。しかしその申請をすれば、政府がマイナンバーとキャッシュレス決済に紐づけして、個人を管理することが可能となりますし、キャッシュレス決済事業者も、カード所有者だと確認される。それを嫌がる人も多くいるとみられ、プレミアム付き商品券でさえ3割程度の利用率とされるように、不信感があって面倒くさい制度は利用がすすまないものです。
これははっきりマイナンバーカード普及策、と呼べばいいのであって、目的が違うのです。こんなものを経済対策と名乗り、予算を組むからおかしい。それに、マイナンバーカードが普及したところで国民にとって何の利益もありません。それで行政がスリム化し、税負担が減るというなら協力しますが、ただ国が国民を管理しやすくなるだけ、というデメリットしかないから誰もマイナンバーを支持しない。マイナンバーカードで手続き簡単、などと言っても滅多に行政サービスなんて利用しませんし、マイナンバーになったとて情報管理を厳しくすれば時間はかかるし、時間がかからなくなると管理の甘さが意識され、漏洩が怖い。行政が文書を勝手に廃棄したり、嘘をついたりする、今の状況では信用もなく、誰もマイナンバーによる管理を好ましく思わないのです。さらに小出にこんなバラマキをすれば、それで増える行政コストまで国民は負担しないといけない。マイナンバー普及の一里塚は、行政が信用をとりもどすことだと知るべきです。

臨時国会も後半戦、というより前半戦はほとんどみるべき点もなく、与党が内容がまったく分からない日米通商合意を、No審議で通したことぐらいがトピックです。後半も辞任閣僚と『桜を見る会』で紛糾が予想される。安倍氏の解散戦略も大きく揺らいでおり、むしろこの状況で解散できるか、がポイントです。
ただここに来て、二つの外交問題が大きく影響しそうです。すでに実施された国後、択捉への観光ツアーで、政府が旅行会社を通じて参加者に「北方領土と言わないで」と伝えていたことが暴露されました。安倍政権になり、「北方領土」とさえ口にできなくなった。これが明確な交渉の後退でなくて何なのか? 余計なトラブルを避けるため、といいますが、日本が交渉で後手を踏んでいるから発言すらできなくなったのです。そしてもう一つは、在日米軍の駐留経費負担の増額要求です。7月に金額は4倍以上を要求した、と米側メディアが報じています。もしこれが事実なら、日米通商合意を止めて、これを含めて交渉した方がよいぐらいのインパクトであり、それこそ日米同盟すら揺らぎかねない事態となった、といえるのでしょう。

北方領土は、安倍政権が前のめりですすめてきた外交交渉。在日米軍の駐留経費は、トランプ政権誕生以来、口にしてきたものです。つまり事前に、安倍政権がどれだけ準備してきたか、が問われるものであり、日露はすでに後退しているように失敗が見えている。日米は通商合意でさえ中身が明かされないように、駐留経費に関しては黙して語らない。成果でもないことを、殊更に喧伝してきた安倍政権が何も語らないのですから、それは敗北が確定ということでもあるのでしょう。来年、駐留経費については本格的な交渉に入りますが、その虚実が明らかになる前に、解散はしておきたいところでしょう。
時間が経てば経つほど悪化する情勢、早めに解散したいところでしょうが、それを妨げる『桜を見る会』疑惑。安倍氏はまだ解散を諦めていないとみられ、「反省」などと口にします。ただ猿でもできる反省をしただけで、信用ならない行政のトップの行動が正当化できるものでもないでしょう。政府がメディアを通じて、国民に「桜を見る会と言わない」よう誘導しだしたら、解散間近と思ってよいのでしょうね。

analyst_zaiya777 at 22:57│Comments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 政治 | 一般

この記事へのコメント

1. Posted by いろはのい   2019年11月17日 20:54
>内容がまったく分からない日米通商合意…
これ、ほんとに不思議なんですけど、
今日の朝日新聞で、自動車の関税撤廃すら不透明(協議できるか判らない)
となっていました。
そんな曖昧な協定を承認するって、一体何考えてるの?
としか言いようがありません。少なくとも曖昧な点はすべて排除するよう
修正してからでないと承認出来ない、というのが普通でしょう。
野党がそんな当たり前の事を言っても、与党は数の力で強行採決
してしまうので、ほんと安倍政権は異常者集団だ、と言っても
誰も否定出来ないでしょう。
2. Posted by 管理人   2019年11月17日 22:31
いろはのい さん、コメント有り難うございます。

嘘つき安倍政権ですが、外交だけは嘘をつけない。しかもこれまで、安倍政権の発表、説明と米国の公式な発表が異なる、ということをくり返してきました。文言の違いぐらいなら、まだ言い逃れもできますが、具体的な数字や時期は、実数として現れるのでごまかしが利かない。なので、警戒して内容をまったく明かさないのでしょうね。逆に言えば、だからこの交渉では日本は負け戦ともいえるのですね。

そもそも媚米主義の安倍政権ですから、米国と交渉して強く出られるはずがないのですね。だからTPPという場をつかった、というのに、米国がそこから下りてしまった。今でさえ、ナゼかTPP並みというのを安倍政権は成果のように語りますが、むしろTPP水準を維持するのが難しいから、そこを死守しました、というのを勝手に成果だと思いこんでいる。しかし国民からすれば、TPPよりよい条件を勝ちとらなければ2国間交渉としては負けで、TPP並みは最低ラインです。こういうところにも、安倍政権と国民との乖離がみられるのですね。

中身をみせない交渉に、議会が承認を与えてしまうのですから、もはや民主主義さえ崩れた、といえるのでしょうね。代議員制は結局、有権者による選択がすべて善、というのが建前です。だから代議員は、自分勝手に賛成票を投じてしまう。そんな状況は、いずれ大きな問題が起きることにもなるのでしょうね。

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