2017年08月09日

ルパート・スパイラのリトリート Rupert Spira Retreat in Italy

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8月19日から1週間、イタリア、トスカーナで開催されるRupert Spiraのリトリートに参加する。
http://non-duality.rupertspira.com/home

そのため8月はいつもより忙しい。明日から16日までは香川の実家に戻る。

18日に出発して、ローマに泊まり、19日にリトリートが開催される中世の修道院を改修したホテルへレンタカーで向かう予定。リトリートが終わったら車で何日かイタリアを旅して帰ってくる予定。

そのイタリヤ滞在中に、OSHOの弟子で、いまイタリアを中心に世界中で内なる男性性と女性性を統合するワークを行なっているサガプリヤの本の最終チェックをしなくてはならないのだけど、イタリアつながりが面白いなあと一人で勝手に感慨に耽るような感じもある。

吉本ばななさんもサガプリヤのワークを受けたとのことで、英語版の冒頭に推薦の文章を書いている。
とてもいい文章だ。当然、日本語版にも掲載される。
"The two shores of Love: inner man & inner woman"
https://www.amazon.co.jp/two-shores-Love-inner-English-ebook/dp/B01AX7SL1O

この本の発行元になる出版社が、めるくまーる社。
http://www.merkmal.biz/

先日、この本を出版するOEJbooks
http://oejbooks.com/
の社長の江谷さんにめるくまーるの会長と社長を紹介してもらった。OSHOの話、公共貨幣、インド哲学と量子物理学、AI、シンギュラリティ、エクサスケールの衝撃、エコヴィレッジなどの話題でいろいろと話し合えて楽しかった。

と、とりとめもない近況報告でした。

沖縄稲穂、EPMトークンのプロジェクトもそれぞれゆっくり進行しつつあるので、その報告も時間を見つけてしたい。









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2017年07月04日

米国貨幣法(American Monetary Act)

現在の債務貨幣システムに対する貨幣改革法案が米国貨幣法である。

米国貨幣研究所で全文が読める。
http://www.monetary.org/

その要点は以下の3つである。

1)連邦準備制度を米国財務省に統合し、全ての新貨幣を利付債務ではなく、政府が貨幣として創造し、一般の厚生を促進するために支出し流通させること。

2)銀行業や金融サービス業ではなく、貨幣制度を国有化し、現在民間機関に付与されている貨幣を創造する権限を中止し、穏やかで気品のある方法で部分準備制度を廃止し、かつ過去に法貨となり未だに流通している民間の信用を全て米国政府貨幣と換算すること。

3)新貨幣を、社会の成長・向上のために必要となる教育や健康管理はもとより、21世紀の地球に優しいインフラやエネルギー資源のために支出し流通させること。

この米国貨幣法の3条件をシステムダイナミクスマクロ経済モデルによってシミュレーション分析すると、現行の債務貨幣システムでは金融メルトダウンかハイパーインフレか国のデフォルトのいずれかのドッドエンドになってしまう国の借金の返済を、歳出削減や増税をしなくても完済できると言う結果が出た。さらにリーマンショックのような世界大恐慌も回避できると言う結果も得た。

(山口薫『公共貨幣』p166参照)







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2017年07月03日

私とは何か。デカルトの言うことはなんか変だよね。

「我思うゆえに我あり」

デカルトは、まず我がある、その我が思考を行うので、我がある、と主張している。

これって、思考する主体があって、それが我であると、「我」を定義をしているだけだよね。

で、そもそもその定義って本当だろうか。

本当にわたしたちの体験に適合している定義だろうか。

思考する主体が、文法的には第一人称と呼ばれ、日本語では、私、僕、我と呼ばれている。
日本語では、主語が度々省略もされることもあるが、それはそうであるのだけど。

でも、この思考する主体である主語の「私」、「我」が、本当の私や我なのだろうか。


私とは、思考を考える主体、主語である「私」「我」と同一ものなのだろうか。


私たちは、言語を習得し、いつの間にか、あるいは知らない間に、私とは考える主体、主語である「私」「我」であると思い込んでしまったのではないだろうか。

でもそれって、本当に私たちの体験とあっているだろうか。

本当の私たちは、考えている「私」「我」とは違うのではないだろうか。

なぜなら、私たちはそれらの考えと考えている「私」に気づいているからだ。

もし私たちが思考を考えている「私」そのものであるならば、私たちはその「私」に気づいてることは不可能ではないだろうか。

目が目自体を見ることができないように、舌が舌自体の味を味わえないように、皮膚が皮膚自体の触感を感じられないように。

私たちは思考を考えている「私」ではないからこそ、その考えている「私」に気づいていることができる。

というかそのように体験しているのではないだろうか。

「我思うゆえに我あり」

という主張は、私たちの実際の体験とは違って、実は観念的な主張でしかない。
その観念的な主張を私たちは盲目的に信じてきたのではないか。


私たちが、実際にいまこの瞬間体験しているのは

「我あるゆえに我あり」

という方が近いのではないか。

そのときの我とは一体何か。

私たちの体験が教えているのは、私たちは気づいている主体であるということだ。


気づいている主体は、思考に気づき、感情に気づき、五感に気づき、体に気づき、世界に気づいている。

その気づいている主体に時間はあるだろうか。

時間に気づいてはいるが、それ自身に時間はないのではないだろうか。

そこに限界、分離はあるか。

思考、感情、五感、体、世界の限界に気づいてはいるが、それ自身に限界も分離もないのでないだろうか。


私たちは、時間にも空間にも制限されない気づいている主体、気づいていることに気づいている不思議な存在だ。






















anandtao at 22:53|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 瞑想 | OSHO

2017年06月28日

暗号通貨2.0は社会のOSの刷新である

ビットコイン、イーサリアム、アルトコイン、ICO
暗号通貨の世界が革新を続けている。

その中で若く優秀な人たちが、あっという間に巨額な富を手に入れている。

イーサリアムの開発リーダー、Vitalikは、ロシア生まれ、カナダの大学に進み、現在はスイス在住らしい23才。先日、プーチンとも会ったらしい。オープンソースのイーサリアムプロジェクトを始めたのは19才。既に100億以上の資産を作っていて、1000億あっても不思議じゃないらしい。
https://about.me/vitalik_buterin

こういう若くて優秀な人たちが、コードの力で巨万の富を手に入れて、個人的な欲望は十二分以上に満たされて、次に何をするかと言えば、世界中を本当に幸せにする新しい通貨を作り出すのだろうと思う。
満たされている人にとって創造性を発揮する喜びに勝るものはなく、最大限の創造性を発揮できるのは、全人類、全地球への貢献だから。

現在の地球を問題ばっかりの場所にしている「負債貨幣」ではなく「公共貨幣」暗号通貨がきっと彼らの中から生まれてくるだろう。

インターネットの誕生で地球は新しい時代へと一気に動き出したが、リーマンショックの翌2009年、サトシナカモトの論文からビットコインが生まれ、インターネットが最強の情報であるお金を自由に作り、自由に流通させる力を持ち、いよいよ本格的な革命のステージに移った。

なぜならいままでのインターネット上での革新は、あくまで「負債貨幣」という現在の社会のOS内での出来事であった。いわばコップの中の嵐。

さまざまなお金が生まれ、実験が始まった。
社会のOSの刷新が始まったのだ。コップ自体が変容しようとしている。
人類というサナギが、一旦、これまでの構造を失い、蝶としてコップから解放されようとしている。

そしてカオル&ヨウケイヤマグチのEPM(電子公共貨幣)の論文が2017年に発表された。
http://muratopia.org/Yamaguchi/doc/P2P-PM-System.pdf

電子公共貨幣EPMの基盤は揃った。
人材も揃っているはずだ。


新しい世界を生むための新しいお金がこれから生まれる。

もちろんみんなの力で、一歩ずつこつこつと。


LOVE&PEACE




anandtao at 00:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 公共貨幣 | 暗号通貨、ブロックチェーン

2017年06月18日

未来の貨幣EPMトークンを創ろう2(公共貨幣フォーラム in 淡路島4)

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このEMPトークンを、ブロックチェーンのベンチャー企業として有名な「ソラミツ」のオープンソースのプログラムIROHAを利用して「EPM普及協会」が発行し、地域経済を活性化し、信用創造と無関係な電子マネーによる経済圏を作っていこうというプロジェクトが、山口薫さんから提案された。
17日には、各国を飛び回る過密スケジュールを調整して、ソラミツの代表武宮誠さんもフォーラムに参加してIrohaのプレゼンテーションを行った。
ソラミツ株式会社
http://www.soramitsu.co.jp/
Iroha
https://www.hyperledger.org/


EPMトークンは円と1対1で取引所で交換される。
取引所は地方銀行、信用金庫、農協など、地域経済の金融を担ってきた組織を想定する。
EPMトークンを交換するときに手数料としてトークン利用者は交換額の1%を支払う。
この交換手数料が、プログラムの利用料、交換所の円保管料、EPM普及協会の活動資金の原資になる。
利用者はEPMトークンを再び円に1対1で交換できる。

EPMトークンを利用することで、利用者はスマホで支払いや決済を簡単にリアルタイムでできる。従来支払っていた送金料やクレジット手数料などを大幅に減らすことができる。
大銀行が進めるブロックチェーンなどのフィンテック革命に置いてきぼりにされていた地銀、信金、農協は、最新のブロックチェーン技術を導入し、地域経済での新たな経済圏を作り出すチャンスを手に入れることができる。

EPMトークン経済圏が自立していけば、それは自ずとEPMへと置き換わっていく。

それをまず淡路島で始めようという提案がフォーラムでなされた。
「未来の貨幣EPM・新国生みトークンを創ろう」

淡路島には、若い個性豊かな移住者が多く、つながりあって新しい地域経済を創ろうとしている。
その若い人たちもフォーラムにかなり参加していて、フォーラム後も議論が続いた。


淡路島以外の地域でもEPMトークンの導入を進めていきたいと思っているので、声をかけてください。
ブロックチェーン、フィンテックの会社で、EPMトークンの発行に興味、関心ある方がいたらぜひコンタクトを待っています。できれば、Irohaだけでなくさまざまなブロックチェーンプログラムで多数の地域でたくさんのEPMトークンが発行され、それらが全国で互いに1対1で交換されると面白いと思っています。










anandtao at 23:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

未来の貨幣EPMトークンを創ろう1(公共貨幣フォーラム in 淡路島3)

EPM Token地域経済活性化実験


ここまで書いてきて、やっと今回の公共貨幣フォーラムの本題に辿りついた。
ここまで語ってきたことは、現在のお金の問題とそれに対する解決策としての公共貨幣と電子公共貨幣EPMの話。その導入のためには、多数の国民の理解と賛同によって法律改正を行うという大きな政治課題を達成する必要がある。

このことを伝えていくことは大切だが、もう一つ、今できるところから具体的に進めていこうと山口さんから提案されたのが、EPMトークンによる地域経済活性である。

ブロックチェーン技術を使ったトークンでは、三菱UFJ銀行が進めている電子トークンが有名で先行している。
ブロックチェーンは銀行の巨大なコンピュータシステムを使わずに電子マネーを流通させることができるので、銀行にとっては驚異の技術である。それゆえに、各国の中央銀行を含め、世界中の巨大な銀行がフィンテックに多大な投資をし、ブロックチェーンによる金融革命を自らの中に取り込もうとして躍起になっている。
三菱UFJコインの全貌ははっきりしないが、三菱UFJの銀行預金者が自らの預金を三菱UFJコインに交換して利用するときに、さまざまな便利な決済機能を安価に提供し、自らのコイン流通圏に囲い込むことを狙っているのだろう。

「公共貨幣フォーラム」が発行を考えているEPMトークンでは、EPMトークンと交換した円は「EPM交換所」は使われずに保管される。そこが三菱UFJコインなどの銀行系コインとは決定的に異なる。わかりにくい部分だが、銀行系コインと交換された円は、銀行が「信用創造」して増え、返済されると消えてしまうお金と一緒になってその量が変動する。
EPMトークンは、「信用創造」される円とは切り離されて保管される。EPMトークンは専門用語でいうと実際に存在して消えてなくならないベースマネーM0(=現金通貨+銀行の準備金[法定準備金と超過準備金])と交換されたコインである。
それに対して、三菱UFJコインはマネーストックM1=現金通貨と預金という信用創造されたマネーと実際に存在しているマネーの合計と交換されるコインである。
だからEPMトークンは信用創造と切り離された電子マネー、貸し倒れに無関係な安全な電子マネーである。それに対して三菱UFJコイン等銀行系のコインは信用創造と連動しており、貸し倒れのリスクや取り付け騒ぎで影響を受ける電子マネーである。

この信用創造されたマネーかどうかという点が、EPMトークンと三菱UFJコイン等の銀行系コインの決定的な違いである。
つまり銀行系コインを使うことは「負債貨幣システム」の中での技術的イノベーションに過ぎないが、EPMトークンが広がっていくことによって「負債貨幣システム」から「公共貨幣システム」へのマネーシステムそのもののイノベーションへの道が開かれる。








anandtao at 22:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 公共貨幣 | 暗号通貨、ブロックチェーン

電子公共貨幣EPM(公共貨幣フォーラム in 淡路島2)


貨幣の分類


日銀ではなく国が直接「公共貨幣」は発行するためには、法律改正が必要になる。

また国会の下に置かれる「公共貨幣省」などの組織も必要になる。

多くの人に、現在のお金が単なる中立的な「価値の尺度」「価値の保存」「交換の手段」ではなく、「支配」という機能を巧妙な形で隠し持っていること、そしてそれをより民主的、公的なものに変える必要があることを伝えなければならない。
「負債貨幣システム」から「公共貨幣システム」にお金の発行の仕組みを変えることが、国民の生活にとって決定的に重要な問題であることを多くの国民が知る必要がある。

現在は世界中が「負債貨幣システム」である。それ故に、各国は多額の国債を抱え込み、緊縮財政によって国民は苦しんでいる。世界金融システム全体が、返済不可能な多額の借金を借金の付け替えで、破綻の先延ばしを行なっている。しかし「負債貨幣システム」という原理自体を変更しない限り、解決は不可能である。もし「負債貨幣システム」をそれでも続けるならば、歴史が示している通り、世界大恐慌と戦争という徹底的な破壊による破産である。

山口薫氏と山口陽惠氏は、「公共貨幣」とブロックチェーン技術による「電子公共貨幣EPM(Electronic Public Money)」をそれに代わる解決策として提案した。
http://www.muratopia.org/Yamaguchi/doc/P2P-PM-System.pdf

ブロックチェーン技術によって中央銀行や銀行という巨大な発行主体がなくても流通できる暗号通貨ビットコインが生まれた。しかしビットコインは発行量が事前に2100BTC(ビットコイン)と決められており、ビットコインは貨幣というよりもインターネット上に生まれた電子金塊のようなものになっている。それゆえにビットコインは投機の対象となり、その時価が乱高下しており、交換手段としては使えない。
それに対して、EPMは、「公共貨幣省」が発行し、流通量を最適化するので、価値は一定が保たれ、同時に巨大なシステムも必要としない。

「負債貨幣システム」が機能不全となり、システム崩壊がいつ引き起きてもおかしくない現在の危機に対して、EPMは迅速かつ安全にシステム移行を果たせる切り札的存在になるのではないだろうか。

EPMではなく、ビットコインや他の暗号通貨(仮想通貨)が、「負債貨幣システム」に取って代わるという考えもあるが、それでは今以上に世界の富の偏在を生み出すのではないだろうか。それは現在、ビットコインや他の暗号通貨(仮想通貨)を持っている人が世界人口に対してどれぐらい少数であるかを想像するばすぐわかることだろう。

EPMこそが希望をもたらす未来の貨幣ではないだろうか。








anandtao at 21:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 公共貨幣 | 暗号通貨、ブロックチェーン

お金とは何か 負債貨幣と公共貨幣(公共貨幣フォーラム in 淡路島1)

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6月17日、淡路島夢舞台国際会議場で「公共貨幣フォーラム」が開催された。

公共貨幣フォーラム
http://www.muratopia.org/Yamaguchi/MoneyForum-j.html


1部では、まずフォーラム代表、元同志社大学大学院ビジネススクール教授の山口薫さんから公共貨幣とは何かという話と、公共貨幣を実現するための第一歩として電子公共貨幣(EPM)トークンの提案が行われた。
続いて、EPMトークンで利用するオープンソースの分散台帳プログラム「イロハ」を開発したいま話題のブロックチェーン技術のベンチャー企業「ソラミツ」代表で、東大大学院生の武宮誠さんから、「イロハ」のプレゼンテーションが行われた。
2部では、安部芳裕さんや会社社長、フォーラム淡路島世話人、コープ自然派、地域おこし協力隊など多彩な公共貨幣フォーラムのメンバーから、公共貨幣への期待、EPMトークンを利用した地元淡路島地域活性プランやブロックチェーンを利用した食品のトレイサビリティなどが発表された。
その後、山口さん、武宮さんも加わって、主にEPMトークンについてのパネルディスカッションや参加者との質疑応答が行われ、予定を1時間以上オーバーしてもまだ話し合い足りない5時間半近くのフォーラムは終了した。

以下、今回のフォーラムで提案されたEPMトークンの内容や公共貨幣について何回かに分けて自分なりに簡単なまとめを作ってみる。

お金とは何か。

実は、経済学は、お金がどのように生まれ、どのように消滅しているかを明確に論じていない。

日本銀行が日銀券を発行しているが、日銀は国営ではなく、政府が55%、民間が45%の株式を持つ株式会社である。

近代の貨幣発行の歴史を簡単に振り返ると。

1867年、坂本龍馬と由利公正が議論し政府による紙幣の発行を決め、明治政府は1868年から13年間という期限付きではあるものの太政官札という政府貨幣を発行し、明治維新の政府の財源とした。この太政官札によって明治新政府は維新後の多大な費用のかかる事業に対して必要な財政支出を行うことができ、インフレも起こらなかった。

しかし龍馬は、1867年12月に何者かによって暗殺された。

太政官札の期限が終わった翌年の1882年、日銀が設立され、政府貨幣ではなく日銀券が発行され、その後は2度と政府貨幣は発行されることなく、現在に至っている。

参考リンク
坂本龍馬が発掘した人材が実現した金融財政政策 
http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20140408

一方、同じ頃アメリカに目を転ずると、南北戦争の戦費を調達するために1862年に北部政府のリンカーンはグリーンバックスという政府紙幣を発行し、それは1879年まで発行された。

しかし、リンカーンは1865年に暗殺された。

参考リンク
リンカーンのグリーンバックス:納税者は計り知れないほどの金額の利子を節約できる
http://satehate.exblog.jp/9649822/

その後、アメリカは、貨幣発行権を巡って熾烈な争いの後、1913年に設立された連邦準備制度(FRB)という民間銀行からなる政府機関という不思議な組織が、中央銀行となって現在に至っている。


負債貨幣システム
現在、日本政府が直接発行しているのは、1円、5円、10円、100円、500円の硬貨だけであり、紙幣は中央銀行が発行している。
この制度を、山口さんは「負債貨幣システム」と名付けている。負債の名の通り、お金を貸し付けることでお金が発行される。
日本政府が国債を発行し、それを直接、間接に日銀が購入することで円が生まれるが、国債には利子が付いている。さらに「負債貨幣システム」では、民間銀行が「信用創造」という名の下に、お金を無から作り出して利子をつけて貸し出している。つまり、世の中で流通しているお金はだれかが借金することで作り出されており、そのお金は、いつも利子分の量だけ足りない状態で流通している。
しかもだれかが借金を銀行に返済すると、その分、世の中に流通しているお金が減ってしまう。


「負債貨幣システム」の欠陥は
借金としてお金が生み出されるので、お金はいつも利子分足りない。豊かさの中の欠乏と競争。
日銀、民間銀行に、無からお金を作りだし、利子分の富を自動的に奪っていく利権を与えている。お金による支配。
好況時には、銀行はどんどんお金を貸し出し、バブルを作り、景気が悪くなると、銀行は、どんどん貸し剥がしを行い、お金の量が極端に減って不況になる。不安定な経済。
政府が無理やり経済成長させようとする(アベノミクス)と国債が増える。現在、約1000兆円の国の借金。


「負債貨幣システム」に代わる「公共貨幣システム」
「公共貨幣システム」文字通り、日銀や民間銀行が「信用創造」によって作り出したお金を貸し付けて貨幣を作るのではなく「公共貨幣省」のような公的な機関が、日本という国の経済活動を担保として発行する貨幣である。したがって、それはだれの負債でもなく利子もない。日本は、自らの国の経済活動に最適な貨幣流通量をコントロールする力を持つことができる。

山口さんのシステムダイナミクスによる経済モデルのシミュレーションでは、現在の国債約1000兆円を公共貨幣で返済してもハイパーインフレなどの問題を起こすことなく経済活動をそのまま安定的に継続できるという結果が出ている。同時にこのまま「負債貨幣システム」を続け、さらに国債が増えていく場合や、あるいは消費税などの増税によって国債を減らそうとした場合、ハイパーインフレによる円の暴落や経済の縮小や銀行倒産などの信用不安などのシミレーション結果も出ている。


「公共貨幣」のメリット
「公共貨幣」によって国は現在の借金を返済し、社会保障や教育、環境など大切であるにも関わらず財源の問題で手をつけられなかった公共部門に大胆に財政支出ができるようになる。
国民経済は、利子の支払いという負担から解放される。現在のあらゆる物の値段には相当のパーセントで銀行への利払いのためのお金が加算されている。
利子によって作り出されていた常にお金が足りないという「椅子取りゲーム」状態から解放される。
常にお金が足りず、利子を返すために常に経済成長しなければ借金を返せないという状態がなくなるため、無理な経済成長によって引き起こされる環境破壊と資源浪費を止めることができる。
「公共貨幣省」によって貨幣流通量は安定と成長のバランスという公共の目的で調整されるため、バブルとバブルの崩壊という不安定な経済でなくなる。


公共貨幣システム
http://www.muratopia.org/Yamaguchi/PublicMoney-j.html







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2017年05月16日

久高島の春と修羅


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久高島は一日中雨と風。
午前中、海に出てみると海水は思いの外暖かかったので、宿に戻り、水着に着替えた。
タオルと脱いだ服を濡れないように岩の下に潜り込ませて海に入った。
半年ぶりの久高の海。途中からゴーグルは外し、海の中で目を開けて、海中で織りなされる光をじっと見つめながら波に揺られていた。
海から上がると傘をさして岩の下からタオルと着替えを出し、片手で傘を持ったまま身体を拭き、Tシャツとシャツを羽織った。


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ハンザナシーのためにイシキ浜から北の浜やカベール岬には行けないが、ピザ浜で泳げたので気が済んだ。気が済むとは気が澄むことかと独り納得。

昼は「おけい」でいつものように沖縄そばとサンダーアンダーギー。今日は誰もお客さんがいなくておけいさんはヒマを持て余しているようにも見えた。少し話をして、また来ます、お元気でと挨拶をして別れた。 


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いつもは自転車を借りて北の浜辺や岬の方ばかりで過ごしていたが、今日は村の集落の中を歩いた。雨に濡れた石垣の色は濃くなり、木や草の緑はより鮮やかに輝いていた。 雨の音と波の音。


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宿の本棚から2冊の本を抜き出して部屋に持って来た。
一冊は家で途中まで読んでそのままにしてある福岡正信「わら一本の革命」。もう一冊は齋藤陽道「写訳 春と修羅」結局読んだのは後者の本。宮沢賢治の詩、春と修羅を朗読してから、著者の「夜と歩いたこと」というエッセイを読んだ。面白かった。若松英輔の解説も面白かった。二人とも初めて知った写真家と批評家で、最近、文学関係からはすっかり遠ざかっていたので、面白い人たちが色々と出て来ているのだなあと感心したし、嬉しかった。

先日も二十歳の男の子二人と話をしていてとても面白かったのだが、いい感じ。
それは経済や政治よりも文化が大切にされなければならない。まず文化が変われば経済も社会も政治も変わる。だから新しい文化を創りたい。そんな話しだった。

「わら一本の革命」もいい感じなのだが、なかなか先を読み進められないでいる。
いつか読み終えるタイミングが来るだろう。
それはもう一冊の読みかけの本「音の神秘」も然り。

夜は、大阪から最終の船で久高島に戻って来た西銘さんと食事をしながら話し込んだ。
沖縄にまた頻繁に来ることになるかもしれない。
 


anandtao at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 沖縄 

ハンザナシーの久高島

最便安座間港17時30分発のフェリーで久高島に入る。


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乗っている人はほとんどいない。

今日からハンザナシーというお浄めの儀式が木曜日まで続き、イシキ浜より先は立ち入り禁止になっていた。 その説明を船に乗る前に受けた。


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唯一行くことのできるピザ浜に向かったが、心なしか曇り空の浜辺は普段の久高島のよりも様々な漂流物が転がり、海も水が汚れた泡を含みいつもより汚れて見えた。これほど汚れている砂浜を見たことがない気がする。だからこそのハンザナシーなのだろうか。ハンザナシーを終えた久高の海はまたいつものように綺麗になるのだろうか。不思議な気がした。

暗くなったので港にある食堂「とくじん」で食事をし、店を出ようとした時に琉球新聞を目にした。
今日は本土復帰45周年の日。

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沖縄の人々の深い憤りと悔しさ、悲しさ、苦しみが、何ページにも渡って新聞の中で表現されていた。
本土では、東京では、これらの想いがきちんと伝えられていただろうか。沖縄と福島のことについて書かれてある記事もあった。沖縄は薩摩藩に琉球処分で弾圧された。福島は薩長によって弾圧された。沖縄は太平洋戦争で犠牲となり、戦後は米軍基地を押し付けられた。福島は原発を押し付けられた。苦しみは今も続いているのに、日本の中央はその苦しみを我が事とせずに、無視し、果実だけを口にしている。


梅雨入りしたハンザナシーの久高島では夜更けから激しい雨になった。

 

anandtao at 06:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 沖縄