anapanapa タヒチ (since 2006)

「anapanapa」とはタヒチ語で「海面がキラキラと輝いている様子」、
「波に太陽が反射してキラキラ輝く様子」のことです。
私の大好きなタヒチのこと、愛犬「mahana」のこと、日々のことなど
気の向くまま綴って行きたいと思います・・・。

ある日、森の神TaneMahutaは森の中を歩いていた。
彼は、空に届く子供たちを見上げ、彼らが虫に食われて病気になり、
大地が虫に侵されつつあることに気づいた。

そこでTaneMahutaは、弟であり空の王であるTaneHokahokaに
自分の子供たち、そして彼らが根を張るための大地が虫に侵されていること、
虫を駆除するために、空の王の子供たちである鳥たちの力を貸して欲しいと頼んだ。

彼はすべての子供たち(空の鳥)を呼び集めた。
森の神TaneMahutaは、鳥たちに語り掛けた。

20


「何者かが、わたしの子供である木々を食い荒らしている。
誰か一人、森の屋根から降りてきて地上で暮らしてくれないか。
そうすれば、わたしの子供たちは助かる。
君たちの住処も助かる。
誰が来てくれるか?」

みんな静かだった。
どの鳥もしゃべらなかった。

TaneHokahokaはTuiのほうを向いた。

「Tuiよ。森の屋根から降りてきてくれるか」

Tuiは木々を見上げ、葉を透かす太陽を見た。
そして、冷たく暗い地上を見下ろし、身震いした。

「TaneHokahoka、地上は暗すぎる。私は暗いのは恐ろしい」

みんな静かだった。
どの鳥もしゃべらなかった。

TaneHokahokaはPukekoのほうを向いた。

「Pukekoよ。森の屋根から降りてきてくれるか」

Pukekoは木々を見上げ、葉を透かす太陽を見た。
そして、冷たく湿った地上を見下ろし、身震いした。

「TaneHokahoka、地上は湿りすぎている。
私は足が濡れることが耐えられない」

みんな静かだった。
どの鳥もしゃべらなかった。

TaneHokahokaはPipiwharauroaのほうを向いた。

「Pipiwharauroaよ。森の屋根から降りてきてくれるか」

Pipiwharauroaは木々を見上げ、葉を透かす太陽を見た。
そして、家族を見渡した。

「TaneHokahoka、私は今、巣作りに勤しんでいる」

みんな静かだった。
どの鳥もしゃべらなかった。


TaneHokahokaの心は悲しさで満ちていた。
もし彼の子供たちが誰ひとり森の屋根から降りてこなければ、
兄、TaneMahutaが子供たちを失うだけでなく、鳥たちも自分の住処である森を失うのだ。


TaneHokahokaはKiwiのほうを向いた。

「Kiwiよ。お前は森の屋根から降りてきてくれるか」

Kiwiは木々を見上げ、葉を透かす太陽を見た。
そして、家族を見渡した。
冷たく湿った地上を見下ろし、
もう一度周りを見渡してから、TaneHokahokaに告げた。

「私が参りましょう」


この小さな鳥が与えた希望に、TaneHokahokaとTaneMahutaの喜びはひとしおだった。

しかし、TaneMahutaはKiwiに伝えなければならなかった。

「Kiwiよ。
大地で暮らすには、今よりももっと太くて強靭な足を持たなければならない。
その美しく色とりどりの羽と翼も失い、二度と空を飛ぶことは叶わぬ。
二度と森の屋根には戻れず、二度と日の光を見ることは叶わない。」


みんな静かだった。どの鳥もしゃべらなかった。

「Kiwiよ。それでも森の屋根から降りてきてくれるか」


Kiwiは、今一度木漏れ日を見上げ、静かにさよならを言った。
今一度他の鳥たちと、その翼と色鮮やかな羽を見て、静かにさよならを言った。
もう一度周りを見渡してから、TaneHokahokaに告げた。

「参りましょう。」


TaneHokahokaは、他の鳥たちに向かいこう言った。

「Tuiよ。
おまえは臆病すぎて森の屋根から降りてこられなかった。
これからは、臆病者の証として、喉にふたつの白い羽をつけるのだ。

BlogPaint



Pukekoよ。
おまえは足を濡らしたくなかった。
これからは、永遠に沼で暮らすがよい。

Pukeko



Pipiwharauroaよ。
おまえは巣作りが忙しいと言った。
これからは、自分で巣を作ることはなく、
他の鳥の巣に卵を産みつけることだ。

Pipiwharauroa



しかし、Kiwiよ。
おまえは自らを犠牲にして森を助けると言った。
おまえは、もっとも有名で、誰からも愛される鳥になるであろう」

Kiwi


その時からKiwiは今のような姿になり、森を守るために地上に降り、夜の闇の中で虫たちを食べるようになった。


神に愛されし鳥、TaneMahutaの隠し鳥 Kiwiのお話。

kiwi天王寺


写真は大阪の天王寺動物園、アイファーにいるキーウィのジュン(オス・1982年1月生まれ)です。
(夜行動物展示館はかなり暗く、カメラも腕もないので写真が汚くてすみません)

ジュンは4種(諸説あるようですが)いるキーウィの中の「キタタテジマキーウィ(North Island Brown Kiwi)」
この種は2008年の見積もりでは生息数が25,000羽と推定され、レッドリストでは絶滅危惧種(Endangered)にリストアップされています。





【分類】
・キタジマキーウィ〜 ニュージーランドの北島に生息。体重は雄が約2.2kg  雌が約2.8kgくらい

・ミナミジマキーウィ〜ニュージーランドの南島に生息。体重は雄が約2.2kg  雌が約2.8kgくらい

・オオマダラキーウィ〜南島の南アルプス、ウエストコースト北部の山岳地域に生息。
体重は雄が約2.4kg、雌は約3.3kgくらい

・コマダラキーウィ 〜オークランドの沖合いの7つの島々のごく一部にのみ生息。
4種の中では一番体格が小さく、体重は、雌で約1.3kg程度。
人間が持ち込んだ肉食獣によって捕食されたため、キーウィの中でも最も絶滅の
危機に瀕している種です。

ちなみにメスのプクヌイ(1988年10月生まれ、1991年7月来園)は体調を崩しずっとバックヤード暮らしです。



ポリネシア文化の南の終着地ニュージーランド(アオテアロア)にはキーウィを初めとした特異な進化を遂げた鳥立ちが多くいます。
天敵となる陸生哺乳類が出現するより前に孤立したニュージーランド諸島の独特の生態系における進化の賜物と考えられています。

しかし、人間と人間によって持ち込まれた肉食獣(ネズミやイヌネコ、テンなど)による捕食動物や、開発による生息環境の悪化が彼らを危機的な状況に追いやっています。

現在、キーウィたちを保護するため様々な策が講じられていますが減少を続けています。



皆さんご存知の果物のキーウィ、この鳥があれに似ているからキーウィというのだと思われがちですが、逆です。
キーウィ(bird)はずっと昔からマオリ族にキーウィと呼ばれていました。
その口笛のような甲高い「ki-wi ! 」という鳴き声が名前の由来と言われています。

ちなみに、果物の方は中国原産で「グーズベリー」と言うのですが、海外に向けて輸出販売する際にもっとキャッチ―なネーミングを、と言う事でニュージーランドで愛されていたキーウィ(bird)にあやかってつけられたようです。


日本で生きているキーウィを見ることが出来るのは天王寺動物園だけです。

でも残念なことに天王寺動物園は昨年、キーウィやコアラなどの展示飼育終了するとの方針を出しました。
天王寺動物園がコアラ・キーウィなどの展示終了へ 日本在来種を強化
入手困難な上、今いるペアでの繁殖も難しそう(高齢ですもんね)という事なのでしょう。


長くなるので続きます・・・・



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