2008年08月26日

福島県の姿勢  福島県立大野病院事件

今回の裁判のそもそもの発端は、福島県と大野病院が事故調査委員会の報告書で事実を曲げた為だと、自分は思っている。


平成17年度第9回常務理事会議事録
http://www.jsog.or.jp/about_us/minutes/pdf/GIJIROKU/h17_09joumu.pdf

・松岡副議長「ご遺族への補償支払をスムーズにするために調査委員会の報告書はそのようなニュアンスで作成されたとのことだが、県立病院なので補償は県議会の承認を得る必要があると思うが、金額等補償の状況はどうなっているのか」
・佐藤監事「それが一番問題である。本人も院長も家族に会いに行ったが、亡くなられた患者のご主人が本人を殴らんばかりのひどい剣幕であったので亡くなられた患者の実父が拙いといって止めた経緯がある。病院側としては本人を出さないこととし、病院側が家族と接触しようとしたが、行っても行っても会ってくれない。何回も行ったのかというと、2〜3回しか行っていない。報告書が出来たにも拘らず、保険会社に要請もしていない。県の病院局は全然何もしていないといっても過言ではない。我々が申し入れても未だ途中だからということで終わってしまう。これがまたご遺族の大きな不満をかっている。家族に会えず、保険会社とも話し合いをしていないので、ひどいやり方であると言われても仕方がないと思う。補償の支払どころか交渉すらされていない」


上記は、18年の3月に行われた日本産婦人科学会常務理事会議事録の一部分だ。

「病院側としては本人を出さないこととし、病院側が家族と接触しようとしたが、行っても行っても会ってくれない。何回も行ったのかというと、2〜3回しか行っていない。報告書が出来たにも拘らず、保険会社に要請もしていない。県の病院局は全然何もしていないといっても過言ではない。我々が申し入れても未だ途中だからということで終わってしまう。これがまたご遺族の大きな不満をかっている。家族に会えず、保険会社とも話し合いをしていないので、ひどいやり方であると言われても仕方がないと思う。補償の支払どころか交渉すらされていない」

これを読むと、福島県がいかに何もしていないかがよく分かる。
報告書を作っただけで保険会社に要請もせず、何もしていない も同然だったのだ。

実に素敵な対処法である。これで腹を立てないご遺族はいないだろう。
そして、この保証金のために事実を曲げた報告書を作ったが為、産婦人科医の逮捕訴追が行われてしまったのだ。そして、ご遺族の方々の認識が、「やっぱり医療ミスがあった!」に確定してしまったとしても、無理からぬ話である。


そして刑事裁判が始まった。
当然、産婦人科医の医師は事実に基づいて無罪を主張した。

思うに、事故報告書の段階では、遺族が少しでも慰撫されるものならと産婦人科医師も同意せざるを得なかっただろうと思う。だが、刑事裁判ともなれば話は別だ。
事実は違うのだから……

そして20日、判決は無罪。
遺族の方々は、異なる事実を手にすることに なってしまった……


福島県は、2008年8月21日の読売新聞によると以下の発言をしたという。


知事「安全確保努める」

 医療界に衝撃を与えた事件の裁定は、無罪だった。福島地裁で20日言い渡された県立大野病院の加藤克彦医師(40)=休職中=への判決。医師不足が深刻になるなか、今後の医療問題や医療行政などに大きな影響を与える可能性があるだけに、県内でも大きな注目が集まり、その結果に、関係者は様々な反応を見せた。

 判決を受け、県立病院を管理する茂田士郎県病院事業管理者は20日午後、記者会見を開いた。茂田管理者は冒頭、遺族への哀悼の意を示した後、「引き続き医療事故の再発防止に全力を尽くしたい」とのコメントを読み上げた。

 無罪判決については、「医療ミスではないと証明され、良かったというのが本音」と語り、現在、休職中の加藤医師については、「判決が確定すれば復職ということになる。(既に出されている処分についても)重大な事実誤認があった場合には取り消しもできる」と述べた。

 また、県が2005年3月にまとめた事故調査委員会の報告書で、加藤医師の処置をミスと判断したことについては、「(委員会は)医療事故の再発を防ぐために作ったもので、その時の結果は法的な意味はない。今回の判決の方がより正しい」とした。

 一方、遺族が病院側の説明に不満を持っていることについては、「病院としては誠意を尽くして説明したつもりだが、十分にそれが届かなかった点もあったのではないかと思う。今後チャンスがあれば続けていきたい」と話した。

 松本友作副知事も同日、取材に応じ、「今回の残念な事件を心に刻んで、地域医療体制の充実により一層取り組んでいきたい」と述べた。

 また、佐藤知事も同日、「今後も医療体制の整備と医療の安全確保に努めたい」との同趣旨のコメントを出した。



もう、笑うしかない。
福島県民の皆さんには悪いけれども、福島県の県立病院に勤める医師の方々は、後ろから撃ってくる県が控えている事実を充分に認識して 身を処すしかないのではないだろうか。
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