先日はパンフレットの制作前の準備を3つお伝えしました。
本日は、実際に企画する際のポイント、要点をお話しします。
いまや幼稚園の園児獲得の状況は、
家族経営的な小規模園から、多角事業経営の大法人園まで、
保護者に対しては、同じ土俵で戦わなければなりません。
そうなると、どうしてもチームで経営企画室などを持っている大手の
やり方に、個人的な知恵で立ち向かわなければならない小規模園が
不利になってしまいます。
そこで、大手に負けないパンフレット企画の要点を
ここで学んでおきましょう。
【その1 制作目的を明確にする】
入園案内パンフレットを、なんとなく作るのは、
もうやめて下さい。
パンフレットを、手間とお金をかけて作る以上、
何のために、時間とお金を投資するのか、
明確にすることが必要です。
目的は、誰もが園児を増やしたいから・・・
と、希望を口にするものですが、
ここで申し上げる制作目的とは、
パンフレットを制作して、
『どのような結果を手に入れるか』
その結果を具体的に、数字で思い描くことです。
どんな結果を残したいのか、ということは、
次期の園児募集活動の中で、
●●部使用して、○○人の新入園児を獲得する。
というところまで、目標を立てることです。
【その2 渡す機会を具体的にイメージする】
そのためには、
まずは募集定員が園にはあると思いますが、
前年の募集活動で、
どのような行動をして、どのような結果を残したかを
振返ることです。
具体的には、
何部の願書資料を配布して、
どのくらい回収率があったかを考えましょう。
100部配布して、50人入園したとします。
この場合は、回収率50%です。
そして、募集定員が100人だとします。
過去の回収率が50%なのですから、
200部を配布できれば、
100人は入園するだろうと、予測できるわけです。
すると、考え方としては、
親子教室や、説明会に、なんとしても、
200人集めることを、しっかりと計画する必要が出てきます。
同時に、パンフレットも200部は最低必要だということが分かるのです。
表題の「渡す機会を具体的にイメージする」とは、
この200人に渡すために、どのような場面を作り出すことができるかと
考えることです。
例えば、ほとんど何もやっていないところでは、
1.来園する保護者に渡す
というだけの場面しか思い浮かびません。
しかし、他にも渡す機会はたくさんあります。
2.在園児保護者に渡し、近所の入園前の保護者に渡してもらう
3.インターネットでの問合せ者に郵送する
4.園前の看板にポケットを作り、入れておく
5.園医の小児科さんのカウンターに置かせてもらう
6.近所のクリーニング店や書店に置かせてもらう
7.親子教室で渡す
8.見学会で渡す
その他、子育て相談会や園庭開放などのイベントで配布する、
などの機会創出も可能ですね。
また、他に、
9.就職見学の学生に渡す
等という場合もあるかもしれません。
つまり、園児獲得の年間の行動計画の中で、
どのような使い方をするかトータルに判断すること。
また、これまでそのような意識を持った使い方をしていない場合は、
あらためて意識して、積極的にPRツールとして 機会を作ることが大切です。
【その3 渡す相手を具体的にイメージする】
渡す相手というのも、
そんなの保護者に決まっているだろうと、思われるかも知れませんが、
例えば、
1.いつも親子教室で園に通われている保護者に渡すのと
2.ホームページの問合せの保護者に渡すとでは、
もうすでに「地図」がいるかいらないか、変わります。
地図がいらなければ、その分、他の情報を載せたり、
頁数を減らして安くしたり、できるわけです。
パンフレットを渡す相手というのは、
いまどきは必ずしも、入園直前の親子とは限りません。
すでにプレ幼稚園や親子教室に参加する時点から、
幼稚園選びは始まっていますから、
すぐに入園する親子でなく、
親子教室やプレ幼稚園の解説を厚くしたパンフレットが効果的な場合もあるのです。
正式入園を検討中の保護者に話を戻しましょう。
それでもやはり、幼稚園が思い描く、
入園して欲しい保護者像、幼児像を思い描くことが必要です。
オールマイティな幼稚園など、存在しません。
完璧な保護者も幼児もいませんね。
だからこそ、自園はどのような特色のある幼稚園で、
どのような保護者や幼児にこそ、来て欲しい、
というビジョンを掲げる必要があります。
せめて、働いている保護者を視野に入れるのか、
働く必要の無い保護者を対象とするのか、
その部分だけは、曖昧にせず、明確に意思表示する必要があります。
今、先生のところで預り(延長)保育を希望する親が少ないからといって、
周囲の保育園の早朝や夕方の時間を無視した対応のままでは、
結局働きたい母親は、先生の園を選びません。
実際にある話ですが、
働く保護者のための預り対応を厚くしたとたんに、
地域近隣の幼稚園から途中転入が数人あいついで続出している
幼稚園も実在するのです。
これは、預りにおろそかなために、他園に転出されている園があるということです。
【その4 何を伝えることが最適かと考える】
つまり、パンフレットを作るときには、
こうした園の方針を地域性や教育理念とトータルで検討して、
何を伝えることが、最も園児募集効果が高まるかと
考えて作ることが大切なわけです。
前回、私は地域のパンフレットを集めて比較しましょうと申し上げましたが、
他園の内容を真似して、いいとこどりした構成内容では、
結局だめですよ。
そういうのを、没個性化すると言います。
自分の園を、最高に魅力ある幼稚園として印象付けるために、
どの部分を、一番強く訴えるか、
ここに一番、力を入れて頂きたいわけであり、
2月の幼稚園☆元気塾で勉強するポイントも、
まさにこの部分です。
お席はまだあります。
http://www.andkids.net/pdf/y_genki_2.pdf
【その5 最高の結果を出せる制作チームを作る】
さて、そうしたこれまでに申し上げたような要素をひとつひとつ
検討しながら、目的を達成できるパンフレットを作ろうとしたら、
園長先生一人の力では、難しいと思います。
園児募集対策のスタッフ、
企画のスタッフ、
デザインのスタッフ・・・
それぞれの力を発揮できるチームを、職場内に構成して、
目的を達成できる入園案内をお作り下さい。
そして、そうしたチーム作りが難しい時には、
専門家に協力を求めて下さい。
安堂への連絡は、メールでもお電話でもお気軽にどうぞ。
さて、今回の内容はお役に立ちましたでしょうか?
お役立て頂ければ、幸いです。
安堂達也