MAGNA HISTORIA

The Life and Opinions of Ando Rei 安藤麗の生活と意見

2017年02月





『干物妹! うまるちゃん』のスピンオフ作品。秋田から一人東京の高校に行くため、戸惑いながらも上京して暮らし始める海老名菜々の心温まる話だった。秋田のローカルネタ(ババヘラ・アイス、アベックトーストなど)やほんわかしたギャグを随所に交え、日常的ではあるがしかし、先に上京した兄を探すという大きな目的に向かって展開していく。

登場人物たちのローカルな常識が東京に来た時に通じない時に見せる反応が愛らしく面白い。そういう楽しみ方は都会的な感覚に浸り過ぎているからかもしれないけれど、実際この世代の秋田県民はどう思うのか、聞いてみたくはある。

最近、各地の方言に興味があって、ともすればどんくさいとか田舎臭いとか隠すべきものと見られてしまうこともあるが、語彙もイントネーションも私は聞いていて楽しい。意味が通じないレベルになってしまうと、確かに困る場面は出てくるけれども。

そういえば、最近好きな『くまみこ』もちょっと系統的に近い要素があるな。
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ハイドン:オラトリオ「天地創造」Hob.XXI:2
ガーディナー(ジョン・エリオット)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2002-06-26



『アマデウス』にも登場してお馴染みのスヴィーテン男爵が、ミルトンの叙事詩『失楽園』に基づいてドイツ語で執筆した台本によるハイドンの壮大なオラトリオ「天地創造」をガーディナー指揮のモンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏で聞いた。

長大なミルトンの『失楽園』を演奏時間約100分で収めるにあたり、第1部から第2部にかけて神によって一通りの世界が創造される6日間が描かれ、最後の第3部でアダムとイブの二重唱を中心に祝福が歌われる。ガブリエル、ウリエル、ラファエルといった天使も歌うが、ガブリエルはソプラノ、ウリエルはテノール、ラファエルはバス、と声部が異なる。天使によって声の高さが違うのかといえばそうなのかもしれないが、これがいい色を出して重唱を奏でる。ちなみに、エヴァはソプラノ、アダムはバス。

1799年の初演の時から大評判なのもなるほど頷ける感動的で壮大な音楽。混沌から天と地が分かれて光が現れる一曲目から凄みのきいた金管の大音量、大胆な不協和音など、迫力が凄まじい。ベートーヴェンを聞いているかのような印象さえ受けるところがある。もっとも、大きな音を鳴らしても旋律や和声が古典派的な品を損なわないところはさすがハイドンだと思う。
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ヘンリー8世時代にイギリスがローマ・カトリックと別れて国教会が成立し、イギリスではラテン語歌詞の「モテット」に代わって英語歌詞の「アンセム」が作られるようになり、以後ヘンデルの時代まで続く・・・・・・という旨はCD付属の解説書に書いてある。

ヘンリー・パーセルによるそのアンセム集がこのアルバム。Te DeumやJubilate Deoは聖セシリアの日前夜のために作られた曲ということで、トランペットも入って華やか。さすがにメアリー女王の葬儀のための音楽はしめやかなのだが、それだけに葬送行進の強い太鼓の音が悲劇性を増している。

それ以外に収録されているアンセムはポリフォニーの合唱曲という感じが強いので、同じパーセルでもオードのような楽曲の派手さ、華やかさとはだいぶ違う。英語の発声も柔らかな印象を受けた。
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