MAGNA HISTORIA

The Life and Opinions of Ando Rei 安藤麗の生活と意見

2017年12月




昨日に続いて、また鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ全集をじっくりと聞いている。シリーズ36弾は1725年にライプチヒで演奏された4曲、BWV 42、103、108、6。

最初のBWV 42は30分弱あって長大なんだが、これはアルトのアリアが13分強と飛びぬけて長い。美しく聞かせる演奏だけれども。

BWV 103はリコーダー(フラウト・ピッコロ)が大活躍するのだが、特に冒頭の息継ぐ間もない分散和音のパッセージが見事だった。

印象的なのはBWV 6で、冒頭が聞き覚えのある旋律で、これはヨハネ受難曲の最後の感動的な重厚な合唱とよく似ている。かなり重々しいが、テクストのもとになっているルカ伝24章13−35節も、イエスの死後に、弟子が一時だけ復活したイエスに出会うという感動的な物語になっている。このCDで特徴的なのは、この曲でヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという、大きめのヴィオラのような楽器をストラップで結んで首にかけ、ヴァイオリンのように奏する楽器を使っているところ。

この楽器は実際に演奏しているところを別の楽団の演奏会で見たことがある。でかい楽器を首からぶら下げているので、そんなに見栄えがかっこいいものではないのだが、チェロのように足の間に挟んで弾くよりも複雑な音型を素早く奏でやすいかもしれない。
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色んな演奏家がバッハのカンタータに取り組んでいるのだが、最近私は鈴木雅明さんの指揮するバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の演奏が一番好きな気がしてきた。バッハの時代と同じように、合唱のソプラノやアルトのパートを少年合唱団に歌わせ、さらにはソロパートもボーイソプラノやボーイアルトを用いる演奏もあって、それは確かに好きだし、悲しい曲調には女声よりも少年の歌声の方がより切なく響き(と感じるのは個人的感覚?)、その魅力は代えがたいとは思う。が、なにぶんバッハのカンタータは凝った作りになっていて、技術的にも高いレベルを要求されるため、少年合唱団の歌唱にはどうしても時に力量不足を感じることがある。

BCJの場合、アルトはカウンターテナーを使い、このCDではソロをロビン・ブレイズが務めているが、ソプラノは女声。生き生きとしたテンポ感もいいし、声楽も器楽もとりわけ透明感があって美しい。段々、BCJのCDの所蔵枚数が増えてきた。

BWV 36は転用を繰り返して作られた楽曲だが、曲調は中々魅力的。その他、BWV 47と27を収録。BWV 27はアルトのアリアの別バージョンも収録されていて、オルガンの明るい旋律が光る。
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すきになったら
ヒグチユウコ
ブロンズ新社
2016-09-14



いい絵本を読んだ。少女とワニの愛。美女と野獣のような、ボリス・カーロフの「フランケンシュタイン」に出てくる怪物と少女のエピソードのような組み合わせ。どことなく切ない雰囲気もあるものの、温かくまとまる。絵も話もよかった。
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