MAGNA HISTORIA

The Life and Opinions of Ando Rei 安藤麗の生活と意見

2018年02月




全巻読んだ。どこの国か分からないが外国人のスイさんと日本人の旦那太田学の初々しくほんわかした生活を描き、折々のイベントごとなどが挿話として挟まれる。ずっと日本語が不自由で寡黙なスイさんが、最後の2巻くらいで徐々に口数を多くしていった。最終巻で、ちょっと夫婦関係にすれ違いが起こるも初心に戻り、それに伴ってそもそもの二人の馴れ初めがようやく明らかにされ、再び関係が再構築される。

ただ、こんな二人がなぜ結婚にまで至ったのだろうという点が、いまいち消化できなかった。毎回、ほんわかいい雰囲気の話なのだが、この一点は宙づりになっている感じがする。特に最終話の、夫婦関係を改めて考え直すという問題には、結婚を決めたことへのエピソードがどこかに挟まれていないと、中々納得できないのではないだろうか。

ラブラブカップルのほんわか日常生活が中心なので、もちろんそこに限って言えば十分楽しめる。
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Vivaldi: Sacred Music Vol.2
Vivaldi
Polygram Records
1991-09-12



ヴィヴァルディといったら協奏曲というイメージが強いかもしれないが、宗教音楽も面白く、名曲もいくつかある。このCDに収録されているスターバト・マーテルはその一つ。

ピエタ養育院で音楽を教え、色々な協奏曲を作っていたヴィヴァルディが、様々な宗教音楽も作るようになったのは1713年にピエタの合唱長であったガスパリーニが病気になってからだ。ウィキペディアの「アントニオ・ヴィヴァルディ」の項目内で、ガスパリーニを「合奏長」と記述しているが、"maestro di coro" のことを言っているなら、やはり合唱長じゃないだろうか。文脈的にも。

収録曲はまずオーケストラとソプラノ独唱のための Laudate pueri Dominum, RV 600 で始まる。ハ短調のヴィヴァルディらしいかっこいいトゥッティの旋律で始まり、歌唱も技巧的。ソプラノはマーガレット・マーシャルが歌う。

次に Stabat Mater, RV 621。今までマイケル・チャンスやアンドレアス・ショルの歌で聞いていたが、ヨッヘン・コヴァルスキーのカウンターテナーはもっと太く力強い。オーケストラもヴィットリオ・ネグリ指揮コンセルトヘボウ室内管弦楽団で、モダン楽器だからというのもあるだろうか。

その後は小曲が二つ、コヴァルスキーとニコ・ファン・デル・メールのテナーによる二重唱 Deus tuorum militum, RV 612 と、ソプラノ独唱の Sanctorum meritis, RV 620 いずれも外れ無し。
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バッハ:カンタータ第27番
シェーファー(マルクス)
ソニー・ミュージックレコーズ
1996-11-21



グスタフ・レオンハルトの指揮とテルツ少年合唱団が演奏するバッハのカンタータのCDというと、1980年前後の昔のものというイメージだったが、これは1995年に録音されている。収録曲は

「誰ぞ知らん、わが終わり如何に近づきたるかを」BWV27
「おお永遠の炎、おお愛の泉よ」BWV34
「イエスよ、いまこそ賛美を受けたまえ」BWV41

の三つ。BWV27については、以前の記事で別の演奏家によるCDを紹介した際に触れた。今回の一枚中では、2曲めのBWV34が感動的で良かった。トランペットとティンパニが入った祝祭的音楽であり、最終曲の疾走感溢れる曲調において、合唱のソプラノが最高音に達するクライマックスで感極まる。
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