Conjure Wife
Fritz Leiber
Orb Books
2009-09-29



フリッツ・ライバーのホラー小説を読了。久しぶりに、続きが気になって頁を捲りたくなる楽しい読書であった。

主人公の男性は文化人類学者の大学教授。ある時、妻が魔術に手を染めていることを知り、合理主義者の主人公は魔術をやめさせるが、実はこれまでの彼の人生は妻の魔術によって守られており、妻の魔術を止めてから奇怪なことが次々と起こりだす。

大学教授が主人公であるだけに、アカデミックな表現が所々出てくるところも面白いのだが、大学という場での面倒な人間関係や、問題行動を起こす学生などの問題も話に絡み、こういうのはアメリカの大学にもあるんだなあ、としみじみ感じる。

主人公の夫婦以外にも何組か大学教員とその妻という組み合わせが登場し、男女の役割分担や男女観が割と伝統的な枠組みで語られるところが多いのだが、元々1943年に出版されたものなので、そうなってしまうところはあるかもしれない。しかし、言い換えれば、それ以外は読んでいて古びた印象を受けなかったということでもある。

とても面白く読んだ。

邦訳も出ているようだ。
妻という名の魔女たち (創元SF文庫)
フリッツ ライバー
東京創元社
2003-12