C. P. E. バッハのチェンバロとフォルテピアノのための協奏曲変ホ長調 Wq. 47、2台のチェンバロと管弦楽のためのソナティナニ長調 Wq. 109、2代のチェンバロのための協奏曲ヘ長調 Wq. 46を聞いた。

最初の2曲はエリック・リン・ケリーがチェンバロ、ヨス・ファン・インマゼールがフォルテピアノとチェンバロを担当、最後の一曲はアラン・カーティスとグスタフ・レオンハルトがチェンバロを演奏している。オーケストラはコレギウム・アウレウム。最初の2曲は1982年にデジタル録音されたものだが、最後の曲は詳細が記されてないが、元はアナログ録音だったものをデジタル処理したもののようだ。

作曲年代としては最初のWq. 47が1788年、つまり作曲者の晩年なのだが、年を重ねた風格よりも新鮮な躍動感に満ちている。独奏にチェンバロとフォルテピアノの新旧二種類の鍵盤楽器を並べるところが、バロックから古典派への移行期ならではの組み合わせである。弦とフルートの掛け合いの主題がこれら独奏楽器の掛け合いへと繋がり、明るい楽曲。

続くソナティナは編成としてはオーケストラと2台のチェンバロという協奏曲風な形になってはいるが、冒頭から金管楽器やティンパニが壮大に響き鳴らされて序曲のよう。それがテンポを緩急変化させて進行し、2楽章目はメヌエットで終わる。

最後の協奏曲が一番古く作曲されたもので1740年、20代の時に書かれたものだが、これが一番落ち着いた曲調。これはC. P. E. バッハの特徴で、最初の頃よりも年を経てからの方がもっと自由な楽想で曲を書き、独創的な作品になるのだ。