なぜか最近フランスのバロック音楽も聞くようになっていて、今度はこのカンプラのモテット集を聞いてみた。

ソプラノ独唱の他はヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによる通奏低音のみの編成で、イタリアのカンタータのようだけれども、曲はもっと柔らかでしっとりとしている。そこがフランス音楽っぽい感じでもある。前半は静かに悲しみを湛える憂鬱な曲調が中心。最後の曲は神を喜んで歌う内容であるが、それでもやはり落ち着いた雰囲気。伴奏がオルガンとガンバのみの演奏ということも多分に作用している。

曲目は、

1. O Dulcis Amor
2. Salve Regina
3. Quemadmodum Desiderat Cervus
4. Ubi Es, Deus Meus
5. O Sacrum Convivium
6. Jubilate Deo

演奏はジャクリーヌ・二コラ(ソプラノ)、アンヌ=マリー・ララ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ウィリアム・クリスティー(オルガン)。ジャクリーヌ・二コラ自身が解説を書いており、作曲家についての他、このCDに収録されているようなフランス音楽における小規模編成のモテット、プチ・モテと大規模なグラン・モテの特色などについて記されている。だが、歌詞が掲載されていないのが残念。声楽曲はやはり歌詞を読んで内容を把握しつつ聞きたい。