スカルラッティのチェンバロ曲、といっても父アレッサンドロの曲である。リナルド・アレッサンドリーニの演奏で、トッカータやフーガを12曲収録している。

アレッサンドロ・スカルラッティのトッカータはやや単調な印象であった。1曲目のトッカータは19分を超える大曲で、テンポを変化させて最後にはフォリアまでついている。ただ、激しいテンポの出だしも分散和音が単調で、旋律的ではない。その他のトッカータも割と単調な楽曲が多く、練習曲のような雰囲気のトッカータが多い。

むしろフーガの方が聞いていて味わいがあった。フーガは主題そのものを対位法によって扱う楽曲であるから、旋律としての主題の性質に注目するのは当然であろう。