MAGNA HISTORIA

The Life and Opinions of Andou Rei

音楽学

Laudate pueri1

ヘンデルの詩篇『讃えよ子らよ』『もし主が』『めでたし女王』を聞く。
Handel: Laudate pueri/ Nisi DominusHandel: Laudate pueri/ Nisi Dominus
販売元:Harmonia Mundi
発売日:2000-10-10
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イギリスに帰化したヘンデルが何故英語じゃなくてラテン語の宗教声楽曲を書いたのかというと、これらは彼が20代の時にイタリアで作曲したものだから。

『讃えよ子らよ』はソプラノソロがオーケストラと合唱をバックに華やかに歌い上げる。曲の形式としてはアンセムに近い。歌詞は詩篇。

『もし主が』という訳の仕方は果たしてどうなのか。"Nisi Dominus"を直訳したら、『もし主が〜でなければ』。"nisi"は"if not"だから。この曲を知る前にヴィヴァルディの同タイトルの曲を聞いていたものだから、それと比べると冒頭のメロディは随分平面的。でも、次第にダイナミックな表現が出てきて、それはそれで凄い。オペラ的表現も出てくる。

Oster-Oratorium BWV 2491

バッハの復活祭オラトリオ、及びカンタータ"Erfreut euch, ihr Herzen" BWV 66を聞く。
J.S. Bach: Oster-OratoriumJ.S. Bach: Oster-Oratorium
販売元:Harmonia Mundi
発売日:1995-03-28
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復活祭オラトリオ、いいですねぇ、この華やかさ。一曲目のトランペットとティンパニが活躍するシンフォニアもいいのですが、二曲目のアダージョが非常に魅力的。一種のオーボエ協奏曲となっていて、オケをバックにオーボエが旋律を歌う。で、このフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレの演奏では、このオーボエによる長音のクレシェンドが中々魅惑的。

それと、復活祭オラトリオの特徴、及び魅力として、重唱が多いことが挙げられる。重唱のアリアは普通のカンタータでもよくあるが、レチタティーヴォも重唱なのだ。これは聞きどころ。

tomorrow-musette1

今まで、音楽は好きでもオーディオには対してこだわりもなく、安物のイヤホンを使って音楽を聞いていた。

それをほんのちょっといいイヤホンに換えて聞いたら、まあ、こんなに違うとは。躍動感、迫力が全然違うねぇ。当たり前だけど。元の音源がこんなにしっかりした音質だったのか、と思うわ。

さて、ゆかりさんを聞く。
TomorrowTomorrow
アーティスト:田村ゆかり
販売元:KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(M)
発売日:2008-12-17
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いいですねぇ。ゆかりさんのシングルCDは大体はずれない。ジャケットも大変品があります。

さて、クラシック音楽の愛好家は演奏家にもこだわるが、それ以前に作曲家にこだわるし、CD売り場も大体は作曲家別に商品が置かれている。しかし、J-POPやアニソンではそこまで作曲家が前には出てこない。恐らく聞く側の多くも、歌手・アーティスト先にありきで、あまり作曲者に注目して聞くことはないのではないか。同じ秋元康氏のプロデュースだからといって、AKB48と美空ひばりとJEROを同列に並べて聞く人もあまりいないと予想される。

でも、ある好きなアーティストがいたとして、そのアーティストの中でも好きな曲を選ぶと、実は共通した作曲家が手がけたものだったということがある。

ゆかりさんの上のシングルも、3曲収録されているのだが、2曲目の「恋のタイムマシン」が特にいいねぇと思って作曲者を確認すると、太田雅友氏……、他にも自分の気に入っている曲を作っているのはこのお方だ、と気付いたりする。楽曲で好みが分かれる私としては、これからは作曲者の名前にも注目して聞いていこうかと思う。

ところで、この「恋のタイムマシン」について、バッハ好きの私がこれを聞くと、サビがバッハのイギリス組曲第3番中のミュゼットのリズムに似ているように思ったりする。すると、このことと関係あるかどうかはしらないが、ミュゼットとは、バグパイプの音楽のように、持続音を鳴らしながら旋律を奏でる音楽。このシングルの表題曲「Tomorrow」のイントロはまさにバグパイプの音色で始まるのだ。繋がっている?いや、多分関係ないかと。

Weiβ Fluegel1

Wei遵m Flugel(DVD付)Weiβ Flugel(DVD付)
アーティスト:妖精帝國
販売元:Lantis(K)(M)
発売日:2008-09-10
おすすめ度:5.0
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妖精帝國の「Weiβ Fluegel」を聞く。

妖精帝國はジャンルで言えばゴシック寄りのロック、シンフォニック・メタルということになろうか。「Weiβ Fluegel」はそれほどシンフォニックではないけれども。

好き嫌いが分かれるとすると、それはボーカルの問題かと。サウンドは結構重厚であって、アリプロように打ち込みストリングスではなく生楽器を用い、ギターも強め。そこにきてYUI様の声は細めのアニメ声、というか声優なんだから当然なのだが、音楽的なものを求めると、ここで好みが分かれるのではないかと思う。曲の重厚感と比べると、ボーカルは軽い。でも、それが良いという向きもあるだろう。

ただ、いずれにしても、妖精帝國の楽曲は割りと良いものが多いとは思う。

Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ1

ひたすら眠く、眠れるだけ眠る。寝すぎて罪悪感に苛まれることもないし。

バッハを聞く。眠ったりもしながら。

J.S. Bach: Cantatas BWV 177, 93, & 135 [Hybrid SACD]J.S. Bach: Cantatas BWV 177, 93, & 135 [Hybrid SACD]
販売元:Accent
発売日:2006-06-27
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特にカンタータ177番「我は汝を呼ぶ、主、イエス・キリストよ」の冒頭が素晴らしい。しかし、こんな曲作れないわ。どうやってこんなにオケと4声合唱とが対位法を積み重ねる音楽が作れるのだろう。常人には難しすぎる。

このCDはカンタータ177番、93番、135番を収録しており、それぞれ三位一体後第3、第4、第5日曜日のための曲。楽曲は全部暗い。そこがいい。

ж1

Superluminal Ж AKIBA-POP MOSAIC.WAV 初回限定盤Superluminal Ж AKIBA-POP MOSAIC.WAV 初回限定盤
販売元:Sham.Studio.
発売日:2009-04-15
おすすめ度:5.0
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初回限定盤のデジパック仕様というのはこういう形のことをいうのか、なるほど。CDのジャケットとしては大きめサイズで、本のような形になっているものの上にプラスチックカバーがかぶさるのですね。

いやはや、凄いわ。曲が。凄い曲ばかりだわ。電波というか、非常にかっとんだダイレクトな歌詞を軽く歌いこなしてしまう声と楽曲。あらためて、凄すぎる歌だと感じる。

私、ジャンルを問わずあまりゲームをやらず、ゲームは知らずにMOSAIC.WAVによるそのゲームの主題歌だけを知っているということがある。今回収録曲の半分近くがゲームの曲。設定というか、世界観というか、それはゲームに基づいて楽曲が作られているわけだが、全く、やばい。やびゃぁ。

一曲目に「洗脳・搾取・虎の巻」というのは、アルバム冒頭にぴったりですね。この一枚のCDで聞いてる者(ここでは歌に沿って愚民というべきか)を洗脳しちゃいますよ、という宣言になっている。

アルバム用に新たに収録された曲は4曲のようですが、個人的には「空から女の子が降ってくる街」が面白かった。内容はこの題名が全てを語っているが、とても具体的な地名の羅列や情景描写が、異様な事象を鮮やかに描き出していて、情景が目に浮かぶよう。アニメを見ているような感覚になる。ま、異様な事象と書いたけれど、昨今のアニメでは異様でもお約束事みたいなところだが。

あと、「LOCAL JESUS」とはまた意外な曲調。バッハの「主よ人の望みの喜びよ」をアレンジした楽曲で、面白い転調をする。

超妻賢母宣言2

そういえばこの曲もアルバムに収録されていないんだよなぁ……。
超妻賢母宣言超妻賢母宣言
アーティスト:MOSAIC.WAV
販売元:Lantis(K)(M)
発売日:2008-04-23
おすすめ度:4.5
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柏森氏の曲はメロディラインや音使いがかわいらしいところがいいですね。打ち込みガンガンですが、使う音色は比較的高音で軽やかなものが多い。

以前ネットラジオか何かで発言されていたように記憶していますが、結構理詰めに曲作りをされているとか。確かに形式的な美しさも感じられる。曲としてがっちり構成されている。

「超妻賢母宣言」は冒頭の経文が2回リフレインされますが、この「じょーじょーじょー」の声が心地よくなってくる。

カップリングの「ねるがよい」もよいねぇ。このサビはやはりMOSAIC.WAVだなあという感じの。

Superluminal AKIBA-POP1

毎度質の高い電波ソングを提供しているMOSAIC.WAVの新しいアルバム。
Superluminal Ж AKIBA-POP MOSAIC.WAV 初回限定盤Superluminal Ж AKIBA-POP MOSAIC.WAV 初回限定盤
販売元:Sham.Studio.
発売日:2009-04-15
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楽しみなのだが、だがしかし、あの曲が、この曲が、シングルで出ていた色々な秀逸な作品が収録されていないのが残念なのだ。それでも、これまでの面白い曲は色々入っているのだけれど、個人的にも面白いと思っていた曲が入っていなくて。

この曲の作詞センスとか抜群です。迷惑メールを歌詞にできる人なんていませんよ。
迷惑メーリングGIRL/MOSAIC.WAV迷惑メーリングGIRL/MOSAIC.WAV
販売元:MOSAIC.WAV
発売日:2008-09-19
おすすめ度:5.0
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京都の太秦を電波化した傑作。
電脳合戦×うじゅの陣! ~カラス天狗うじゅ ~電脳合戦×うじゅの陣! ~カラス天狗うじゅ ~
アーティスト:MOSAIC.WAV
販売元:戦国魂
発売日:2007-10-19
おすすめ度:4.5
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sinfonia1

クイケン指揮のバッハのカンタータCD三枚目。
Bach: Cantatas, BWV 179, 35, 164 & 17 [Hybrid SACD]Bach: Cantatas, BWV 179, 35, 164 & 17 [Hybrid SACD]
販売元:Accent
発売日:2007-06-11
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相変わらず美しい演奏。

聞き所はBWV35のシンフォニア。全体が二部に分かれており、冒頭と中間にシンフォニアがあるのだが、これは実質オルガン協奏曲になっているのである。これを基にしてオーボエ協奏曲二短調が復元されていて、これは私が大好きな曲である。オーボエ協奏曲の第1、3楽章の元がこのカンタータのシンフォニアなのだ。

BWV35はシンフォニア以外にもオルガンが非常に活躍する作品で、歌の伴奏に華やかに彩りを添える。オルガンがこれだけ活躍するカンタータは、バッハの中では珍しい。

ちなみにそのオーボエ協奏曲版のCDに関してはこれが素晴らしい演奏であった。チェンバロ協奏曲から復元したオーボエダモーレ協奏曲も収録されている。
Bach: Concertos for Oboe and Oboe d'AmoreBach: Concertos for Oboe and Oboe d'Amore
販売元:Naxos
発売日:2000-01-25
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Herr Gott, dich loben wir1

ピアノを弾きながら嫌な人のことを思い出し、いらいらしてしまった。ために、弾いても楽しくなかった。

どうでもよいセットリスト。

モーツァルト:ピアノ協奏曲イ長調KV.488。

スカルラッティ:ソナタハ長調K. 159、ハ長調K. 461、ニ長調K. 533、ニ短調K. 1。

ロワイエ:スキタイ人の行進。

バッハ:半音階的幻想曲とフーガ二短調。


ロワイエは弾けないアルペッジョがあったのだが、ちょいと工夫する方法が見つかった。しかし、元はチェンバロ用の楽曲。ピアノで弾くには鍵盤が重過ぎるのと、鍵盤の幅が広いのとで、物理的に非常に困難なところがある。

さて、またクイケン指揮のラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータCDを聴く。
Bach: Cantatas 16, 153, 65 & 154 [Hybrid SACD]Bach: Cantatas 16, 153, 65 & 154 [Hybrid SACD]
販売元:Accent
発売日:2007-02-12
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今回面白いと思うのは、BWV16。二曲目の"Lasst uns jauchzen"(我らに歓びの声をあげさせよ)。非常に軽快なリズムで、まるで日本の音頭のようなリズムとメロディ。バッハは時々こういう曲を作るから面白い。意外性もあるのだけれど、それでいてバッハらしいというもの。トランペットもうなっている。
人となり
安藤 麗
ここは安藤麗の日頃の創作活動(短歌、詩、小説等)の状況や告知、読んだ本やCDのレビュー、或いは単なる嘆きを記すお部屋です。

◎2008年「短歌研究新人賞」佳作受賞

◎電波萌え悲劇歌&朗読CD『クリスマスdeおじゃましマス』をmuzie様にて扱って頂いております(http://www.muzie.co.jp/artist/r001865/)

◎下の「著作の一部」は私の詩や短歌が収録されている作品。アマゾンへリンクしております。
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