JR0VLTのblog

暇な爺の独り言です

幼少期に父の影響で電子回路に興味を持ち1970年代にアマチュア無線局を開局、1980年代にJR0VLTで再開局。従免は3個、局免は2個あるものの無線機などを作ってばかりいて、電波利用料の元が取れるほど波は出していません。 元レガシー系IT技術者、白黒鍵盤とフランス車が好み

久しぶりに真空管のオーディオアンプを作りました。

寝床用に作った最大出力1W程度のこじんまりしたアンプです。
構成は初段がJ-FETの2SK30A、これをベース接地の2SC3209などで受け、終段はCV4097/5A6のシングルです。
DSC_0194

ぺるけ氏の回路をできるだけ忠実に再現してあります。
終段のCV4097はレイセオンの新品を使っていますが、同等の5A6の中古品でも動作することを確認しました。

この真空管は9pinの直熱ペントードで、大昔にテレビで放送されていた戦争映画コンバットに登場したトランシーバに使われていた球のようです。

出力トランスが、むき出しのままで感電しそうなので、孫たちが来る前になにかの対策をしないとやばそうですね。

おもな音源はYou TubeやDiskに記録したMP3などは USB ⇒ DDコンバータ ⇒ DAC ⇒このアンプ、
またはCD ⇒ DAC ⇒ このアンプです。

スピーカーはBOSEの101VMですがインピーダンスが6Ωなので、多少ミスマッチのようです。

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フルデジタル方式のSSBジェネレータを作っています。

直近の記事ではADコンバータにPCM1808を使っていましたが、最終出力でキャリアリークが多かったのでいろいろと原因を考えてみました。

Weaver方式の致命的な欠点は、キャリアリークがあると帯域内にサブキャリア(通常1.5kHz程度)の変調波がインバンドに表れてビートとして検出されることです。

フィルターやPSN方式では、キャリアリークがあってもゼロビートになるので、恥ずかしい思いをすればいいのですが ?、Weaver方式では使い物になりません。

キャリアリークの原因は、被変調波に直流成分が含まれていることです。
ADコンバータのPCM1808に原因があるものと当たりをつけて、PCM1804に変更することにしました。

PCM1808はシングルエンド入力ですが、PCM1804は差動入力でアナログ電源電圧の1/2にバイアス電圧をかけるように設計されていて、このための基準電圧を与える端子が用意されているので、例によって入力トランスの中点に、この電圧を印加する方法にしました。

PCM1804はSSOPの28pinなので、変換基板に乗せてC型基板で追加拡張して実装しています。
ADC_PCM1804_1次df1704_v2.0
DSC_3200
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一通りの部品をシャーシに実装していますが、完成というにはほど遠く、テストベンチ然としています。

周波数の設定は、とりあえずサムロータリスイッチですが、今後ロータリーエンコーダなども併用するつもりです。

ご訪問ありがとうございました

このところ涼しくなって、ハンダ付けをする元気が復活してきたので、定番の電子工作をしています。

数年前に、基板を起こしてフルデジタルのSSBジェネレータを作って、それなりに動作していたのですが、拡張性というか試行錯誤に不向きなことから、秋月の汎用基板を使って作り直しました。

きっかけはバーブラウンのデジタルフィルタDF1704が入手できたことによるものです。
このICはPCM1704というマルチビットのDAコンバータとセットで使うように設計されたようです。
どちらも製造中止らしく、市場では骨董品のように扱われていて、とりわけPCM1704は高額で取引されているようです。

DF1704は、AD変換と一次変調後のデジタル信号を768kHzまでインターポレーションすることに使います。

0無題


1ADC1次df1704_v2.0
3ax1パラ2次_df1704_DAC904

5ax2

基板は秋月のB型Mesh二枚です。

左の基板(一次変調回路)の動作
・PCM1808で24kHzのレートでAD変換
・24kHzのワードクロック信号から1.5kHzの2相信号を生成、I/Q変調
・サンプルレートコンバータSRC4190をサンプルレート3kHzで動作させLPFとして1.5kHz以下の成分を抽出
・SRC4190とDF1704で768kHzまでインターポレーション

右の基板(二次変調回路)の動作
・74HC164/74VHC595による24bitのシリアルイン・パラレルアウトのシフトレジスタで2組の並列信号に変換
・並列のI/Q信号の上位14bitをTayloe方式で変調後DA変換
・'Si5351のクロックを74AC74の2段同期カウンタで、左1/2、右1/4に分周

Tayloe方式の変調と記しましたが、I相・Q相・not(I相)・not(Q相) の順序で信号を選択することで変調する方式ですが、原典は畔津明仁氏の記事です。

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