2007年07月07日
反日好きの中国?
今日は七夕の日、そして中国では「七・七事変記念日」という事で、朝から各新聞やテレビは賑わっています。
日本では「盧溝橋事変」となってますが、今の中共(中国共産党)はこの日を「抗日戦争70周年記念日」と名付けています。つまり日本軍と全面戦争・抗日戦争を始めた,中国軍が立ち上がった記念日という解釈を中国国民にさせている訳です。
同じ中国人でも外省人の台湾人はこれを見て鼻で笑います。「共産党什么時候打過戦!」(共産党は戦争なんかした事有ったっけ?)。その意味は、日本軍と戦ったのは蒋介石率いる国民党軍であって、お前らは何もしなかったじゃないか、っと言う事です。
大陸人と台湾人が一緒にこのような抗日テレビドラマを見ていると、たいへん面白い事が分かります。台湾人は共産党軍の軍服・装備を見て、「こんな格好良く無かった、銃もこんなまともなものじゃ無かった」と批判的なコメントを入れ、「こんなドラマは嘘ッパチ!」とすぐにチャンネルを変えようとします。
今年2007年7月1日は、香港返還10周年記念でした。中国では返還という言葉ではなく、「回帰」という中国語になります。これを機会に台湾にも「一国二制」(一国二制度政策)を以って、統一の方向に向いたいという中共の考え方と、独立までは思わないが、一国二制には反対と言う72%の台湾住民の意見、更には返還後の香港経済の安定した成長率に比べ、現在成長率4%に留まっている台湾経済とを比較をすれば、一概に感情的な部分だけでは物が言えない台湾商人達との間で繰り広げられる戦いは、いつ決着が付くのでしょうか。
日本語では反日映画とか反日思想となってますが、中国では抗日という言葉の方を良く使います。但しこれは中国共産党が主に使う言葉で、一般の国民の意識の中においてはあまりこの思想は有りません。
その証拠に、もし本当にこの思想が浸透しているならば、日本企業は中国に工場進出など出来ないハズですし、日本製品なんか売れないのが当たり前です。しかし現状はその逆といったところでしょう。この背景を話し出すと非常に長くなりますからここでは控えますが、少なくとも親日ではないのは確かなだけです。
では何故2005年に北京・上海であの大反日デモが起こったのか?その理由は、それだけ仕事もせずに学校にもちゃんと行って無い暇な人間たちがたくさんいるというだけのことですよ。