ロシア
2024年02月17日
【News=速報】 ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が収監先の刑務所で急死、病死か暗殺か、世界に一層の緊張感(2024)
ロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監されているロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区当局がロシア時間2月16日、ナワリヌイ氏が刑務所内で死亡したと発表した、と世界中のメディアが報じた。当局は散歩後に気分が悪くなり、その後意識を失って死亡したとしているが、死因は「調査中」だとして明らかにしておらず、ナワリヌイ陣営は「(死の)確証が得られない」として、事実関係の確認を急いでいる。死亡が事実なら享年47歳。モスクワ近郊の刑務所から突然極北にある同刑務所に移監されて以降再三体調の悪化が伝えられていたため、病死の可能性もあるが、ナワリヌイ氏は過去に毒殺未遂が強く疑われる被害に遭っており、世界の観測筋は政権側による暗殺の可能性も捨てていない。実際、「蛮行」「無責任」などとロシア指導部を非難する声明を発表した首脳も相次いでおり、死の真相をめぐって世界は一段と緊張感に包まれそうだ。
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3505504?cx_part=latest
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3505504?cx_part=latest
2023年12月12日
【News=速報】 ロシアの反体制指導者ナワリヌイ氏が所在不明、収監先を移動か(2023)
ロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監先から移送されたとみられ、所在が不明になっていることがロシア時間12月11日分かった。ナワリヌイ氏の弁護士が施設の職員から「ここにはいないと告げられたことで判明したきっかけ。同氏の側近が11日に明らかにしたとロイターなど欧米のメディアが報じた。ナワリヌイ氏は今年8月、新たに懲役19年の判決を受け、さらに管理が厳しい「特別体制」の施設に移送されるとみられていたが、ロシアでは囚人の移動中には所在地を明かさないことがあり、今回の所在不明がこうし途中経過の状態にあることの表れかどうかは不明。プーチン大統領が来年3月の大統領選挙に出馬する意向を明らかにした直後で、ナワリヌイ氏側が、対立候補への投票を通じてプーチンへの抵抗の意思を示そうと呼びかけたことなどから、さらなる弾圧に乗り出した可能性もあり、西側諸国は警戒を強めている。
ナワリヌイ氏は先週、独房内で目まいを起こして床に倒れ込み、点滴を受けたとの情報もあり、体力の低下も憂慮されている。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/world/security/IGJX3NT4CZPJLEK6JEY7G2KHME-2023-12-11/
ナワリヌイ氏は先週、独房内で目まいを起こして床に倒れ込み、点滴を受けたとの情報もあり、体力の低下も憂慮されている。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/world/security/IGJX3NT4CZPJLEK6JEY7G2KHME-2023-12-11/
2023年08月05日
【News=戦争速報】 クリミア大橋近辺で連日の水上ドローン攻撃か、ロシア軍艦とタンカーが被弾との情報(2023)
ロシア時間8月4日から5日にかけて、クリミア大橋がかかる東側の海軍基地や西側の海峡で無人艇(水上ドローン)によるものとみられる攻撃があり、ロシア側は海軍基地では攻撃を砲撃し撃退、海峡ではタンカーが損傷したことを認めているが、海軍基地でも軍艦1隻が大きな被害を受け曳航されるなどいずれも重大な被害があったとみられている。ウクライナ側は関与を明確には認めていないもよう。先日のクリミア大橋の2度目の破壊についても無人艇による攻撃が疑われており、ロシアにとっては水上ドローンがますます脅威になりそうだ。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-crimea-bridge-idJPL6N39M005?il=0
軍艦が被弾したとみられるのはクリミア大橋の日加瀬鹿世話にあり、黒海に面するロシア・ノボロシースクの海軍基地。ロシアは「ウクライナの武装勢力が2隻の無人艇でノボロシースク海軍基地を攻撃しようとしたが、無人艇は基地の外を警備していたロシア艦船の標準兵器の砲撃によって破壊された」と声明を発表し、被害には触れなかった。
しかしロイター電などはウクライナの情報筋の話として、ロシア海軍の揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」が深刻な損傷を受け、戦闘任務を遂行できなくなったとの情報が伝えられた。
また5日未明、クリミア大橋の西側に位置し、ロシアに不法に占領されているウクライナ南部のクリミア半島とロシア本土を挟むケルチ海峡で、ロシアのタンカーがウクライナの無人艇(水上ドローン)による攻撃を受けた。
タンカーは自力で航行できず、タグボートが派遣された。近くにある石油積み出し港の混乱ぶりを伝えているメティアもあるが、ロシアは認めていない。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-crimea-bridge-idJPL6N39M005?il=0
軍艦が被弾したとみられるのはクリミア大橋の日加瀬鹿世話にあり、黒海に面するロシア・ノボロシースクの海軍基地。ロシアは「ウクライナの武装勢力が2隻の無人艇でノボロシースク海軍基地を攻撃しようとしたが、無人艇は基地の外を警備していたロシア艦船の標準兵器の砲撃によって破壊された」と声明を発表し、被害には触れなかった。
しかしロイター電などはウクライナの情報筋の話として、ロシア海軍の揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」が深刻な損傷を受け、戦闘任務を遂行できなくなったとの情報が伝えられた。
また5日未明、クリミア大橋の西側に位置し、ロシアに不法に占領されているウクライナ南部のクリミア半島とロシア本土を挟むケルチ海峡で、ロシアのタンカーがウクライナの無人艇(水上ドローン)による攻撃を受けた。
タンカーは自力で航行できず、タグボートが派遣された。近くにある石油積み出し港の混乱ぶりを伝えているメティアもあるが、ロシアは認めていない。
2023年04月12日
【News=災害速報】 ロシア・カムチャッカのシベルチ火山が大規模噴火、津波はなし、前例のない降灰で航空機に警戒情報(2023)
ロシアの極東地区カムチャツカ半島ら位置するシベルチ(Shiveluch)火山(標高3307m)がロシア極東時間4月11日未明(日本時間10日深夜)に噴火したことが分かった。ロシア科学アカデミー(RAS)の地球物理学研究所が発表したとCNNなど欧米のメディアが米国時間11日朝に報じた。噴煙は高さ20km(2万m)に達しており、近年の噴火の中でも大規模の部類に入るとみられる。特に降灰量が異常に多く、過去60年で前例のない量だという。現時点で人的被害の報告はないという。
周辺国では噴火による津波の発生が一時懸念されたが、日本の沿岸では海面変動などは観測されていなもよう。
★噴火の様子を伝える在ケニアロシア大使館Twitter公式サイト=恐怖を覚えるような映像ではありませんが、過去に噴火災害に遭われたり、親しい方を噴火によって亡くされたりした方などは、トラウマなどを刺激する恐れがありますので、視聴をお控えください。あるいは十分に気を付けてごらんください
★シベルチ火山(2016年撮影、資料写真)=gettyimages
http://www.gettyimages.com/detail/522403406' target='_blank' style='color:#a7a7a7;text-decoration:none;font-weight:normal !important;border:none;display:inline-block;'>Embed from Getty Images
★CNNNews
https://www.cnn.co.jp/world/35202468.html
シベルチ火山は紀元前から噴火を続けており、約50〜400年間隔で推定で60回以上噴火しているとみられている。近代的な観測技術が確立されて以降は1956年の噴火が知られており、2013年にも深刻な噴火をしている。
いわゆる環太平洋火山帯のほぼ真上にある。
地球物理学研究所によると、今回の噴火では11日午前1時(日本時間10日午後10時)から地震活動が観測され始めた。
日本の気象庁では10日午後10時10分にカムチャッカ半島付近で地震が発生したことを11日午前5時になって発表しているが、地震の規模を示すマグニチュード(M)は不明としている。
人間が住む最も近い集落は約50kmの地点にあるが被害の現状は分かっていない。約90km離れた町の道路や車には灰が積もっているという。
★降灰に埋もれた民家=Twitter
シベルチ火山の近年の噴火は溶岩流が流れ出すタイプではなく、噴火によって形成された溶岩ドームが崩壊することによって火砕流が発生してふもとに流れ出るタイプ。今回はまだ噴煙が縦400km、横250kmに及んでおり、火口の場所や状況は分かっていない。
CNN電が引用している国営タス通信によると、RASはもし溶岩流だった場合、最大で20km離れた場所まで到達して、幹線道路をふさぐ恐れもあるとみているという。
現場付近は世界でも最も頻繁に航空機が航行する空域で、過去には火山灰を吸い込んだ航空機が片方のエンジン停止に至った例もあるという。欧米のメディアによると、既に航空機には危険度が最も高い「赤」の警告が出されているとの情報もある。
周辺国では噴火による津波の発生が一時懸念されたが、日本の沿岸では海面変動などは観測されていなもよう。
★噴火の様子を伝える在ケニアロシア大使館Twitter公式サイト=恐怖を覚えるような映像ではありませんが、過去に噴火災害に遭われたり、親しい方を噴火によって亡くされたりした方などは、トラウマなどを刺激する恐れがありますので、視聴をお控えください。あるいは十分に気を付けてごらんください
🌋 The mighty #Shiveluch volcano in Russia's Kamchatka has gone full eruption mode - volcanic ash emissions has reached 20km, right into the stratosphere. pic.twitter.com/go9GeoloEE
— Russian Embassy in Kenya/Посольство России в Кении (@russembkenya) April 11, 2023
★シベルチ火山(2016年撮影、資料写真)=gettyimages
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★CNNNews
https://www.cnn.co.jp/world/35202468.html
シベルチ火山は紀元前から噴火を続けており、約50〜400年間隔で推定で60回以上噴火しているとみられている。近代的な観測技術が確立されて以降は1956年の噴火が知られており、2013年にも深刻な噴火をしている。
いわゆる環太平洋火山帯のほぼ真上にある。
地球物理学研究所によると、今回の噴火では11日午前1時(日本時間10日午後10時)から地震活動が観測され始めた。
日本の気象庁では10日午後10時10分にカムチャッカ半島付近で地震が発生したことを11日午前5時になって発表しているが、地震の規模を示すマグニチュード(M)は不明としている。
人間が住む最も近い集落は約50kmの地点にあるが被害の現状は分かっていない。約90km離れた町の道路や車には灰が積もっているという。
★降灰に埋もれた民家=Twitter
that’s not snow, it’s ash
— ian bremmer (@ianbremmer) April 11, 2023
after the eruption of shiveluch volcano in russia pic.twitter.com/W88Nbkap09
シベルチ火山の近年の噴火は溶岩流が流れ出すタイプではなく、噴火によって形成された溶岩ドームが崩壊することによって火砕流が発生してふもとに流れ出るタイプ。今回はまだ噴煙が縦400km、横250kmに及んでおり、火口の場所や状況は分かっていない。
CNN電が引用している国営タス通信によると、RASはもし溶岩流だった場合、最大で20km離れた場所まで到達して、幹線道路をふさぐ恐れもあるとみているという。
現場付近は世界でも最も頻繁に航空機が航行する空域で、過去には火山灰を吸い込んだ航空機が片方のエンジン停止に至った例もあるという。欧米のメディアによると、既に航空機には危険度が最も高い「赤」の警告が出されているとの情報もある。
2023年01月21日
【News=戦争速報】 ロシアがモスクワの国防省屋上に対空ミサイルシステム設置、ウクライナの首都攻撃警戒か(2023)
ロシアの首都モスクワの国防省の庁舎屋上などに対空ミサイルシステム「パーンツィリS1(Pantsir-S1)」が設置されていることが分かる映像がSNSで拡散している問題で、ロシアの大統領府(クレムリン、Kremlin)はロシア時間1月20日、ウクライナのミサイルが首都の中枢に到達する可能性があると考え、そうした事態に備えたものであるかどうかについて明言を避けていたことが分かった。AFPなどが報じた。独立系のロシア語メディアによると、パーンツィリS1はもう1カ所、モスクワ郊外ノボオガリョボ(Novo-Ogaryovo)にあるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の公邸から約10kmの地点にも設置されているとされており、これらが事実ならば、明らかに首都の重要地点について、ロシアが警戒を強めている動きととれるが、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官は「国防省には、国全体、特に首都の安全を保障する責任がある」と木で鼻をくくったような「正論・一般論」を述べ、大統領府としては答える必要がないとの姿勢を貫いた。国防省もコメントしていない。
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3448028?cx_part=latest
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3448028?cx_part=latest
2022年12月28日
【News=戦争速報】 クレミンナ奪還へウクライナ軍が大きく前進、ロシアは既に数マイル撤退(2022)
今年4月にロシア軍が占領し、一方的に併合を宣言したウクライナ東部ルガンスク州の重要都市クレミンナで、ウクライナ軍が奪還に向けた大きな前進を果たしたことが分かった。ルガンスク州のガイダイ知事がそういった認識を示したと欧米のメディアがウクライナ時間12月27日に一斉に報じた。ロシア軍の主力部隊は既にクレミンナの南東数マイルへ撤退を強いられており、西側の専門家はウクライナによるクレミンナ奪還は時間の問題とみている。ただし、ウクライナ軍によると、クレミンナの都市周辺には大量の地雷が敷設されており、ウクライナの部隊も容易には近づけない状況だという。また、ロシア軍は予備兵を大量投入して防衛線の維持を図っているという。クレミンナを取り戻せば、周辺にあるスワトボやスタロベリスクの奪還も容易になり、ロシアのルガンスク州全体の防衛線が一気に崩壊することも考えられるため、クレミンナ奪還の是非は東部戦線全体の戦況に重大な影響を与えそうだ。クレミンナより北方にある同じく東部の要衝バフムートではロシア軍が猛反撃しており、戦況は膠着状態にあるという。
★News
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2022年11月17日
【News=速報】 ウクライナの首都キーウに初雪(2022)
ウクライナの首都キーウでウクライナ時間11月17日、初雪が降った。ウクライナ各地ではロシア軍によるエネルギーインフラを標的とした攻撃で停電している地域があるため、暖房に支障が出ており、進む冬に懸念が強まっている。
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3435863?cx_part=latest
#ordinaryKyiv перший сніг 🌨 pic.twitter.com/bgJ0drDGZs
— Windy🇺🇦 (@Sayravem) November 17, 2022
★AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3435863?cx_part=latest
2022年11月14日
【News=速報】 ロシアのラブロフ外相が緊急搬送か、G20のバリ島で(2022)
G20サミットに参加するためバリ島を訪れていたロシアのラブロフ外相がインドネシア時間11月14日、病院に緊急搬送され、一時診察を受けていたとみられることが分かった。AP通信などが報じており、共同通信やNHKなど国内のメディアも独自に取材して報じている。ラブロフ外相は既に回復してホテルに戻ったという。
ロシア国営タス通信が「ラブロフ氏がホテルで明日の準備をしている」と記者に話したと報じるなど、ロシア側は全面否定。ラブロフ外相が「プーチン重病説」をウクライナ戦争前から流布する欧米のジャーナリストを引き合いに出し「もっと真実を伝えるべきだ」と否定したとするコメントが出回っている。
ラブロフ外相は欠席したプーチン大統領の代わりとしてG20サミットに出席していた。
★NHKNews
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221114/k10013891221000.html
ロシア国営タス通信が「ラブロフ氏がホテルで明日の準備をしている」と記者に話したと報じるなど、ロシア側は全面否定。ラブロフ外相が「プーチン重病説」をウクライナ戦争前から流布する欧米のジャーナリストを引き合いに出し「もっと真実を伝えるべきだ」と否定したとするコメントが出回っている。
ラブロフ外相は欠席したプーチン大統領の代わりとしてG20サミットに出席していた。
★NHKNews
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221114/k10013891221000.html
2022年10月10日
【News=戦争速報】 ロシアがウクライナ全土に乱射のミサイルがキーウのドイツ領事館・ルーマニア大使館入居のビルにも着弾、けが人はないもよう(2022)
ウクライナ時間10月10日午前8時ごろ、首都キーウ(キエフ)や西部リヴィウなどウクライナ全土の70カ所以上にロシアが黒海やカスピ海から発射したミサイルが着弾し、計11人が死亡したが、このうちキーウではドイツ領事館の入る建物が着弾による大きな爆発で損壊したことが分かった。領事館員は今年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、全員が退避(ドイツに帰国したか他国に移設したかは不明)しており、着弾・爆発によるけが人はいなかった。同じビルには在ウクライナルーマニア大使館や韓国の大手電機メーカーの支社も入居しているとの情報もある。キーウでは今後も爆撃の増加が予想され、10月5日に閉鎖していたキーウにある在ウクライナ日本大使館を再開したばかりの日本政府も業務継続の再考を迫られそうだ。
ドイツのショルツ首相はこの日、クリミア大橋爆破事件の発生を受けてさらに深刻化しているウクライナ・ロシア情勢を協議するため、11日に先進7カ国(G7)首脳とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がオンライン形式で緊急会合を開くことをゼレンスキー大統領と電話で合意したばかりだが、その意趣返しとしてドイツ領事館を狙った攻撃ではなく、このビルが中央駅の近くに立ち総ガラス張りの高層ビルとしてキーウを代表するビルと認識されていることから、キーウ市民の士気低下を狙って攻撃したとの説が有力になっている。ただ、ロシアからドイツなどEU各国に天然ガスを供給しているノルドストリームが1週間前に破壊され、それがロシアによる爆破工作よるものとの疑いが浮上しており、今後のウクライナ攻撃でドイツ人に人的な被害が及ぶことになれば、独露関係の一層の悪化が懸念される。両国の冷静な対応を望みたい。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/63199124
ドイツのショルツ首相はこの日、クリミア大橋爆破事件の発生を受けてさらに深刻化しているウクライナ・ロシア情勢を協議するため、11日に先進7カ国(G7)首脳とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がオンライン形式で緊急会合を開くことをゼレンスキー大統領と電話で合意したばかりだが、その意趣返しとしてドイツ領事館を狙った攻撃ではなく、このビルが中央駅の近くに立ち総ガラス張りの高層ビルとしてキーウを代表するビルと認識されていることから、キーウ市民の士気低下を狙って攻撃したとの説が有力になっている。ただ、ロシアからドイツなどEU各国に天然ガスを供給しているノルドストリームが1週間前に破壊され、それがロシアによる爆破工作よるものとの疑いが浮上しており、今後のウクライナ攻撃でドイツ人に人的な被害が及ぶことになれば、独露関係の一層の悪化が懸念される。両国の冷静な対応を望みたい。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/63199124
2022年10月07日
【News=速報】 ノーベル平和賞にベラルーシの人権活動家と露・ウクライナの人権団体(2022)
ノルウェーのノーベル賞委員会はノルウェー時間10月7日、2022年のノーベル平和賞を、ベラルーシの人権団体「ビャスナ(春)」代表の人権活動家、アレス・ベリャツキー(Ales Bialiatski)氏とロシアの人権団体「メモリアル」、ウクライナの人権団体「市民自由センター」(CCL)に授与すると発表した。委員会は授賞理由について、ベリャツキー氏と2つの人権団体が「市民社会を代表して、長年、権力を批判し、市民の基本的権利の保護を促進してきた」説明した。ベリャツキー氏は、平和賞に何度もノミネートされていた。
委員会は、ベリャツキー氏について「ベラルーシの民主化と平和的発展に人生をささげてきた。人権と民主主義のため一歩も譲らず闘っている」と強調。ウクライナの人権団体「市民自由センター」については「ロシアの侵攻後、ウクライナ国民に対するロシアの戦争犯罪の特定と記録に取り組んできた」と評価した。
さらにロシアの人権団体「メモリアル」について「軍国主義との闘い、人権の促進や法の支配に基づく政府を推進する取り組みの最前線に立ってきた」とその不断の取り組みを称えた。
★アレス・ベリャツキー氏(2020年12月16日撮影)=gettyimages
http://www.gettyimages.com/detail/1230156111' target='_blank' style='color:#a7a7a7;text-decoration:none;font-weight:normal !important;border:none;display:inline-block;'>Embed from Getty Images
★毎日新聞デジタルNews
https://mainichi.jp/articles/20221007/k00/00m/030/246000c
委員会は、ベリャツキー氏について「ベラルーシの民主化と平和的発展に人生をささげてきた。人権と民主主義のため一歩も譲らず闘っている」と強調。ウクライナの人権団体「市民自由センター」については「ロシアの侵攻後、ウクライナ国民に対するロシアの戦争犯罪の特定と記録に取り組んできた」と評価した。
さらにロシアの人権団体「メモリアル」について「軍国主義との闘い、人権の促進や法の支配に基づく政府を推進する取り組みの最前線に立ってきた」とその不断の取り組みを称えた。
★アレス・ベリャツキー氏(2020年12月16日撮影)=gettyimages
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★毎日新聞デジタルNews
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2022年09月19日
【News=戦争速報】 南ウクライナ原発の原子炉から300mの敷地内にロシアのロケットが着弾、通常運転を維持(2022)
ウクライナ南部ミコライウ州の南ウクライナ原発がウクライナ時間9月19日未明、ロシア軍のミサイル攻撃を受け、原子炉からわずか300mの敷地内に着弾して大きな爆発が起きたことが分かった。ウクライナ原子力企業「エネルゴアトム」が明らかにしたとロイターなど欧米のメディアや日本のメディアが報じた。原発施設内の建物の窓ガラス100枚以上が爆発の衝撃で割れたが、原発自体には損傷はなく、通常運転を続けているという。職員に負傷者はいなかったとみられる。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-pivdennoukrainsk-nuclear-idJPKBN2QK0HA
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-pivdennoukrainsk-nuclear-idJPKBN2QK0HA
2022年09月12日
【News=戦争速報】 ウクライナがイジュームの奪還を完了、ロシアはハリコフ州の大半から撤退の可能性も(2022)
ウクライナ軍がウクライナ時間9月11日、東部ハリコフ州の交通・軍事の要衝、イジュームを奪還したことが分かった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が11日のビデオ演説で、奪還を宣言したとロイターなど欧米のメディアが報じた。既に前日の10日には約70kmを進軍したウクライナ軍がイジューム地区の入口に到達し、ロシア軍兵士の大半は軍服を脱いで市民に偽装して逃げるなど統制が取れないまま敗走していることが伝えられていた。イジュームは東部地域を占領しているロシア軍全体に対する最大の補給路のひとつであることから、今回の奪還は単にひとつの要衝の陥落にとどまらないとの見方が有力で、米シンクタンクの戦争研究所は米国時間11日、ウクライナ軍がイジュームを取り戻したことで、ロシア軍が目標とする東部ドンバス地域全域の掌握は困難になったとの分析を公開。そればかりか、ロシア軍が絶対的に優勢でロシアへの併合を正当化する不法な住民投票の準備まで進めていたハリコフ・ドンバス両州のロシア軍が総崩れになる可能性も出てきた。 英国防省は12日、ロシアがウクライナ東部ハリコフ州のオスキル川以西の州全域から軍の撤退を命じた可能性が高いと発表しており、ハリコフ州のほとんどをウクライナが奪還する可能性も高まっている。
★KYODONews
https://nordot.app/941966617547636736
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-intelligence-idJPKBN2QD0AX
米戦争研究所はウクライナ軍の急速な反転攻勢の要因について、高機動ロケット砲システム「ハイマース」など米欧の各国が供与した兵器の活用が軌道に乗り始めたことを挙げている。またウクライナの攻勢が強まっていた南部戦線に東部からエリート部隊を送ったため、東部に軍事的な隙ができた上、半年以上続く占領によって、緊張感が欠如していたことを挙げる識者もいる。
イジュームはロシアの国境に近いことに加え、ドンバス地域に通じる幹線道路上にあることから、ハリコフ州だけでなくドンバス州への補給にも大打撃となることは必至で、ロシアによる侵攻から200日となる9月11日を超え、戦況が一気にウクライナ側優勢に傾き始めたことは間違いない情勢だ。
ただ、ウクライナの大統領府顧問によると、ロシア軍はウクライナ時間11日、ハリコフ州の火力発電所など重要施設を攻撃し、大規模停電が発生した。今後もロケット砲などでこうした重要なインフラ施設を狙うロシア側の報復攻撃が相次ぐ可能性もあり、ウクライナ軍は警戒を強めている。
★KYODONews
https://nordot.app/941966617547636736
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-intelligence-idJPKBN2QD0AX
米戦争研究所はウクライナ軍の急速な反転攻勢の要因について、高機動ロケット砲システム「ハイマース」など米欧の各国が供与した兵器の活用が軌道に乗り始めたことを挙げている。またウクライナの攻勢が強まっていた南部戦線に東部からエリート部隊を送ったため、東部に軍事的な隙ができた上、半年以上続く占領によって、緊張感が欠如していたことを挙げる識者もいる。
イジュームはロシアの国境に近いことに加え、ドンバス地域に通じる幹線道路上にあることから、ハリコフ州だけでなくドンバス州への補給にも大打撃となることは必至で、ロシアによる侵攻から200日となる9月11日を超え、戦況が一気にウクライナ側優勢に傾き始めたことは間違いない情勢だ。
ただ、ウクライナの大統領府顧問によると、ロシア軍はウクライナ時間11日、ハリコフ州の火力発電所など重要施設を攻撃し、大規模停電が発生した。今後もロケット砲などでこうした重要なインフラ施設を狙うロシア側の報復攻撃が相次ぐ可能性もあり、ウクライナ軍は警戒を強めている。
2022年09月10日
【News=戦争速報】 ウクライナが北東部バラクリアなど30集落を奪還、ロシアは援軍を派遣(2022)
ウクライナ軍はロシアとの戦闘が続いている北東部ハルキウ州の要衝、バラクリヤ(Balakliya)など8つの集落をウクライナ時間9月8日に奪還。9日にはさらに攻勢を強め、30以上の集落を手中にしたことが分かった。ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が8日と9日のビデオ声明で相次いで明らかにしたと、CNNやAFPなど欧米のメディアが報じた。ロシア国防省は当初、この事実を否定も肯定もしなかったが、9日になって、ロシアによる傀儡の自治組織「軍民行政府」のビタリー・ガンチェフ(Vitaliy Ganchev)氏はテレビ放送で、ウクライナがロシア側が設定した防衛線を突破し、8日に奪還したことを認めた。さらにロシア国防省は9日、軍部隊をハリコフ方面に移動させていることを通信アプリに投稿。こうした援軍が必要なほど、現地での戦闘が苦境に陥っていることを示唆した。ウクライナ軍は同州の要衝クピャンスクの奪還をうかがっており、クピャンスクやその南側に位置するイジュムなどで住民の避難が始まっていることを伝えている。
★CNNNews=奪還情報
https://www.cnn.co.jp/world/35193078.html
★AFPBBNews=援軍情報
https://www.afpbb.com/articles/-/3423160?cx_part=latest
ロシアとの国境にも近いバラクリアは。ドネツ川の北東側にあり、市を流れるバラクレイカ川とドネツ川が合流する地点に近い。2020年に行政改革の一環でイジュームに併合されたが、古くから交通の要衝で、行政組織も置かれていた。
ロシア軍が侵攻直後の今年3月3日に制圧し、占領を開始した。半年ぶりの奪還となる。
バラクリアをめぐる戦闘ではロシア・ウクライナ両国による情報戦も活発化。ロシア側がロシア国営メディアを使って、ウクライナ侵攻の象徴である「Z」の文字が描かれた戦車や支援車両、大砲の列が舗装道路や未舗装路を走行する映像を流したのに対し、ウクライナ軍は、バラクリアの高い建物の上にウクライナの国旗を掲げ、屋上の床に置いたロシア国旗に銃を向けている映像を発表した。
CNNによると、米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はロシアの援軍派遣について、同国がウクライナ領土の占領・維持に「多大な代償」を払っていることを示すものだと指摘した。
★CNNNews=奪還情報
https://www.cnn.co.jp/world/35193078.html
★AFPBBNews=援軍情報
https://www.afpbb.com/articles/-/3423160?cx_part=latest
ロシアとの国境にも近いバラクリアは。ドネツ川の北東側にあり、市を流れるバラクレイカ川とドネツ川が合流する地点に近い。2020年に行政改革の一環でイジュームに併合されたが、古くから交通の要衝で、行政組織も置かれていた。
ロシア軍が侵攻直後の今年3月3日に制圧し、占領を開始した。半年ぶりの奪還となる。
バラクリアをめぐる戦闘ではロシア・ウクライナ両国による情報戦も活発化。ロシア側がロシア国営メディアを使って、ウクライナ侵攻の象徴である「Z」の文字が描かれた戦車や支援車両、大砲の列が舗装道路や未舗装路を走行する映像を流したのに対し、ウクライナ軍は、バラクリアの高い建物の上にウクライナの国旗を掲げ、屋上の床に置いたロシア国旗に銃を向けている映像を発表した。
CNNによると、米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はロシアの援軍派遣について、同国がウクライナ領土の占領・維持に「多大な代償」を払っていることを示すものだと指摘した。
2022年08月30日
【News=戦争速報】 ウクライナが南部ヘルソン州で反撃開始、「露軍は撤退」「攻撃失敗」とウクライナ・ロシアで主張対立(2022)
ウクライナ軍がウクライナ時間8月29日、ロシアが不法に占領している南部ヘルソン州で、ロシアの「第1防衛線」を突破したことが分かった。BBCなど欧米のメディアが報じた。2014年に一方的にロシア併合が発表されたクリミア半島奪還までをも視野に入れた南部領土の奪還を目指すウクライナが、反撃を開始したとみられる。ロシア側もウクライナの攻撃を認めており、反撃が始まったことは事実のもようだが、ロシア側は撃退したと発表しており、第1防衛線をめぐる攻防の情勢は不透明のままだ。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/62719688
BBCによると、攻勢の情報源は、ウクライナ軍の南部の部隊「カホウカ」からの29日の報告。「ロシアの支援を受けている1個連隊がヘルソン州の陣地から撤退した」との内容で、支援していたロシアの空挺部隊も戦場から逃げ去った、としている。
この情報はウクライナの大統領顧問も認めており、前線突破は「数カ所」だという。
ただし、ロシアの国営通信社のいくつかは、ロシア国防省を情報源として、ウクライナ軍がヘルソン州と隣接するミコライウ州で攻撃を試みたことは認めながらも、「攻撃は失敗し、ウクライナ軍は大きな損失を被った」としており、どちらに優勢な状態で戦闘を終えたのかは分かっていない。
ヘルソン州では断続的に爆発音が聞こえているとの報告がウクライナ側には入っているが、これはウクライナ軍がドニプロ川を渡るための3つの橋に米側から供与された高性能高機動ロケット砲システム「ハイマース」を打ち込んで破壊しているためとみられる。
3つの橋はロシアが武器や兵站を補給するための唯一のルートだけに、橋をめぐる攻防が激化としている。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/62719688
BBCによると、攻勢の情報源は、ウクライナ軍の南部の部隊「カホウカ」からの29日の報告。「ロシアの支援を受けている1個連隊がヘルソン州の陣地から撤退した」との内容で、支援していたロシアの空挺部隊も戦場から逃げ去った、としている。
この情報はウクライナの大統領顧問も認めており、前線突破は「数カ所」だという。
ただし、ロシアの国営通信社のいくつかは、ロシア国防省を情報源として、ウクライナ軍がヘルソン州と隣接するミコライウ州で攻撃を試みたことは認めながらも、「攻撃は失敗し、ウクライナ軍は大きな損失を被った」としており、どちらに優勢な状態で戦闘を終えたのかは分かっていない。
ヘルソン州では断続的に爆発音が聞こえているとの報告がウクライナ側には入っているが、これはウクライナ軍がドニプロ川を渡るための3つの橋に米側から供与された高性能高機動ロケット砲システム「ハイマース」を打ち込んで破壊しているためとみられる。
3つの橋はロシアが武器や兵站を補給するための唯一のルートだけに、橋をめぐる攻防が激化としている。
2022年08月27日
【News=戦争速報】 ザポリージャ原発に砲撃、核燃料貯蔵施設の屋根に4発命中との情報も(2022)
ウクライナ国営の原子力企業「エネルゴアトム」はウクライナ時間8月27日、ロシア軍が占拠を続けているウクライナ南部のザポリージャ原発の敷地内で砲撃があったと発表した。ロシアも砲撃を報じた。砲弾が爆発したかどうかは不明。17発のうち4発が敷地内にある核燃料貯蔵施設の屋根に命中したとの情報もある。被害や放射能レベルの異変などは伝えられていない。ロシアは同原発に対してはウクライナ軍が攻撃を続けていると主張しており、今回の砲撃を誰が行ったかについては不明。
★NHKNews
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220827/k10013791061000.html
★NHKNews
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220827/k10013791061000.html
2022年08月21日
【News=戦争速報】 ロシア黒海艦隊司令部にドローン攻撃、大きな被害なし、ウクライナによる一連のクリミア半島奪還作戦の一環か(2022)
ロシアが2014年に勝手に併合して実効支配しているクリミア半島南西部セヴァストポリにあるロシア黒海艦隊司令部の関連施設がでウクライナ時間8月20日、国籍不明のドローンによる攻撃を受けたことが分かった。ロシア政府に選ばれ不法に行政上の地位に就いている現地のミハイル・ラズヴォジャエフ「知事」は、黒海艦隊の防空システムがドローンを探知して撃墜し、ドローンは「司令部の屋根に墜落」したという。「大きな被害はなく、けが人はない」と述べているという。BBCなど欧米のメディアが報じた。クリミア半島では8月9日、半島西部ノボフェドロフカ付近にあるロシア軍のサキ飛行場(軍事基地)で弾薬庫が爆発して軍用機など9機が破壊されたのに続き、16日朝には北部のジャンコイの弾薬庫で爆発が発生。ここ数日はせヴァストポリへの集中攻撃が続いており、18日には空軍基地がドローン攻撃を受け、19日には湾内が攻撃された。クリミア半島の奪還を目指すウクライナは公的には一連の攻撃を認めていないが、内部文書では暗に認めているとされており、米紙は9日の攻撃はクリミアに潜入した、ウクライナ軍と通じた「パルチザン(抵抗運動)」による秘密工作であると報じており、今回の攻撃もウクライナのドローン攻撃の可能性がある。ロシアは16日の一部の攻撃はウクライナの攻撃であることを認めているが、それ以外は管理上の不備による失火であるとするなど、被害の評価が一定していない。今回の攻撃をどう伝えるかが注目されている。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/62621377
BBCによると、セヴァストポリの黒海艦隊の司令部がある付近から黒煙が上がる様子が見て取れる映像が存在するが、BBCはこの映像の内容を独自に検証できていないという。
ラズヴォジャエフ「知事」は20日、この攻撃の後にも、セヴァストポリの防空システムが作動したと発表しているが、ドローンかどうかなど、撃墜したかどうかなどの詳細は明らかにしなかったという。
★BBCNews
https://www.bbc.com/japanese/62621377
BBCによると、セヴァストポリの黒海艦隊の司令部がある付近から黒煙が上がる様子が見て取れる映像が存在するが、BBCはこの映像の内容を独自に検証できていないという。
ラズヴォジャエフ「知事」は20日、この攻撃の後にも、セヴァストポリの防空システムが作動したと発表しているが、ドローンかどうかなど、撃墜したかどうかなどの詳細は明らかにしなかったという。
2022年08月16日
【News=戦争速報】 クリミア半島で今月3度目の大規模爆発、ロシアはジャンコイの爆発は破壊工作と認める(2022)
本来はウクライナの領土でロシアが2014年に勝手に併合して実効支配しているクリミア半島中南部シンフェロポリにあるロシア軍の軍用空港でウクライナ時間8月16日、周辺住民の一人が複数の爆発音を聞き、黒煙が上がるのを目撃したことが分かった。ロシアの経済紙コメルサントが伝えた。ロシア側はまだ破壊工作であることを認めていないが、小型ドローンによる攻撃の可能性も含めて調査しているという。クリミア半島では8月9日、半島西部ノボフェドロフカ付近にあるロシア軍のサキ飛行場(軍事基地)で弾薬庫が爆発して軍用機など7機が破壊されたのに続き、16日朝には北部のジャンコイの弾薬庫で爆発があり、ロシア国防省が「破壊工作によるもの」と発表して、調査に乗り出したばかりだった。9日の攻撃がウクライナ政府と通じた「パルチザン(抵抗運動)」勢力によるものであると米紙がすっぱ抜いており、16日の2つの攻撃もこうした勢力による攻撃の可能性が高いとみられている。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領はクリミア防衛のためには核兵器の使用もほのめかせており、対するウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は戦争の終結にクリミアの奪還を条件としていることから、クリミア情勢が過熱化した場合、悲惨な結果を招きかねない。一気に流動化し始めたクリミアに世界的な注目が集まりそうだ。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-crimea-blast-idJPKBN2PM0AG
ロシアのウラジミール・プーチン大統領はクリミア防衛のためには核兵器の使用もほのめかせており、対するウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は戦争の終結にクリミアの奪還を条件としていることから、クリミア情勢が過熱化した場合、悲惨な結果を招きかねない。一気に流動化し始めたクリミアに世界的な注目が集まりそうだ。
★REUTERSNews
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-crimea-blast-idJPKBN2PM0AG
2022年08月10日
【News=戦争速報】 クリミア半島で弾薬が爆発、1人死亡・5人程度負傷か(2022)
ロシア国防省がロシア時間8月9日、本来はウクライナの領土でロシアが2014年以降実効支配している「クリミア半島西部にある飛行場で弾薬の爆発があった」と明らかにしたことが日本時間8月10日になって分かった。ロシアのタス通信が報じた。タス電によると、爆発で5人が負傷し、1人が死亡したとしている。死亡の1人が5人の負傷者に含まれていたのかどうかは不明。飛行場に駐機していた航空機には損傷はないとしている。爆発の考えられる理由として、ウクライナなどからのミサイル攻撃や、弾薬などの管理不十分による発火などがあるが、タス通信もロシア側当局者もその点については明かしていない。
★KYODONews
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2c42f0155740b99088d515da3b139d811290ed
★KYODONews
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2c42f0155740b99088d515da3b139d811290ed
2022年08月08日
【News=戦争速報】 ザポリージャ原発に再びミサイル攻撃、使用済み核燃料の保管施設近くに着弾、1人けがも運転は継続、ウクライナ・ロシア双方が非難(2022)
侵略軍のロシア軍に占拠されているウクライナ南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所がウクライナ時間8月6日夜、5日に続いて何者かのミサイルによる攻撃を再び受けたことが分かった。5日は高圧線送電ケーブルに損傷があり、一時原発の稼働が不安定になる程度の被害だったが、6日夜に発射されたロケット弾は、使用済み核燃料の入った容器174本が保管されている貯蔵施設付近に着弾した。貯蔵施設かどうかは確認されていないが、原発の一部ではミサイル着弾による爆発で窓が吹き飛び、作業員1人が破片で負傷して病院に運ばれた。ウクライナ国営原子力企業「エネルゴアトム(Energoatom)」が7日になって、ロシア軍がザポリージャ原子力発電所にロケット弾を撃ち込んだとして非難したとCNNなど欧米のメディアの多くが報じた。これに対してザポリージャの親ロシア派地域行政機関トップは7日、ウクライナ軍が使用済み燃料の貯蔵場所を標的とし、管理棟を損壊したとする声明をテレグラムに投稿した。当ブログではロシア、ウクライナどちらの攻撃かを独自に検証できないため、比較的客観的な欧米メディアの報道の紹介にとどめる。5日には国際原子力機関(IAEA)が、ザポリージャ原発で戦闘が起きれば「核惨事」のリスクを招くと警告していた。
★今年3月のロシア軍による攻撃によって火災が発生したザポリージャ原発の様子=gettyimages
http://www.gettyimages.com/detail/1238913670' target='_blank' style='color:#a7a7a7;text-decoration:none;font-weight:normal !important;border:none;display:inline-block;'>Embed from Getty Images
★CNNNews
エネルゴアトムは「砲撃された場所の隣接地に保管されていた処理済み燃料の容器が狙われたようだ」と攻撃目標を声明で推測。使用済み核燃料が破損するなどの「核惨事」は免れたが、前回の攻撃との因果関係は不明なものの、放射線測定装置3台が6日に故障しており、放射線の状況が悪化したり、使用済み核燃料容器からの放射線漏れが起きたりした場合でも、すぐに検知して対応することが現時点では不可能になっているという。
エネルゴアトムは声明で「今回は奇跡的に核惨事は避けられたが、奇跡は永久には続かない」と語った。
使用済み核燃料は、使用してウランの核分裂などによって熱を発生させた後の燃料で、発生させる放射線は大きく減るものの、ウランなどは97%も残っているため、リサイクルが可能。ただ使用済みでも熱の発生や放射線の放出は続くため、水を循環させた水槽(プール)の中で熱を取り除きながら、水によって放射線を遮蔽し、再利用や外国による買い取りに備える。
また、使用済み核燃料を再利用可能なエネルギーであるとして国家が保有する資源のひとつとしてとらえ、低資源国の日本にとって貴重な備蓄エネルギーであるとする考え方もある。
原子炉は強固な壁に守られているため、一般的なミサイルが被弾してもある程度は大丈夫だが、使用済み核燃料はそれほど強度のない建屋にあることが多く、被弾した場合はひとたまりもない。容器の破壊によって放射性物質が直接空中に放出されるほか、被弾しなくてもプールの損壊などによって水が供給・循環できなくなると熱や放射線が制御できなくなる事態も予想される。
原子炉の場合も、東日本大震災での福島第一原発事故でも明らかになったように、全電源消失などによって多くの制御装置が作動しなくなって、燃料が高温に達して原子炉の爆発や内部崩壊などを引き起こす可能性も。メルトダウンなど地球規模の災害を引き起こす壊滅的被害も決して起きないことではない。
この欧州最大規模のザポリージャ原発は、現在の主導権はロシア軍が握っており、今年3月4日以降は占拠状態。ウクライナ政府はロシア軍が、容易には攻撃しにくい原発内に重火器を保管して要塞化し、原発を背にしてウクライナ各地への砲撃などの攻撃を仕掛けていると非難。ロシア政府はウクライナが原発に対して砲撃などの攻撃を仕掛けていると指摘し、双方による非難合戦の舞台となって来た。
ザポリージャ原発では侵攻後の今年3月に進軍して来たロシア軍が砲撃を加え、原子炉建屋への着弾寸前の危機的状態があったほか、ロシアによる占領後はウクライナ軍がドローンによる攻撃を行ったことを先月7月20日に公表しており、散発的な衝突が続いている。
現在の管理はウクライナのエネルゴアトムとロシア国営原子力企業「ロスアトム(Rosatom)」が共同運営しており、IAEAも稼働データなどを監視できている状態だが、旧ソ連のウクライナ地域にあり史上最悪の原子炉暴走による爆発事故を起こしたチョルノービリ(チェルノブイリ)原発周辺の汚染地区で、ロシア兵を平服のまま土木作業させて被爆(その後の生死は不明)させるなど、ロシアの現場司令官の原子力や放射能に関する知識のなさが各地の原発で露呈しており、ザポリージャ原発でも偶発的な大トラブルが発生する可能性は低くない。
その上、ミサイルなどの重火器での攻撃があった場合は、ヨーロッパ全土を巻き込む未曽有の核惨事が起こりかねない。
★今年3月のロシア軍による攻撃によって火災が発生したザポリージャ原発の様子=gettyimages
http://www.gettyimages.com/detail/1238913670' target='_blank' style='color:#a7a7a7;text-decoration:none;font-weight:normal !important;border:none;display:inline-block;'>Embed from Getty Images
★CNNNews
エネルゴアトムは「砲撃された場所の隣接地に保管されていた処理済み燃料の容器が狙われたようだ」と攻撃目標を声明で推測。使用済み核燃料が破損するなどの「核惨事」は免れたが、前回の攻撃との因果関係は不明なものの、放射線測定装置3台が6日に故障しており、放射線の状況が悪化したり、使用済み核燃料容器からの放射線漏れが起きたりした場合でも、すぐに検知して対応することが現時点では不可能になっているという。
エネルゴアトムは声明で「今回は奇跡的に核惨事は避けられたが、奇跡は永久には続かない」と語った。
使用済み核燃料は、使用してウランの核分裂などによって熱を発生させた後の燃料で、発生させる放射線は大きく減るものの、ウランなどは97%も残っているため、リサイクルが可能。ただ使用済みでも熱の発生や放射線の放出は続くため、水を循環させた水槽(プール)の中で熱を取り除きながら、水によって放射線を遮蔽し、再利用や外国による買い取りに備える。
また、使用済み核燃料を再利用可能なエネルギーであるとして国家が保有する資源のひとつとしてとらえ、低資源国の日本にとって貴重な備蓄エネルギーであるとする考え方もある。
原子炉は強固な壁に守られているため、一般的なミサイルが被弾してもある程度は大丈夫だが、使用済み核燃料はそれほど強度のない建屋にあることが多く、被弾した場合はひとたまりもない。容器の破壊によって放射性物質が直接空中に放出されるほか、被弾しなくてもプールの損壊などによって水が供給・循環できなくなると熱や放射線が制御できなくなる事態も予想される。
原子炉の場合も、東日本大震災での福島第一原発事故でも明らかになったように、全電源消失などによって多くの制御装置が作動しなくなって、燃料が高温に達して原子炉の爆発や内部崩壊などを引き起こす可能性も。メルトダウンなど地球規模の災害を引き起こす壊滅的被害も決して起きないことではない。
この欧州最大規模のザポリージャ原発は、現在の主導権はロシア軍が握っており、今年3月4日以降は占拠状態。ウクライナ政府はロシア軍が、容易には攻撃しにくい原発内に重火器を保管して要塞化し、原発を背にしてウクライナ各地への砲撃などの攻撃を仕掛けていると非難。ロシア政府はウクライナが原発に対して砲撃などの攻撃を仕掛けていると指摘し、双方による非難合戦の舞台となって来た。
ザポリージャ原発では侵攻後の今年3月に進軍して来たロシア軍が砲撃を加え、原子炉建屋への着弾寸前の危機的状態があったほか、ロシアによる占領後はウクライナ軍がドローンによる攻撃を行ったことを先月7月20日に公表しており、散発的な衝突が続いている。
現在の管理はウクライナのエネルゴアトムとロシア国営原子力企業「ロスアトム(Rosatom)」が共同運営しており、IAEAも稼働データなどを監視できている状態だが、旧ソ連のウクライナ地域にあり史上最悪の原子炉暴走による爆発事故を起こしたチョルノービリ(チェルノブイリ)原発周辺の汚染地区で、ロシア兵を平服のまま土木作業させて被爆(その後の生死は不明)させるなど、ロシアの現場司令官の原子力や放射能に関する知識のなさが各地の原発で露呈しており、ザポリージャ原発でも偶発的な大トラブルが発生する可能性は低くない。
その上、ミサイルなどの重火器での攻撃があった場合は、ヨーロッパ全土を巻き込む未曽有の核惨事が起こりかねない。
2022年08月06日
【News=戦争速報】 ザポリージャ原発に3回の砲撃、高圧線ケーブル破損も放射能漏れはなし、ウクライナ・ロシア双方が相手を非難(2022)
侵略軍のロシア軍に占拠されているウクライナ南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所がウクライナ時間8月5日、何者かの攻撃を受けたことが分かった。電気系統の設備に損傷があり、一時原発の稼働が停止した可能性がある。第三者による確認ができておらず、ウクライナとロシアはいずれも相手側による攻撃だと主張し非難している。この欧州最大規模のザポリージャ原発は、現在の主導権はロシア軍が握っており、占拠状態。ウクライナ政府はロシア軍が原発内に重火器を保管していて、危険な状態にあると非難。ロシア政府はウクライナが原発に対して砲撃などの攻撃を仕掛けていると指摘し、双方による非難合戦の舞台となって来た。ザポリージャ原発では侵攻後の今年3月に進軍して来たロシア軍が砲撃を加え、原子炉建屋への着弾寸前の危機的状態があったほか、ロシアによる占領後はウクライナ軍がドローンによる攻撃を行ったことを先月7月20日に公表しており、散発的な衝突が続いている。
★TBSNews
ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)によると、原発内にいたロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)の職員が攻撃前に原発から避難。その後3回の攻撃があったという。
一方、ロシア国防省は、ウクライナ側の主張を否定した上で、ウクライナ軍の部隊がザポリージャ原発と同原発のあるエネルゴダル(Energodar)市に対して3回にわたり計20発の砲弾を撃ち込んだと主張した。
双方の主張で一致している「3回の砲撃」は事実とみられ、被害も「高圧線の電気ケーブル」が破損したとの情報が事実に近そうだ。双方とも死傷者の存在や放射能漏れは認めていない。
ロシア側は攻撃によって「原発の発電能力が部分的に低下したほか、施設内で一時、火災が発生した」としているものの、原発は「稼働中」としている。
ウクライナはこの攻撃について「水素漏れや、放射性物質飛散の恐れがあり、火災の危険性が高い」と指摘。ロシア側は「ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)政権による『核テロ行為』だとして、ウクライナを非難するよう国際機関に要請した。
★TBSNews
ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)によると、原発内にいたロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)の職員が攻撃前に原発から避難。その後3回の攻撃があったという。
一方、ロシア国防省は、ウクライナ側の主張を否定した上で、ウクライナ軍の部隊がザポリージャ原発と同原発のあるエネルゴダル(Energodar)市に対して3回にわたり計20発の砲弾を撃ち込んだと主張した。
双方の主張で一致している「3回の砲撃」は事実とみられ、被害も「高圧線の電気ケーブル」が破損したとの情報が事実に近そうだ。双方とも死傷者の存在や放射能漏れは認めていない。
ロシア側は攻撃によって「原発の発電能力が部分的に低下したほか、施設内で一時、火災が発生した」としているものの、原発は「稼働中」としている。
ウクライナはこの攻撃について「水素漏れや、放射性物質飛散の恐れがあり、火災の危険性が高い」と指摘。ロシア側は「ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)政権による『核テロ行為』だとして、ウクライナを非難するよう国際機関に要請した。