中川晃教

2018年11月12日

【Report】 「ジャージー・ボーイズ」熱狂の再演も横浜で大千穐楽(2018)

 2016年の日本初演での大ヒットを受けて2018年9月に始まったミュージカル「ジャージー・ボーイズ」日本人キャスト版の待望の再演公演が東京・秋田・岩手・愛知・大阪・福岡・神奈川と2カ月以上にわたる全国での公演を経て、11月11日に横浜市の神奈川県民ホール大ホールでの大千穐楽で締めくくられた。首都圏での「凱旋公演」となったこの日、会場を埋めた満席のファンに向かって特別カーテンコールが行われ、ザ・フォー・シーズンズメンバー役の中で唯一すべての公演に出演したフランキー・ヴァリ役の中川晃教は「今日のラストの瞬間でさえも『ああ、終わってほしくない』と思いながら(舞台上に)居る自分がいました」と名残惜しい気持ちを率直に語り、「2時間半、カンパニー全員でこの『ジャージー・ボーイズ』を生き、そして最後の最後にグループが生まれたあの(ニュージャージーの)街灯の下にまた戻っていく。ということはリ・ボーン=終わらない。きっと永遠に続くと思っています。どうぞ、皆さんこの作品を最後まで応援してください。そしてまたお会いできる日を心から楽しみにしています」と感動的なスピーチで客席に語り掛けた。いつまでも鳴りやまない拍手にカーテンコールが繰り返され、中川からミュージカル「ジャージー・ボーイズ」のライブ録音盤のCDが発売されるというサプライズ発表もあって、会場は最高の盛り上がりに包まれた。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子。舞台そでに向かうチームBLUEの4人。左から矢崎広、伊礼彼方、中川晃教、spi(写真提供・東宝演劇部)
ジャージー・ボーイズ大千穐楽01124人退場

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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子。カーテンコールで指ポーズを決める出演者たち。最前列左から中川晃教、矢崎広、伊礼彼方、spi(撮影・阪清和)
★IMG_5752指ポーズ

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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」公式サイト=公演はすべて終了しています

 当ブログでは、チームWHITE(中川晃教・中河内雅貴・海宝直人・福井晶一)とチームBLUE(中川晃教・伊礼彼方・矢崎広・spi)それぞれのバージョンの劇評を掲載済みです。今回の大千穐楽リポートとあわせ、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の臨場感をお楽しみください。なお、双方の劇評(WHITEBLUE)にそれぞれ一部重複部分があることをご了承ください。

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」舞台「ジャージー・ボーイズ チームWHITE(2018)」劇評=2018.09.16投稿

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」舞台「ジャージー・ボーイズ チームBLUE(2018)」劇評=2018.09.15投稿

 2016年の初演に続く再演となった2018年のミュージカル「ジャージー・ボーイズ」はフォー・シーズンズのメンバーを演じる4人が、中川だけを固定した「チームWHITE」と「チームBLUE」に分かれている。
 「チームWHITE」はひと足早く11月10日に最終公演を終えており、この日は「チームBLUE」の最終公演。そのため、「チームWHITE」の中川以外の海宝直人、中河内雅貴、福井晶一は参加していない。

 カーテンコールでは初演に続き演出を担当した新進気鋭の演出家、藤田俊太郎が壇上に登場し、「このキャストでなければ2018年の『ジャージー・ボーイズ』は創れなかったと思います。これから先もこの18人を守っていきたいです。彼らが輝ける場所を作れる演出家になりたいと思います」とキャスト陣にたっぷりの愛情を示し、「7つの会場で47000人ものお客様に観ていただきました。ひとりひとりの愛がこの作品を育ててくださったと思います」と感謝の気持ちを口にした。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子。挨拶する演出の藤田俊太郎(撮影・阪清和)
★IMG_5802藤田俊太郎

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 グループの楽曲や演奏面を支えたボブ・ゴ―ディオ役の矢崎広は「ツアーで各地をめぐりましたが、土地土地のパワーがあり、それぞれの場所の夢や思い出や未来や、そんなパワーを受けながら回ってきました」と振り返った。
 矢崎は初演では「チームWHITE」と「チームRED」の2バージョンで、矢崎自身は「チームRED」に属していたが、今回の再演で「チームRED」に代わって「チームBLUE」として加わったことにも触れ、「チームBLUEは何かジャージー・ボーイズの新しい可能性に向かっていかなきゃいけないのかなと考えていました」と新味を出すことにプレッシャーがあったことを明かした上で「でも、こうして公演を終えて自信を持って言います。チームBLUEは新しい風を吹き込んだと思います」と力強く宣言した。
 そして「頼もしい伊礼さん、実は伊礼さんよりもっと頼もしいspi、そして中川ヴァリ教さん」とメンバーにひとりひとり視線を送りながら、「作品のいちファンとしても『ジャージー・ボーイズ』の未来を応援していきたいと思います。皆と未来を」と神奈川県民ホールのある横浜のシンボルのひとつ「みなとみらい」に引っ掛けて地元民が多数を占める会場は拍手喝采の嵐となった。

 チームの先導役としての功績がありながらも金銭面のトラブルでグループの将来をゆるがすこともあったトミー・デヴィート役の伊礼彼方は、この日の公演で起きたアクシデントも明かして笑わせた後、客席に男性客の姿も多かったことを紹介。「ミュージカルは女性の方に支えられているエンターテインメントですけど、夫婦で来たり家族で来たり、他のミュージカルでは拝めない男性の姿が見えました」と感慨深げに語った。
 気配り上手の中川はトミーの功績についてあえて触れ「めちゃくちゃな奴だったけど、こんなやつがいなかったら、僕たちはニュージャージーから飛び出ることはなかったかもしれない。ある意味起爆剤、すごい爆発力を持った男」と称えると、伊礼もにっこりの笑顔と「あったりめえだろ」と言わんばかりのトミーが憑依したような表情とが入れ替わりながら現れる不思議な雰囲気に。

 しっかり者ながらも、最終的にはグループ内での存在意義や役割に悩んだニック・マッシ役のspiは11月11日がさまざまな記念日であることを羅列し、「今日はベースの日でもあります。つまりニックの日にお集まりいただきましてありがとうございました」と、自らが演じたニックの担当楽器に関連付けて客席を沸かせた。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子。出演者から次々と飛び出す発言に会場を埋めたファンは大盛り上がり(撮影・阪清和)
★IMG_5745観客盛り上がり

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 また、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」日本人キャスト版は初演以降、今回の再演も含めて、プリンシパル以外の俳優陣も充実していることもひとつの大きな特徴で、カーテンコールではみんな大千穐楽を迎えた達成感の中で、さまざまな言葉を口にした。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子(写真提供・東宝演劇部)
ジャージー・ボーイズ大千穐楽0027天井入り

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 ジョー・ペシ役などを演じた石川新太は「愛すべき『ジャージー・ボーイズ』に初演に引き続き立たせていただいたことを本当に心から嬉しく思います」と若さに似合わず冷静に挨拶。
 山野靖博は「僕にとってここはホームのような場所。でもツアーを経て、ただのホームではなくて新しい世界、新しい風景を見せてくれるそんな場所でもあるなと思うようになりました」と大きな収穫があった様子だ。
 白石拓也は「このフォー・シーズンズの物語は僕らの、そして皆さんの物語でもあると思っています。この作品がこれからも愛され、皆さまの物語が輝きますことをお祈りいたします」と洗練された内容で惹きつけた。
 フォー・シーズンズ第4の男になりそこねた男などを演じた大音智海は「初演ではファンである(中川)アッキーさんと共演できる嬉しさが(自分を)突き動かしていましたが、再演ではそれ以上にジャージーカンパニーの一員にまたなれるということが嬉しいという気持ちでいっぱいでした。50公演終われて幸せです」と充実感に包まれていた。
 マフィアのジップ・デカルロ役の阿部裕は「このほんもののやんちゃくれたちをどう束ねていこうかと悩んでいましたが、今日この大千穐楽でやっと思いの丈をぶつけて、トミー(伊礼)のシャツを破りましたー」と自慢げにガッツポーズ。
 「そのとばっちりを受けた」と言うのが金貸しノーム・ワックスマン役を演じた畠中洋。「こいつ(伊礼演じるトミー)が蹴ったいすが僕にぶつかったんです」とアクションシーンにはみんないつも以上の力が入っていたことをうかがわせた。そして「こいつらと出会えて、皆さんの拍手に包まれて、幸せでした」とほほ笑んだ。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」大千穐楽の様子。破られたシャツの裂け目を見せる伊礼彼方(左から2人目)とガッツポーズする阿部裕(右端)(撮影・阪清和)
★IMG_5830シャツ破り

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 プロデューサーのボブ・クルー役を演じた太田基裕は「たくさんの人にたくさん愛していただきまして、ほんとに感謝しています」ときまじめにあいさつした後、伊礼から劇中の印象的なせりふを再現するよう求められ(脅され?)、「スコーピオ!」とテンションに迷いながらも披露して大ウケだった。

 女優陣からも達成感をうかがわせる言葉が続く。
 遠藤瑠美子は「今回の再演で、一緒に創って来た皆さんと応援してくださった皆さんから特別なプレゼントをいただけたと思います」と感慨深く語った。
 小此木まりは「全員で泣いたり笑ったりしながら創って来ました。作品がたくさんの方に愛され、今日という日を迎えられたことはほんとに幸せに思います。温かい応援ありがとうございました」と感激に包まれた。
 綿引さやかは「血がつながっていなくても家族だと思える人たちがいるっていうことは、すごく幸せなこと。クリエと全国ツアーで出会えたお客様、そしてカンパニーのメンバーと家族になれました。みなさまにとっても、この作品が、(家族のように)会いたいなと思った時にいつでも『ただいま』と言って戻ってこられる場所であれたらいいなと思っています」としみじみと語った。
 まりゑは「初演の最初の立ち稽古の時に、藤田さんがスタッフを集めて『何やりたいですか?』って言った時に『えっ、(担当は)挙手制?』って思って驚いたんですけど、これはブロードウェイの作品だけど、藤田さんが日本版を創ろうとしているんだな、自分たちがゼロを1にできる作品なんだなと思ったことを覚えています。この作品がもっともっとたくさんの人に受け継がれていけばいいなと思います」と稽古から本番公演へと続く過程がクリエイティブな場であったことを紹介した。

 なお、CDの発売時期や内容は未定。後日、東宝から発表される。

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエで、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館大ホールで、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館大ホールで、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月10〜11日に横浜市の神奈川県民ホール大ホールで上演された。公演はすべて終了しています。

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は「フォー・シーズンズ」あるいは一連の脱退連鎖を経ての「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」として一世を風靡した米国の男性4人組ポップボーカルグループの栄光とその裏にある苦悩を彼らの楽曲をたっぷりと使って描いた作品で、ブロードウェイ版は2005年に米国で開幕し、米演劇界の最高栄誉であるトニー賞最優秀ミュージカル作品賞、音楽界の最高栄誉グラミー賞、英国演劇界の最高栄誉であるローレンス・オリビエ賞と次々と主要賞を獲得した。このミュージカルに沿って作られたのがクリント・イーストウッド監督による2014年の映画版『ジャージー・ボーイズ』だ。この映画によって多くの人に彼らの物語が知られるようになった。
 メンバー間の確執や時代との格闘、家族との不仲、スキャンダルの封印など、グループとして世界的にブレークした成功物語の影で、地獄のような思いも味わっていた彼らのすべてを余すところなく描き出したことがミュージカル成功の秘密だろう。
 日本では先述したように2016年に東京・日比谷のシアタークリエで初演。チケットは即日完売が相次ぎ、連日満席となる大盛況となり、公演中から既に再演を求める声が殺到。活況を呈している日本のミュージカル界の中でも近年にない大人気作品となった。
 当然、2016年上演の作品を対象とした演劇賞では軒並み高い評価を受け、第21回読売演劇大賞では最優秀作品賞を受賞。私も投票に参加したミュージカル・ベストテン2016では第1位を獲得したほか、「WOWOW勝手に演劇大賞2016」ではミュージカル部門の作品賞に選ばれ、第42回菊田一夫演劇賞の演劇賞を演技と歌で中川晃教が、演出で藤田俊太郎が受賞している。

 そして、いち早く再演が決まると、そのさきがけとして今年5月12日、初演・再演の出演者らがコンサート形式で「ジャージー・ボーイズ」の楽曲を歌い上げる世界初の試み、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートが東京・渋谷の東急シアターオーブで開かれるというひろがりをも見せた。

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2018年09月16日

【舞台】 ジャージー・ボーイズ チームWHITE(2018)

 いわゆる「ジュークボックス・ミュージカル」というのは、その作品のために書き下ろされた曲ではなく既成の曲を使ったミュージカルやミュージカル映画のことを意味するが、「マンマ・ミーア!」の大成功以降、安易に曲を羅列しただけのものや、雰囲気だけをあてはめて楽曲を散りばめただけの作品も乱発され、ジャンルとしては評価が大きく分かれ、玉石混交であることは否めない。そんな中でも、「マンマ・ミーア!」が楽曲群にオリジナルの物語を付与したタイプとして高い評価を受けているのに対して、その楽曲を持つアーティストの伝記に代表的なヒット曲を散りばめた作品として最も優れているのが、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」だ。クリント・イーストウッド監督によって映画化されたことでも知られるこの作品は、当該のアーティストの光だけでない影の部分が容赦なく描き込まれ、作品全体が豊かな陰影を持っていることが高評価のポイントだ。そして、それぞれのナンバーがその時々の彼らの心情を痛いほど表していること。また決して単一の視点ではなく、複数の視点で彼らの置かれた状況に迫ろうとしていることで、唯一無二の力をこの作品に与えているのだ。しかも2016年に日本人キャストで初演され数々の演劇賞を席巻、2年後の今年2018年に早くも再演されているミュージカル「ジャージー・ボーイズ」日本版は、それぞれの人物像がさらに深く物語に刻み付けられ、人生の悲哀がより色濃く、ブロードウェイ版をもしのぐ仕上がり。若手クリエイターのトップを走る俊鋭、藤田俊太郎の演出が冴えわたる作品となっている。特に初演でも同じ名のチームを担ったメンバーが再演でもすべてそろった「チームWHITE(中河内雅貴・海宝直人・福井晶一)」は互いの限界や可能性をすべて知った上で、さらに演技のレベルを上げることができないか、さらにはみ出すことができないかを虎視眈々と狙っているような高レベルなメンバーシップが育っていて秀逸。両チームを通じてメインボーカル、フランキー・ヴァリを演じる中川晃教が繰り出す超絶技巧の歌声と合わせ、「ザ・フォー・シーズンズ」というグループがなぜこんなにも人々に愛されたのか、その理由をすべてえぐり出そうとしているような野心的なチームの顔が見えた。

 チームBLUE(中川晃教・伊礼彼方・矢崎広・spi)についての劇評も既に掲載済みです。一部重複部分はありますが、ぜひともあわせてお読みいただき、今回の再演舞台の臨場感を味わってください。
★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」舞台「ジャージー・ボーイズ チームBLUE(2018)」劇評=2018.09.15投稿

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエで、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館大ホールで、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館大ホールで、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月10〜11日に横浜市の神奈川県民ホールで上演される。大館公演ではチームWHITEのみの公演、他会場ではチームBLUE、チームWHITEの公演が少なくとも1回は上演される。

★劇評の続きを含む劇評の全体像はこちらのサイト「note」で有料公開しています。作品の魅力や前提となる設定の説明。中川晃教さん、中河内雅貴さん、海宝直人さん、福井晶一さんらの演技に対する批評、藤田俊太郎さんの演出に対する評価などが満載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。左から中河内雅貴、中川晃教、海宝直人、福井晶一(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。ホーンセクションを従え、新しい表現に挑戦するフランキー・ヴァリを熱演する中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。フランキー・ヴァリとして熱唱する中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。左から海宝直人、中川晃教、中河内雅貴、福井晶一(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。左から海宝直人、中川晃教、中河内雅貴、福井晶一(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームWHITEの一場面。左から海宝直人、中川晃教、中河内雅貴、福井晶一(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」公式サイト

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエで、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館大ホールで、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館大ホールで、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月10〜11日に横浜市の神奈川県民ホールで上演される。大館公演ではチームWHITEのみの公演、他会場ではチームBLUE、チームWHITEの公演が少なくとも1回は上演される。

 上演時間は、約2時間55分(休憩20分含む)。

★チケット情報(東京公演秋田大館公演岩手盛岡公演名古屋公演大阪公演福岡久留米公演横浜公演)=最新の残席状況はご自身でお確かめください。


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2018年09月15日

【舞台】 ジャージー・ボーイズ チームBLUE(2018)

 特定のアーティストの全キャリアにわたってのヒット曲を散りばめたミュージカルとして知られる「ジュークボックス・ミュージカル」というジャンルにおいて、「マンマ・ミーア!」と並ぶ双璧のジャンル代表作とされながら、「ジヤージー・ボーイズ」が他のどの作品とも違うのは、アーティストの光だけでない影の部分が容赦なく描き込まれ、作品全体が豊かな陰影を持っていることだ。そして、それぞれのナンバーがその時々の彼らの心情を痛いほど表していること。また決して単一の視点ではなく、複数の視点で彼らの置かれた状況に迫ろうとしていることで、唯一無二の力をこの作品に与えているのだ。しかも2016年に日本人キャストで初演され数々の演劇賞を席巻、2年後の今年2018年に早くも再演されているミュージカル「ジャージー・ボーイズ」日本版は、それぞれの人物像がさらに深く物語に刻み付けられ、人生の悲哀がより色濃く、ブロードウェイ版をもしのぐ仕上がり。若手クリエイターのトップを走る俊鋭、藤田俊太郎の演出が冴えわたる作品となっている。特に「チームRED」だった前回から2人が入れ替わり、新たな色合いを見せる「チームBLUE(伊礼彼方・矢崎広・spi)」ではそれぞれの俳優の個性が爆発。困難と向き合うやるせなさと、絶頂に包まれる恍惚感を尋常ではないレベルにまとめてきている。メインボーカル、フランキー・ヴァリを両チームを通じて熱演する中川晃教の超絶技巧の歌声と共に、彼らの人生が私たちの心に激しく突き刺さる。
 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエで、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館大ホールで、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館大ホールで、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月10〜11日に横浜市の神奈川県民ホールで上演される。大館公演ではチームWHITEのみの公演、他会場ではチームBLUE、チームWHITEの公演が少なくとも1回は上演される。

 チームWHITE(中川晃教・中河内雅貴・海宝直人・福井晶一)についての劇評も既に掲載済みです。一部重複部分はありますが、ぜひともあわせてお読みいただき、今回の再演舞台の臨場感を味わってください。
★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」舞台「ジャージー・ボーイズ チームWHITE(2018)」劇評=2018.09.16投稿

★劇評の続きを含む劇評の全体像はこちらのサイト「note」で有料公開しています。作品の魅力や前提となる設定の説明。中川晃教さん、伊礼彼方さん、矢崎広さん、spiさんらの演技に対する批評、藤田俊太郎さんの演出に対する評価などが満載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。左から矢崎広、中川晃教、伊礼彼方、spi(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。左から矢崎広、中川晃教、伊礼彼方、spi(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。左から矢崎広、中川晃教、伊礼彼方、spi(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。ホーンセクションを従えて熱唱するフランキー・ヴァリを演じる中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
ジャージーボーイズブルー☆BTC_0201フランキーとホーンセクション

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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。左から伊礼彼方、spi、矢崎広、中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの一場面。熱唱する中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
ジャージーボーイズブルー☆WTB_0243フランキー独唱

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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」公式サイト

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエで、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館大ホールで、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館大ホールで、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、11月10〜11日に横浜市の神奈川県民ホールで上演される。大館公演ではチームWHITEのみの公演、他会場ではチームBLUE、チームWHITEの公演が少なくとも1回は上演される。

 上演時間は、約2時間55分(休憩20分含む)。

★チケット情報(東京公演秋田大館公演岩手盛岡公演名古屋公演大阪公演福岡久留米公演横浜公演)=最新の残席状況はご自身でお確かめください。

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2018年05月13日

【Report】 世界初の「ジャージー・ボーイズ」コンサート版が日本人キャストで開幕、今秋の再演記念し新旧メンバーが集結(2018)

 2016年に日本で初演され、演劇賞を多数獲得したミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が今年2018年9〜10月に再演されるのを前に、初演・再演の出演者らがコンサート形式で「ジャージー・ボーイズ」の楽曲を歌い上げる世界初の試み、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートが5月12日に東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕し、終演後の特別カーテンコールでは、再演にも出演する中川晃教、中河内雅貴、海宝直人、矢崎広、福井晶一と、再演から新たに加わる伊礼彼方とSpi、初演に出演した藤岡正明がそろって観客や報道陣の前に姿を現し、演出の藤田俊太郎とともに世界初の「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートの初日の昼公演を終えた興奮と、再演に賭ける意気込みを語った。
 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートは5月12〜13日に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演される。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。左から福井晶一、海宝直人、中河内雅貴、中川晃教、藤岡正明、伊礼彼方、矢崎広、Spi(写真提供・東宝演劇部)
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★2018年版ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」公演情報

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」として一世を風靡した米国の男性4人組ポップボーカルグループの栄光とその裏にある苦悩を彼らの楽曲をたっぷりと使って描いた作品で、ブロードウェイ版は2005年に米国で開幕し、米演劇界の最高栄誉であるトニー賞最優秀ミュージカル作品賞、音楽界の最高栄誉グラミー賞、英国演劇界の最高栄誉であるローレンス・オリビエ賞と次々と主要賞を獲得した。このミュージカルに沿って作られたのがクリント・イーストウッド監督による2014年の映画版『ジャージー・ボーイズ』だ。この映画によって多くの人に彼らの物語が知られるようになった。
 メンバー間の確執や時代との格闘、家族との不仲、スキャンダルの封印など、グループとして世界的にブレークした成功物語の影で、地獄のような思いも味わっていた彼らのすべてを余すところなく描き出したことがミュージカル成功の秘密だろう。
 日本では先述したように2016年に東京・日比谷のシアタークリエで初演。連日満席となる大盛況となり、公演中から既に再演を求める声が殺到。日本のミュージカル界でも近年にない大人気作品となった。
 当然、2016年上演の作品を対象とした演劇賞では軒並み高い評価を受け、第21回読売演劇大賞では最優秀作品賞を受賞。私も投票に参加したミュージカル・ベストテン2016では第1位を獲得したほか、WOWOW勝手に演劇大賞2016ではミュージカル部門の作品賞に選ばれ、第42回菊田一夫演劇賞の演劇賞を演技で中川晃教が、演出で藤田俊太郎が受賞している。
 今回は再演を記念してのコンサート版。母国米国をはじめ、まだ世界でいずれの国もコンサート版に挑んだことはなく、日本で世界初のコンサートバージョンが実現したことになる。
 しかも、ミュージカルの本公演では、出ずっぱりの中川晃教以外のメンバー3人は、ホワイトチームとブルーチームのWキャストとなるため、7人が同じステージに並ぶ機会はこのコンサートだけとなり、貴重な機会となった。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。終演後には会場を埋めた観客とともにパチリ(写真提供・東宝演劇部)
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 「天使の歌声の持ち主」と言われたフランキー・ヴァリ役の中川は「このフランキーの声を出すことは、自分の声ではない声を発見すること。それが僕にとっての『ジャージー・ボーイズ』の始まりとなりました」と原点を振り返り、「多くの人の力でコンサートが実現したことを本当に心から嬉しく思います」と語った。
 ミュージカル本公演だけでなく今回のコンサートの演出も担当した藤田はコンサートを本番中、客席の最後列から見守っていたそうで、「(背中越しに見た)観客の熱気を強く感じました。幸せな気持ちになりました」と微笑んだ。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。「天使の歌声の持ち主」と言われたフランキー・ヴァリを演じる中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
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 この日の出演者で唯一、再演には出演しない藤岡は 「およそ2年ぶりに再演、復活を果たします。そこに僕はいません」と悔しそうな表情。中河内が「アッキー(中川)さんの癒しとなるような存在でいたい」と抱負を述べると、すかさず藤岡が「僕が癒してないみたいじゃねーか」と割って入り、さらに中河内が「ホワイトチームは海宝さんや福井さんら温厚な人たちばかりで。(演出家に)言われたことを素直にやる人たちなので…」と話し出すと、今度はプルーチームの伊礼、矢崎とSpiが殺気立つ仕草をして、会場を盛り上げた。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。熱唱するホワイトチームの4人。左から福井晶一、中河内雅貴、中川晃教、海宝直人(写真提供・東宝演劇部)
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 伊礼はあいさつの順番が回ると、すかさず先ほどの騒動を前提として「ホワイトチームみたいにイエスマンはいないので、クリエイティブにやっていこうと思います」と絶対的な対抗意識を露わに。ホワイトチームの海宝がそれでも「前回と同じメンバーということで、深めていこうと思います」と受け流し、静かな笑いを誘った。

 ブルーチームの矢崎はコンサート自体が初めてだったようだが、「なぜかこのメンバーといると、初めてのことが全然怖くなくて。力強くて、おっかなくて、頼り甲斐があって」とおびえつつも称賛していると、こわもてを装っていた伊礼が矢崎のほほにキス。予想もつかない展開に会場が沸いた。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。ブルーチームの4人。左から矢崎広、中川晃教、伊礼彼方、Spi(写真提供・東宝演劇部)
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 最年長の福井は「唯一の40代。40代の星として頑張ります」と力強く宣言。初参加のSpiは「いやあ、『ジャージー・ボーイズ』おもろー」と雄たけび。「音楽最高。チョー楽しい」と野性味あふれる言葉と仕草で喜びを表現した。

 中川は「9月の再演に向けて、2年間調整してきました。音楽を通してたくさんの方々に夢や希望を届けていく作品に携われて幸せです」と再演公演にも強い意欲を込めた。
 初参加となる伊礼も数々のミュージカルで腕を磨いてきた実力派だけに自信たっぷりで、ちんぴらキャラクターとして知られるトミーの表現にも「ちんぴら内在してますんで」と任せておけと言わんばかり。
 「再再演とかできっとまた呼んでくれるでしょう」と叫ぶ藤岡には、藤田から「藤岡さんのことが大好きです」とナイスフォローが入った。

 締めくくりの挨拶を託された中川は「これからまた今まで通りやっていくことで、『ジャージー・ボーイズ』の血となり肉となり感動となって、みなさまと共有できるその日まで、頑張っていきたいと思います」と、13日までの残り3公演のコンサート、そして9月からのミュージカル「ジャージー・ボーイズ」再演に向けて全力投球を誓った。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートのもよう。熱唱する中川晃教(写真提供・東宝演劇部)
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 初演に続いて演出を手掛ける藤田俊太郎は、当ブログでも劇評を掲載したミュージカル「手紙」などで注目を集める演出家。東京芸大在学中からニナガワスタジオに入り、俳優を経て蜷川幸雄の演出助手となった若き演劇人のひとり。バンドで音楽活動も続けている。北アイルランド紛争下の若者の青春をミュージカル化した「ザ・ビューティフル・ゲーム」で絶賛を浴び、読売演劇大賞では、優秀演出家賞とともに期待される新鋭に贈られる杉村春子賞まで受賞した逸材である。今回は既に実績を積み上げての再演という挑戦。多方面から期待が寄せられている。

 初演の数カ月前に行われた製作発表会見で中川はとても興味深いエピソードを明かしているので、ここに記しておきたい。
 中川は歌手として活動するかたわら、その抜群の歌唱力とオリジナリティーのある表現力でミュージカルにも進出。いまや日本のミュージカル界を代表する俳優のひとりでもあるが、今回のミュージカルのオリジナル版を企画したブロデューサーでフォー・シーズンズのメンバーのひとり、ボブ・ゴーディオとデモ音源を何度もやり取りしてお墨付きをもらうまでの過程はかなりの真剣勝負だったようだ。
 提出を求められる曲が最初の3曲から6曲に増えた上、欧米のミュージカルでは頻繁に求められ、日本の俳優にも浸透してはいるものの、音楽系の歌手や一般にはまだそれほど普及していない「トワング」という発声法がどうしても必要になるナンバーが指定曲だったことで、かなりの苦闘を強いられたからだ。
 それでも、「自分自身の持っている声とはまた違った声…(いわば)第3の声と言いましょうか、そういう新しい声を自分でも発見している最中なんです」と製作発表時にも模索が続いていることをその当時、話していた。
 高音をスムーズに出す発声法トワングは身につければのどへの負担も軽減できるようだが、完璧に歌いこなすにはかなりの鍛錬を必要とするようで、中川ほどの実力を持っていても「自分の中ではまだ精度が全然満足いってないんです」と表情を曇らせ、突然トワングを記者に理解してもらおうと、フォー・シーズンズのヒットナンバー「シェリー」の一節を歌って、トワングと普通の発声法とを比較して見せた。鼻へのあて方など、実にトワングのことがよく分かるデモンストレーションだったが、本格派歌手が至近距離で披露した美声の迫力は相当なもので、報道陣はまるで魅入られたようにあ然としていた。

 この会見が2016年の初め。その後初演までに、中川がその唱法をどのようにして完全習得したか、そしてこのコンサートにかけて、そしてまた再演の舞台に向けてどのような鍛錬を積んでいるのか、ぜひとも中川に詳しく聞いてみたいものだが、これはもし再演の前にインタビューなどが実現すれば、当ブログで紹介してみたい。

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン・コンサートは5月12〜13日に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演される。
 またミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の再演公演は、今年2018年9月7日〜10月3日に東京・日比谷のシアタークリエ(チケットの一般発売開始は6月16日)で、10月8日に秋田県大館市の大館市民会館(チケットの一般発売開始は6月16日)で、10月11〜12日に岩手県盛岡市の岩手県民会館(チケットの一般発売開始は6月下旬予定。ホームページなどでお確かめください)で、10月17〜18日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(チケットの一般発売開始は7月7日)で、10月24〜28日に大阪市の新歌舞伎座(チケットの一般発売開始は7月7日)で、11月3〜4日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホール(チケットの一般発売開始は7月21日)で上演される。

★2018年版ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」のチケット情報(東京公演その他の全国公演)=最新の残席状況はご自身でお確かめください。

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2017年12月28日

【舞台】 HEADS UP!(2017)

 2015年11月にKAAT神奈川芸術劇場で初演され、劇場始まって以来の観客動員を記録した上、記者や評論家、批評家らが選ぶ月刊「ミュージカル」誌のミュージカル・ベストテン2015で6位にランクイン、第23回読売演劇大賞では演出家部門優秀賞も受賞するなど動員力も評価も高かったミュージカル「HEADS UP!」が待望の再演。この稀有な楽しさを持つ伝説のミュージカルを生み出したKAAT神奈川芸術劇場での神奈川公演では、初演から引き続き支える哀川翔や相葉裕樹、大空ゆうひ、橋本じゅん、中川晃教、青木さやか、今拓哉、芋洗坂係長、陰山泰ら主要キャストの演技と、池田純矢、オレノグラフィティ、外岡えりから今回から参加したフレッシュな顔ぶれの演技がうまく融合し、初演の興奮を踏襲しながらも、新しい感覚を付与することに成功していた。
 ミュージカル「HEADS UP!」は、2018年1月20日に富山市のオーバード・ホールで、1月26〜27日に長野県上田市のサントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールで、2月2日〜4日に大阪市の新歌舞伎座で、2月15〜16日に愛知県刈谷市の刈谷市総合文化センターで、3月2〜12日に東京・赤坂のTBS赤坂ACTシアターで上演される。なおこれに先立って2017年12月14〜17日にKAAT神奈川芸術劇場で上演された神奈川公演はすべて終了しています。

 なお、当ブログでは、初演時にも劇評を掲載しています。今回の劇評とあわせぜひともご一読ください。
★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」2015.11.19投稿=ミュージカル「HEADS UP!」劇評

★ミュージカル「HEADS UP!」公式サイト

 ミュージカルそのものではなく、バックステージで働く舞台スタッフという裏方の存在にスポットを当て、そこに展開する物語をミュージカルで表現するという幾重にも難しい荒業を成功させた作品の再演であり、初演ではわずか12回しか上演されなかったこともあって、「伝説のミュージカル」と化していた「HEADS UP!」。今回は誕生の場所であるKAAT神奈川芸術劇場をはじめ、富山、上田(長野県)、大阪、刈谷(愛知県)とツアー公演を行った後、2018年3月には東京・赤坂のTBS赤坂ACTシアターで再演されるという万全の日程が組まれており、初演での評判を口コミで聞いていた全国のファンにも待望の公演となった。

 ミュージカル「HEADS UP!」は、ラサール石井が10年間も温め続けた原案を劇作家で演出家の倉持裕が脚本化。KAAT神奈川芸術劇場のプロデュースで実現させた。
 哀川が演じるベテランの舞台監督の加賀美賢治と、相葉が演じる新人の舞台監督の新藤祐介を中心にして、普段は観客の目には触れない裏方の奮闘ぶりとバックステージでの悲喜こもごもの人生の交錯を描いた作品。
 しかも物語の舞台は、主演俳優の気まぐれでたった1回だけ舞台設備も整っていない地方ホールで上演されることになった1000回上演済みのかつての人気ミュージカル。キャストは足りない、女優は来ない、主演の老俳優は浮世離れした御仁。極めつけは一部しか運び込めなくなったセット。刻々と迫る開演時間までにはたしてすべてが整うのか。そんなドタバタと奇蹟のようなスタッフワークの数々がミュージカル仕立てで繰り広げられる。
 ホールの案内係から照明、衣装助手、音響、大道具、小道具、プロデューサー、演出助手までが登場し、奮闘するハラハラドキドキの物語である。

 みんなただ単にスタッフとして仕事をこなしているだけではない。それぞれの人生を抱えて劇場にいる。去る者、来る者。今日が最後の仕事と決めている人もいれば、初めての役割にどきどきしている人もいる。
 そんな人生の悲喜こもごもをきちんと描き込んである。倉持裕が劇作家としていかに優れているかがここで分かる。そしてそれはこのミュージカルに奥行きと幅を持たせる最高の工夫なのだ。

 前回の初演では、ところどころゆるめに作ってある部分が見受けられた。もちろんそれは適当にとか手探りでとかいうことではなく、試行錯誤の結果であったのだと思うが、今回は振付や俳優の動きなどのステージングも含めて迷いなくピシッと決まっている。演出のラサール石井をはじめ、スタッフ、キャスト全員の自信の表れであり、イチからすべてを見直しての舞台づくりがそうさせたのだろう。

 哀川翔は初演から比べても歌唱力に磨きをかけてきている。ヒーローとしての大活躍というわけではないが、普段からアニキと慕われるキャラクターそのままに、チームの中で大いに求心力を発揮しつつ、後進の舞台監督へと道をつないでいく、少し引いた渋い立ち位置も見事に表現し、演技も全体に落ち着いていた。一世風靡セピアファンにはたまらない演出もあるので、ぜひお見逃しなく。

 相葉は今年、厳しいオーディションで知られるミュージカル「レ・ミゼラブル」で、学生革命の統率リーダー、アンジョルラス役を獲得するなど進境著しい若手俳優。浦井健治や山崎育三郎らここ数年で大きな飛躍を遂げ、ひとつ上のステージに上っていったスターたちの後を最も近い距離で猛追している存在である。
 今回のミュージカル「HEADS UP!」は裏方スタッフや俳優の群像劇のように見えて、実は、相葉が演じる若き舞台監督、新藤の成長物語であることがくっきり見えないといけない物語であって、相葉は責任重大な役柄に就いている。そのことを本人もよく分かっているのだろう。ただせりふを話すだけでもそれは伝わるようには台本はできているが、表情から口調、身体表現に至るまで、成長の痕跡を丁寧に丁寧に紡いでいる。俳優としての成長がそこに重なっていく楽しさもあり、ファンならずとも、相葉の演技は見ものである。

 大空は急きょ起用されたヒロイン女優としての戸惑いと昂りをいかんなく表現。しなやかな女性の感性が役ににじみ出ており、思わず引き込まれる演技だ。スタッフに向ける女優の視線というものも説得力があった。

 橋本じゅんは、劇団☆新感線での演技にとどまらず、幅広い舞台作品で実力を発揮。コミカルからシリアスまで縦横無尽の活躍がテレビや映画でも目立っている。そんな脂の乗った時期ということもあるだろうが、大道具係というプロ集団を率いるリーダーとしての存在感が半端ではない。

 そして何と言っても、中川晃教である。
 劇場の雑用係として登場し、舞台の冒頭では劇場の観客に話し掛けるほど、観客にとっては身近な存在として登場する。舞台に現れる誰よりも夢を持ち、この舞台を心待ちにする存在。あくまでもどこまでも明るく、みんなを夢の世界に連れて行ってくれる。
 数々の本格ミュージカルで主役を立て続けに演じている中川が演じるからこそ、この地味なようでいて最高に特別な存在が光り輝くのだ。その歌声はほれぼれするほど美しい。

 新加入組では、池田が俳優として面白い存在であることを強く印象付けた。劇場の近所に住む少年で、勝手に入り込んでは困らせている存在であるものの、最後には、劇場や演劇というものの魅力に完全に囚われていく。その変化を池田はおもしろいように見せてくれるのだ。
 女優志望ながらあまり需要はなく、衣裳係で生活をつないでる女の子を演じた外岡えりかは、表面的な気弱さと心の中で燃える気持ちの熱さを歌や仕草で鮮やかに表現。もっといろんな舞台や映像が見てみたい存在だ。
 劇団鹿殺しで活躍してきたオレノグラフィティも芸達者ぶりをいかんなく発揮してくれている。
 芸達者といえば大先輩格の芋洗坂係長だが、先日上演された「土佐堀川 近代ニッポン−女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」でも新たな役柄に挑戦しており、本作でも突き抜けたキャラクターや容姿に頼り過ぎない演技が目立ち、今後は既にもう単なるバイプレイヤーではなく、中核的な役柄を担う可能性を感じさせる実力を見せた。
 今拓哉はもともと揺るぎない演技派。このとんでもないミュージカルをやると言い出した老俳優のとぼけた味わいと、それでも見せつけるプロフェッショナルとしての実力を見事に表現。数々のせりふすべてが笑えるが老俳優はいたって真面目というこのギャップを演じきってくれていた。
 青木さやかは、各方面に振り回されながらも、自分の意思も貫き通す制作のあるあるをうまく表現しながら、青木自身のキャラクターも溶かし込みながらの演技が目を惹いた。

 出演は他に井上珠美、岡田誠、陰山泰、河本章宏、新良エツ子、福永吉洋、大竹浩一、森内翔大、香月彩里、谷須美子、伊藤結花、小林佑里花。

 ミュージカル「HEADS UP!」は、2018年1月20日に富山市のオーバード・ホールで、1月26〜27日に長野県上田市のサントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールで、2月2日〜4日に大阪市の新歌舞伎座で、2月15〜16日に愛知県刈谷市の刈谷市総合文化センターで、3月2〜12日に東京・赤坂のTBS赤坂ACTシアターで上演される。なおこれに先立って2017年12月14〜17日にKAAT神奈川芸術劇場で上演された神奈川公演はすべて終了しています。

 上演時間は、2時間50分(休憩20分含む)。

★チケット情報(富山公演・長野県上田公演・大阪公演・愛知県刈谷公演東京公演)=最新の残席状況はご自身でご確認ください。


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2017年08月05日

【舞台】 ビューティフル(2017)

 自分でも学生時代から15年以上シンガー・ソングライティングをやっていたこともあって、私は通信社の音楽担当記者になったとき、世界に名だたるシンガー・ソングライターにインタビューする機会があった時は必ずこう質問した。「歌を生み出す瞬間のことを聞かせてください」あるいは「どのようにして歌を生み出しているのですか」と。それは彼らにとって神聖な時であり、企業秘密であるかもしれないのに、私が単なる興味本位で聞いていないことを察知してくれて、ゆっくりとその瞬間を頭の中に蘇らせるように答えてくれた。ジャクソン・ブラウンもシェリル・クロウもアラニス・モリセットも、そしてさまざまなアーティストも、秘密めいた、そして大切な言葉で私に教えてくれたのだ。なんと答えたかは別の機会に書くとして、それを話すときの彼らの目がなんともきらきらと輝いていたことが今も強く印象に残っている。それほど、その瞬間は、シンガー・ソングライターにとって大切なものであり、そして生み出したその時々の自らの人生が反映しているものなのだ。1960年代以降に多くの才能が開花した米国の中にあっても、キャロル・キングはそんな「シンガー・ソングライター」の象徴的存在。職業的作曲家を出発点に、自ら歌うようになる30歳前後まで、ひとりの女性としての悲しみと苦しみと歓びの経験は、彼女の歌を単なるエンターテインメントではなく、米国の普遍的な現代女性のリアルな感情に変換していくみずみずしい力となって作用した。そんな彼女の半生を描きブロードウェイをはじめ世界で成功を収めているミュージカル「ビューティフル」が、ついに日本人キャストで日本初演されている。キャロルとパートナーで結婚していた時期もあった作詞家のジェリー・ゴフィンとの恋やコンビネーションと、2人の創作仲間で互いに恋に落ちる作曲家のバリー・マンと作詞家のシンシア・ワイルとの友情を中心に2組の天才コンビが生み出したさまざまな楽曲と芝居で描かれるドラマ部分が交互に絡みあわされていくミュージカル。楽曲の素晴らしさだけでも十分に楽しめるが、それ以上に彼らの生きざまや大切な人への思い、時代と格闘した苦しみが、それぞれのその時々の楽曲に影響を与えていることを知ることで、とても力強いメッセージが楽曲全体に響き、音楽に豊かな広がりを感じさせる。なんとも心が震わせられるミュージカルに仕上がっていた。音楽を愛する彩り豊かな才能を持つ水樹奈々、平原綾香のW主演抜擢も大正解。人気アーティスト2人だけに難しい面もあるだろうが、早くも再演が待たれる。
 ミュージカル「ビューティフル」は7月26日〜8月26日に東京・丸の内の帝国劇場で上演される。

★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。水樹奈々(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。平原綾香(写真提供・東宝演劇部)
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★ミュージカル「ビューティフル」公式サイト=パソコンの設定によってはいきなり動画が始まる場合がありますので、音量を絞ってからクリックしてください

 キャロル・キングはアレサ・フランクリンが歌った「ナチュラル・ウーマン (A Natural Woman)」やリトル・エヴァの「ロコ・モーション (The Loco-Motion) 」、自身の「ユー・ガット・ア・フレンド/君の友達 (You've Got a Friend)」があまりにも有名だが、ザ・シュレルズで全米1位をとった「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ (Will You Love Me Tomorrow) 」(1960年)やスティーブ・ローレンスやダニー・オズモンドが歌った「ゴー・アウェイ・リトル・ガール(Go Away Little Girl)」(1962年)などの全米1位を記録した作品や、「アップ・オン・ザ・ルーフ (Up on the Roof)」「クライング・イン・ザ・レイン (Crying in the Rain) 」、「イッツ・トゥー・レイト (It's Too Late) 」「小さな愛の願い (It's Going to Take Some Time)」なども世界的にヒットしている。
 他のアーティストに多くカバーされているのも特徴で、よく知られているだけで、カーペンターズ、ジェームス・テイラー、グランド・ファンク・レイルロード(GFR)、カイリー・ミノーグ、ロッド・スチュアート、ダスティ・スプリングフィールド、エイミー・ワインハウスらがいる。
 名曲ぞろいの1971年のアルバム「つづれおり」は、ビルボードで17回の1位を獲得し、総売り上げ枚数が1000万枚を超えるというまさに超ド級のシンガー・ソングライターである。日本の女性シンガー・ソングライターのはしりである五輪真弓のアルバム制作をサポートしたことでも知られている。

★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。左から武田真治、中川晃教、ソニン、平原綾香(写真提供・東宝演劇部)
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 そんなキャロル・キングの、自分が作曲した作品の持ち込みを始めた少女時代から、作曲家としての成功と人生の挫折を経て、西海岸に拠点を移転。シンガー・ソングライターとして歩み始めた後、アルバム「つづれおり」の大ヒットを受けたカーネギーでのコンサートまでの半生を描いたミュージカル「ビューティフル」は、ABBA(アバ)の楽曲を物語に当てはめていった「マンマ・ミーア!」や、アーティストの歩みをそのアーティストの楽曲で綴った「ジャージー・ボーイズ」など、いわゆる「ジューク・ボックス・ミュージカル」の中では比較的近年に創り出された作品で、それまでのどの「ジューク・ボックス・ミュージカル」とも趣を異にしている。2013年にサンフランシスコで上演された後、2014年にブロードウェイで上演され、以降大成功を収めている。

 物語が始まるのは、ニューヨークの一般家庭。娘のキャロル・キング(水樹奈々/平原綾香)はソングライティングが大好きで、母親のジニー(剣幸)が教師になるよう勧めるのにも耳を貸さず、いよいよ有名なプロデューサーへの曲の売り込みを始めようとしていた。ドニー・カーシュナー(武田真治)のもとに自作曲を持ち込んでみると、安い金額だが買い取ってくれた。カーシュナーは常に「これをだれに歌わせたら売れるか」その一点を考えて歌を聴いていた。相手がキャロルのような少女であろうと、ある意味そこは平等だった。キャロルにはショウビジネス界の厳しさとともに素晴らしさも伝わったはずだ。
 しかしキャロルには弱点があった。歌詞の弱さだ。歌の受け手に伝えようとするときに決定的な何かが足りなかった。友達の紹介で知り合った無理目のイケメン、ジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)は、父親が劇作家で自身も劇作家を目指しているだけに、言葉へのこだわりが強かった。キャロルの弱点を鋭く言い当て、そして恋に落ちた。

★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。水樹奈々(左)と伊礼彼方(写真提供・東宝演劇部)
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 強力な作詞作曲コンビの誕生。2人のコンビネーションはさまざまな難点を乗り越え、徐々にヒットのコツをつかんでいく。同じようにカーシュナーのもとで歌作りのパートナーを組んでいた作曲家のバリー・マン(中川晃教)と作詞家のシンシア・ワイル(ソニン)も良作を連発し、2組のコンビは励まし合いながらもしのぎを削るようにヒット曲を量産していく。2組はライバルであり、音楽仲間でもあった。

 妊娠したこともあって、キャロルとジェリーは結婚し、必死で毎日を生きていた。歌作りは順調だったが、ジェリーの中では何やら異変が起き始めていた。音楽の面でも英国でビートルズ、米国でボブ・ディランが頭角を現し、シンガー・ソングライター、そしてアーティストによるオリジナル楽曲の時代が到来していた。キャロルたち分業制の職業的クリエイターにとっては明らかに向かい風の時代が近づいていた。何もかもが変わろうとしていたのだ…。

 物語は、時代の変化と、キャロルやジェリーに起きる変化を絡め合いながら、それでも新しい価値を生み出そうと前向きに歩く彼らの奮闘を描いていく。

 水樹はミュージカル初出演だが、そこには何の不安もない。声優として歌手としてあまたの巨大会場でのライブで観客を惹きつけてきた求心力のあるキャラクターは、まさしくキャロル向き。平原は「ラブ・ネバー・ダイ」でミュージカルは経験済みで、常に挑戦する精神が全身にあふれている。ともにキャロルの独特の癖のある歌い上げ方を再現しつつも、自らが築き上げた音楽性も最大限活用しながら、それぞれに唯一無二のキャロルを創り上げている。

 東宝をはじめ、日本の数々のミュージカルを第一線で支えてきた中川は、立ち位置としてはやや引きつつも、圧倒的な歌唱力でバリーの天才ぶりと先進性を表現。キャロルとジェリ―の魂にまで火をつけるようなスケールの大きさを示した。
 コンビを組むソニンは、やや自信家で、でも最高にキュートなシンシアを熱演。友情とライバル心が小刻みに変わる彼女の思いを魅力的に造型している。

 武田はとにかく深刻ぶらず、エンターテインメントに棲む者の底知れぬポジティブシンキングぶりを一手に引き受ける。プロデューサーとしての大きさや独特の茶目っ気もおしゃれに表現して、まさに武田でないと描き出せないカーシュナーを創り上げている。

★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。左から武田真治、中川晃教、ソニン、水樹奈々(写真提供・東宝演劇部)
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 剣もまた宝塚で鍛え上げたおしゃれな表現力で観客を魅了する。演じる母親のジニーは、娘の人生の考え方に大きな影響を与える自らの失敗した結婚生活を申し訳ないと感じながらも、どこまでもたくましく、どこまでも前向きだ。この母にしてこのキャロルありと思える部分もあり、ほほえましくもある。

 登場人物の中で最も難役と思えるのはジェリーだ。伊礼はそれこそ数え切れないほどのミュージカルでそのテクニックを磨いてきたが、今回の役柄はそれらを総動員してもまだ足りないほどの陰影に富んだ役柄。ジェリーは確かに愚かだが、どこかわたしたちの代表のような人間共通の弱さも持っている身近な存在でもある。
 伊礼は深刻過ぎず、しかし、どこまでも致命的にジェリーという存在をむしばんでいく。高い演技力がないとできない役柄を日々自分のものにしていっている。

★ミュージカル「ビューティフル」の一場面。平原綾香(左)と伊礼彼方(写真提供・東宝演劇部)
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 全体を通してみてみると、この「ビューティフル」という作品が唯一無二である部分がよく見えて来る。
 人に歌わせるために作っていた作品と自分で歌うための作品は根本的に違うし、少女の時に自分で作っていた歌と職業的に追い込まれて作っている歌は違う。それに、よくあるジューク・ボックス・ミュージカルのようにいちアーティストの作品ばかりでもないし、それぞれに持ち歌にしていたアーティストは別々。さらにはバリーとシンシアが生み出す作品はキャロルとジェリーの作品ともまったく性格の違う作品だ。これらの作品が、同じミュージカルの中で歌われるのだから、それはもうバラエティーに富んでいる。
 ヒットさせたアーティストたちの当時の振り付けを採り入れたパフォーマンスはなかなかに見どころが多く、ヒット当時を知らなくても十分に楽しめる仕上がり。

 とにかく、観客を飽きさせないし、しかもほとんどすべてが大ヒット曲だ。
 しかもその歌とストーリー、つまりキャロルたちの人生が分かちがたく結びついている。それだけに観客の心に楽曲が入り込みやすく、しかも相互作用で、歌がストーリーを補完したり強めたりする作用も持っている。
 「マンマ・ミーア!」や「ジャージー・ボーイズ」は傑作だが、ジューク・ボックス・ミュージカルがひとつの大きな曲がり角に来ていたのも事実である。「ビューティフル」はその状況へのひとつの答えを提示しているように思えてならない。

 ミュージカル「ビューティフル」は7月26日〜8月26日に東京・丸の内の帝国劇場で上演される。

 上演時間は、約2時間40分(休憩25分含む)。

★チケット情報はこちら=最新の残席状況はご自身でお確かめください。


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2017年04月30日

【お知らせ】 4/30に投稿したミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の劇評が舞台写真付きになりました(2017)

 本日4月30日に当ブログ「SEVEN HEARTS」に投稿したばかりのミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の劇評に舞台写真が追加されましたので、お知らせいたします。関係者の皆さま本当にありがとうございます。

 私が執筆した劇評の文章と合わせてお楽しみください。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面(東宝提供)
きみは全員虫取り1314_001変換補正済み

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【舞台】 きみはいい人、チャーリー・ブラウン(2017)

 スヌーピーが登場する漫画「ピーナッツ」は子どもたちの日常的なやり取りで構成されているだけにすぐには気付かないのだが、とても奥深い哲学的な言葉や考え方が隠されている。でもそれは難しい言葉で表現されているのではなく、あくまでもシンプルだ。それはほとんどのことをたどっていくと、日々を生きることの幸せに行き着く。やや楽天的だったり意地悪だったり、早熟だったりするキャラクターがやたらと登場するので、多少なりとも背伸びした言い方にはなるが、なんとも味わい深い漫画なのだ。そのことをいち早く見抜き、50年も前からミュージカルとして舞台に乗せてきたクリエイターたちはさすがこの漫画に育てられたと言っても言い過ぎではない人々だけのことはある。ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」はその「ピーナッツ」の精神をいっぱい詰め込んだ、最高にキュートな作品だ。演出は小林香。
 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、5月6〜7日に大阪市のサンケイホールブリーゼで、5月9〜10日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演される。それに先立つ4月9〜25日の東京・日比谷のシアタークリエでの東京公演、4月29日の福岡市のキャナルシティ劇場での福岡公演はすべて終了しました。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面(東宝提供)
きみは全員虫取り1314_001変換補正済み

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★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」公式サイト

 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、「ピーナッツ」を原作におなじみの場面やせりふを散りばめ、ジャズやクラシック、ポップスなどの音楽でショーアップした一大エンターテインメント。もともと1967年にオフ・ブロードウェイで初演され、1971年にブロードウェイに進出。1999年にはブロードウェイで、昨年2016年にはオフ・ブロードウェイでリバイバル公演が行われている人気演目だ。
 この作品を出発点にしてその後スターになった俳優や歌手も多い。
 日本では1977年に坂本九がチャーリー・ブラウンを演じて初演。2000年には小堺一機がチャーリー・ブラウンを、市村正親がスヌーピーを演じた。

 何しろ日常がすべてなので、明確なストーリーはなく、それぞれのキャラクターを紹介するためのエピソードがあるという感じだ。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面。村井良大(左)と中川晃教(東宝提供)
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 チャーリー・ブラウン(村井良大)は不器用で心配性でいつも何かを憂いているが、根っからの楽天的な性格がそれを深刻にならないように助けている。
 ルーシー(高垣彩陽)はご存知の通り、いつも怒っている。強気で自信たっぷり、おせっかいを焼くことを生きがいにしているような女の子だ。チャーリーの妹サリー(田野優花)はちゃっかりしていて負けず嫌い。世間と考え方が違っても自分の論理を持ち出せる強さがある。
 ルーシーの弟ライナス(古田一紀)は哲学的なことをやたらと言うが、指しゃぶりや毛布など安心のためのくせや道具がまだまだ必要で、子どもから抜け出せていない。
 シュローダー(東山光明)は天才肌で、おもちゃのピアノでベートーベンを弾きこなす。ルーシーの愛の告白には答えず、巧妙に逃げ続けている。

 そしてチャーリーの飼い犬こそがスヌーピー(中川晃教)。まるで人間みたいな思考をするやつで、第一次世界大戦の撃墜王になり切ったり、人間のふりをしてみたり、やりたい放題。それでも夕食の時間が何よりも楽しみな犬らしいところもある。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面(東宝提供)
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 もともとの原作漫画が4コマ漫画であることも影響してか、一連の連なったストーリーというよりは、エピソードを歌とダンスでつないで、シークエンスごとにひとつのつながりをもたせてあるという流れになっている。

 ただ単にハッピーさを歌う歌もあれば、ルーシーの「精神分析」という歌には深い洞察力に基づいた指摘も隠されている。「ラブリーなのはわたし」とあくまで強気なルーシーだが、不器用で好きな子に声もかけられないチャーリーのことをばかにするわけでもなく、「ユニークでたったひとりだけの…」と唯一無二の魅力を持った人物として魅力を見出している。

 村井は、いつもにこにこしているチャーリーをそれでもただ単に穏やかなだけの人物のようには描いていない。チャーリーが日々を楽しく生きることこそが最高の人生なのだと感じている様子を前面に出して演じているところがうまい。チャーリーは意外としっかりしているときちんと受け取れる。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面。チャーリー・ブラウンを演じる村井良大(東宝提供)
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 ルーシーの魅力はぐいぐいと自分で人生を切り開いていくところ。高垣は、漫画では皮肉っぽさがやや目立つルーシーをとってもクレバーな存在として位置づけ、全体の中で物語の重要な担い手に見えるように演じている。
 田野はサリーの哲学的な物言いを、難しいこと言いたがりの女の子というよりは、人生の不可思議さを楽しんでいるような様子で演じていて、面白い。
 古田は仕草で分かりやすいライナスの幼さを演技面でも強調する。複雑な感情の持ち主だけに演じ甲斐のある役どころだ。
 東山は天才ぶりをどう表現するかに興味があったが、それをコテコテに表現するよりも、しれっとしている姿で表現するにとどめている。そう、天才はなにもしなくてもいろんなものが醸し出てしまうものなのだ。
 そして何と言っても中川だ。圧倒的な歌唱力で表現するスヌーピーの幸福感は、たちまち観客席にも伝わって、いつのまにか微笑んでいる自分に観劇中にたびたび気付くことになった。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の一場面。スヌーピーを演じる中川晃教(東宝提供)
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 漫画原作と言っても、決して分かりやすいメロディーやすぐに頭に飛び込んでくるせりふが多いわけではない。超一流のクリエイターが手掛け、さまざまな名手によって演じ、創られ続けられているだけのことはある。ミュージカル「幸福論」と言い換えてもいいぐらい、そこには徹底的な突き詰めた幸せに関する考え方が詰め込まれている。

 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、5月6〜7日に大阪市のサンケイホールブリーゼで、5月9〜10日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演される。それに先立つ4月9〜25日の東京・日比谷のシアタークリエでの東京公演、4月29日の福岡市のキャナルシティ劇場での福岡公演はすべて終了しました。

 上演時間は、2時間10分(休憩15分含む)。

★チケット情報(大阪公演・名古屋公演)=東京公演、福岡公演は終了しました。最新の残席状況はご自身でお確かめください。


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2017年02月07日

【News】 第24回読売演劇大賞は舞台美術家の堀尾幸男がスタッフ史上初受賞、最優秀作品賞はミュージカル「ジャージー・ボーイズ」(2017)

 第24回読売演劇大賞(読売新聞社主催)の各賞が2月4日付けで発表され、大賞・最優秀スタッフ賞に、NODA・MAP「逆鱗」や前川知大が脚本・演出を手がけた「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の美術を担当した舞台美術家の堀尾幸男が選ばれた。堀尾はこれで3回目の最優秀スタッフ賞受賞となったが、最優秀スタッフ賞受賞者が大賞に選出されるのは史上初という。最優秀作品賞には東宝のミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が選ばれ、最優秀演出家賞には「8月の家族たち August: Osage County」のケラリーノ・サンドロヴィッチが選出された。また演技部門では、最優秀男優賞が「ジャージー・ボーイズ」の中川晃教、最優秀女優賞が「イニシュマン島のビリー」「母と惑星について、および自転する女たちの記録」の鈴木杏に決まった。さらに新人が対象の杉村春子賞にはミュージカル「キンキーブーツ」でのドラァグクイーン姿で魅了した三浦春馬が選出され、演劇界への多大な功績があった人物・団体に贈られる芸術栄誉賞を劇団四季の創設メンバーで日生劇場などで活躍した舞台照明家の吉井澄雄が、選考委員特別賞を「地点」の三浦基が獲得した。贈賞式は2月27日、東京都千代田区の帝国ホテル東京で行われる。
 私は2013年まで共同通信社の演劇記者として読売演劇大賞の推薦投票委員を5年間務めていましたが、独立した2014年以降は離れております。鑑賞・取材している演劇の本数は記者時代の年間200本とほぼ同数に迫り、劇評も年間150本程度と日本で最も多くの劇評を世の中に発表している批評家になりましたが、今以上に精進を続け、いつの日かまたこの歴史と伝統のある読売演劇大賞の推薦投票などに戻って、演劇界、メディア界のお役に立てればと考えています。よろしくお願いいたします。

★読売演劇大賞と最優秀スタッフ賞を受賞した堀尾幸男

★堀尾幸男の受賞対象作品のひとつ「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の美術


★最優秀作品賞を受賞したミュージカル「ジャージー・ボーイズ」


 受賞者には、正賞として彫刻家・佐藤忠良制作のブロンズ像「蒼穹」、副賞として大賞・最優秀スタッフ賞に200万円、ほかの最優秀者ならびに杉村春子賞、芸術栄誉賞、選考委員特別賞の獲得者にはそれぞれ100万円が贈与される。

 選考委員は以下の通り(50音順、敬称略)。
 青井陽治(演出家、翻訳家、訳詞家、劇作家)、大笹吉雄(演劇評論家)、河合祥一郎(東京大学教授)、中井美穂(アナウンサー)、萩尾瞳(映画・演劇評論家)、前田清実(振付家、舞踊家)、みなもとごろう(演劇評論家、日本女子大学名誉教授)、矢野誠一(演劇・演芸評論家)、渡辺保(演劇評論家)

 賞の選考は、まず演劇評論家や大学教授らで構成される選考委員9名が今回のようにノミネート(優秀賞)作品を選出し、そのリストに基づいて演劇評論家、新聞・通信社・雑誌の演劇担当記者ら104名(例年の例です、今年の実数は不明です)が投票し、各部門の「最優秀賞」が決定される。
 最終選考会では、大賞と各部門の最優秀賞のほか、新人が対象の「杉村春子賞」、演劇界への功績を讃えた「芸術栄誉賞」が選出される。

 当ブログでは、堀尾幸男が美術を担当した「逆鱗」とケラリーノ・サンドロヴィッチが演出した「8月の家族たち August: Osage County」、および鈴木杏が出演した「イニシュマン島のビリー」と「母と惑星について、および自転する女たちの記録」、さらに三浦春馬が出演した「キンキーブーツ」について過去に言及しているので紹介させていただく。

★舞台「逆鱗」劇評より、美術など舞台効果に関する評価を抜粋=2016年2月10日投稿=
「野田の舞台では、アンサンブルメンバーの役割がどの演劇よりも大きいと言える。単なる「その他大勢」ではない。時には個々人の表現力が発揮されることもあれば、時には舞台装置だけでは表現できない、動く背景であったり、動く雰囲気にもなる。本作では、その効果が最も現れていると言ってもいいだろう。大人数ならではの魚群や海のたたずまい、そして人魚の神秘性を高める場面でも効果的な演出がなされていた。
 また波形の屈折のある特殊な素材や、鱗や泡のように見える素材など、舞台上に海や海底や水槽や魚を出現させるための数々の美的な演劇的工夫も思わず納得の方法と言え、気づきの多い舞台となった。」

★舞台「8月の家族たち August: Osage County」劇評より、演出に関する評価を抜粋=2016年5月14日投稿=
「家族などを描いた群像ものという言い方がされるものの中には、例え集団として醸し出すものや集団だからこそ発揮できる力がうまく描かれていたとしても、私はそれだけでは物語としては不完全だと思っている。それぞれの「個」がきちんと描けていないと、物語は決して高い次元に昇華していかない。個の集合体としての群像がそこに存在しないとうまく成立していかないのだ。特に家族は、みんな似ていて少しずつ違う、愛し合っていて憎み合っている。互いを知りすぎているため、残酷にもなりすぎる。そのせめぎ合いがいかに物語の流れに組み込まれているかが勝負になる。その点、米国の劇作家トレイシー・レッツが2007年に発表した戯曲「August:Osage Country」は、ある崩壊していく家族の物語の中で、それぞれの登場人物のほとんどすべてに鋭いメスが入り、その個々の精神構造と人生が造型されている傑出した作品。2013年にオールスターキャストで映画化され「8月の家族たち」としても知られるこの作品を、稀代の演出家・劇作家であるケラリーノ・サンドロヴィッチが日本初演すると聞いて、ある確信が芽生えた。これまで壮大な構造の物語の中でも人としてうごめく者たちの営みに透徹した視線を注ぎ、物語を創り上げてきたケラなら、この戯曲の中にある核のようなものを維持しながら、家族それぞれの物語を愛おしく狂おしく見せてくれるに違いないという確信だ。いま舞台「8月の家族たち」を見ながら、その確信は絶対的な真実として定着しつつある。」
「ケラはこの作品をコメディーであるととらえる。それは最初の戯曲版をトレイシー・レッツが完全なるコメディーとして書いたわけではないと思われるのに、米国の舞台ではかなり爆笑を誘っていたこととも高い次元で通じて来る。「人生はしょせん悲喜劇だ」とか「コメディーという英語の意味は喜劇ではなく演劇そのものを指す」などといったことを訳知り顔で言う気は全くないが、基本的には崩壊していく家族と互いをなじり合うせりふ劇という意味において「悲劇」であるにも関わらず、ひとつひとつのシーンの中には必ず笑いを誘うポイントがあるこの戯曲をコメディーととらえることには大きな意味があるのである。」
「ケラはこれらの逸材たちのすべてに役割を与えながら、どれかひとつが抜けても成立しない、個が屹立した群像ものを創り上げている。それは時にオーケストラの指揮者のように、時に役者たちに魔法をかける魔術師のように見え、物語をよりいっそう上質なものにする秘密が隠されているような気がした。」

★舞台「イニシュマン島のビリー」劇評より、鈴木杏に関する評価を抜粋=2016年4月10日投稿=
「マクドナーが得意とする「暴力」の表現を一手に引き受けているのが、ヘレンを演じる鈴木杏だ。一時流行った「猟奇的な彼女」のようなレベルではなく、暴力こそが彼女の表現手段だとでもいうような冷徹な暴力者。それはこの島でこそ維持できる性向なのだが、鈴木はマクドナーがこの少女の中にほどこした真実のかけらをひとつひとつ拾い上げるようにして表現していく。どこか都会に対して抱いている後ろ向きのコンプレックス、暴力の向こう側に見える生来の優しさ、そしてビリーに対する「想い」。天才的な演技派として出てきた少女の頃から、単なるお嬢さん女優ではなかった切れ味鋭い鈴木杏の芝居は、大人の女への階段を着実に上りつつある現在に至って、さらに人間的なものを加味し、魅力的なものになっている。ヘレンが生卵を手に持ったら、それは客席に座る現実の観客たちにとっても警戒態勢に入る合図だ。それがどういう意味なのかは劇場で確かめてほしい。」

★舞台「母と惑星について、および自転する女たちの記録」劇評より、鈴木杏に関する評価を抜粋=2016年7月14日投稿=
「優はどちらかというと能天気で自由に生きている次女ならではの要領のよさがあるものの、口数が多いわけではない姉と、引っ込み思案の妹の間で姉妹のコミュニケーションを潤滑にする役目を果たしている重要な役どころ。お気楽に見えるだけにため込んだ不安や不満は爆発しやすいのだ。鈴木は「奇跡の人」や「ムサシ」などの名作で圧倒的な存在感を示し、今年の舞台「イニシュマン島のビリー」でも強烈な役柄を演じ抜いた実力の持ち主。再生へと向かう時、一番の力になる優の明るさを懸命に創り出してくれていた。」

★ミュージカル「キンキーブーツ」劇評より、三浦春馬に関する評価を抜粋=2016年7月27日投稿=
「三浦は、クールなヒーローから人なつっこい現代的青年まで幅広く演じてきたが、とびきり奇抜な役柄を今回まかされたことへの重圧は相当なものだったはずだ。単なる女装好きな男性という役ではなく、ドラァグクイーンとしてナイトクラブの客や工場の行員たちに圧倒的なパワーとオーラを感じさせ、なおかつエンターテインメントとしても一級品のショーにする必要性があり、なおかつ、彼女たちが抱くおそれとプライドを同時に感じさせなくてはならない役だからだ。」


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2017年01月27日

【Report】 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」出演者らがスヌーピーミュージアムを見学(2017)

 今年4月から5月にかけて上演されるブロードウェイミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の出演者と演出の小林香が1月25日夜、東京・六本木にあるスヌーピーミュージアムを訪問し、スヌーピーが登場するチャールズ・M・シュルツの世界的人気を誇る漫画「ピーナッツ」への理解を深めるとともに、舞台で活かせるヒントを一つでも多く見つけようとミュージアムスタッフの説明に熱心に聞き入っていた。
 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、4月9〜25日に東京・日比谷のシアタークリエで、4月29日に福岡市のキャナルシティ劇場で、5月6〜7日に大阪市のサンケイホールブリーゼで、5月9〜10日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演される。

★それぞれお気に入りのスヌーピーグッズを手に持つミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の出演者(撮影・阪清和)
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★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」公式サイト

 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、「ピーナッツ」を原作におなじみの場面やせりふを散りばめ、ジャズやクラシック、ポップスなどの音楽でショーアップした一大エンターテインメント。もともと1967年にオフ・ブロードウェイで初演され、1971年にブロードウェイに進出。1999年にはブロードウェイで、昨年2016年にはオフ・ブロードウェイでリバイバル公演が行われている人気演目だ。
 日本では1977年に坂本九がチャーリー・ブラウンを演じて初演。2000年には小堺一機がチャーリー・ブラウンを、市村正親がスヌーピーを演じた。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」でチャーリー・ブラウンを演じる村井良大(左)とスヌーピーを演じる中川晃教。どんなコンビネーションを見せるのか(撮影・阪清和)
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 今回は、オフ・ブロードウェイで初演されてから50周年となる記念すべき2017年の上演。
 主人公だがこれといって取り柄のないチャーリー・ブラウンには舞台「弱虫ペダル」の主役小野田坂道として知られ、ミュージカル「RENT」でも主演した村井良大、口うるさいルーシーには人気声優で、戸松遥らとともにボーカルグループ「スフィア」を結成した歌手でもある高垣彩陽、チャーリーの妹サリーには「ウィズ〜オズの魔法使い〜」や「DNA-SHARAKU」など話題の作品に出演して舞台経験が豊富なAKB48の田野優花、ルーシーの弟ライナスにはミュージカル「テニスの王子様」の越前リョーマ役で人気を博した古田一紀、天才ピアニストのシュローダーには男性ギターボーカルユニット「Honey L Days」のボーカリストとして活動する一方、「ロミオ&ジュリエット」などの舞台や映画でも俳優として活躍する東山光明、そしてビーグル犬のスヌーピーには人気シンガー・ソングライターで、昨年2016年だけでも「DNA-SHARAKU」「グランドホテル」「ジャージー・ボーイズ」「マーダー・バラッド」と日本のミュージカル界の第一線で活躍するアーティストに成長している中川晃教がキャスティングされた。
 訳詞・演出は小林香が手がける。

★演出の小林香(撮影・阪清和)
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 小林が「『幸せはとても身近にあって、シンプルなもの』だと思っていただけるミュージカルです」と熱く語った後、村井は「驚いていると同時に非常に嬉しく思っています」とチャーリー役ににっこり。高垣は「大人から子どもまで楽しんでいただける作品だと思います。自分の子どもの頃に似てるなとか今の自分に似てるなとかいろいろ思うと思います」と観客の側からの楽しみ方にも言及した。

★チャーリー・ブラウンを演じる村井良大(撮影・阪清和)
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★ルーシーを演じる高垣彩陽(撮影・阪清和)
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 田野は「誰もが知るキャラクターを舞台上で表現することを、出演が決まった時から楽しみにしてきました。たくさん学んで、ハッピーな時間をみなさんにお届けできたら」と今から演じることが楽しみでしょうがない感じで、古田は「すごくポップな世界にこれから飛び込んでいくんだなというのが楽しみ」とわくわくした気持ちを隠さない。

★サリーを演じる田野優花(撮影・阪清和)
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★ライナスを演じる古田一紀(撮影・阪清和)
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 東山は「ミュージアムに入ると若返りますね。幸せな気分です」と微笑み、中川は「子どもたちが織りなす、日常なんだけど共感できるなというシーンの連続です」と作品が子どもから大人まで受け入れられている秘密に迫り「僕は犬ですが歌って踊って、しゃべります」と会場を笑わせた。

★シュローダーを演じる東山光明(撮影・阪清和)
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★スヌーピーを演じる中川晃教(撮影・阪清和)
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★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の出演者は舞台表現でのヒントになるものを探そうと熱心にのぞき込む(撮影・阪清和)
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 出演者らはその後ミュージアムで開催中の展覧会「もういちど、はじめましてスヌーピー。」をミュージアムスタッフと巡回。シュルツによる原画やアニメ化時のセル画など、どれをとっても貴重な展示品を目にし、やや興奮気味。キャスト同士の性格も徐々につかめてきたようで、高垣は「あたたかいカンパニーになると思います」と自信を深めた。田野は館内を回りながら、「カワイ〜」を連発。「ミュージアムだけでもこんなに幸せをもらったので、(ミュージカルで)それ以上の幸せをみんなに届けられたらいいな」と最高の笑顔を見せた。

★スヌーピーミュージアムで開催中の展覧会「もういちど、はじめましてスヌーピー。」をミュージアムスタッフと巡回するミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の出演者(撮影・阪清和)
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 囲み取材には各出演者がミュージアムショップで気に入ったグッズを持って登場。小品を選んだ人から、大きなぬいぐるみを手にする人までさまざまで、個性が現れたチョイスとなった。中川は「夢を届ける僕たちの仕事と、このミュージアムにあふれている夢のパワーは共通するって思いました。なんて夢が詰まっている場所なんでしょうね」と感慨深そうだった。

★ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の取材会に集結した出演者(撮影・阪清和)
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 ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、4月9〜25日に東京・日比谷のシアタークリエで、4月29日に福岡市のキャナルシティ劇場で、5月6〜7日に大阪市のサンケイホールブリーゼで、5月9〜10日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演される。

★チケット情報はこちら=最新の残席状況はご自身でお確かめください


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2017年01月23日

【舞台】 フランケンシュタイン(2017)

 映画やテレビドラマや舞台や小説で同じ題材を扱っている場合、人々に最もイメージが残りすいのは、やはり視覚芸術の雄である映画だろう。「フランケンシュタイン」はそのためもあって、ホラー要素の多いモンスター映画がたくさん作られ、すっかり怪物イメージが先走ってしまった感がある。もちろんその異形の継ぎはぎ人間の恐ろしさは筆舌に尽くしがたく、間違っているわけではないのだが、科学や技術に対する人間の実現欲求のほとんどクレージーなほどの執念深さや、命を生み出すということの崇高さと空恐ろしさ、宿命や運命というものの執拗さなど、メアリー・シェリーが1818年に生み出した原作小説(「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス Frankenstein: or The Modern Prometheus」)が持っていたさまざまな哲学的で根源的な問い掛けは、どこか後ろの方に追いやられていたことは否めない。しかし韓国で生み出されたミュージカル「フランケンシュタイン」は、この物語が本来持つ奥深さを少しも損なうことなく、むしろそれらを大きな屋台骨にしながら、人間たちの悲哀に満ちた姿と怪物自身の葛藤をどこまでも追及することに心を砕いた作品になっており、人々に大きな感動を呼ぶ。韓国で既に輝かしい歴史を刻んでいるこのミュージカルが、ついに日本人キャストによる日本版ミュージカル「フランケンシュタイン」としての上演が実現した。日本のミュージカル界を支えるそうそうたるメンバーによって日本語で紡ぎ直されたこの作品は、人の愚かさと魂の尊厳をどこまでも高らかに謳い上げ、観客の目と耳をとらえて離さない魅力に満ちている。
 ミュージカル「フランケンシュタイン」は1月29日まで東京・日比谷の日生劇場で、2月2〜5日に大阪市の梅田芸術劇場メインホールで、2月10〜12日に福岡市のキャナルシティ劇場で、2月17〜18日に名古屋市の愛知県芸術劇場大ホールで上演される。


★ミュージカル「フランケンシュタイン」公演情報=ホリプロ
★ミュージカル「フランケンシュタイン」公演情報=東宝

 2014年にソウルで初演され、韓国でロングランヒットを果たしているこのミュージカル「フランケンシュタイン」を生み出したのは、韓国ミュージカル界で多くの作品を送り出している作曲家イ・ソンジュンと、脚本・歌詞を手掛けたワン・ヨンボム。ソウルにある忠武アートホールの製作だ。
 韓国では大・中・小さまざまなミュージカルが生み出されており、海外カンパニーによる公演も盛んで、ある種、ミュージカル大国。しかしこれほどの規模の韓国発ミュージカルが海を渡るのは極めて珍しく、初めてと言ってもいいだろう。韓国ミュージカルの質の高さを雄弁に物語る作品である。
 「フランケンシュタイン」という題材も、英国や日本で舞台作品として上演が相次いでおり、まさに時期を得た作品と言えるだろう。
 今回の日本版製作にあたっては、作詞家の森雪之丞が訳詞を、板垣恭一が演出を担当している。

 ストーリーは様々なものがあるので、今回のミュージカル作品の物語に限定して説明していく。ただし、もちろんさわりの部分だけである。
 19世紀の初め、科学者であるビクター・フランケンシュタイン(中川晃教と柿澤勇人がWキャスト)は、戦死した兵士をよみがえらせるという信じ難い研究をしていた。しかしそれは軍からの要請でもあり、国家事業のひとつだった。執事のルンゲ(鈴木壮麻)とともに戦場を駆けずり回っていたフランケンシュタインは、敵兵を治療するという博愛精神のため連行されそうになっていたアンリ・デュプレ(加藤和樹と小西遼生のWキャスト)を救い出す。神の摂理に反すると考えるデュプレはフランケンシュタインの研究に反対だが、その情熱に打たれ、研究を手伝うことになった。100%心を許したわけではなかったが、2人の間には友人として徐々に固いきずなが結ばれていく。
 戦争が終わり、故郷に戻ったフランケンシュタインに同行したデュプレは彼のそっけない態度と叔父である市長ステファン(相島一之)ら周囲の異様なまでのいぶかし気な視線を不思議に感じる。実は20年も前に、母を亡くした悲しみから立ち直れずに彼が関わったある事件がいまだに暗い影を落としていたのだ。
 それにもかかわらず、ステファンの娘で幼なじみのジュリア(音月桂)は子どもの時に約束した結婚の誓いを忘れていないし、姉のエレン(濱田めぐみ)も変わらぬ愛情を注いでくれる。
 周囲の不安をよそに研究を続けるフランケンシュタインだが、ある殺人事件に巻き込まれる。無二の親友になっていたデュプレはある提案をする。それはなんと…。

 こうして曲折を経て、ついに死体を継ぎはぎした人間を作り出し、電気ショックなどによって新しい命を与えることに成功するフランケンシュタイン。しかし物語はそこからだった。研究室から逃げ出したその名もなき怪物との宿命の物語がスタートするのだった。

 Wキャストなので、本稿では個々の俳優の演技の評価は控えるが、いずれも実に役柄の複雑性を理解して演じていることが伝わって来る。
 なぜなら、フランケンシュタインは子ども時代のある出来事から命をよみがえらせるということに狂信的に囚われ、周囲から見れば「異常」だが、それは何も猟奇的な趣味のためにやっているのではなく、それによって人々の心の平穏を取り戻し、悲しみのない世界を作り出すという幸福追求のための壮大な試みであって、異常と切り捨てるわけにはいかない面を持ってる。
 そしてデュプレは博愛精神の持ち主であり、どこから見てもいいやつだが、いったん立場が変わってしまったときには、悪魔にもなる。
 それらこの主要な2つの役柄を壮絶な思いで演じきっているのである。

 そして十分に練り込まれたオリジナルの楽曲群を、それぞれの役柄が心の中に映し出す心情を深いレベルまで掘り下げて歌う各キャストたち。命の創造、復活というあまりにも突飛な設定と、狂信的な主人公たちのふるまいに、観客が置いていかれてしまう危険性もあるこの作品がこんなにも人々の心への吸着性が良いのは、もともとの楽曲の持つ複層性と、キャストらの歌い込みの素晴らしさ、そしてそれを導いた森、板垣らの先進性があったからだろう。
 メインキャストが全員一人二役を演じているのも演劇ファンにはたまらない趣向と言えるだろう。

 今回の日本版の成功によって、韓国発大型ミュージカルの海外展開に風穴が空いたと断言できるだろう。それは日本人ファンにとってはさまざまな韓国ミュージカルが見られるということと同時に、日本のミュージカル関係者にとっては、強力なライバルがついに日本への突破口を手にしたということでもある。
 ぜひとも、切磋琢磨しながらアジアのオリジナルミュージカルのレベルを上げていってほしいものだ。

 出演はほかに、朝隈濯朗、新井俊一、後藤晋彦、佐々木崇、当銀大輔、遠山裕介、原慎一郎、丸山泰右、安福毅、彩橋みゆ、江見ひかる、可知寛子、木村晶子、栗山絵美、谷口あかり、原宏美、福田えり、山田裕美子、石橋陽彩、難波拓臣、齋藤さくら、寺田光。

 ミュージカル「フランケンシュタイン」は1月29日まで東京・日比谷の日生劇場で、2月2〜5日に大阪市の梅田芸術劇場メインホールで、2月10〜12日に福岡市のキャナルシティ劇場で、2月17〜18日に名古屋市の愛知県芸術劇場大ホールで上演される。

 上演時間は、約3時間(休憩20分含む)。

★チケット情報(東京公演・大阪公演・福岡公演・名古屋公演)はこちら=正確な残席状況は各自でお確かめください。



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2016年11月11日

【Report】 ミュージカル「マーダー・バラッド」の東京公演が開幕(2016)

 2012年にマンハッタン・シアタークラブで上演されるや絶賛の嵐を浴び、一気にオフブロードウェイに進出したミュージカル「マーダー・バラッド」が、日本初演の幕を開けた11月3〜6日の兵庫公演に続いて、東京公演が初日を迎えた。元恋人との不倫という三角関係をロックミュージカルに乗せて歌い上げる異質なミュージカルは、妖艶なセクシーさと、愛と憎悪の緊迫感が入り交じる大人のテイスト。キュート&ラブリーなイメージからワイルドでセクシーな雰囲気に変身した平野綾が「兵庫公演でも進化し続けていた。お客様に育てていただいた感覚のある作品です」と話すように、観客の熱狂を吸収してどんどん勢いを増していくこのミュージカル。見逃すと相当な悔いを後に残しそうだ。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。緊迫感あふれるミュージカルだ(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0240全員歌唱

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★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日の稽古公開後に囲み取材に応じた出演者。左から濱田めぐみ、中川晃教、平野綾、橋本さとし(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0246囲み全員

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★ミュージカル「マーダー・バラッド」公式サイト

 物語の舞台は、ニューヨーク。歌手を目指していたサラと俳優を目指していたトムは激しく愛し合ったが、やがて別れの時が。ショックから街をさまよっていたサラは詩の博士号を持つマイケルと出会い、やがて恋から結婚へと発展する。5年の月日。娘も生まれ順調な日々だったが、サラは毎日繰り返される単調な生活に疲れ、ふらりとトムがオープンさせた店に。再び燃え上がった恋は不倫へと発展する。最悪の事実を知ったマイケル。サラが下した決断もそのとおりにはなかなか行かず、ついにはトムの店で3人が相まみえる日が来た。その日はその店で殺人事件が起きることになる日だった…。

 ジョナサン・ラーソン賞を受賞したジュリア・ジョーダンの原案・脚本・作詞、音楽と作詞はジュリアナ・ナッシュが担当した。ニューヨークのほか、ロンドンや韓国でも上演され、熱い声援を浴び続けている作品だ。日本での上演にあたっては、訳詞と上演台本を森雪之丞が書き起こし、文学座や外部公演で次々と話題の作品を手掛けている上村聡史が演出にあたっている。

 けいこ公開後の囲み取材で、わずか5日前に終わったばかりの兵庫公演を橋本は「幻だったんじゃないかと思うような気持ちになる舞台でした」とその熱狂ぶりを紹介。濱田も「会場でライブ感を感じ、われわれの熱気を浴びて楽しんでいただけたら」と、唯一無二の雰囲気を持ったミュージカルであることを強調した。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。怒りに震える夫を演じる橋本さとし(左)。右は濱田めぐみ(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0187橋本浜田酒

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 中川は、バーを模したステージ上に観客が座る客席があることを挙げ、「ほぼ360度から見られている」ことで「90分間役を生き続ける」必要性を指摘。さらに「最初はお客さんも『何が始まるんだろう』というこわばった緊張感に似たものを感じているようですが、だんだんと(劇中に)のめり込んでいくのを感じました」とその変化について語った。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。ミュージカル界の貴公子、中川晃教(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0138中川歌唱

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 平野は「演じていても作品にのめり込んでいく感覚があります」と演者側にも激しい変化が起きることを明かし、見終わった後の観客に「マーダー(・バラッド)ロスが起きるのではないか」と中毒性のある作品であることを強調した。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。揺れるサラの心を表現する平野綾(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0112平野座り歌唱

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★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。熱唱する平野綾(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0119平野歌唱手広げ

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 橋本は「これからも実現するかどうかも分からないような4人のキャスト(共演)が実現した」と今回の組み合わせの貴重さを喜びと共に讃えた上で「カリスマ性のある濱田さん、セクシー&ワイルドのアッキー(中川晃教)、そして荒くれナイスボディーの綾ちゃん、そしてちょっと地味な普通のおじさんの橋本さとし」と、なぜかあらためて4人を紹介。「僕らにしか出せない空気感というものをぜひ堪能していただきたいなと思います」とほほえんだ。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。激しく感情を歌い上げる橋本さとし(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0196橋本歌唱

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 濱田は、「扱っている題材の危険度と情熱と危うさとを思うと、テーマにしてはいけないものだらけの90分間」と感じ、兵庫公演前は「これをリアルにやっていいのだろうか」という気持ちさえ抱いたことを明かした。しかし観客の熱狂ぶりと、自分たちがやり終えた後の爽快感、そして普段やれないことへのあこがれや勇気が入り交じって不思議な空気感に包まれたという。トランプ米大統領の誕生で世界が騒然とする中開幕する東京公演では、「どのようにお互い刺激しあって、お客さんがどう感じられるか楽しみ」と話した。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。愛憎劇を見守るナレーター(左、濱田めぐみ)の存在がミステリアスだ(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0098浜田歌唱うしろ中川平野

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 セクシーなシーンを次々と披露する平野は「かなりの挑戦(と言えるタイプ)の役。ここまでキスシーンが多い舞台はありませんでした」と照れながら話し、「今までなかった面をいっぱい出していこうと思います」とあらためて誓っていた。

★ミュージカル「マーダー・バラッド」東京公演初日直前の稽古公開のもよう。セクシーな雰囲気を見せる平野綾(撮影・阪清和)
マーダーバラッドIMG_0151平野歌唱

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 舞台「マーダー・バラッド」は、11月27日まで東京・天王洲の天王洲銀河劇場で上演される。11月3〜6日の兵庫公演は終了しています。

 チケット情報はこちら=残席状況はご自身でお確かめください
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2016年02月16日

【Report】 「ジャージー・ボーイズ」ついに今年7月日本人キャストで上演、ミュージカル界の俊英集う(2016)

 フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの光と影を描き世界を席巻した伝説的ミュージカルで、2014年の映画化でさらにそのファン層を大きくひろげたミュージカル「ジャージー・ボーイズ」が、ついに今年7月、日本人キャストで上演される。オリジナル版を企画したブロデューサーでフォー・シーズンズのメンバーのひとり、ボブ・ゴーディオとデモ音源をやり取りしてお墨付きをもらったというシンガー・ソングライター中川晃教をフランキー・ヴァリ役に据え、それ以外のメンバー役を中河内雅貴・藤岡正明(トミー・デヴィート役)、海宝直人・矢崎広(ボブ・ゴーディオ役)、福井晶一・吉原光夫(ニック・マッシ役)のダブルキャストで臨む豪華な布陣。2月15日に東京・原宿のライブハウスで開かれた製作発表会見には、そろいの1960年代風衣装で勢揃いし、口々に日本版への強い意気込みを口にした。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」製作発表会見に集まった出演者ら。左から演出の藤田俊太郎、出演の福井晶一、海宝直人、中河内雅貴、中川晃教、藤岡正明、矢崎広、吉原光夫(撮影・阪清和)
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★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」公式サイト

 演出を手掛ける藤田俊太郎は、当ブログでも先日劇評を掲載したミュージカル「手紙」で注目を集める演出家。東京芸大在学中からニナガワスタジオに入り、俳優を経て蜷川幸雄の演出助手となった若き演劇人のひとり。自身の公演では小劇場にこだわる姿勢を見せ、バンドで音楽活動も続けている。北アイルランド紛争下の若者の青春をミュージカル化した「ザ・ビューティフル・ゲーム」で絶賛を浴び、読売演劇大賞では、優秀演出家賞とともに期待される新鋭に贈られる杉村春子賞まで受賞した逸材である。
 今回の演出プランを聞かれると、「演劇を大事に音楽を大事に、決定版と言われるような『ジャージー・ボーイズ』を創っていきたいと思います。これだけすごいメンバーと仕事ができるので、ブロードウェイ版とも映画版ともまったく違う作品を作りたい」と話し、「このメンバーが日本人としてジャージー・ボーイズを演じるという、輝きに達せられるような演出を考えたい」と期待を高めた。チームREDとチームWHITEによるWキャストでの上演となる。「シェリー(Sherry)」「恋のヤセがまん(Big Girls Don't Cry)」、「恋のハリキリ・ボーイ(Walk Like a Man)」など世界中でヒットしたフォー・シーズンズの名曲の数々が歌われる。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」演出の藤田俊太郎(撮影・阪清和)
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 ブロードウェイ版は2005年に開幕し、米演劇界の最高栄誉であるトニー賞最優秀ミュージカル作品賞、音楽界の最高栄誉グラミー賞、英国のローレンス・オリビエ賞と次々と主要賞を獲得した。2014年のクリント・イーストウッド監督の映画も、ミュージカルに沿ったものだ。

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 ミュージカルはいわゆるひとつの人気ミュージシャンの作品群を使って構成する「ジュークボックスミュージカル」として企画されたが、それを別のオリジナルのストーリーに重ね合わせるのではなく、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの軌跡を描く中で彼らの楽曲を使っていくというかたちにしたことが成功の最大要因だろう。ひとつひとつの楽曲に観客が感じる思いの濃さがまったく違うものになるからだ。しかも彼らはメンバー間の確執や時代との格闘、家族との不仲、スキャンダルの封印など、グループとして世界的にブレークした成功物語の影で、地獄のような思いも味わっていたわけで、まさしく人生そのものが描き出せる内容だったからである。

 中川は歌手として活動するかたわら、その抜群の歌唱力とオリジナリティーのある表現力でミュージカルにも進出。いまや日本のミュージカル界を代表する俳優のひとりでもある。自身が演じるヴァリがフォー・シーズンズのメンバーであるボブ・ゴーディオと出会って人生を大きく変えたことを引き合いに出して「僕自身も中川晃教としてボブ・ゴーディオさんと出会ったことによって、ボーカルとミュージカル俳優として自分自身のステージがもうひとつ上に上がることを信じながら、この素晴らしい名曲と物語に体当たりで挑みたい。自分にとってチャレンジになる作品。コーラスグループの話なので、お客さんの力を借りて感動の渦に巻き込みたい」」と意欲を明快に語った。
 しかしボブ・ゴーディオとのやり取りはかなりの真剣勝負だったようで、提出を求められる曲が最初の3曲から6曲に増えた上、欧米のミュージカルでは頻繁に求められ、日本の俳優にも浸透してはいるものの、音楽系の歌手や一般にはまだそれほど普及していない「トワング」という発声法がどうしても必要になるナンバーが指定曲だったことで、かなりの苦闘を強いられたことを明かした。それでも、「自分自身の持っている声とはまた違った声…(いわば)第3の声と言いましょうか、そういう新しい声を自分でも発見している最中なんです」と今も模索が続いていることを話した。
 高音をスムーズに出す発声法トワングは身につければのどへの負担も軽減できるようだが、完璧に歌いこなすにはかなりの鍛錬を必要とするようで、中川ほどの実力を持っていても「自分の中ではまだ精度が全然満足いってないんです」と表情を曇らせ、突然トワングを記者に理解してもらおうと、フォー・シーズンズのヒットナンバー「シェリー」の一節を歌って、トワングと普通の発声法とを比較して見せた。鼻へのあて方など、実にトワングのことがよく分かるデモンストレーションだったが、本格派歌手が至近距離で披露した美声の迫力は相当なもので、報道陣はまるで魅入られたようにあ然としていた。

 ブロードウェイ版の来日公演を見たというトミー役の藤岡は、「日本初演ということで、日本のスタンダードミュージカルの新しい誕生の瞬間だと思っています」と上気気味に語る。同じくトミー役の中河内も「初心にかえっていいものを皆さんと創りたいです。演出の藤田さんに全力で付いていくだけです」と気合いを込めた。ボブ役の海宝は「深く掘り下げて、音楽にもこだわっていきたい」と研究に余念がない様子。同じくボブ役の矢崎は「日本初演させていただくこと光栄に思っています。得るものは大きいと思います」と目を輝かせた。
 少し年齢が上のニック役の福井は「初めての藤田さん、そして仲間のみんなと新しい作品を創れる喜びを感じています」と話し、同じくニック役の吉原はメンバーを見渡し「仲が良いのか悪いのか分かりませんけど、けんかして酒飲んで、楽しくやっていきたいと思います」と頼れる兄貴ぶりを早くも発揮していた。
 いずれも東宝などのミュージカルに出演し続けている乗りに乗ったメンバーだけに、どんな「ジャージー・ボーイズ」を創り出してくれるのか、期待は高まる一方だ。

 出演者は他に、太田基裕、戸井勝海、阿部裕、綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太。

 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は、7月1〜31日に東京・日比谷のシアタークリエで上演される。

 チケットは4月30日に一般発売開始。
チケット情報&スケジュール



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2015年07月23日

【舞台】 ソング・ライターズ(2015)

 今や世界的なヒットミュージカルとなった作品でも、初演時は無名のクリエーターによって生み出されたものも多い。しかも、作曲者と作詞者(ストーリー作家・脚本家を兼ねている場合が多い)が互いを刺激して高め合うことでひとつの素晴らしい作品が生まれることが多く、その関係性と、彼らの生きざまそのものがミュージカルを生み出す力となるのである。このあたりを心憎いほど分かっていたのが2013年に初演されたミュージカル「ソング・ライターズ」(正式表記は「SONG WRITERS」)。天才的なひらめきを持つ希代のメロディーメーカーとそこにはまる洒落た歌詞を瞬間的に生み出せる言葉のプロ。この二人が新しいミュージカルを生み出していく様を、彼らを取り巻く業界の人々や、裏社会の人々、チャンスを求めて奔走するパフォーマーたちを絡ませて描いていくテンポの良いミュージカルとして絶賛を浴びたこの痛快なミュージカルがついに帰ってきた。2年の時を経て、初めての再演を迎えたのだ。どんなにつらい状況に追い込まれても、前を向くことをやめない二人のクリエーターが、堂本光一の「Endless SHOCK」などの舞台で高レベルな演技を見せつけてきた屋良朝幸と、歌手としてのヒット作も持つシンガー・ソングライター中川晃教という黄金のバランスを生む、得がたい2人の表現者によって演じられていることは、日本のミュージカルファンにとっては何よりの幸せ。まるでオフブロードウェイからブロードウェイに駆け上がり、米演劇界の注目を集める最新ミュージカルの日本公演のように思えるこの小粋な青春ミュージカルは、作詞家で音楽プロデューサーの森雪之丞と、俳優で演出家の岸谷五朗という2人が生み出した純粋な日本発ミュージカルであることを知れば、ますますその素晴らしさに気付くだろう。

 舞台はニューヨーク。1975年の初夏、エディ(屋良朝幸)とピーター(中川晃教)は幼なじみで、2人で創ったミュージカルをいつの日かブロードウェイで上演することを夢見て日々を過ごしている。音楽出版社からなじみのディレクター、ニック(武田真治)がやってきて、社長が乗り気だからとミュージカルの完成を急がせる。
 ピーターは天性の才能をあふれさせるように楽曲を生み出し、エディはそこにこれしかないという歌詞を付けていく。ミュージカルのストーリーもエディの役割で、ハードボイルドな筋立てが行き詰まりを見せていたものの、エディが前日に知り合ったばかりの女の子で抜群の歌唱力を持つマリー(島袋寛子)にヒントをもらいながら完成度を高めていく。

 時折舞台は、エディが生み出している物語の中へと飛び込んでいく。そこはマフィアの世界で、ボスであるカルロ・ガンビーノ(コング桑田)がニューヨーク市警の刑事ジミー(泉見洋平)とつながっているおかげで摘発を逃れ、ドラッグビジネスに力を入れている。がんビーノはこれ見よがしに、ジミーの元恋人のパティ(藤林美沙)を情婦にしていて、複雑な三角関係。やがて物語は思いもしない悲劇的な方向へと暴走を始める。

 物語の脱線や乱れは当然それを生み出しているエディと、ストーリーが固まるのを待つピーターの精神にも大きな影響を及ぼす。物語と現実、双方の世界が入り乱れていくような場面もあり、単なる劇中劇以上の意味合いを持ち始める。やがて二つの世界はリンクし、とんでもない事実までもが明らかになる。

 初演時の劇評でも触れたが、このミュージカルにあふれているのは、歌や言葉、ストーリーを生み出していく神聖な力に対してリスペクトする気持ち、そして創作の高揚感と、またそれと対をなすような苦しみである。ミュージカルを単にもてはやしているだけでなく、ミュージカルに対する客観的な見方にも触れていて、批評精神にもあふれている。

 W主演の屋良朝幸は初演からの2年間にさらに大きく成長を遂げている。前述したように「Endless SHOCK」で堂本光一のライバル役ヤラを演じ、その焦燥感と人間的な感情の表現には、一般のファンからも大向こうの演劇関係者からも大きな賞賛を浴びた。ジャニーズ事務所のまさに「逸材」であるが、本作の初演前の2012年には「Endless SHOCK」の出演以外にも、入所から15年以上経って初めての単独主演作品となる「道化の瞳」を成功させ、昨年2014年には再演まで果たしている。本作のこの再演が終わっても、リヴァー・フェニックス主演の映画「恋のドッグファイト」をミュージカル化したミュージカル「ドッグファイト」の主演が決まっており、ますます活躍しそうな勢いなのだ。もともと高い能力を持ち将来を期待されていたダンサーとしての才能もますます高まりと広がりを見せていて、舞台の振付助手やコンサートの振付などの仕事も増える一方だ。ダンス力、演技力に加えて、座長としての経験は今後のさまざまな活動に活きて行くに違いない。
 屋良が演じるエディの明るさは、物語だけでなく、観客の心をも牽引する力を持っていて、屋良の持つ人間的な魅力と相まって、力強さを増している。「Endless SHOCK」で仲の良かったコウイチになぜあそこまで反発したかを、歴代のライバル役の中で最も説得力を持って分からせてくれたその生々しい演技は日々深みを増していると言って良い。

 初演時の劇評で私は「本作の成功で、さらに大きな頂を目指すに違いない」と書いたが、屋良はその歩みを止めず、精進し続けている。そのことに惜しみない拍手を贈りたいところだ。

 中川晃教は、「モーツァルト!」の主演に抜てきされるなど既に歌手業だけではなく、ミュージカル俳優という肩書きもしっくりと来るようになっている。自身が本当のソングライターであることは、彼が曲を生み出していくシーンなどで大いに助けとなっていて、「曲が生まれるときは妖精が降りてきて踊り出す」というような比喩も彼の場合は大げさではないように見える。特にバラードを歌い上げるシーンでは、その追随を許すものはどこにもいない。
 マリー役の島袋寛子は「SPEED」時代のつややかな歌声をベースに、少しコケティッシュでコミカルな面も含ませて、とても愛嬌のある表現をしている。少し田舎っぽい部分や逆にソフィスケイトされた歌姫としての存在感もあり、実に多彩な役柄をうまく押し出している。

 ニック役は、演じる武田真治がバラエティー番組「めちゃイケ」や「新・堂本兄弟」などで鍛えたコミカルなセンスを全面的に発揮できる開放感あふれる役柄。初演に比べても圧倒的に意識的な演技で、喜劇的な表現には相当自信を持ったと言って良さそうだ。

 「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」など本格ミュージカルで知られる泉見と、ダンサー、振付師でもあり、本作も全編振り付けている藤林が描き出すジミーとパティーの物語は、当初喜劇的に扱われるが、やがて物語の中心へと大きな成長を遂げるだけに、経験豊富な2人の演技はとても重要な意味を持つ。この劇中劇には思わず惹き付けられてしまう。
 ゴスペル歌手でもあるコング桑田が演じるガンビーノのまがまがしさは、その達者な芸で変幻自在の存在感を放つ。かつて所属していた劇団「リリパット・アーミー」での鍛錬がものの見事に活きている。

 彼ら俳優以上に再演を喜んでいるのは演出の岸谷と作・作詞の森雪之丞だろう。これだけの抜けの良いミュージカルをブロードウェイにも負けないレベルで表現してみせたこうした作品が再演されたということは、その評価が盤石になりつつあるということの証だ。なんとか海外でも上演できるミュージカル育ってほしいところである。

 ミュージカル「ソング・ライターズ」は、8月9日まで東京・日比谷のシアタークリエで、8月15〜16日に京都市の京都劇場で上演される。
 上演時間は、約2時間30分(休憩20分)。


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2014年11月30日

【舞台】 ファースト・デート(2014)

 初めてのデートって男女ともに(いやいや男男、女女もありですが…)いろいろと考えてしまうものだし、相手の懐になかなか入りづらいものだが、それが「ブラインドデート」と呼ばれる初対面同士のファーストデートなら、なおさらのこと。なんだか日本のお見合いみたいな感じもするが、もちろん結婚うんぬんが前提ではないから、もっと軽いノリ。共通の知り合いかなんらかのつてで、全くの他人同士をどこかのお店で会わせる米国流の粋なデートシステムだ。しかし初対面ともなれば、双方が抱えている社会からカルチャーまでが全面的に向き合い、時には衝突したり、互いのトラウマや触れられたくない部分までむき出しにしてしまわなければならなくなることもある。友人のアドバイスから過去の恋愛の傷まで、さまざまな言葉やメッセージ、経験に基づく知恵までが総動員されて、二人は向き合うことになるのである。東宝がシアタークリエで上演しているブロードウェイの人気ミュージカルコメディ「ファースト・デート」は、まさにこのシチュエーションと構図を使って、現代人がなんだかんだで抱えてしまっているさまざまな要素をちりばめ、何かを乗り越える勇気と、相手を信じる小さな一歩があれば、人生はどんなところからでも幸せの方向に向けられるんだということを教えてくれる小粋でおしゃれで、それでいてハートをぐっと切なくさせてくれる作品。劇場を出たら、雨はもう上がっていた、そんな気分のミュージカルである。

★ミュージカルコメディ「ファースト・デート」の一場面。アーロン(中川晃教、左)とケイシー(新妻聖子)。
ファーストデート-2二人歌い

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 実は最初おかしいなと思っていた。きっとおしゃれだけど、スケールとしてはこぢんまりとしていて、ワンシチュエーションのミュージカルなはずなのに、出演者がやたらと豪華なため、ややいぶかしく思っていたのだ。
 なにしろ、主演は「モーツァルト!」などのミュージカルで知られ、シンガー・ソングライターでもある中川晃教と、「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」をはじめとするメガミュージカルや「GOLD〜カミーユとロダン〜」「国民の映画」などの話題作で知られる新妻聖子。そして主役だけではない。2005年に「レ・ミゼラブル」で初舞台を踏み、以降謝珠栄演出作品などのミュージカルで頭角を現した藤岡正明、「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」などの重要な役への抜てきが続く昆夏美、「エリザベート」のルドルフ皇太子役で注目されている古川雄大、宝塚歌劇出身で歌唱力が抜群の未来優希、東宝現代劇からいったん劇団四季に所属してその後は東宝の「レ・ミゼラブル」などで活躍し、最近も「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」での演技が絶賛された今井清隆と、脇を固める俳優が、近年の東宝ミュージカルを支える屋台骨のような人ばかりなのだ。

 作品を見てようやく分かった。ワンシチュエーションでシンプルなようでいて、ひとつひとつの役柄がいろんな要素に満たされていて、なおかつ主役以外の5人はいくつもの役柄を縦横無尽に演じなければならない。これだけの演技力、表現力、そしてもちろん歌唱力を備えた俳優をそろえなくては絶対に表現できないミュージカルだったのだ。

★ミュージカルコメディ「ファースト・デート」の一場面。二人の展開に何かとちょっかいを出してくる心の中の人々やウェイター。左から藤岡正明、古川雄大、中川晃教、未来優希、今井清隆、新妻聖子、昆夏美。
ファーストデート-4全員

【写真転載厳禁】

 ミュージカルコメディ「ファースト・デート」は、2012年に米国・シアトルで初演され、大好評を受けて翌2013年には早くもブロードウェイに進出。半年近くロングランされた実績を持っている。
 妙に心が浮き立つ作品だなと思っていたら、その秘密を解く鍵はクリエーターたちにあった。脚本のオースティン・ウィンズバーグはあの人気海外ドラマ「ゴシップガール」でブレークした作家だった。「ゴシップガール」は金持ち子弟の高校生たちのはめ外しすぎな過激なストーリーだったが、妙にハイブロウなせりふもあり、私たちを楽しませてくれたものだ。そして音楽と作詞はアラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナーのコンビ。この二人はディズニーのテーマパークやケーブルテレビなどにも楽曲を提供する売れっ子だ。
 まだまだミュージカルクリエーターとしては出発点に立ったばかりの3人だが、すでに明るい未来が開かれていると言っても過言ではないだろう。

 ストーリーは極めてシンプル。金融マンのアーロン(中川晃教)がブラインドデートの相手をニューヨーク・ウエストヴィレッジのレストランバーで待っていると、かなりパンキッシュなファッションをした女の子が入ってきた。それが今夜のデートの相手ケイシー(新妻聖子)だった。きまじめそうに背広を着込んだアーロンと他人を寄せ付けなさそうなケイシー。互いに相手にとっては最悪の第一印象だった。互いを探り合うものの、そのたびに距離が遠ざかっていく二人。ケイシーの姉ローレン(未来優希)の夫がアーロンの同僚という縁で今夜のデートが設定されたわけだが、どうにも共通点が見つけられないでいた。

★ミュージカルコメディ「ファースト・デート」の一場面。テーブルに移ってからのケイシー(新妻聖子、左)とアーロン(中川晃教)は少しは親密なムードにはなるものの…。
ファーストデート-3二人テーブル

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 レストランバーには他の客もいるが、彼らはアーロンとケイシーの二人だけの世界になるときはただの背景か空気のような存在だが、ひとたび、アーロンやケイシーが自分の心に目を向けるときは、たちまちその思いの中の登場人物になる。
 例えばケイシーの親友でちょっとオネエ系のレジー(古川雄大)は何度電話しても出ないケイシーのことが心配でやきもき。アーロンの親友ゲイブ(藤岡正明)は自分が肉食系だからといってアーロンにはやたらとイケイケになるようアドバイスする。夫からアーロンの人となりを聞いている姉のローレンにしてみれば、アーロンは結婚の相手として最高ではないかと考えるのも当然だ。

 しかし、アーロンには非常に大きな心の傷があった。かつて結婚寸前まで行った元カノのアリソン(昆夏美)の存在である。アリソンはその傷をさいなむばかりか、ケイシーに対しても挑むようなところがあり、やたらと自尊心の強い幻影として登場するものだから手に負えない。
 やがて二人は迷いの森の中で、互いの中になにかとても大切なものを見つける。しかしこの物語はそう簡単にはハピネスには向かわないのだ。

 それにしても、終わりまでまるでジェットコースタームービーのように一気に駆け抜ける。この間に国に関係なく恋愛に関するさまざまな、思わずにやりとするエピソードやどうしてもやってしまいがちなことが次々と現れ、観客をつかんで離さない。日本の観客にはやや分かりづらい米国独特の(笑)の部分もあったが、それも含めて、極力不自然にならないような演出の処理がされていて、あらためて、山田和也の手腕には驚かされる。

 交わされるせりふは、心理学や精神医学から引っ張ってきたのではないかと思わせるほど、説得力があって、なおかつウィットに富んでいる。なにかとちょっかいを出してくる周囲の人々は、徹底的にコミカルな味付けがなされていて飽きさせない。ウェイター役の今井清隆が要所要所でストーリーを締めていく手法にもおもわずにんまりで、まるで人間界の恋愛を見守るために遣わされた天使のようにも見える。

 興味深いのは、本来同じ空間にいない人たちを一緒に見せる極めて演劇的な手法が適用されていることだ。時には客、時には親友たちとして一瞬にして役割が切り替わり、またときにはすべてが混同、混濁してひとつの世界を作り上げることだ。

 演技的には、新妻聖子に高い評価が与えられるだろう。これまでも頼りなげな役から芯の強い役までさまざまな役柄をこなしてきた彼女だが、こんなにはすっぱな役柄は珍しいこと。パンキッシュで芸術家肌のケイシーをセクシーなファッションで表現し、しゃべり方も自我が強く感じさせる独特の声の出し方をしていた。
 パンクのミュージシャンがそうであるように、一見奔放にあたりに反攻しまくっているようで、実は自分というものを大切に堅固に守っているように見える孤独な感じも出していて、トータルな表現力は群を抜く。そんなキャラクターに合わせた激しい曲や、ケイシーの優しい内面を如実に表すようなバラードも含め、高い評価を受けている歌唱力がここでは最大限発揮されている。

★ミュージカルコメディ「ファースト・デート」の一場面。アーロン(中川晃教、左)とケイシー(新妻聖子)の出会いはある意味最悪だったが…。
ファーストデート-1二人カウンター

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 中川は歌はもちろんのことだが、今回は、アーロンという男性の、まじめなようでどこか恋愛に不器用で前に進めないキャラクターを表現する演技の方に目が行った。
 藤岡はパワフルな肉体を駆使して、肉食系の親友を無理なく表現。どこか押しつけがましいけどアーロンのことも真剣に考えてくれるような優しさを表現していて秀逸だった。
 古川もかなり振り切れた役柄を要求されているが、芸達者であることを惜しげもなく披露して、今後の役柄の幅もどんどん広がりそうな予感がする。
 未来は、母から姉、おばあちゃんまでさまざまな女性像で場をとても温かいものにしてくれる。
 昆は、アリソンの様子をややデフォルメして演じているが、その演技に不自然さがなく、アーロンにとっては心の傷であっても、アリソンにも観客から一定の同情を呼び込むリアルな人間像が形成できていたように思う。作品のたびに成長を見せる昆。これほどすべての作品を血肉にする俳優も珍しい。愛らしい外見に似合わないどん欲さがむしろ魅力だ。
 そしてすべてを後ろから見守っている今井清隆は、まるでミュージカル界の一番中心で、後輩たちの成長をほほ笑みながら見ている立ち位置と重なって見えるが、終盤急展開するウェイターの物語も見逃せない。

 前述のように劇中のせりふは思わず納得してしまう現代性に満ちているが、途中、グーグル、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、ユーチューブが擬人化(?)された形で登場するシーンがあり、その処理の仕方には思わず吹き出してしまった。

 ミュージカルとしては短い作品だが、見どころがこんなにもいっぱい詰まった作品はそうざらにない。サクッとみられるのに、こんなにたくさんおみやげまでいただいて、どうもすみません、という作品である。

 ミュージカルコメディ「ファースト・デート」は、12月4日まで東京・日比谷のシアタークリエで、12月6日に大阪市のサンケイホールブリーゼで上演予定。こんなに素敵で小粋な作品なのに、上演期間が短かすぎてもったいない。出演者はそれぞれ大型ミュージカルや自分の作品を抱える超人気者ぞろいだけに、なかなか難しいかも知れないが、今から再演の一報が待ち遠しいミュージカルである。

 上演時間は約1時間40分(休憩なし)。


シアタークリエのスケジュール&チケット情報


シアタークリエのチケット状況(残りわずかです)


サンケイホールブリーゼ公式サイト(チケット状況は不明ですが公演は12/6のみです)


 なお、シアタークリエで観劇する際、はじめから客席のシートに上に置いてある2枚のチラシのようなものを捨てている人を見掛けますが、これはかなりもったいないので、ぜひ一読し、そして利用してください。
 ひとつは「クリエちゃん通信」。これは劇場のスタッフが苦労して作成しているもので、照明さんとか音響さんとか制作スタッフを個別に採り上げて、そのご苦労をうかがったり、案内係に話を聞いたりしている貴重なもの。途中からの入場・着席の案内とか、開演前の呼び掛け、食べ終わった容器などの回収とか、案内係の人って大変だろうなと思って普段見ていることから、知られざる役目などに迫っている回もあって、毎回読み応えがあるんです。
 もうひとつは、シアタークリエに直結している日比谷シャンテの割引パンフです。地下2階のレストラン街を中心に、シアタークリエの観劇チケットの半券があればいろんなお店で割引が受けられます。
ほら、捨てるのもったいなくなったでしょ?

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2014年03月26日

【Report】 音楽劇「ピトレスク」キャスト陣、一体感強調(2014)

 音楽劇「SHOW-ism」の7回目となるSHOW-ism 察屮團肇譽好」。ドイツ占領下のパリでキャバレーの復活にかける人々の姿を描くというこれまでにない重厚なテーマを描き出すバラエティー豊かなキャスト陣が26日、最終舞台稽古を前に報道陣の前に顔を見せ、劇中劇の海賊の衣装などに身を包みながら、チームとしての一体感の強さとそれぞれの役柄の仕上がり具合を語った。

★最終稽古を前に囲み取材に応じた出演者ら。左から小林香(演出)、保坂知寿、中川晃教、クミコ、岡本知高、彩輝なお=シアタークリエ
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【写真転載禁止】

 キャバレーの元事務員ジャン・ルイを演じるのはシンガー・ソングライターで数々のミュージカルでも活躍する中川晃教。今回楽曲も提供している中川晃教は「表現を通じて希望を見出していこうという物語」とアーティストである自らにも通じるテーマに共感。「そのことがお客さんに伝われば、熱を帯びてくると思う」と話す。

 ベルリンから亡命してきたユダヤ系ドイツ人の元小児科医マルゴーに扮するのは、シャンソン歌手のクミコ。慣れない演技に挑戦中で、「役をつくっているんだかなんだか分からなくなって…」と戸惑いも見せたが、「みんなに支えられて、なんとかここまで来た」とほほえみ、27日からの公演に臨む強い意志をのぞかせた。シアタークリエはほど良い座席数とお客さんとの距離感が気に入った様子。

 ロシア系フランス人のパン屋ピョートルを演じるのは、男性ながら女性ソプラノの音域を歌えるソプラニスタのオペラ歌手岡本知高。「お稽古って本当に重要だなあと思いました」と一生懸命な様子だが、「みなさんとっても大人なんです」と話し、思いやりにあふれた出演メンバーに助けられながら演劇という初体験のドキドキを乗り切ろうとしているようだ。口ひげをつけるシーンでは、宝牴侶爐慮誼北鬟肇奪廛好拭爾世辰榛無韻覆からスムーズな付け方を教わったことを明かし、「さすがでした」とにっこり。
 元衣装係のフランス人カミーユを演じるその彩輝も、みんなが、演劇の経験の少ないクミコや岡本を支えながら、互いが互いを思いやる現場の空気感を心地良く感じていたようだ。

 貴族階級のドイツ人画家タマラを演じるのは、劇団四季出身で今や日本のミュージカルに欠かせない保坂知寿。稽古を重ねてもタマラが「難しい役」との印象は変わらないようだが、意欲は十分。「みんながそれぞれの役柄で光り輝くのが見られて楽しい」とさまざまな分野から集まってきた仲間との一体感を楽しんでいる。

 演出の小林香は「バラバラの人がひとつになっていくことの素晴らしさを描くとともに、人と違うことの素晴らしさや、違いを認め合えば、ひとつになれるきっかけになるということも伝えていきたい」と話している。

 出演はこのほか、ロマの血が流れる元歌手のフランス人マヌエラに韓国・ソウル出身のミュージカル女優JKim、肉屋のフランス人リュシエンヌに元宝塚月組娘役トップの風花舞、ドイツ軍兵士フリードリヒに舘形比呂一がキャスティングされている。

 SHOW-ism 察屮團肇譽好」は、3月27日から4月3日まで、東京・日比谷のシアタークリエで上演予定。

★報道陣の質問に答える中川晃教(左)とクミコ
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【写真転載禁止】



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2014年02月28日

【Report】「ピトレスク」の稽古場公開(2014)

 演出家で作曲家・作詞家でもあるプロデューサーの小林香が毎回趣向を変えて上演してきた音楽と演劇のマリアージュ「SHOW-ism」。7回目となる2014年はSHOW-ism 察屮團肇譽好」と題して、ドイツ占領下のパリでキャバレーの復活にかける人々の姿を描く。これまでにない重厚なテーマのもとに集まったのは、歌える俳優という共通項はあるものの、ジャンルも出身母体も違うバラエティーに富んだメンバー。27日、東京都内で開かれた稽古場会見でも「異業種交流会」「異種格闘技」などと、キャストの多彩さを強調する言葉が飛び交い、これまでに感じたことのない新たなエネルギーが稽古場に満ちていることが伝わってきた。

 SHOW-ism 察屮團肇譽好」は3月27日〜4月3日、東京・日比谷のシアタークリエで上演予定。

 1942年の秋、パリはヒットラーが実権を握るナチスドイツ軍によって占領されていた。夜間外出禁止令が出ているものの、とある工場の地下には、何人かの人が集まっていた。占領軍によって閉鎖の憂き目に遭ったキャバレーを復活させようとするキャバレーの元従業員たちだった。
 やがてキャバレーが再開されるという知らせが入るが、名前も店の精神もすべてナチス流に変えられている。屈辱的なことではあったが、集まっていたメンバーたちはオープンを祝うパーティーで7分間の出演機会を得た。ドイツ関係者ばかりの中で披露するコンサート。実はこれこそ彼らが考え抜いたレジスタンスの方法だった。

 フランス人の抵抗、そしてユダヤの悲劇。演出の小林が「これまでで最も重いテーマ」と言うように、楽しい楽曲が中心のSHOW-ismの中では異彩を放つ。それだけに芝居=演劇の部分もたっぷりと盛り込まれ、次々と披露される楽曲とともに、スケールの大きな世界観が展開する。ピトレスクとは「絵画のように美しい」という意味合い。まさに絵画のような世界が舞台に広がっていく。

 これを支えるのが、いずれ劣らぬ個性派の面々。ベルリンから亡命してきたユダヤ系ドイツ人の元小児科医マルゴーには、シャンソン歌手のクミコ、キャバレーの元事務員ジャン・ルイには、シンガー・ソングライターで数々のミュージカルでも活躍する中川晃教、ロシア系フランス人のパン屋ピョートルには男性ながら女性ソプラノの音域を歌えるソプラニスタのオペラ歌手岡本知高、元衣装係のフランス人カミーユには元宝塚月組トップスターの彩輝なお、ロマの血が流れる元歌手のフランス人マヌエラには韓国・ソウル出身のミュージカル女優JKim、肉屋のフランス人リュシエンヌには、元宝塚月組娘役トップの風花舞、ドイツ軍兵士フリードリヒには舘形比呂一、貴族階級のドイツ人画家タマラには劇団四季出身で今や日本のミュージカルに欠かせない保坂知寿と、いずれも熱狂的なファンを持つ逸材がそろった。

 「小林さんは果敢に挑戦されたなあ」という感想を持ったというクミコ。小林はクミコがこれまで発表してきたアルバムに込められた「人に不自由を強いるのはよくないこと」というメッセージに敏感に反応し、同じテーマを持つ本作への起用を決めたという。
 また中川晃教はシンガー・ソングライターとして劇中に2曲を提供している。まだ完成直前の段階だが、「ミュージカルとも音楽劇とも言える、これぞSHOW-ismだというものにしていきたい」と話す。
 国立音楽大学を卒業し本格的なソプラニスタとして活躍していた岡本知高はバラエティー番組でも人気を博し、ついには舞台進出となる。「お芝居もせりふもダンスも全部初めて。大変だけど楽しい。オペラ歌手としての殻は脱ぎます」と全力投入宣言した。
 韓国出身で日本は18年目となるJKimも「今回はせりふもあるので大変です」と苦笑しながらも、気合いは十分だ。
 宝狒箸癲∈無韻覆が「お芝居の中の距離感と実際稽古をしていての(キャスト間の)雰囲気が同じようになってきている」と一体感を強調すれば、風花舞も「私の役は一市民だが、(キャバレー)の再建のため必死で頑張っている。お客さんに必ずメッセージが伝わると思う」と手応えを感じている様子だ。
 保坂知寿は「貴族であり、芸術家であり、これまでに出会ったことのない役だけど、演じるのがすごく楽しい」と役の研究に余念がない。
 舘形比呂一はひとりドイツ軍兵士を演じるが、再建に奮闘するメンバーにとっては、絶対的な「敵」。小林が舘形の自主公演「AKAZUKIN〜黒い森の女〜」を見て惚れ込んだという舘形のダンサーとしての面目躍如の表現力が、メンバーとの距離を縮めるのか注目される。


★稽古場会見に集結した出演者ら。上段左から小林香(演出)、JKim、舘形比呂一、彩輝なお、風花舞。下段左から岡本知高、クミコ、中川晃教、保坂知寿
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★稽古の様子
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★稽古の様子
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 【写真転載禁止】

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2013年10月18日

【舞台】 ソング・ライターズ(2013)

 この記事は、2013年初演時のミュージカル「ソング・ライターズ」の劇評です。当ブログでは再演された2015年の「ソング・ライターズ」の劇評を2015.07.23に投稿しています。こちらからご覧ください。

 人が何かを生み出す瞬間ほど美しいものはない。私もかつて学生時代にシンガー・ソングライターのまねごとをしていたから、例えばメロディーが生まれる瞬間や、ぴったりとはまる歌詞が思い浮かんだ瞬間の自分自身の心のきらめきをよく覚えている。取材者としてたくさんのミュージシャンやクリエーターにインタビューする機会を得てからも、ほとんどの人にその「瞬間」について話を聞いた。桑田佳祐はまずその時代の音を探ることから始めるし、山崎まさよしは「なぜいつも足の小指ばかり、テーブルや椅子の足にぶつけるのだろう」と何気ないことを深く考えてみることから歌が生まれてくると言う。ジャクソン・ブラウンは私があまりに真剣に聞いたものだから、「1分間時間をくれないか。その質問には真剣に答える必要がある」と言って、目を閉じて沈思熟考した。シェリル・クロウはインタビュー後「あなたの曲聴いてみたいわ。送ってくれるとうれしいのだけれど…」とほほ笑んだ。どんなに職業的に歌を作っている人であっても、それを生み出す瞬間については神聖で侵すべからざる領域である。他人のその瞬間についても大いなるリスペクトの気持ちを持っているのだ。だから最初このミュージカルのタイトルを聞いて、シンガー・ソングライターの苦悩とその瞬間の喜びについて綴った作品なのかと思った。しかしミュージカル「ソング・ライターズ」は、単にそれだけではない。ミュージカル作家が創り出す世界の登場人物たちが、現実世界の人間たちと複雑に絡み合い、それがまた物語の世界と密接につながっていて、そのことが曲作りや歌詞作りのモチーフともなるという、すべての要素が極めて有機的につながったレベルの高い作品だ。まるでオフブロードウェイからブロードウェイに駆け上がり、米演劇界の注目を集める最新ミュージカルの日本初演のようだが、これがなんと日本の作詞家で音楽プロデューサーの森雪之丞がイチから創ったオリジナルミュージカル。堂本光一の「Endless SHOCK」などの舞台で知られる屋良朝幸や歌手としてのヒット作も持つ中川晃教といった主演陣のシャープな演技とも相まって、日本のミュージカル界に大きな衝撃を与えたと言っていいだろう。

 日本のオリジナルミュージカルだが、舞台はニューヨーク。1975年の初夏、エディ(屋良朝幸)とピーター(中川晃教)は幼なじみで、2人で創ったミュージカルをいつの日かブロードウェイで上演することを夢見て日々を過ごしている。音楽出版社からなじみのディレクター、ニック(武田真治)がやってきて、社長が気に入ったからとミュージカルの完成を急がせる。
 ピーターは天性の才能をあふれさせるように楽曲を生み出し、エディはそこにこれしかないという歌詞を付けていく。ミュージカルのストーリーもエディの役割で、ハードボイルドな筋立てが行き詰まりを見せていたものの先を急ぐ。
 そこに現れたのはマリー(島袋寛子)。エディが前日に知り合ったばかりの女の子で抜群の歌唱力を持つなぞめいた存在だ。

 時折舞台の物語は、ミュージカルの筋立ての中に飛び込んでいく。
マフィアのボス、カルロ・ガンビーノ(コング桑田)は、ニューヨーク市警の刑事ジミー(泉見洋平)とつながっているおかげで摘発を逃れ、ドラッグビジネスなどの悪事を発展させている。ジミーの元恋人のパティ(藤林美沙)を情婦にしており、ジミーとの関係が気がかりではあるものの順調な毎日だった。

 しかし物語は、突然、作者であるエディのコントロールもきかないような暴走を始めるなど、脱線気味に。劇中の人物と、エディの周りにいる人物が突然リンクしたり、双方の世界が入り乱れていくようになってからが特に面白い。

 その合間に歌を生み出すことの苦悩や喜びが散りばめられ、一方ではミュージカルに対する世間の偏見に対する意見や、劇中とはいえ登場人物たちの運命を左右していくことに対する覚悟を垣間見せるなど、ミュージカルや演劇に対する批評精神も見える作品となっている。

 劇中もそして現実の世界も、破滅的な瞬間の予感をたっぷりとにおわせつつ、それを阻止しようとする若者たちの懸命の疾走も描かれ、心地良い緊張感のままに進んでいく。

 配役が絶妙だ。主演の屋良朝幸は前述したように「Endless SHOCK」での活躍がつとに有名。かつても堂本光一のライバル役を務めていたが、今年久しぶりに「Endless SHOCK」のステージに復帰。やはりライバル役はこの「ヤラ」だと思わせる熱演を見せた。
 数々の舞台で振付師を務めるほどの得意のダンスはジャニーズ事務所でもトップクラス。後輩の指導も含めて、屋良が果たしている役割は大きい。こうした功労、そしてアイドルながら苦労人でもある屋良の人間的な魅力をやはり見ている人は見ているものである。今回の抜てきは、タイミングといい、作品といい、ベストであろう。
本作でのエディのポップコーンのように弾ける明るさと、ストーリーを考えたり友達の身を案じているときの苦悩に満ちた表情。この2つの感情や表現を鮮やかに印象づけたのは、屋良のさすがの演技力だ。「Endless SHOCK」でなぜヤラがあれだけコウイチに反発し、死の寸前まで追い詰めてしまうのか、ヤラが演じることで初めて分かった観客も多いというが、それこそ屋良の真骨頂だろう。本作の成功で、さらに大きな頂を目指すに違いない。

 中川晃教は、「モーツァルト!」の主演に抜てきされるなど既にミュージカル界では知らない人はいないほどの知名度を持ち経験十分。才能に泣かされ才能に励まされる、天才ならではの苦悩をのびやかな感性で表現。高音部に抜ける歌声のしっかりとした核が聴く者をとても幸せな気分にさせる。

 マリー役の島袋寛子はご存じ少女4人組ダンス&ボーカルユニット「SPEED」のメインボーカリスト。一世を風靡したその歌声はミュージカルという広い世界でも鮮やかに映え、その明るさは、苦悩しがちな男たちの物語にさわやかな解放感を与える。

 ニック役の武田真治はテレビや映画でのシリアスな演技にも定評があるが、最近舞台にも力を入れており、バラエティー番組「めちゃイケ」や「新・堂本兄弟」などで鍛えたコミカルなセンスも味方に付けて、一流のエンターテイナーに成長しつつある。ニック役は二面性のある難しい役で、それでも決して人間的に悪い人間ではないと思わせるところが、武田のうまいところである。

 ジミーとパティの物語は全編の中でお芝居としてはかなり重要なポイント。泉見と藤林はそのことを意識してか、浮つかずにしっかりとした演技を披露。観客の中にはこの劇中劇に思わず惹き付けられていった人も多い。
 藤林はダンサー、振付師でもあり、本作では全編彼女が振り付けている。統一感のある振付は、劇中劇と現実という2つの世界を結びつける魔法にもなった。

 ゴスペル歌手で、かつて劇団「リリパット・アーミー」にも参加していたコング桑田は、ギャングのボスという役柄で自由自在に遊んでみせた。芸達者の上に演技力もしっかりしているのだから鬼に金棒だ。

 それにしてもこのスピード感はどうだ。装置転換にもスキがなく、歌も物語も快く転がっていく。演出家が岸谷五朗と聞いて、納得した。自身の演劇プロデュース集団「地球ゴージャス」の本公演をはじめさまざまな作品で、手に余るほどの個性的な面々をひとつにまとめていく手腕には毎回うならされている。ブロードウェイの作品にも造詣の深い岸谷ならではの演出と言えよう。ぜひとも、このシャープなミュージカルを世界で通用するミュージカルに育ててほしいものだ。

 ミュージカル「ソング・ライターズ」は、10月30日まで東京・日比谷のシアタークリエで、11月12日に名古屋市の愛知県芸術劇場大ホールで、11月16〜17日に大阪市の森ノ宮ピロティホールで上演予定。



andyhouse777 at 05:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
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月別アーカイブ
ページ別順位(2014年8月4日現在)=直接リンクはされていませんので、各ページへ行くには、タイトルをコピーして下かトップ右の記事検索欄にペーストして検索してください
<01> Endless SHOCK 2014(21907)
<02> 太陽2068(9402)
<03> Endless SHOCK 2013(8821)
<04> なにわ侍 ハローTOKYO!!(8399)
<05> 直木賞芥川賞2013前期候補作決まる(5734)
<06> ソング・ライターズ(4968)
<07> 第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞にリリー・フランキー(4586)
<08> MIWA(3890)
<09> 「そして父になる」に世界から熱視線(3590)
<10> 「カッコーの巣の上で」舞台版が小栗旬主演で開幕(3316)
<11> 抜目のない未亡人(2862)
<12> マーガレット(2641)
<13> PLAYZONE → IN NISSAY(2550)
<14> 高校中パニック!小激突!!(2213)
<15> ストリッパー物語(2132)
<16> ダディ・ロング・レッグス=2014(2059)
<17> 刑事ドラマの殉職特集を放送(2049)
<18> 殺風景(1952)
<19> 今ひとたびの修羅(1818)
<20> ムサシ ロンドン・NYバージョン(1791)
<21> ムサシ ロンドン・NYバージョン=2014(1791)
<22> 「レ・ミゼラブル」と「アルゴ」にGグローブ賞(1760)
<23> かもめ(1725)
<24> 頭痛肩こり樋口一葉(1693)
<25> レディ・ベス(1665)
<26> イン・ザ・ハイツ(1637)
<27> 私が黄金を追う理由(1593)
<28> ジャック再び降臨「24」最新シリーズ放送開始(1592)
<29> 木の上の軍隊(1522)
<30> 国民の映画(1517)
<31> 2013前期芥川賞に藤野可織、直木賞に桜木紫乃(1315)
<32> ショーシャンクの空に(1280)
<33> ジャニーズ2020ワールド(1228)
<34> A.B.C座2013 ジャニーズ伝説(1178)
<35> サ・ビ・タ〜雨が運んだ愛〜=2014(1116)
<36> DREAM BOYS JET(1113)
<37> 「愛の渦」映画化(1087)
<38> 「ピトレスク」の稽古場公開(1085)
<39> 「レディ・ベス」世界初演ついに幕開け(1065)
<40> BACK STAGE(1047)
<41> 金閣寺(1028)
<42> シスター・アクト(990)
<43> レ・ミゼラブル(958)
<44> THE BIG FELLAH(953)
<45> 「天才執事ジーヴス」でウエンツと里見が名コンビに(952)
<46> 半沢直樹(923)
<47> もらとりあむタマ子(918)
<48> ザ・ワーズ 盗まれた人生(875)
<49> Holidays 休暇(862)
<50> ロスト・イン・ヨンカーズ(816)
<51> ミュージカルベストテンの選考投票に参加(804)
<52> ロンサム・ウエスト(787)
<53> 花嫁と父つなぐピアノ、盛岡のCMが話題(785)
<54> クリプトグラム(779)
<55> うかうか三十、ちょろちょろ四十(761)
<56> 奇跡の7人「THE BIG FELLAH」に集う(755)
<57> シレンシオ(695)
<58> アルトナの幽閉者(652)
<59> 筧利夫が世界最新演出版の初回を無事完遂(637)
<60> ネクスト・トゥ・ノーマル(635)
<61> ザ・ビューティフル・ゲーム(624)
<62> 私のダーリン(618)
<63> LOVE CHASE !!(599)
<64> SHOCK1000回達成(591)
<65> つか版・忠臣蔵〜大願成就討ち入り篇〜(589)
<66> 第86回日本アカデミー賞主演女優賞に真木よう子(575)
<67> 天翔ける風に(574)
<68> 愛の渦(572)
<69> 恋と音楽(569)
<70> モンテ・クリスト伯(551)
<71> ストロベリーナイト(549)
<72> 半沢直樹 その2(530)
<73> 第86回日本アカデミー賞主演男優賞に松田龍平(520)
<74> ベネチア金獅子賞に「サクロ・グラ」(513)
<75> 第86回日本アカデミー賞助演女優に真木よう子(498)
<76> 韓国版「家政婦のミタ」はチェ・ジウ主演(494)
<77> 米経済紙が半沢直樹特集、英語で倍返しは?(493)
<78> 第150回芥川賞直木賞候補作決まる(492)
<79> ライクドロシー(477)
<79> エニシング・ゴーズ(477)
<81> 太鼓たたいて笛ふいて(475)
<82> マイ・フェア・レディ(465)
<83> 屋根の上のヴァィオリン弾き(458)
<84> 秋のソナタ(450)
<85> ABC座2014ジャニーズ伝説(439)
<86> 「ミス・サイゴン」世界最新演出版の稽古場公開(437)
<86> 「ミス・サイゴン」世界最新演出版の稽古場公開(437)
<88> 渇いた太陽(436)
<89> 雨と夢のあとに(435)
<90> マンマ・ミーア!(429)
<91> 晩餐(426)
<91> マイケル・ジャクソンの新曲8曲入り新譜発売へ(426)
<93> 声(423)
<94> Tribes(417)
<95> ジェニファー・ローレンスがショートヘアーに(408)
<96> Paco〜パコと魔法の絵本〜from『ガマ王子vsザリガニ魔人』(403)
<97> 名もない祝福として(396)
<98> テンペストを白井晃演出で(395)
<99> ジャニーズ・ワールド(390)
<100> 半沢直樹 その3(383)
<101> 「シェルブールの雨傘」5年ぶり再演へ(378)
<102> 音のいない世界で(375)
<103> テイク・ディス・ワルツ(369)
<104> 組曲虐殺(364)
<104> 春琴(364)
<106> 「レ・ミゼラブル」は6/21発売(361)
<106> 「国民の映画」再演決定(361)
<108> ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日(348)
<109> レ・ミゼラブル新演出版(347)
<110> 関数ドミノ(346)
<111> NO MORE 映画泥棒新バージョン(342)
<112> ピアフ(339)
<113> 海辺のカフカ◆archive◆(338)
<114> 007ファッション南青山で公開(334)
<114> 北島三郎、座長公演も最後と表明「引退ではない。歌い続ける」(334)
<116> 野田秀樹の「MIWA」に豪華俳優が集結(331)
<117> ロンドンでマティスの切り紙絵展始まる(330)
<118> ハリウッド白熱教室(322)
<119> リトルマーメイド(320)
<120> ぴんとこな(316)
<121> トガニ 幼き瞳の告発(313)
<122> カンヌバルムドールに「アデルの人生」(309)
<123> 脳男(305)
<124> トニー賞は「キンキーブーツ」(301)
<125> 赤鬼(299)
<126> BRAVE HEARTS 海猿(293)
<127> 「レディ・ベス」開幕前にトークイベント(291)
<128> 「オペラ座の怪人」完結編ついに日本初演へ(290)
<129> 第86回日本アカデミー賞作品賞に「舟を編む」(286)
<130> 取材・執筆した「殺風景」PR記事が掲載されました(281)
<131> ナタリー・ウッド事故死ではない可能性(278)
<131> 第86回日本アカデミー賞監督賞に石井裕也(278)
<133> 「海辺のカフカ」再演決定(277)
<134> 真夏の方程式(273)
<135> ハーベスト(269)
<135> 第21回読売演劇大賞は森新太郎(269)
<137> 4 four(268)
<137> 日の浦姫物語(268)
<139> iSAMU(258)
<140> ウルトラマリンブルー・クリスマス(254)
<140> 「風立ちぬ」公式上映で瀧本美織が存在感を発揮(254)
<142> トニー賞2014Ms作品賞(251)
<142> 進化するミス・サイゴン7月から世界最新演出で日本公演(251)
<144> ワイルド・スピード EURO MISSION(249)
<145> 半沢直樹第2回は21.8%で大台乗り(245)
<146> 小さいおうち(244)
<147> てんぷくトリオのコント(243)
<148> 「スクルージ」開幕、市村正親が意欲(242)
<149> 第67回カンヌ国際映画祭が開幕、長澤まさみも登場(241)
<150> アジア温泉(230)
<151> スター・トレック イントゥ・ダークネス(229)
<152> 「シスター・アクト」に個性派ずらり(226)
<152> 河瀬直美「2つ目の窓」公式上映で12分の鳴り止まぬ拍手(226)
<154> 片鱗(225)
<155> ジョン万次郎の夢(223)
<156> 白い夜の宴(221)
<157> 台湾の超美形ボーカルバンド人気、日本に到達(216)
<157> 野田秀樹の「赤鬼」気鋭の演出家・俳優で上演中(216)
<159> ウィズ〜オズの魔法使い〜(215)
<160> ビトレスクキャスト陣一体感強調(214)
<160> 戦隊ヒロイン「女子ーズ」にときめく5女優集結(214)
<162> GODZILLA ゴジラ(212)
<163> 第151回芥川賞直木賞候補作決まる(211)
<164> マクベス(207)
<164> ムーミン生んだトーベ・ヤンソン生誕100周年迎える(207)
<166> サウンド・オブ・ミュージック(205)
<167> テレ東が「不明者」を大捜索中(202)
<167> 「エッグ」再演決定、初の海外パリ公演も実現(202)
<169> 舟を編む(201)
<170> 蝋燭の灯、太陽の光(199)
<170> アナ雪の「スリラー」ダンス映像が大反響(199)
<172> 満天の桜(196)
<172> レッド・ツェッペリンがリマスター版収録の未発表曲2曲公開(196)
<174> ジェーン・エア=映画(193)
<175> さいあい シェイクスピア・レシピ(188)
<175> トニー賞2014Ms助女賞(188)
<177> ダディ・ロング・レッグス追加公演決定(181)
<178> 図書館戦争(180)
<179> KREVAの音楽劇再演、各界から逸材結集(179)
<180> ザ・フルーツ(178)
<181> 八月の鯨(176)
<182> 魔女の宅急便(173)
<182> 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ミュージカル日本初演へ(173)
<184> G・グローブ賞録画放送(172)
<184> 100回泣くこと(172)
<186> プラチナデータ(170)
<187> テルマエ・ロマエ供168)
<187> 第86回アカデミー賞のノミネート作決まる(168)
<189> オブリビオン(167)
<189> キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(167)
<191> あなたがここにいればよかったのに(166)
<192> ジェーン・エア=舞台(162)
<192> さよならドビュッシー(162)
<194> 華麗なるギャツビー(161)
<194> 藁の楯(161)
<194> ポール・ウォーカー急逝の波紋広がる(161)
<197> 異国の丘(160)
<197> 8月31日〜夏休み最後の日〜(160)
<197> 追悼 大瀧詠一(160)
<197> 安室奈美恵の洗練されたマッシュアップ映像が話題(160)
<201> ホロヴィッツとの対話(159)
<201> ヒトミ(159)
<203> 半沢直樹第6回も29.0%と好調維持(158)
<203> 初音ミクオペラにパリが熱狂(158)
<203> 中古LPからマービン・ゲイのパスポート発見(158)
<206> エッグ(156)
<206> 「ショーシャンクの空に」舞台化決定(156)
<208> J・K・ローリングの新作に34歳のハリー・ポッター登場(155)
<209> サビタ稽古場イベント(154)
<210> 風立ちぬ(151)
<210> 村上春樹、2013年のノーベル文学賞逃す(151)
<210> 追悼 やしきたかじん(151)
<213> 半沢直樹第5回は29.0%と続伸(150)
<214> The Library of Life まとめ*図書館的人生(上)(146)
<215> さよなら渓谷(145)
<215> WILCO(145)
<217> 新国立劇場2014-15ラインナップ発表(144)
<217> 「メリー・ポピンズ」の裏側描く映画初上映(144)
<219> トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンpart2(143)
<220> 半沢直樹最終回は42.2%とミタ超え、関西は歴代最高(142)
<221> ダチョウ課長の幸福とサバイバル(141)
<222> ベネチア女優賞(140)
<223> 中学生円山(139)
<224> 大事なはなし(138)
<224> 「I'll be back」で大論争(138)
<224> 宮本亜門がドンペリPartyのショー演出(138)
<227> ナミヤ雑貨店の奇蹟(137)
<227> ケイティ・ペリーが着物パフォーマンス(137)
<227> 県庁おもてなし課(137)
<230> カンヌ審査員にキッドマンと河瀬直美ら(135)
<231> 任侠ヘルパー(134)
<231> レディー・ガガ、涙の訳はマネージャーとの決別?(134)
<231> 鬼才ラース・フォン・トリアーの最新作は超過激 !(134)
<234> 客家(133)
<234> その夜の侍(133)
<236> トニー賞2014Ms主女賞(131)
<237> 半沢直樹第3回は22.9%で今年ドラマトップ(130)
<237> DREAM BOYS(130)
<237> 米ゴールデン・グローブ賞ノミネート作決まる(130)
<240> 第39回菊田一夫演劇大賞にレミゼのキャスト&スタッフ(129)
<240> 海峡の光(129)
<242> 悪霊(128)
<243> シェイクスピア生誕450年記念上演始動、ハムレットは北朝鮮にも巡演へ(126)
<244> トニー賞2014MsRV作品賞(125)
<245> ミス・サイゴン(124)
<246> ザ・スーツ(123)
<246> フィリップ・シーモア・ホフマンが急死(123)
<246> 陽だまりの彼女(123)
<246> 共喰い(123)
<246> 「ドラえもん」英語吹き替え版は日米文化研究に興味深いヒント数々(123)
<251> 半沢直樹第4回は27.6%に急伸(122)
<251> ベルリン金熊賞(122)
<251> ミス・サイゴン=2014(122)
<251> 南京錠の橋ポン・デザール一部崩壊(122)
<255> 思い出を売る男(121)
<256> ダディ・ロング・レッグス(120)
<257> ずっと二人で歩いてきた(119)
<257> 横道世之介(119)
<259> 新・幕末純情伝(118)
<260> カウラの班長日記sideA(117)
<261> 無明長夜(116)
<261> ガラパコスパコス(116)
<263> 第86回米アカデミー作品賞に「それでも夜は明ける」(115)
<264> 半沢直樹に幻のラストシーン、DVD&Blu-rayに収録へ(114)
<264> 虚像の礎(114)
<264> 渡辺謙が「王様と私」でブロードウェイデビューへ(114)
<267> 大奥〜永遠〜【右衛門佐・綱吉篇】(112)
<268> 半沢直樹第9回は35.9%とさらに上昇(111)
<268> 地獄でなぜ悪い(111)
<268> トニー賞2014Ms助男賞(111)
<268> ピンク・フロイド10月の20年ぶりのアルバム発売を正式発表(111)
<272> ハムレット(109)
<272> ロックアウト(109)
<274> アカデミー助演女優賞はアン・ハサウェイ(108)
<274> 闇金ウシジマくん(108)
<274> 授業(108)
<274> 東京国際映画祭サクラグランプリは「ウィ・アー・ザ・ベスト!」(108)
<278> トニー賞2014PRV作品賞(107)
<278> トニー賞2014Ms主男賞(107)
<278> リチャード3世の墓と断定(107)
<378> 鍵泥棒のメソッド=舞台版(107)
<282> 半沢直樹第7回は30.0%と壁突破(105)
<282> ソチの脱出ヒーローまたも閉じ込め(105)
<282> 東京タワーはGW特別ライトアップ中(105)
<285> サ・ビ・タ日本版来春再演決定(104)
<285> 米アカデミー賞最注目は9歳の少女(104)
<285> 日本舞台美術家協会が7年ぶり展覧会開催(104)
<288> エンロン◆archive◆(103)
<288> つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(103)
<288> そして父になる(103)
<291> みなさん、さようなら(101)
<292> レミゼ衣装を東京3都市で展示(100)
<293> アルゴ検証番組日本初放送(99)
<294> 「荒野の七人」新吹き替え版放送(97)
<294> 五輪色の東京タワーを月も見に来た?(97)
<296> キングコングの巨大ロボ公開(96)
<296> 手のひらの砂漠(96)
<296> 第151回芥川賞は柴崎氏、直木賞は黒川氏(96)
<299> 釣りバカ全作品をWOWOWが一挙放送へ(95)
<299> アナと雪の女王(95)
<301> ラ・マンチャの男(94)
<302> ジャニス・ジョプリンがハリウッドの殿堂入り(93)
<302> 初めてなのに知っていた(93)
<304> るろうに剣心(92)
<304> THEMANZAI2013優勝はウーマンラッシュアワー(92)
<304> トニー賞2014P主男賞(92)
<304> ピンク・フロイドが10月に20年ぶりのアルバム発売か(92)
<308> ベネチア最終盤情勢(91)
<308> 獣の柱まとめ*図書館的人生<下巻>(91)
<308> 第86回米アカデミー賞総まくり(91)
<308> SONG&DANCE60感謝の花束(91)
<312> 夢売るふたり(90)
<312> アカデミー主演女優賞はジェニファー・ローレンス(90)
<312> 建てましにつぐ建てましポルカ(90)
<312> 半沢直樹DVD&Blu-ray発売は12/26(90)
<312> 赤塚不二夫のココロ展〜2015年は生誕80周年なのだ!〜(90)
<312> 地下室の手記(90)
<312> 昭和レストレイション(90)
<312> チェ・ジウとクォン・サンウ、11年ぶり共演ドラマ「誘惑」スタート(90)
<320> 撫で撫で(89)
<321> 僕等がいた(89)
<322> 集金旅行(88)
<323> リトルマエストラ(88)
<323> ワイルド・スピード第7作の製作休止へ(88)
<323> ベルリン女優賞に黒木華(88)
<323> カンヌ女優賞はジュリアン・ムーア(88)
<323> 東京タワーがサムライブルーに(88)
<323> ワイルド・スピード第7作撮影再開、急死のポール部分は実弟2人で補充(88)
<329> 日本記者クラブ個人D会員になりました(87)
<329> インポッシブル(87)
<331> 鍵泥棒のメソッド=映画版(86)
<331> ルビー・スパークス(86)
<333> トニー賞2014P作品賞(85)
<334> 其礼成心中(84)
<334> キャロリング(84)
<336> ヘルタースケルター(83)
<336> 魔女とたまごとお月様(83)
<337> 第20回全米映画俳優組合賞はアメリカン・ハッスル(81)
<338> 「スター・ウォーズ」6作を一挙放送へ(80)
<339> カンヌグランプリにコーエン兄弟(79)
<339> 日本アカデミー賞作品賞は桐島、(79)
<339> メモリーズ・コーナー(79)
<339> 凶悪(79)
<339> 自動改札やスマホで光るネイル発売へ(79)
<344> 半沢直樹第8回は32.9%とさらに上積み(77)
<344> 第67回カンヌ国際映画祭まもなく開幕(77)
<346> 来訪者(76)
<346> AKB48総選挙2014渡辺麻友が初の1位指原は2位に陥落柏木3位(76)
<348> カンヌ監督賞にアマト・エスカランテ(74)
<348> ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン(74)
<348> ベネチア銀獅子賞(74)
<348> 未成年モデル保護法案が米上下院通過(74)
<348> ツナグ(74)
<348> 最も稼いだ女優はアンジョリーナ・ジョリー(74)
<348> 東京震度5弱、都心は無事です(74)
<348> ユーミンの音楽×演劇コラボ、第2弾は比嘉愛未とW主演(74)
<356> ヴィンセント・ギャロが日本映画に出演(73)
<356> 暗いところからやってくる(73)
<358> カンヌ男優賞にブルース・ティーン(72)
<358> 世界の名刑事が大集結(72)
<358> 新しい靴を買わなくちゃ(72)
<358> キャプテン・フィリップス(72)
<358> 三鷹で昭和の名優作品続々上映(72)
<363> スター・ウォーズ最新作にハン、ルーク、レイアの3俳優出演決定(71)
<364> 最強のふたり(70)
<364> 大島優子が紅白でAKB48卒業宣言(70)
<364> 傷心のミック、復活待つ世界(70)
<364> 錬金術師(70)
<364> 当ブログのFBページいいね2000件達成(70)
<369> プロメテウス(69)
<370> スターウォーズ新シリーズ公開は再来年12/18(68)
<370> ポール・ウォーカーが事故死(68)
<370> トニー賞2014P主女賞(68)
<373> トム・ハンクスの陪審員まさかの強制終了(67)
<373> 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(67)
<375> ロバート・プラントがツェッペリン再結成を完全否定(66)
<375> 無欲の人(66)
<375> 宇宙兄弟(66)
<378> アカデミー作品賞はアルゴ(65)
<378> ライフスタイル体操第一(65)
<380> ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。(64)
<380> 「風と共に去りぬ」の続編について作者が手紙で返答していた(64)
<382> 臨場 劇場版(63)
<382> カンヌ最終盤情勢(63)
<382> ウィリアム・シェイクスピア(63)
<382> 多彩に変化する東京の空(63)
<382> マイティ・ソー、10月から性別を変更へ(63)
<387> ジェーン・エアその2(62)
<387> ヤバレー、虫の息だぜ(62)
<387> 東京家族(62)
<387> ポール・マッカートニー5月に再来日屋外ライブ(62)
<387> 三鷹市芸術文化センター星のホール(62)
<392> アカデミー主演男優にマシュー・マコノヒー(61)
<392> ブルージャスミン(61)
<392> 「アメリカントップ40」の名DJケーシー・ケイサムが死去(61)
<395> モンスターズクラブ(60)
<395> ダークナイト・ライジング(60)
<395> カンヌ女優賞にベレニス・ベジョ(60)
<398> バイトショウ(59)
<398> サ・ビ・タ〜雨が運んだ愛〜(59)
<400> アウトレイジビヨンド(58)
<400> タランティーノ脚本流出に怒り次回作中止?(58)
<400> 第150回直木賞に朝井と姫野、芥川賞に小山田(58)
<400> トニー賞2014P助男賞(58)
<404> 黄金を抱いて翔べ(57)
<404> ベネチア審査員大賞(57)
<404> ロンドンの劇場で天井崩落(57)
<404> マン・オブ・スティール(57)
<404> カンヌ2014審査委員長はジェーン・カンピオン監督(57)
<404> ハリソン・フォード宇宙に帰還(57)
<409> 潜水艇ボンドカー、8600万円で落札(56)
<409> ストーンズが豪NZツアー無期限延期(56)
<411> ザ・マスター(55)
<411> 世界にひとつのプレイブック(55)
<411> 「B・ジョーンズの日記」最新小説は恋するシングル・マザー(55)
<411> 学士会館(55)
<411> ビートルズの公式ドキュメンタリーを44年ぶりに制作へ(55)
<416> Gグローブ賞作品賞(54)
<417> のぼうの城(53)
<417> 芸劇リニューアル(53)
<417> セックス・ピストルズの心暖まるX'mas映像放送へ(53)
<420> モンティ・パイソン再結成へ(52)
<420> 三人姉妹(52)
<420> I’M FLASH !(52)
<420> カルティエのX'masアニメ公開(52)
<424> グッモーエビアン!(51)
<424> 日本レコード大賞はEXILE(51)
<424> アカデミー主演女優賞にケイト・ブランシェット(51)
<427> リンカーン(50)
<427> Gグローブ主演女優賞(50)
<427> プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ(50)
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