2020年02月03日

本能

6c0532e9.jpg人は死を迎える時、その時がわかるのでしょうか?
人が死を迎える時、時にいつもと違う行動をとる事があります。

90歳を超えたおばあちゃんは、2週間くらい前からご飯が食べられなくなりました。
食べようとしても、一口、口に入れると食べたくなってしまったそうです。
延命をせずに自然に任せたいというおばあちゃんの遺志で、静かにベッドに横たわるだけの毎日でした。
死期が近いという事もあり、その日はなかなか会えなかったお孫さんもお見舞いに来てくれたそうです。
楽しいひと時を過ごした後で、お部屋に飾ってあるお花を見て
「花がきれいだね〜。幸せだなあ〜」
そう呟いたそうです。その言葉がおばあちゃんの最期の言葉になりました。
そして、ご家族が帰る時、いつもなら手を挙げて「バイバイ!」と言い、すぐに手を下ろすのですが、その日は、「バイバイ!」と挙げた手をずっと下ろしませんでした。
ご家族の姿が見えなくなるまで、ずっと手を上げ続けていたそうです。
「おばあちゃん、まだ手を挙げているよ。手を挙げるのも大変な位の体力なのにね。」
そんな言葉を交わしながら帰ったそうです。
その日の夜中、おばあちゃんは息を引き取りました。
看護婦さんも気が付かない位に静かに、眠りながら息を引き取ったそうです。

いつもと違う行動。
おばあちゃんは、それがご家族との最後の別れになるとはわかっていなかったでしょう。
しかし、そうとは気付かず、自然といつもと違う行動をとったと思うのです。
自身が気付かなくても、本能が死を悟るのかもしれません。
いつもと違う行動。
もしも、いつもと違う行動をとってしまったら、それは、本能が何かを訴えているのかもしれません。



angel0425 at 09:43コメント(0) |  

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ