2007年08月27日

政府、皇立護神軍の域外派兵強行 セトクレアセアに空爆 ドキュメンタリー「銃後の家族の心境」

【外務院「血と汗の国際貢献」強調 域外派兵の既成事実化か】

R/TS-1FS
写真 … 偵察戦術機 R/TS-1FS(資料提供:軍務院)

 [VC15 8月 - パルヴィレン] シルヴァレヌ外務卿は緊急の記者会見を開き、テレビで全土に「護神軍の域外派兵の国民への説明」と称した生放送を行った。

 軍事政権の圧制からフェムトとシオンを解放する有志連合に賛同の意を表し、有志連合の枠組みの中で、統合司令部との調整を図りながらも独自指揮権を有し、補助的な軍事活動と後方支援に専念する「血と汗の貢献」を表明した。

 補助的とは言えども直接的な軍事行動も指しており、皇立護神軍空軍の偵察戦術機R/TS-1FSクロイツプラスによる空爆作戦が、生放送中の時点で行われたとの発言もあり、プレスルームの報道陣は衝撃を隠せなかった。

 軍務院の発表ともあわせると、戦術機はカイバー海域からディルタニア連邦領空を通過し、ディルタニア連邦空軍の空中給油を受けながらネルヴィル海域に脱し、シオンへの空爆を行ったことになる。

 シオンの軍事政権の排除と、シェイフィナリアの完全な独立に伴う国際的責任を強調してはいるものの、実質的に三洲の強い要請に応じた形となっており、独立を是認させるために、三洲のご機嫌取りや密約に従って派兵を強行したとの見方も出ており、批判も少なくない。

 だがベルニシェルス教皇のシオン軍政を「悪魔」と示唆する発言が大きく影響し、総合的には有志連合軍への極めて限定的な作戦参加は支持されている傾向にある。

 他、ネルヴィル海域洋上では補給艦艇が三洲連合共和国に石油の補給を行っている。





【シルヴァレヌ=カザン協定締結か 宗教的背景】


 [8月 - グダスニク] シェイフィナリアとエステルプラッテは、「教皇領の聖地ハティクヴェンヅィアの死守、エステルプラッテの殉教」を掲げた、極めて宗教色の強い協定を締結した。パロンシュレイヒ契約者(信者)の多いエステルプラッテが、総本山であるシェイフィナリアを防衛するという、国連憲章上では片務安保に該当するものだ。法皇院は「パロンシュレイヒ教の前進」としてコメントした。




【家族にインタビュー 「パパ、無事に帰ってきて」】


 [8月 - ノゥトネレス] ここはあるノゥトネレス郊外の普通の家庭だ。ただ、あるひとつの事実を除いては。

 「夫がそのことを私たちに告げたのは、当日のことでした。ただ『行ってくる』とだけ」

 彼女の夫は選抜徴兵制で空軍の整備士となり、訓練を受けてパイロットに抜擢された。

 「私がアルメティ郊外の飛行場に行ったとき、彼はパイロットの服を着て、手を振っていました。彼の乗るR/TS-1戦闘機が飛び立ったその後、軍から説明を受けて初めて、真実を知らされたのです」

 ヴァレフォール暦6月のシオンのフェムト侵攻、そして7月の三洲軍のシオン空爆に始まるネルヴィル海域の戦渦の火は、遠く離れたカイバーの、平穏なシェイフィナリアの、そして平和な家庭にも、残酷にも決して無縁ではなかったのだ。

 「軍の人間は言いました、シェイフィナリア護神軍は電撃的に、創軍史上初の作戦を実施する、彼はそれに選ばれたのだと」

 そう、彼女の夫が旅立ったのはネルヴィル。フェムトに侵攻して日の浅い、軍国主義国家シオンだ。

 「家族の心配させたくない、絶対に、笑顔で帰ってくるのだと、そう信じているに違いないのです。だからこそ、軍の人間が『彼は妻にこのことを明かすのは帰ってきてからにしてほしいと言っていた』と仰ったのでしょう」

 彼女の瞳には涙が溜まっていた。彼女の周りでは、二人の幼子が無邪気にはしゃいでいる。

 「パパはお仕事に言っちゃったけど、無事に帰ってきてほしい」

 テレビ画面に、ニュース速報が流れた。「セトクレアセアのECMジャミングが停止、護神軍戦術機との通信回復 作戦成功」

 彼女は思わず泣きながら子供に抱きついたのだった。

 シェイフィナリアの血と汗の貢献には、こうした銃後の家族たちがいることを決して忘れてはならないのだと、改めて痛感させられた。




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angle_of_angel at 13:41│Comments(0)TrackBack(0)

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