"The hands of the clock do not return. However, we can proceed with our own hands."
(時計の針は元に戻らない。だが、自らの手で進めることはできる。)
〜碇ゲンドウ(アニメ・漫画「新世紀エヴァンゲリヲン」第弐拾弐話「せめて、人間らしく」より)〜
ただただ格好良い名台詞です。世界の不可逆性を示唆しつつ、可能性を悟らせる。作品の雰囲気にマッチするセリフだと思います。
(漫画版では、「自らの手」→「自らの力」となっています)
さて、こちらの文で学ぶことができるのは
接続詞 "However"
助動詞 "can"
「付帯」を表す "with" のおさらい
です。
1つずつ見ていきましょう。
(単語については、記事末尾にまとめて記載します)
1. However
"However" という副詞は、置かれた場所、配置によって様々な意味を持ちます。まず、最もポピュラーな意味だと思われる、
「だが、しかし」
これは、先に何か話をしていて、それに対し返しの文で文頭に置かれた場合の意味になります。
また、通例ではコンマを置いて使うことが多いですね。
よく思われがちなのが、"but" との違い。
どっちがどう違うのかというと、明確には差別化することが難しいですが、
"However" の方が "but" より意味が弱く、形式張っている。
と覚えておきましょう。会話表現ならともかく、小論文や目上の相手には "However" を使うことが多くなりそうですね。
ex)
Later, however, he changed his mind.
(しかし、その後彼の気が変わった)
次に、
「譲歩の副詞節」を導く"however "
についてお話します。
これは、"However 〜 " を文頭に置くことで、
「どんなに〜でも」
という意味を表す時に使います。