2017年08月15日

愛媛県「いよかんコーヒー」

愛媛の名産、伊予柑を使った「いよかんコーヒー」なる物があることを知り、興味本位でお取り寄せ
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普段は殆ど飲まない缶コーヒーだが、これは別物
早速ホットとアイスで楽しもう

まずはホットで「ホットいよかんコーヒー」略してHIC
ミルクパンに缶1本をあけ火にかける
煮立つ前に火から下ろし、予め温めておいたカップに注ぎ入れる
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カップに顔を近付けると、温めたことによる気化で伊予柑が香り立つ
どんな香りか例えるならば、サクマ式ドロップスのみかん味の香りだ
伊予柑をみかんで例えると言うキャパの狭さを痛感しながら飲んでみる

ほんわかと自然な甘味が口の中いっぱいに広がり、気持ちがホッとして心が落ち着き、心も体も暖まる
が、今は夏、やっぱり冷たいのを飲みたい

で、次はアイスでIIC
氷の入ったグラスに缶から直接注ぐ
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今更だが、グラスに霧吹きして結露を表現しておけば、インスタ映えしたんだろうと後悔しながら飲んでみる

口に含んだ瞬間柑橘の持つ酸味が優しく広がり、同時に伊予柑の爽やかな香りが鼻腔に抜ける
そこにコーヒが持つ苦味も微妙に加わり、複雑な味わいを醸し出している
多少伊予柑が勝ってる感はあるが、余韻はちゃんとコーヒーが主張しているバランスの良いフレーバーコーヒーだ

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ホットとアイス、それぞれの表情で楽しませてくれる「いよかんコーヒー」は、愛媛県を代表する名産品と言っても過言ではない

ただ、製造者が静岡県焼津市にある業者だってことが残念でならない

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Posted by anijya at 18:312017年 後半

2017年08月01日

自由なお蕎麦爛泪鵐魯奪織鶚

「マンハッタンお願いします」と、店に入るなり注文を告げテーブルにつく
手慣れたふりをしてポットに入った冷たいお茶をコップに注ぎ、一気に飲み干す
そしてゆっくりと二杯目を注ぎ、天井の角に掲げられたテレビを見上げる

完璧に常連を演じきっていたそのとき、花番さんが厨房にオーダーを通す声が聞こえた『マンハお願いしまーす』
うわぁ、常連の言い方は「マンハ」だったか、と、ちょっと恥ずかしくなった

以前、喫茶店で「アイコお願いします」と、常連を気取ってアイスコーヒーを頼んだ直後に『8番さん冷コーでーす』と言われたときと同じぐらいの恥ずかしさだ

ここはこないだ行った「宿場そば 東」
壁に貼ってあった爛泪鵐魯奪織鶚瓩辰謄瓮縫紂爾気になっての再訪問
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聞いたところによると爛泪鵐魯奪織鶚瓩箸魯レー南蛮にチーズがトッピングされたものらしいのだけど、どうして爛泪鵐魯奪織鶚瓩辰凸樵阿覆鵑世蹐Α
そう考えながら、テレビの夏の高校野球神奈川県大会決勝戦(横浜高校×東海大相模)を眺めていた
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間もなく運ばれて来た見た目まんまのチーズカレー南蛮そば
トッピングされたピーマンの緑がカレーの黄色とチーズの白に映え、とても綺麗だ
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添えられたタバスコを何のためらいもなく振りかけたとき、既にイタリアでカレーを食べてるような錯覚に陥っていた
いや待て、これは爛ぅ織螢▲鶚瓩任呂覆爛泪鵐魯奪織鶚瓩
このチーズカレー南蛮そばのどこかに、きっと爛泪鵐魯奪織鶚瓩隠れているはすだ

球児たちが白球を追いかけ汗を流しているとき、俺はその焦りと、かけ過ぎたタバスコの辛さに汗を流していた

「ところでご主人、どうしてマンハッタンって名前なんですか?」
『あぁ気まぐれですよ。何だかインパクトあるでしょ?マンハッタンって』

いやー、ご主人ったら自由だわ
その自由さが爛泪鵐魯奪織鶚瓩鮑遒辰燭里任垢
爛泪鵐魯奪織鶚瓩噺世┐仄由、自由と言えば自由の女神、自由の女神と言えば爛泪鵐魯奪織鶚
…あ、繋がった!

  
Posted by anijya at 07:552017年 後半

2017年07月25日

土用丑の日

今日は土用丑の日
よく爛Ε淵を食べると元気になる瓩噺世Δ、果してそれは本当なのだろうか

確かにウナギは栄養の宝庫と言われているだけあって、たんぱく質や脂質、ビタミンAやビタミンB12を豊富に含み、疲労回復と細胞の生まれ変わりを助ける効果がある

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その「ウナギの効果」を検証してみようと、疲れた身体にムチを打ってやって来たのが「大黒屋 新横浜店」
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階段を上がり暖簾をくぐると、すぐ目の前でウナギを焼いているのが見られて楽しい
たとえ混んでいて順番待ちがあったにしても、それを見ているだけであっという間に時間が過ぎる
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じっと見ていたせいか、ウナギを焼く職人さんの顔が何だかウナギに見えてくる
その周りにいる見習いの職人さんたちも、段々とウナギに見えてくる
それどころか、お給仕さんたちもレジ係の人も、皆ウナギに見えてくる
オスのウナギにメスのウナギ、じじいウナギにばばa.(以下略)

そんなメスのウナギのお給仕さんに席を案内してもらい、うな重をオーダーするときに気がついた
このお給仕さんウナギの、何とも艶かしくも美味しそうなこと
脂が乗って柔らかそうな身は、まさに今が食べ頃…
思わず俺の真ん中のウナg.(以下自粛)

いやはや爛Ε淵を食べる前から元気になっちゃう瓩箸蓮⇔石は栄養の宝庫と言われているだけのことはある
「ウナギの効果」を証明した瞬間だった

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Posted by anijya at 16:312017年 後半

2017年07月23日

松茸ご飯を作ってみた

・松茸 大きめ4本
・油揚げ ちょっと
・お米 3.5合
・お酒 50cc
・昆布 適量
・お蕎麦用に作ったかえし 50cc
・お蕎麦用に取った鰹出汁 100cc

魚の骨みたいに切り込みを入れた昆布を、1時間ほどひたひたの水に浸して出汁を取っておく

松茸の石づきを鉛筆を削る要領で取り、汚れを拭き取ったらお好みに切っておく

炊飯釜の底にさっきの昆布を敷き、その上に洗ったお米を乗せるように優しく入れる

取っておいた昆布出汁に、お酒、かえし、鰹出汁を加え、お米が舞わないよう炊飯釜に優しく注ぎ入れ、3.5合分のメモリに合わせて水を足し、そこに刻んだ油揚げと切った松茸を乗せ、炊飯器のスイッチをオン

炊き終わったら、お米を潰さないよう混ぜたらはい出来上がり

日曜日、早起きして朝ご飯にと思って作ったけど、娘たちは「朝ご飯は食べない派」だとか言って仕事に出かけて行った
何が「朝ご飯は食べない派」だ
こっちが「は?」だ

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Posted by anijya at 08:572017年 後半

2017年07月19日

横浜市神奈川区神奈川「宿場そば 東(あづま)」

江戸時代、東海道五十三次の3番目の宿場町として栄えた神奈川宿
そこに店を構える「宿場そば 東(あづま)」
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店は国道を脇道に逸れた分かり難い場所にあるが、ちょうど昼どきということもあり地元の住民と思われる方々や近くで働く人々でほぼ満席

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そこでいただいたのは名物の狃評譴修亅
優に3人前はあろうかと思われる蕎麦が大きな板に盛られ、薬味には刻みネギ、わさび、大根おろし、梅干し
それにタマネギと人参とゴボウのかき揚げがつき、700円とはかなりリーズナブルだ
辛汁は標準的な濃さで、鰹が香り美味しい
かき揚げも熱々サクサクで美味しい
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なるほど、これならば地元の人たちに愛され、60年以上もの間営業してこられた理由が分かる(本当は「宿場そば」ってぐらいだから江戸時代から続く名高い老舗かと思ってたのは内緒)

ところで気になるメニューがある
チーズカレー南蛮の爛泪鵐魯奪織鶚瓩鉢爛船磧璽轡紂爾修亅瓩
味の想像はつくものの、次回は是非この2つを食べようと心に決めて店を出た
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Posted by anijya at 07:422017年 後半

2017年07月17日

綱島 〜消えた青春の一頁〜

ここは東急東横線の綱島
昔よく仲間たちと遊んだ街だ

駅の改札口も街並みも35年前とは変わっていて、あれだけあった喫茶店ももう数えるぐらいしか残っていない
青春の一頁が無くなってるのを知り、ちょっぴり悲しくなった

その中で残っていたうちのひとつ、地元では有名な某グループ会社の経営する喫茶店
その店のドアを開け、中に入った
煙草のにおいが気になったが懐かしさには敵わず、遠慮しがちにL字型カウンターの正面側じゃない方の角に腰を下ろした

ここから見えるのはロート立てに置かれたサイフォンの足管の付いた上ボール
ブレンドコーヒーをオーダーすると、すぐにコーヒーカップとミルクが供された
コーヒーカップが温められていないことに、あれ?とは思ったが、然程気にならなかった

間もなくウェイターが下ボールに入ったコーヒーを持って来てくれ、目の前でカップに注ぎ入れてくれた
なるほど、こういうサービスは視覚的にもコーヒーの時間が楽しくなるパフォーマンスで好感が持てる

早速サイフォンで淹れた美味しいであろうコーヒーを口に運んだその瞬間、味に違和感を覚えた
気のせいかと思い、もう一口飲んでみて確信した

少し腰を浮かせてカウンターの中を覗いて見ると、コーヒーが入った下ボールは火にかかっているが、上ボールはここから見えるロート立てに置かれたままだ

作り置き?
いやいや、この味はインスタントコーヒーのようだと感じた
出されたコーヒーは二口飲んだだけで、コーヒー代金400円を置いて店を出た

また一つ、青春の一頁が消えた

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Posted by anijya at 11:552017年 後半

2017年07月15日

鷺沼「よしみや」

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東急田園都市線鷺沼駅近く「よしみや」

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かけそば(600円)

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天せいろ(1600円) 追加そば(500円)

北海道産の蕎麦粉で、つなぎに小麦粉と卵を使った細打ちの二八そば
若干切り巾にムラがあり、その分茹で加減に差が出てしまうのではないかと心配になる

かけそばの甘汁は綺麗に透き通り、かえしよりも出汁がよく利いていて美味い
残った甘汁にゆず七味を振り入れれば味の変化が楽しめる
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当然大食の俺はそれだけで足りる筈もなく、入り口の看板にあった「天せいろそばのうまい店」の言葉に促され、追加で天せいろそばを注文
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サクサクに揚がった天ぷらは、海老が2本とイカと茄子、カボチャとしし唐の満足5点盛り
天つゆとともに供されるタイプで、高級感があって嬉しい
天つゆは多分この店の爛魅瓩量なのであろう、出汁がふわりと香る
備え付けで塩もあるので、2本ある海老は天つゆと塩との両方で味わえる

そばは切り巾のムラが影響してかやや柔かめの仕上がりになっているが嫌な感じとかではなく、むしろそれがのど越しの良さに繋がっているのかも知れない

蕎麦湯も絶妙なタイミングで運ばれて来て、熱々の蕎麦湯を好む俺としては気分が良い
よく早いうちから、いや、それどころかそばと一緒に蕎麦湯が出て来る店があるが、あれはいかがなもんかと思う
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食べ終わって思ったことは、この店の花番さんの接客の素晴らしさ
挨拶からはじまり、言葉使いに気遣いに笑顔、周りの変化に対応出来る考察力と対応力

美味しいと思うかどうかは、その店の居心地や雰囲気が気持ちの半分以上を占めているのではないだろうか
そう感じさせてくれる、とっても良いお蕎麦屋さんだった
どうもご馳走さまでした、また来ます

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Posted by anijya at 15:152017年 後半

2017年07月02日

蕎麦粥

日曜日なのに早起きしてしまう癖は仕事柄

普段の休みの日は、早起きしても録画しているドラマを何本も観てるからあっという間に時間が経つけれど、今はドラマもシーズンオフ

今日は時間もあるし、朝メシでも作ってみるか、と言うことで、こないだ行ったお蕎麦屋さんで買った蕎麦の実で「蕎麦粥」に挑戦

午前2時すぎ、200gの蕎麦のヌキ実を軽く洗い、水に浸して冷蔵庫で3時間放置

時間がきたら冷蔵庫から出し、もう一度軽く洗い500ccの水と300ccの出汁、50ccのかえしとともにアクを除きながら20分間火にかける
沸騰するまでは強火で、その後は弱火で

20分経ったら火を止め、10分程度蒸らして出来上がったのが午前6時前

味付けは何も出汁やかえしにとらわれないで、醤油や塩やワサビ、その他お好みでどうぞ

あ、玉子でとじても良いかも知れない
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Posted by anijya at 06:232017年 前半

2017年05月17日

生たまごかけ蕎麦(TKS)

ゆで太郎のトッピングに使える無料クーポン券をもらったんで、これを使わない手はない
で、小腹が空いて真夜中にやって来たのが「ゆで太郎 長者町店」
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【種田山頭火の文献より】 知ったかぶり
「天ぬき」という言葉を知ったのは、かれこれ20年ほど前。
池波正太郎のエッセイだったような記憶がある。
天ぷらそばの蕎麦を抜いたものだが、そんな品を注文してどうするのかといえば、それを肴に酒を飲むのである。
蕎麦屋ではなんとなく気後れして注文したことがないが、自宅ではやったことがある。
徐々にほとびていくてんぷらをつまみつつ、ツユをすすりつつやる酒はうまいもんだし、胃袋にも良いに違いない。
ちなみに「鴨ぬき」はかも南蛮の蕎麦抜きのこと。
沼津の蕎麦屋で、姿のいい老人が盛り蕎麦に生卵をまぶして悠々と昼酒をやっているのを見たことがあるが、あれにも呼び方があったのだろうか。

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さっそく生たまご無料券を使って盛り蕎麦に生たまごをかけてみた
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たまごかけごはんの蕎麦バージョンで、TKGならぬTKS

味は何等驚きも感動もない、ただ蕎麦に生たまごをかけただけの味

て言うか、たまごがざるの隙間から流れ落ちちゃってずるずる
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Posted by anijya at 16:262017年 前半

天ぷら・肴「登良屋」にて肴

と言うわけで、今回は犧茘瓩鮨べに「登良屋」へ訪問

Wikipediaによると「肴(さかな)とは、酒を飲む際に添える食品を意味する語。派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白い話題など)も肴と呼ばれる。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことから主に関西ではアテと呼ぶ事もある。つまみともいう。」ということだけど、ここでの犧茘瓩廊犁瓩琉嫐なのでよろしく

天ぷらを揚げるゴマ油の良い香りに、後ろ髪を引かれながらもカツオとブリのお刺身をチョイス
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昼の忙しい時間帯、天ぷらは時間がかかるようなので丁度良いには丁度良い

程なく運ばれて来たお刺身は、大根の敷き妻に分厚く切られたカツオが立て掛けられ、大葉を挟んで同じく分厚く切られたブリ、そこに穗じそと山葵が添えられている
まるでこの器じゃ狭いぞと云わんばかりの活きの良い見事な盛り付けっぷりだ
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カツオにありがちな臭みなど微塵もなく、もちもちした食感にねっとりとした舌触り、サラッとした脂の味わいは、以前高知で食べたとき以来だ
一般的にこれからの時期のブリは味が抜けて美味しくないとされているが、なかなかどうしてどうして、流石は店主荒井さんの目利きだけあってこれもまた美味い

三重県のカツオ漁師の網元の娘である母親に言われた「カツオだけは余所に負けるな」の言葉を忠実に守り抜いている
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ところで前回は天ぷらの香りで気がつかなかったが、ここの味噌汁の何とも言えない出汁の上品で美味いこと
おそらく煮干しの下処理に頭や内臓を外してるのだろう、絶品この上ない

技術も勿論こだわりも勿論、細かな仕事の積み重ねが味に反映される
それがこの激戦地伊勢佐木町で、約60年店を続けてこられた所以なのだろう

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Posted by anijya at 06:402017年 前半

2017年05月14日

鏑木清方「五十鈴川」について

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柄にもなく、美術館なんぞに行って来た
ここは鎌倉にある狹木清方記念美術館

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5月24日(水)まで開催予定
「清方没後45年 女性美と自然美
        −神奈川とのゆかり−」

その中で気になった作品がこの「五十鈴川」
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これは戦時中に士気高揚が目的で開催された「戦艦献納帝国芸術院会員美術展」の出品作で、戦後初公開とされている

画題からして、場所は伊勢神宮
伊勢詣でに来たであろう二人の女性が、五十鈴川の水で手を浄めている姿が描かれている

手前に流れる川の青色と右上面に伸びた柏の葉の青色が、自然の広がりを感じさせながらも全体を引き締めている

左側の女性は旅装束の被衣に市女傘、身分の高さが伺われる
右側の柄杓を持つ女性は、風貌からしてお仕えしている侍女と思われる

着物の柄や丸みのある袖の形や紐状の細帯、化粧の殿上眉から察するに、時代は江戸時代初期(前期)
また、1692年に徳川綱吉の生母、桂昌院が寄進したといわれる石畳を敷き詰めた五十鈴川御手洗場での描写ではないという観点からも、そう判断出来る

ちなみに着物に配された藤の花と画上の柏の葉から、季節は晩春

美術館の説明では「戦争画を拒み、美人画を描き続けた鏑木清方の強い意志が感じられる」とあるが、そもそも何故この作品が士気高揚を目的とした「戦艦献納帝国芸術院会員美術展」への出品作、所謂狎鐐莢茘瓩箸靴鴇鞠Г気譴燭里

個人的には、この作品「五十鈴川」から清方の猗神錺瓮奪察璽賢瓩ひしひしと伝わってきてならない

当時軍人は勿論、その妻も子どもも戦勝祈願を参拝した時代
そんな時代だったから「この作品は戦勝祈願の画だ」と勝手に軍部は思い込んだのだろう

昭和天皇は敗戦後、戦時中に伊勢神宮で戦勝祈願をしたことを悔いていた
「神宮は軍の神にはあらず平和の神なり」との言葉にあるように、伊勢神宮は元来日々の暮らしへの感謝をささげるところ

付け加えるとこの作品の舞台である江戸時代は、徳川が天下を統一した後の平和な時代
知識人だった清方の策に、軍部はまんまと填まったと言うわけだ

清方と交流のあった小説家の谷崎潤一郎の代表作の一つ「細雪」は、当時軍部から「内容が戦時にそぐわない」として出版のみならず印刷や配布にいたるまで禁止されたが、それでも執筆を止めずに作品を完成させたのもまた猗神錺瓮奪察璽賢瓩世辰燭里世蹐

もしかしたらこの二人、谷崎の好きだった大阪池田の地酒犖盻姚瓩鮗爐澹鬚錣靴覆ら、平和について語り明かしたことがあったのかも知れない、と、想像してみるのも楽しい


  
Posted by anijya at 15:132017年 前半

2017年05月10日

【スロップシャーブルー(イギリス)】

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俗に日本で「世界3大ブルーチーズ」と呼ばれる、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトン

スロップシャーブルーは、このスティルトンのオレンジ色版と思ってもらえれば味のイメージがつきやすい

オレンジ色は、フランスのミモレットでも使われている植物性のアナトー色素
チーズのオレンジ色と青カビのブルーのコントラストが美しい

その美しい色合いを生かし、サラダやベイクドポテトに加えるなど、料理のアクセントにしてみても楽しい

お酒に合わせるなら、シェリー香のあるスコッチウイスキーやしっかりめの赤ワイン、甘めのポートワインが良い

また、ハチミツやメープルシロップをかけて食べても美味しい

一般的にブルーチーズは味が強く個性が強いとされているが、スロップシャーブルーはクリーミーで甘味があると評されている





  
Posted by anijya at 07:132017年 前半

2017年04月24日

天ぷら・肴 「登良屋」にて天ぷら

伊勢佐木町通りの脇道を抜けたところに、食欲をそそるゴマ油の良い香りが漂う一角があって、そこには、まるでタイムスリップでもしたかのような歴史を感じる店構えの「天ぷら・肴 登良屋」(昭和33年創業)がある
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瓦葺きの庇に暖簾がかかる入り口は老舗ならではの風格を放ち、敷居が高そうな雰囲気を醸し出していて店に入りにくい
がしかし、その入り口は見せかけであって、左側面にある暖簾のかかったすりガラスの引き戸が本当の入り口だ
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何故見せかけの入り口があるのかは、当時ここで勃発したゴミ事情が関係しているらしく、詳しいことはまたの機会に

で、そのすりガラスの引き戸もまた、中の様子が見えないこともあって店に入りにくい
店頭に品書きがあるわけでもなく、ショーケースがあるわけでもなく、値段が幾らなのか分からない不安もあって尚更店に入りにくい

この日は持ち合わせにも余裕があり、度胸を決め店に入る
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料理人さんたちの威勢の良い挨拶と、いかにも爐ばちゃん瓩噺討屬冒蟇しいお給仕さんの愛想の良さに、幾分安心して席に着いた

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何を食べようかとそこに置かれた手書きのメニューを手に取ると、記されているのは食材の名称とちょこっとした料理だけ
どこを見ても値段が書いてないのでビビった

やっぱり店に入るべきではなかった
さて、どうやって逃げ出そう…、と思っていると、さっきのおばちゃんが丁寧にシステムと値段を教えてくれた

天ぷらか刺身か、どちらかのおかずを選び、それにご飯と味噌汁とお新香がつき、しかもご飯はおかわり自由とのこと
思ったよりリーズナブルだったのと、おばちゃんの優しさとで更に安心した
もしかしたらこれが猯愛における吊り橋効果瓩覆里とも思った

何故値段が書いてないのかは、接待などで招かれ側が気を使わないようにと配慮したものだとか
何時のことだったか、デートで無理して行ったフレンチレストランも、女の人側のメニューには値段が記されていない、みたいなことがあった

ついでに言うと、何故天ぷら屋なのにメニューに刺身があるのかは、先代の奥さんの実家が三重県のカツオ漁師の網元ということがあってらしい
その上季節ごとに移り変わる産地の、良い品質の天然物しか扱わないと言うこだわりよう
天ぷら屋ながら刺身推しなのは、そういう理由があってのことだった

オーダーは天ぷらの一人前盛りにえびを追加
カウンターの中から聞こえる天ぷらを揚げる音が、既に美味しい

ゴマ油で揚げる為、やや濃いキツネ色の天ぷらたち
海老、穴子、キス、イカ、しし唐、かぼちゃ、蓮根、ニンジン
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カラッと揚がった海老の頭と尻尾は香ばしく、穴子もまた然り、海老の身とキスとイカも高温かつ短時間で揚げられている為、衣はカラッと中はふわっとじゅわっと
同時に鼻から抜けるゴマ油の風味が、脳から内臓レベルで美味しいと感じる

しし唐は天ぷらの中での名脇役で、ファッションで言うところの差し色
その鮮やかな緑色は、単調な色合いの中にアクセントを与えてくれる
ちなみにしし唐は爪楊枝などで穴を空けてから揚げると、破裂しなくて済む

かぼちゃ、蓮根は低温でじっくりと揚げられ、衣の中で自らの水分で蒸される
でんぷん質はα化(糊化)により一層甘味を増し、まるで上品な菓子のような味わいだ

およそ2cmはあろうかと思われる厚さの人参は、自身本来の香りと甘味が凝縮されてて感動した
こんな人参の天ぷらは、今までに食べたことがない

どれもこれも揚げ具合が絶妙で、なおかつ油っぽさもなく、今食べたのが天ぷらだったことさえ忘れてしまい、いくらでも食べられそうだ
流石は「天ぷら・肴 登良屋」
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次回は是非「肴」を食べてみようと思う






  
Posted by anijya at 11:002017年 前半

2017年03月25日

焼き鳥「横浜 榮吉」 絶品白レバー

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新杉田にある焼き鳥の「横浜 榮吉」
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大将のこだわりで仕入れている宮崎産の白レバーは臭みなど一切なく、レバーへの概念が覆される
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レアでしっとりと焼き上げられたそれを軽く噛むと、表皮がプリッと弾け甘味たっぷりの脂が口の中いっぱいに広がる

そしてその脂と自家製の甘辛いタレとのハーモニーは、見事としか言いようがない

よしんばこのレバーを食べないまま死のうものなら、地縛霊に成ること間違いなしのレベルだ


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Posted by anijya at 22:492017年 前半

2017年03月12日

The横浜シウマイ(博雅)

生まれてこの方、横浜生まれの横浜育ち
オギャーとこの世に生を享けたその日から、おっぱいよりもシウマイ好きな所謂ハマっ子(ちなみに今は逆の方が好き)

知っての通り、横浜と言えばシウマイ、シウマイと言えば横浜
香川県がうどん県だと言い張るのであれば、当然のこと横浜はシウマイ市(絶対にイヤだ)

シウマイをこの世に広めたのは、彼の有名な崎陽軒(創業明治41年)
崎陽軒がシウマイの元祖だと言っても誰も疑うことはしないであろう、がしかし、崎陽軒よりも9年も前にシウマイを販売していた超元祖店があったことなど、例え横浜市民でも知ってる人は数少ない(俺も知らなかったけど)

その店の名は、博雅亭(創業明治14年、シウマイの販売を始めたのは明治32年)
かつて伊勢佐木町にあった中華料理店で狷本で最初にシウマイを販売した店瓩箸靴童譴蠏僂れている(かどうかは知らない)

その博雅亭の流れを汲むシウマイを、今も尚作っているのがここ「株式会社博雅」
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歴史やら能書きやらは各自調べてもらえれば分かるけど、とにかく旨い ( http://hakuga.com/ )

俺が買って帰ったのが、かつて博雅亭で販売していた歴史ある味「海鮮シウマイ」
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プリっと弾力のある海老とプニプニっと歯応えある肉との食感、それに存在感あるホタテの風味が混じり合って口の中いっぱいに広がる、これぞThe横浜シウマイ
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昔から変わらない美味しさとボリュームある食べ応えに、ついテンションも上がりハマチャチャを踊り出したくなる(踊れないけど)

ところで、博雅亭も崎陽軒もどうして「シュウマイ」ではなく「シウマイ」と表記しているのだろう(ハマっ子の俺には全然違和感なし)

崎陽軒の初代社長が栃木県出身で、その琺造辰織掘璽泪い糧音が中国語の発音に似てたから説瓩筺↓爛轡Ε泪い旨いからシ、ウマイにした説瓩覆匹あるけど、実際のところ狹時の時代背景があったから説瓩有力だと思う

創業当時の明治時代、シュウマイの「ュ」のような小ちゃい字の存在がなく、表記としてはシヤウマイが正解だったらしい
その他にもドジョウはドジヤウ、ショウユはシヤウユ、みたいに
それがドジヤウがドゼウ、シヤウユがセウユなど、誤用だが広く使われていた為に許容仮名遣とされていた
そう考えればシヤウマイがシウマイになったのなんて、当時なら普通っていえば普通だったのかも知れない(いい加減な時代だこと)

ちなみに横浜中華街の豚まんで有名な江戸清(創業明治27年)の売店でも、シュウマイはシウマイの表記で販売されている(どうせならシウマイに統一したら良いじゃん)

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Posted by anijya at 06:112017年 前半

2017年03月05日

手打ちそば「千花庵」鎌倉店

香りがどうとか甘味がどうとか喉越しがどうとか、蕎麦の魅力をそれはそれは楽しそうに話す人が居て、その影響で俺もそれがどんなモノなのか知りたくなった

素より俺は蕎麦よりうどんの方が好きで、しかもうどんその物よりツユの方が好きで、なおかつ天ぷらだとかの油っ気が混ざってる方が美味しく感じるタイプなもんから、蕎麦の繊細な甘味だ香りだなんてまったくチンプンカンプン

それから俺は蕎麦の味を勉強すべく、近場ながらあちこちの店を食べ歩いてようやく自分好みの蕎麦が何となく分かってきた、ような気がする
だからと言って蕎麦の香りをはっきりと感じたことは、正直まだない

そんな中、そば粉の産地別食べ比べが出来る店があるということを知り、いざ鎌倉へ
ここは「手打ちそば 千花庵(ちはなあん)」鎌倉店
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早速メニューから「殿方のざる蕎麦食べ比べ 信州辛味大根おろし(2100円)」をオーダー
本当ならば狹楕の…瓩良分で壇蜜か!ってツッコミを入れてるであろう場面だが、何ぶん今は蕎麦の味を勉強中の身、そこはグッと飲み込んだ
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食べ比べの1枚目は、青森県産のそば粉を十割で打ったせいろ
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さすが名店、十割でもちゃんと繋がっていて、しかも綺麗な細打ち、技術の高さを物語っている
やや柔らかめとも感じたが、良く冷やされている分と相まり喉越しが良い

辛汁はかなり濃い味で、醤油っぽさの中にもダシが活き、個性的だがこれはこれであり
後で蕎麦湯で割るのだが、あれ程までにダシの旨味を感じられるとは、とため息が出た

食べ比べの2枚目は、群馬県赤城産のそば粉十割の田舎そば
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田舎と言っても想像していたよりも細く切られていて、だけれども弾力はしっかりとあり噛みごたえも十分に楽しめる
どちらかといえばこの辛汁には田舎の方が合うようにも思った

さてこの爐兇覿焦食べ比べ瓩世、申し訳ないけど俺にはやっぱり香りは分からなかった
もちろん辛味大根おろし云々、辛汁云々ではなく、蕎麦だけでしっかりと味わってみたのにもかかわらずだ

「蕎麦が分かるようにまで30年かかる」と何かで読んだことがある
蕎麦の味の勉強をする旅はまだ始まったばかり
あとは蕎麦アレルギーにならないよう祈るだけだ

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Posted by anijya at 19:152017年 前半

2017年02月28日

「佃源 田中屋」「元祖佃煮 天安」〜伝統の味〜

東京都中央区佃にある佃煮の老舗「佃源 田中屋」と「元祖佃煮 天安」と「つくだに 丸久」は佃煮御三家と言われ、170余年経った今でもその伝統の味を守り続け営業を続けている
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田中屋と天安の歴史と風格を感じさせる佇まいはどこか懐かしく、日本人のDNAに刻まれた当時の暮らしの記憶がよみがえる
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引戸をガラリと開けると、白い割烹着姿の女性が二人、笑顔で迎えてくれる
老舗にありがちなツンケン感などは全くなく、とても気持ちの良い対応につい買い過ぎてしまいそうだ
そんな気持ちを抑え、財布と相談して決めたのが佃煮の定番、昆布とあさり

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昆布の滑らかな舌触りと、肉厚な程よい歯触り
あさりの噛みしめるほど滲み出る旨味に生姜のアクセント
いかにも東京らしい醤油の濃い味付け、その中にある円やかさと追いかけてくる甘さが後をひく
今の時代でも美味しくいただける味に、当初から継ぎ足し使われてきたタレがもたらす味の奥深さを知る

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ご飯のお供は勿論のこと、おにぎりの具やお茶漬け、お酒やワインに、細かく刻んでドレッシングに混ぜたり、はたまた食パンに乗せてチーズと一緒に焼いたりと

伝統の味も組合せやアイデア次第で、新しい発見や新鮮な驚きに出会える
そうやって何時の時代もその味を楽しんで来たんだろう
伝統の味とは何もお店ばかりではなく、こうやって私たち自身も共に守り続けているんだと思う

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Posted by anijya at 19:052017年 前半

2017年02月27日

「うぃーん」

最近は蕎麦だとか刺身だとか、気が付いたら和食系中心の食生活になっていた
それはそれでヘルシーで良いんだろうけど、たまには洋食も食べたくなる

そう思いながら駅前を歩いてると、目に留まったのは「ウィーン」の単語
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ウィーンと言えばオーストリアの首都
そのウィーンの料理とはどんな物なのだろう
俺は迷わずその扉を開けた

ガラス窓が大きく取られた明るい店内は、今流行りの立食いスタイル
チケット制オーダーによるワンオペのスタイルで、駅前という立地条件にもかかわらず優れたコスパ
その為か客足が絶たない人気店のようだ

これだけの人気店、いくら熟練したスタッフでも、ピーク時にワンオペで回すのには大変な苦労がいるだろう
しかもこのコスパ、この店に究極の味を求めてはいけないのは納得出来る
が、しかし、何故に俺が今蕎麦を食べているのかが納得出来ない


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Posted by anijya at 06:302017年 前半

2017年02月26日

「つた金商店」

昔食べてた海苔って、もっと香りが良く、パリパリして美味しかったような気がしてた

海苔には焼き海苔と乾海苔(ほしのり)があり、パンで例えるならトーストと食パンのようなもん
だからそこら辺で売ってる焼き海苔は、時間が経って冷めたトーストを売ってるのと同じ理屈
その味は、当然のこと焼き立てには敵わない

海苔もそう考えれぱ、やはり焼き立てが美味しい
俺が子どもの頃、よく親父がストーブで海苔を炙っていたのを思い出した

仕事の帰りに「つた金商店」で乾海苔のことを聞くと、答えは期待通り取り扱っているとのこと
しかも店頭には列んでいない有明の新海苔を、それも俺が好きな青まぜを奥から出して来てくれた

半分に切った乾海苔を裏側を焼く為、表同士を抱き合わせスルメ焼き専用の網に挟む
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ガスレンジにセラミックの焼き網を乗せて火にかけ、両面とも万勉なく緑色になるまで焼く
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焼き終わった海苔を半分に切り、そしてそれをまた半分にして八つ切りの大きさにする
箸で摘まみ醤油をちょんと付け、熱々のご飯をくるんと巻いて食べる
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焼き海苔がどうだとか言うのではなく、全般的に食べ物に手間と時間がかからなくなった分、美味しさを犠牲にしている
その手間と時間を自分がかけられると言うことは、今の時代、最高の贅沢だ

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Posted by anijya at 10:382017年 前半

2017年02月23日

「山本」2

計算をして昼どきを外したのにもかかわらず、ほぼ満席
それでも普段の行いが良いのか、タイミング良く最後の1卓に案内された

店内は食欲をそそる天ぷらのにおい
周りを見渡すと、何故か皆さん天ぷら天ぷら天ぷら天ぷら
おそらく厨房はてんてこ舞なのだろう、ご主人の叱っする声がここまで聞こえる
もう若い頃のようには動けないであろうご高齢の奥さん、一生懸命働いてるのに…

「せいろ」と「辛み大根おろし」をチョイス
辛味成分のイソチオシアネートが体に良いことを知り、蕎麦との組合せを計算してのオーダーだ
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素材へのこだわりなのだろう、特にこの店の辛味大根は辛い、辛くてクセになる
それにこのシンプルな中にも美しい盛り付け、ご主人のセンスが光る

それとは相対し、ふと思ったのは蕎麦切りの不揃いさ加減
長葱の小口切りの繊細さを見ると、包丁の技術の高さが伺えるのにだ
これは手打ち感を出す為の計算なのだろうか

辛汁はやや濃口
蕎麦の美味しさは蕎麦と辛汁とのバランス
辛み大根おろしの場合でも、そのバランスを取りやすい濃さの設定、これもまた計算の上なのだろうか

ここのご主人はかなり頭の切れる人に違いない
あ、もしかしたら奥さんはそんなご主人の更に上を行っているのかも知れない
そうでなければ一緒に店など、いや、夫婦などやっていられないだろう

「山本」…、ここは夫婦揃って計算高い、恐ろしい店だ

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Posted by anijya at 06:002017年 前半