仙台往診専門動物病院 「訪問アニマルクリニック浜口」  

仙台発の往診訪問専門の動物病院です 2013年9月から移動アニマルクリニック浜口という名称で業務をおこなって 参りましたが、2022年11月より「訪問アニマルクリニック浜口」に名称変更し、 パワーアップして毎日診療してます! 宜しくお願い致します。

仙台発の往診専門動物病院です
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昨今、人の新型コロナワクチンで話題になっている、
ワクチン接種後のアナフィラキシーショックですが、
私は犬の混合ワクチンの接種で遭遇したことがあります。

今回はこれについてお話しします。


まずは、

アナフィラキシーショックとは急性アレルギー反応のひとつ


反応が非常に急速で、体内に異物(抗原物質)が

取り込まれて数分~数十分以内におこる

じんま疹や呼吸困難、チアノーゼ、嘔吐、下痢、血圧低下

などの症状がみられ、最悪のケースとして死に至ることもあります

 反応は、アレルギ―反応の一つであるため
2度目のほうが強い反応が出ることが多いです。


 アナフィラキシーショックの時は、急激な血管の拡張が起きてしまうため

血圧が急降下してしまうという特徴があるため、

対応としては、

血管を収縮させて血圧をあげるアドレナリンという薬の注射をより迅速に行う

必要があります。その後ショックの改善に努める治療に入るのですが、

まずは、とにかく迅速なアドレナリン投与が対応の基本なんです。


専門的な話はほどほどにして、


今回は私の遭遇したときの話をさせていただきます。

 私は仕事の一つとして、
ペットショップの仔犬仔猫にワクチンをうつという
委託業務をお受けすることが多いのですが、


 以前は県外のペットショップでも

委託でワクチン接種の業務をしていました。


 事件はその時起きました。


生後4ヶ月の仔犬に、ワクチンをうったところ、そこのスタッフから
「先生この子吐いた後ぐったりしちゃいました」という報告が。

 ワクチンうって10分位の子だったのですが、
見たら、
口の粘膜は真っ白で、立てなくなってぐったりしています。

 通常ペットショップでのワクチン接種業務は10数頭位立て続けに

健診してワクチンをうつという流れ作業になります。

 そんな感じなため、ワクチン接種後の観察などはしません。

しかし、ここの店員さんは真面目に観察するタイプの人だったので、
10分で気づいてくれたんです。
普通だったら、気づいたときには亡くなってたと思います。

 
 「こりゃまずい」と思い、すぐにでも処置をしたいのですが、
お店には注射など一切
ありません。

そのため車に取りにいったんですが、
車から犬のいるところまで
5分位かかるため、
準備してもどったた時にはさらに10分が経過。

 そして、アドレナリンを注射しようと、
血管を確保しようと思いましたが、仔犬で確保が困難なうえに、
血流が極端に下がっていて確保できる血管がありません。

そしてそのまま、バタバタしているうちに死亡。

全く何も出来ずに終わってしまったんです。

 ショップ内の仔犬にお店が用意したワクチンをうったんで、

特に問題にはなりませんでしたが、
ワクチンのアナフィラキシーショックへの対応

準備が何も出来ていなかったのは大きな反省でした。

お店の方も、こんなの経験したことがないと驚いていたものです。

 その後、これを教訓にアナフィラキシー対応をしっかり勉強して、
救急箱セットを
準備(使い方をしっかりまとめてラミネート加工)、
10分に一度接種した子を見に行ってもらうなど、
緊張感をもって作業をしてきましたが、
これって経験しないと、こうはなれません。


ちなみに、亡くなった仔犬は3回目のワクチンで、
2回目のときも接種後嘔吐していたということを後で聞きました。

やはり、2度目の反応が怖いんです。

 

このお店では、それ以降何事も起こらず平和に過ごしてきましたが、
他でワクチンうつときもその経験があるため、
常時警戒してうつように心がけています。

 

そんなある日、ビバホームの健診コーナーに来た生後4ヶ月のダックス接種で

再び遭遇したんです。

 この子は3回目で2回目の時に吐いて1日元気がなかったという報告がありました。

若干の警戒のなか、元気だったので3回目のワクチンを接種したのですが、

一般外来なので、そのまま診察室で10分様子を見ていたら、
みるみるうちに元気が無くなり、歯茎が白っぽくなってきました。

 「始まった!」と思い即アドレナリンを筋肉注射したところ、無事回復

早い対応だったので筋肉注射でも吸収されたんです。


 経験が全ての瞬間でした。


でも、これって経験して、
状況証拠も整って要警戒で望んでどうにか対応できたんだと思います。

 未経験で無警戒では亡くなっていたかもしれません。


ワクチン接種は健康な子にうつものです、
健康な子が目の前で急死なんて絶対にあってはいけないこと!


しかし、こんな急激な変化

素早く冷静に対応できる人ってどれだけいるでしょうか?

 待合室で20分様子みて貰ってるという話をよく聞きますが、
大丈夫が当たり前のもので、そんなこと起こるなんて想像してないだろうし、
いざそうなった時に迅速に動けるでしょうか?

 
「ワクチンは大切な家族を病気から守るための、飼い主としての責務」

そんなこと言われてうつことで満足している方が多い印象があります。


こういう方々は、
こんな危険なものだとは絶対に思ってないと思います。
そんな中で、接種後死亡なんてあったら、どんなるんでしょう(怖)


「ワクチンで安心・安全」なんて言う前に、
もっと緊張感をもってうたなきゃいけません。

勿論、ほとんどは何も起こらないで、接種後元気にしてるので、
私でもついつい風化して油断しがちになってしまいますが、
そんなときでも、
仔犬を見るたびにあの時の事を思い出して緊張感がよみがえっきます。


これは、経験に感謝です。

 あの時の仔犬の顔をしっかりと記憶に焼き付けて日々の診療に励まなきゃいけませんね。


訪問アニマルクリニック浜口

浜口 純



 


私は、「高齢者こそペットを!」をとよく提唱していますが、

先日、訪問した施設がこんな素晴らしい企画をやっていたので
今回ご紹介いたします。

 

宮城野区にある高齢者住宅

「ウェルライフガーデン宮城野」


こちらは、東北初の「ねこライフガーデン」
つまりは猫も一緒に入居して暮らせる高齢者住宅

だそうです。

 高齢者のなかには、体調が悪くて一人暮らしは厳しい状況なのに、
ペットがいるから介護施設に入れない

という方がいると思います。

 その緊張感のなか、
ペットのためにギリギリで頑張って一人暮らししていることは
涙ぐましい責任感なのですが、やはり無理は禁物。

とてもじゃないけどペットの世話をできる状況じゃない方

もいらっしゃるのも現実です


こちらは、そんな方々のために始まった
「猫と一緒に入居できる施設」なのです。


 ちなみに月額4万円というのは猫の入居料で、
その中に餌代トイレ代も含まれているそうです。
個人的には安いと思います。
ペットホテルに1ヶ月預けるより遥かに安いですから~

 
 そして、猫のお世話も
介護スタッフさんが補助してくれる
という願ったり叶ったりの企画。

だから、入居中飼い主さんが認知症になっても、
猫の世話はスタッフがしてくれるので安心なのです。


凄いこと考えたもんだぁ~(感心)


ちょっとだけ心配なのは、

万一、飼い主さんが先に亡くなった場合も
猫を責任をもって里親探しをして

くれるというという点


成猫は、そんなに上手くは里親は見つかりませんよ~
これに関しては、施設スタッフさん達も
結構な覚悟がおありみたいなので、頑張ってもらいましょう

まぁ、それはそうとして本当に素晴らしい企画ですよねコレ


全てにおいて共感できます。

月々4万円追加すれば、猫と一緒に安心して暮らせる

 聞けば聞く程、感心しちゃいます

本当にできるの~?なんていう意見もあると思います。

でも、やらなきゃ始まりません。

 
ちなみに、ここには1歳の看板猫が2頭います
アニマルセラピーにピッタリの温厚で、人懐っこい
癒し猫でした。
今回このうち一頭の子の診療に行ったのですが、
凄く痛い事をしたのにも関わらず、終始我慢してくれて
とてもいい子でした
 優しい人達に育てられ、入居のお年寄りの皆さんにも
沢山可愛がってもらってるんでしょうね

 猫はお年寄りが好きなんです。

だから、人と猫の素晴らしい関係が築けているんだと思います。

こういう施設が増えてくれば、これからの高齢化社会も
捨てたもんじゃないですね~

この先が楽しみです。

 
私も陰ながら応援させていただきま~す。


チラシ貼っておきますので、見て下さい


訪問アニマルクリニック浜口

浜口 純


ウェルライフガーデン




先日、「爪切りと歯磨きができないと飼い主失格ですか?」という記事

を書きましたが、その中でもう少し掘り下げたかった話題を今回書きます。


テーマ「猫の爪切り

みなさん、猫の爪切りって必要ですか?

 

書籍やインターネットなどでは、

「定期的に爪切りをしてあげましょう」

と書かれていますが、果たしてそうなんでしょうか?


ネットによれば、定期的な爪切りが必要な理由として、
びすぎて肉球にくい込むからだそうです。

は?何言ってるんでしょう?


 普通に健康な猫は自分で爪とぎをするので、
伸びすぎて爪が肉球に刺さるなんてありえません。

伸びすぎた爪を自分で研ぎ落として猫が生活するのに適切な長さに

調節してますから、猫自身に刺さるわけないんです


 他に壁や家具に傷つけたり抱いたら痛いからという理由も聞きますが、

これって人間の都合ですよね?


慣れてない猫で、引っ掻かれるから爪切りたいというケースありますが、
爪なんて切っても、すぐ伸びて研いで尖りますから、
2~3週間に一度位のペースで切らないと、痛いのを防ぐことは出来ません。

 

何よりも、爪切りって無茶苦茶嫌がりませんか?

前記のような引っ掻くタイプの猫はとくに大騒動になります


大人しい猫でも、爪切りは体をくねらせたり、
軽く甘噛みしたり結構大変なもんです。

 
 そして、その嫌がる行為を遂行することによって、
猫にも多大なるストレスがかかります。


猫にとっては、爪切りなんて行為は迷惑でしかありません。


だって、自分でメンテナンス出来ますから~

だから、痛いから定期的に爪切りするっていうのは、
無駄極まりない作業だと思います。
自分で切れるという方は、自分のために切ればいいんです。
切るときはストレスがかかりますが、切り終われば解放されますから
生活には支障はありませんので。


 ちなみに私は、健康な猫の爪切りはお断りしています。


ただ、切ったほうがこちらが有難いとき(処置前や診察作業前の怪我防止)
には予め爪切りをしてから診察に入ることはあります。
ちなみに、こういう時の爪切りは代金はいただいておりません。

診察時は予想を超える興奮で、
こちらが怪我をさせられることがありますから・・・。
自分の身は自分で守らなきゃね。

でも、定期的な爪切りというのは、
要らないというかやりたく無いんです


そんな定期的な爪切りですが、生涯不要という訳ではありません。


高齢猫になると凄く重要になることが多いんです。


先述したように、爪が肉球にくい込むからです。

 猫は歳をとると、爪とぎが不活発になるのと、栄養的な問題などから

爪が変形して太くなるんです。


巻き爪1


こうなるとそのうちくい込んでしまいます


巻き爪2


これは本当に痛いです!歩くのも辛いと思います

 高齢猫で、「爪がくい込んで血を出してる」という依頼は

ほとんどがコレです
なかには、1本どころではなく3~4本くい込んで血が

止まらない子もいます


だから、こういう子に遭遇したら、
私は定期的な爪切り指導します(お勧めではなく指導です)。

大体4~5ヶ月に一度位の爪切りで巻き爪のくい込みは防げます。


つまりは、定期的な爪切り高齢などでで爪が変形した猫に限り必要で、

健康な猫は爪切りは不要です


ネットや本はきちんと正確に書いてほしいものですね~

爪切りしないと、爪が伸びてくい込む
などと
飼い主さんの誤解を招くような表現になっているのは問題です
例外な事例で起こることがあるということがきちんと伝わっていません


それから何度も言いますが、

「人間が痛いから・・・」という理由での
定期的な爪切りは無用な戦いです


では、どうしても痛くて、怖くて一緒に暮らせない

という方はどうしたらいいのでしょうか?

 
「爪を抜く?」→これは一見効率が良さそうに聞こえますが、無理です!

幼猫のうちにやるなら、血もすぐ止まるし、痛いのも早めに落ち着きますが、
成猫でやるとずっと激痛が続き、舐め続けるので傷がいつまでも治りません。

 
 そして、肢が痛いし、踏ん張りが効かないので生活もできません。


生まれて間もないならともかく、
成猫になっての爪除去は絶対にしないほうがいい手術です


私は、どうしても痛くて飼えないというなら、
妥協案としてインターネットで売ってる爪カバーの装着をお勧めしてます。


爪カバーとは

爪に先に取り付けるシリコンカバーのことです。

DSC_0058




爪をある程度切ったあとに、
このカバーを備え付けの医療用アロンアルファで取り付けて

装着します。

爪が伸びると取れてきちゃうので、
その際は頑張って爪切りしてまた装着して維持します。

 これなら、格闘してまで爪を切る意義は出てきますので、
カバー装着のための爪切りなら喜んでお受け致します。


これ、全く痛くなくなりますので、
装着している間は猫の爪の悩みは解決できると思います。

猫自体は最初は違和感を訴えがちですが、そのうち慣れてくるみたいです。

ただ、可愛くみえるけど不自然には間違いないので、爪に悩んでいる方に限り
のお勧めですけどね。


まぁ、ほとんどの猫は通常、
人に危害を加えるような引っ掻きはしてこないと思うので、

爪の管理は猫自身にお任せでいいでしょう


それにしても、このインターネット

便利な部分が多いのは認めますが、ときどき面倒なことを書いてるので本当に迷惑です

 
最悪なケースを必ず添えてあるので、飼い主さんの心配を煽るし、
過剰な意識を増長します!

みなさん、インターネットの影響を受け過ぎないように気をつけましょう。



訪問アニマルクリニック浜口

浜口 純





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