私がやっている施設である、あにまるロック診療所には、
自分で言うのもあれですが、凄く立派なトリミングルームがあります。
 このトリミングルームですが、なかなかのつくりなのに、
何故か全く機能しないんです・・・。

 昨年お店をやろうとトリミングメインで設計してお店をつくったら
一緒にやる予定だった当時のトリマーとうまくいかずにOPENすらできず・・・。

新たな求人出したところ、来てくれるというトリマーさんの応募があったんで、
越年して今年の2月晴れてOPENしたけど、わずか2カ月で閉店・・・。

やはり、自分が出来ない分野を他人に託して運営するのは、
私には厳しいのでしょうね

 今後はもう、向上心の塊のような熱い方が現れない限り、
ドッグサロンには手を出しません! 
 そして、この素晴らしいトリミングスペース
2年連続の廃墟化が決まりました~
トリミング室3

まぁ、なんだかんだと猫洗ったりで使ってるで、営業してないだけで
結構重宝してるんですけどねぇ~

 そんなトリミング事業が空回りしているある日、
訪問トリミング業務希望の変わり種のトリマーさんが
私の前にひょっこり現れたんです
 年齢を聞いたら、なんと62歳 WHY?
最初電話来たときは、専属トリマーがいたんで、即断ったんですが、
念のため載せたままにしていた求人に、1カ月後にまた希望電話。
 経験を聞いたら、60歳からトリマー目指そうと思い、専門学校に
通ってトリミングライセンスの資格所得、その後就職はできず、研修先
はあったもののうまくいかず、自分の犬を2カ月に1回カットしてるだけ
だとか・・・。
でも、この年齢では働くはおろか、研修もさせてもらえる場所なんて
ないもんなんです

トリマーって基本的に20代~30代までのお仕事というのが定番。

60歳になってトリマー目指すって?
最初はアホかって思いました

60歳手前まで、普通の窓口受付職をしていて、急にトリマーですよ

失礼ながら笑っちゃいました(人の夢を笑うな!って?、ごめんなさい)

本人曰く、当時飼っていた19歳のミニチュアダックスをトリミングに出そう
と思ったら、どこも受けてくれなくて、それをきっかけに「自分がトリマーになろう」
と思ったそうです。

60歳まで、社会に貢献してきて、
定年前に「自分のやりたいことを後悔なくやるんだ!」と誓ったそうです。
ある意味ご家族の理解力が凄いです

 でも私、こういう無茶な人って
なぜか応援したくなっちゃうんですよね~

 60歳になって、20歳そこそこの若者に混ざって学校行ってたことを
想像するだけで面白いじゃないですか

ちなみに、トリマーっていう仕事がなぜ若い方にしかできないか?

トリマーの業務は中腰がほとんど、特にシャンプー時はキツイ姿勢での作業を
強いられます。そして長くやってると腰を痛めます。
ベテラントリマーさんの多くは腰痛持ちです。
 そして目、これは鍛えられません。
動体視力の劣化、老眼これはトリマーとして致命的らしいです。
その他にも指先の血行障害なんていう話も聞きます。
 
ところが、この方62歳新人トリマーさん、
経験が浅いので、トリマー体力は若い子と変わりません。
老眼も腰痛も大丈夫だそうです 
でも、トリマー体力はあるのですが、
緊張しいでかなり汗っかきです・・・。
さらには、作業中の顔つきも余裕ゼロ
まあ、私がボコボコにダメ出ししてるから仕方ないですけどね

さて、この方の現在の実力の話をします

初対面でいきなり、当院の常連さんに私がお願いして
トリミングやらせてみたんですが、正直100点満点で10点でした。
私がキャリアのあるトリマーさんと仕事をする
ことが多いので、厳しい目線で見てしまいがちなのですが、
 切り口ガタガタ、段取り最悪、動きも遅い
トリマーじゃない私に、ボコボコディスられて気の毒でしたが、
下手なもんは下手!
こんなんじゃ訪問トリミングに同行させるなんてとんでもない!
 と思ったら、帰り際に飼い主さんになぜか満足してもらい、
「私はあなたを応援したい!またあなたでお願いします」と
なぜかご指名いただきました~。
 人徳?確かにこの新人トリマーさん人柄は素晴らしいんです
仕上がりは10点でも、飼い主さんに喜ばれたもん勝ちです!
ということで、テスト合格
 でも、あの技術じゃ金取れねぇ~
その後は、この新人トリマーを鍛えようと、いろんな方へ声を掛けまくり
実習や、カットモデルをお願い。
 現在、週何回か知り合いのブリーダーさんのところにお世話になったり、
ウチの現役の訪問トリマーの作業を見学、
以前提携していた訪問トリマーさんにも同行させてもらったりと、
 経験値は少しずつではありますがついてきています。
先日は外飼い犬の初めてのトリミングをやってもらったんですが、
 また、気に入られ指名GET
ちなみにこんな感じの仕上がりでした
DSC_1034

本日(5月26日)は、この子の飼い主さんからの紹介で、トリマーさん
名指しで単独派遣を依頼され、緊張ガチガチのまま一人で行ってもらい
無事業務完了
 その他、カットモデルをお願いした当院の常連さんにも、
「次回は普通にお金払うから、またお願いしたい」と言われたり・・・。
 安くしていることもありますが、謎の指名ゲッターなんですよ
この62歳新人トリマーさん

 タレント性?営業力?人柄?
指名もらえることはこの方の最大の武器です!
 でも、技術面はまだまだです!
とてもじゃないけど、
正規の訪問トリミング料金ではもらえるレベルじゃありません
でも、この方なんか面白い
 定年後の蕎麦屋開業だって旨くなきゃやってはいけません
もの珍しさだけでは、いずれ飽きられます!
 だから、若いトリマーさんにも引けを取らないだけの技術を
身に着けてもらい訪問トリミングで使いこなしたい!

 まだ、始ったばかり
これから、このトリマーさんを鍛えて訪問トリミングや、
この廃墟ルームの
起爆剤にしたいと思っていますので、乞うご期待

あにまるロック診療所
浜口 純

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