6月中ごろ、たまたまNHK BSで「ボンジュール!辻仁成 春のパリごはん」を観た。
辻さんの作品で読んだもの・・・正直に言うと、かれこれ20年も前に出版された「冷静と情熱のあいだBlu」のみ。(何度も読んで何度も泣いて随分ハマったなぁw)
なので、本当にたまたま見かけたので観た、んだけど・・・

パリ暮らし20年。17歳の息子さんとの2人暮らしは8年目。
その息子さんのために作る普段のごはんづくりをメインに、パリでの暮らしの様子、海の近くの別宅のこと、コロナ禍で色々と奮闘する1人のアーティストの顔・・などを自撮りや身内の撮影などで終始リラックスした雰囲気で綴られた、温かい番組だった。

それ以来、彼の人となりに魅了され、日々辻さんのTwitterを見ては、様々なテーマで毎日、日に何本も書かれる日記も読んでいる。(おはようとおやすみ前のつぶやきも、時にしみる)
他にも音楽やもちろん作家としての仕事もある中、さすがに文章を書くプロ。どの日記も実に読み応えあり。1つの物語のようにテンポよく流れる息子さんはじめ登場人物との会話に笑ったり涙したりしんみりしたり、父親としてアーティストとして齢60を超えた1人の中年として、様々な葛藤を抱える姿がとても身近に感じるものだったり、はたまた冷静な視点で欧州のニュースを検証、考察されているものだったり。

直近では、”ヴェネツィア日記”というカテゴリーが新しくたった。
次の小説の舞台がヴェネツィアで、その取材のために数日滞在されていたのだ。
冷静と情熱〜ではフィレンツェとミラノが舞台だったけど、イタリアが登場するのは実に20年ぶり。
辻さんならでは視点で撮られたヴェネツィアの美しい写真にうっとりすると共に、辻さんの中で徐々に物語の構想が積み上げられていく過程が伝わって、新しい小説へのワクワク感も一層大きくなってくるというものだ。

そして、長らく見てなかったマイ本棚の奥の方をごそごそと・・・

あった!!!

210714
何度も読み返したとは思えないほどきれいな状態で保管されていた(笑)

フィレンツェのドゥオーモのクーポラに実際に上って、2人の再会のシーンを妄想したのは私だけではないはず(笑)
20年経って、また違う感じ方をするかも知れないし、久しぶりにまた読んでみようと思う。他の作品も読みたいな。何がいいだろう・・

ちなみに、次の作品も江國香織さんとの合作、かも??


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