20210824
今年1月にメルカリで買って、”近々読む本のコーナー”に並べたままだった「すぐ死ぬんだから・内館牧子著」をなにげに手に取り、ぱらぱらと読み始めたら止まらなくなって2日で読了。(つい先日文庫本が出たみたい・・)

タイトルがちょっと衝撃的だし、帯に”新・終活小説”なんて書いてあるのに買ったのは、ちょうどその頃、脚腰の治る見込みのなさを悲観して、人生観を見直そうと思ったからかもしれない。

主人公は78歳の女性、ハナ。
自営の仕事や子育てで60代まで見た目を全くかまってこなかったけれど、実年齢より老けて見られたことで奮起して外見を磨くようになり、自他ともに若くておしゃれで美しいと認められるほどに。ところが、夫が倒れてから思いもよらない人生の変転が・・

ハナの毒舌ぶりは痛快爽快。共感したり同調する点がいくつもあったり、え?!と驚く展開にのめり込む一方、途中、あまりのハナの毒さにややうんざりもして読むのやめよか・・と思ったりもしたけど、その先が、いい。面白い!
人間って、いと可笑し。

私はハナよりは20以上若いけれど、40代終盤から目が見えにくい、集中力が切れやすい、物忘れがひどい・・など一気に加齢を感じつつもなかなか現実を受け入れがたく、「みんな同じ」という言葉なんかなんの慰めにもならなかった。更年期の症状にも苦しみ、同年代には症状が出ない人も一定数いて、彼女たちの心ない言葉に傷ついたりもした。それらに抗うように、まだまだ体力があることを誇示するかのように走って走って、それが直接の原因ではないけれど、今では情けない有様に・・
今もまだ明るい展望が見えずに沈んだままだけど、ハナのように達観するにはまだまだ青くて若造だけど、ちょっとだけ元気がもらえたかな。
とりあえず、自分の外見に対して意識を高くもつことについては大いに賛成派。

個人的には、ハナと同い年の義母に読んで欲しいんだけど・・
義父が3年ほど前に亡くなってから、まさにちょっとしたセルフネグレクト化していて、淋しいアピール、心配してほしいアピールばかりで、自分の人生なのに人任せ。なんでも年だけのせいにして、まさにハナが最も嫌う年寄りそのもの。
私はと言うと、この30年間のチリツモ感情も加わって心底ガッカリ。そこそこきれいな顔立ちだったのにすっかり辛気臭くなってしまった顔が直視できず、脚腰を理由に数えるほどしか手伝いに行かず、基本オット任せにしている冷酷な嫁だ。さらに、自分達の母親のそんな現状を打開することもなく先延ばしにしているオットと義妹にもイライラ。はぁ・・ つい愚痴がぁ・・

人生100年時代って、やっぱりいろいろ恐ろしい。




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